暑さを逃れて涼しい山へ
         薮原駅〜鳥居峠〜奈良井駅

        2023年9月7日    長野県木祖村・塩尻市    


                        『   』内は、図鑑やネット検索からの引用です

 7・8月は、暑さに負けてWalkingの習慣をサボっていた
体力維持や、足の筋肉作りのために、
「行かなくちゃ・・・」と思うのだが、
これといった花も咲いていない、暑いだけの山へ行く気になれない

涼しいうちに出かけたとしても、30分や1時間ではもの足りない
3〜4時間歩いてくれば、太陽が出てじりじりと照らされる

そんなこんなで、考え付いたことは、
標高が高く、電車で行けて、花もそこそこ咲いてる
「鳥居峠」へ行こうと、朝、急に思いついて出発〜

多治見駅、6:00発に乗れば、8:00に薮原駅に着く
そこから鳥居峠を越えて奈良井へ・・・と
いつものコース

  7:12 野尻駅辺りの朝もや ↑↓
辺り一面真っ白の時もあったが、だんだん薄くなって
上空は青空がのぞき始めた

今日も暑くなるのだろうか・・・と不安になったが
1200m近い山なので、多治見よりは絶対涼しいはず・・・と期待した
 
 もわ〜っと漂っている朝もや
時間が過ぎるにつれ、だんだん無くなっていった

 
8:00 薮原駅に着くと同時に、朝の音楽が聞こえてきた
ぴったり2時間かかった

いつもきれいに整えてあるトイレをお借りしてから、出発
列車から降りたのは、私だけ
町の中を歩いているのも、私だけ

朝が早いので、日陰が多く、
車道歩きも涼しかった

 
 ツリバナ:ニシキギ科
いつもの場所にたくさんぶら下がっていた
まだ開いていないものの方が多かった

   
 イチイ:イチイ科
いつもの場所で
実の数は数える程で少なかった

 
 5月に訪れた時も工事中の看板があったが
土曜日とあって工事はお休みだったようで、
車の通行はゼロ

今日は平日なので、遠くからエンジン音が聞こえてきた

 
 ノコンギクか?ヨメナか?:キク科
葉っぱを触って、ざらざらなら
ノコンギク
ツルツルなら
ヨメナ・・・と覚えたが、
きれいな青色に目を奪われ、触ってこなかった・・・

 
 いつも歩く林道横に、歩行者用の通路ができていた
大型車に出会わないよう、この細い道を歩いた

ひんやりした木陰で快適〜
しかし、日陰過ぎて花が少ない

いつも見慣れている、林道沿いに咲く花が見られなくて
心残りだった

 
 ナンバンハコベ:ナデシコ科
麓では花だったが、峠付近は実になっていた

 
 歩行者用通路は踏み固められて、歩きやすくなっていた

   
 
 ツリフネソウ:ツリフネソウ科
黄色花は少なく、この赤紫色の方が多かった

 
 ここから石畳が始まる 8:47
この先、右へ行く林道は通行止め

   
 ノブキ:キク科-1
今日一番多かった花
特に、この石畳周辺に多い

↑↓ 『まわりは雌花、中心部は両性花があり、両性花は結実しない』・・・と

両性花の粒々した花も面白いし
周りにある雌花(粘つく突起がたくさんあって、くっつきやすくなっている)も面白い
   
 
  ノブキ:キク科-2
↑ 白花もあった

   
 オトコエシ(男郎花):オミナエシ科
オミナエシ
は、「女郎花」と書き、黄色い優しげな花だが、
この花は、がっしりしている
だから「男?」
左 全体の様子  右 花の拡大

   
 アブラチャン:クスノキ科
丸い実がた〜くさん
『実や樹皮などに油が多く、昔、油を搾って灯り用に使った』とか

  
 キツリフネ:ツリフネソウ科
こちらの方が、赤紫花より早く咲くようである
だから、今の時期、花が少ないんだね

   
 ミゾソバ(ウシノヒタイ):タデ科
茎には、小さなとげがずらりと並んでいる

  
 フシグロセンノウ:ナデシコ科
鮮やかな朱色で大きい花なので
遠くからでもよく目立つ

   
 
