カタクリを探しに  (多治見市) 

                         2019年3月24日


                        『   』内は、図鑑やネット検索からの引用です

 
   
 カタクリとスズカカンアオイ-1
昨年の記録を見ると、3/23「ちょうど見頃」・・・とあった
天気も良いので、気温が上がった頃を見計らって出かけた
咲いているのは少し  まだ、つぼみの方が多かった
上 あれ〜、カタクリのすぐ横に、スズカカンアオイの葉っぱ!
カタクリは『アリ散布植物』として有名である
〜『種子には
アリが好む薄黄色のエライオソームという物質が付いているから』〜
カンアオイの仲間も、アリが関与しているらしいので、
どちらもアリが運んだ結果、隣同士になったのかも・・・と、興味深かった
↑ 下左 枯れ葉と土を退けると・・・花も咲いていた
下右 カタクリはまだつぼみの状態

 
カタクリとスズカカンアオイ-2 
ここも、隣同士になっていた



   花が開く順に並べてみた
 
   
 つぼみが出てくる ↑  花柄が伸びる ↑
 花びらが1枚ずつ持ち上がる ↑
 
 だいぶ持ち上がってきた ↑
 
 傘のようになってきて、雄しべや雌しべも見えてきた ↑
花びらが反転し始めた ↑
 
 全部反り返った ↑
 
 もっとくるりと反り返った ↑


    花の様子

   
  くるりと反り返った花たち ↑
『早春に地上部に展開し、その後葉や茎は枯れてしまう
地上に姿を現す期間は4〜5週間程度で、群落での開花期間は2週間程と短い
このため、ニリンソウなど同様の植物とともに
「スプリング・エフェメラル」(春の妖精)と呼ばれている』
日差しがない日は終日花が閉じたままである』・・・と
鳩吹山のカタクリ群生地へ、下山後足を伸ばしたが、
すでに陽は傾いていたので、花はお休みの準備で閉じかけていたっけ・・・
朝早くてもダメ・曇っていてもダメ・陽が高くなって来ないとダメ・午後遅いととダメ
・・・と、なかなか気難しい  くるっと反転した花に出会えればラッキー!
   
雄しべは、長いのが3本、短いのが3本 ↑
雌しべは1本
『長い雄しべの葯は短いものより外側にあり、
先に成熟して裂開する』・・・と 
     葯は、最初暗紫色  花粉が出始めると、白くなる ↑
雌しべの花柱は最初は閉じているが、だんだん3裂して反り返る
花に陽が当たると、花びらが開き、だんだん反り返る
  
    長い雄しべの葯をよく見ると、くねったような隙間が見える ↑
花粉がどこから出てくるのか、ずっと疑問だったが
もしかすると、この隙間から出てくるのかも・・・??
   
 ↑ 花びらの内側に、桜の花びらのような模様が ある
これは『
蜜標(みつひょう)』と呼ばれ、「こっちへおいでよ〜」と、虫たちに蜜のありかを教えるためらしい
一つ一つをよく見ていくと、微妙に模様が違っているので、これまた面白い!
今日のカタクリはまだ花柄が長く伸びていないので、覗きこむことも無理な花が多数あった


  その他の花

  
   ショウジョウバカマ:ユリ科
 
   
   
  つぼみから、まず雌しべが顔を出す ↑
雌しべの形も色も微妙に違っているので、面白〜い!
   
 次いで雄しべも出てくる ↑
まだ花粉は出ていないので、つやつやした紫色
   
雄しべの葯から花粉が出てくると白くなる ↑
上 花色がかなり赤い株 こんな色は珍しい
雌しべの柱頭も赤っぽい!
 
    スズカカンアオイ:ウマノスズクサ科

  
  1 枯れ葉から出ている1枚の葉っぱの下を探すと・・・
花が2つ出てきた
1 2枚の葉っぱの下を探すと・・・
花は1つ
 
1枚の葉っぱの下に、花が2つ
新しい赤茶色の葉っぱも出てきた
   コナラの発芽:ブナ科
 
  どんぐりから出てくるのは、まず(しっかり地中に根を張って体を支えるため)
次いで殻が割れて、赤っぽい
子葉が出てくる(緑色の子葉もある これはかなり重い) ↑

一昨年は、いたるところでこんな状態の発芽を見ることができた
こんなにいっぱいでは、あちこちにどんぐり林ができてしまう〜・・・と思った程
しかし、去年と今年は、まったくと言っていいほど見かけない
年によって大きな差があるようだ

↓ 左 発根の様子
右 子葉の間から「幹」になる芽が伸びてくる
 (*2017/3/9撮影 比較のため借りてきた)
   
   
   コバノミツバツツジ:ツツジ科

 
  今年の一番乗り〜
遠くで咲いていたので、望遠でパチリ

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