  キバナアキギリ:シソ科
花の長さは、3〜4cmほどで大きい

 
 ここでさっきの林道と合流 9:02
熊除けの鐘を鳴らしてから、山の中へ

   
 イチヤクソウの仲間:ツツジ科
遊歩道(登山道)の左右の草刈りがしてあるので
この辺りにあるはず・・・の、お目当ての花が無くなっていた

このイチヤクソウの株も刈り取られてしまい
残ったのはちょっぴり・・・

確かに歩きやすくはなるが、
花めあての私にとっては、がっかりが大きい!

左 全体の様子  右 若い実の様子

 
 オヤマボクチ:キク科
背が高く目立つので、刈り取られなかったかも?

 
 ここから左折して「測候所跡」へ登る 9:25

本道ではないこちらの道も刈られていた・・・

 
 森林測候所跡の広場 9:35
テーブルや椅子がある休憩適地
 
 広場横には休憩所 ↑
その左横にはトイレもある

 
 ミヤマママコナ:ハマウツボ科
広場から丸山公園へ行く道の両側には
この花の群生があったが、
今日はちょっぴり
ここも刈り取られてしまったよう・・・

ツリフネソウの群生も跡かたなし

 
 芭蕉の句碑や石碑などがある広場も 9:42
きれいに草刈りがしてあった・・・

 
 御岳手洗水鉢
この付近にあった花も姿なし

 
 御岳展望台 9:50
御岳は、あの白い雲の辺りにあるはず

この付近の
ミヤマママコナの群生は、健在だった

 
 御岳神社

  
 キケマン:ケシ科
この花は刈り取られず、健在でたくさん残っていた

 
 キンミズヒキ:バラ科
紅白の
ミズヒキは、タデ科
これは
ミズヒキと名前が付いているが、バラ科
実はくっつき虫

 
 ヤマアジサイ:アジサイ科
白っぽい装飾花

   
 左 「鳥居峠のトチノキ群」の碑
右 そのそばにある「子産みの栃」

   
  トチの実
コンという音がした
なんだろうと思ったら、
トチの実の落ちる音だった
足元には、大きな実がゴロゴロ

こんな大きな実が頭に当たったら痛いだろうなあ・・・

 
 シロモジ:クスノキ科
アブラチャン
そっくりの実だが、やや小さい
葉っぱの形が違う

 
 林道に出た 10:08

   
カワミドリ:シソ科
川の傍に咲く花ではないのに、何故「カワ」が付くのだろう?

 
 ゲンノショウコ:フウロソウ科
1m程の高さにもなる株があちこちにあった

 
 キツリフネ:ツリフネソウ科
数少ない黄色花

 
 「鳥居峠1197m」 「木曽川・水の始発駅」とは、
分水嶺ってこと? 10:18

   
 セリ科の花
左 全体の様子  右 花の拡大

 
 峠の茶屋 10:24

 
 タマアジサイ:アジサイ科
この花も刈り取られてほとんど残っていなかった

   
 左 ここから林道と分かれて山道への分岐 10:27
新しく熊除け鐘が付けられた

右 そのそばにある大きな
トチノキ
間近で見ることができる大きな
トチノキは、
ここでオシマイ・・・

   
フシグロセンノウ:ナデシコ科
鳥居峠を過ぎると、この花が多くなる
こちらも草刈りが進んでいて
あるべきところにある花の姿が無かった・・・

   
 ウリノキ:ミズキ科
大きな葉っぱが特徴
その葉っぱの下に実がなっているので、
持ち上げないと実が見えない

 
   
ダンコウバイかな?:クスノキ科
ダンコウバイ
の実に似ているが、葉っぱが違う
よく見かける葉っぱは、三つに裂けているが、
『ハート形の葉っぱもある』と

じゃあ、これはそのハート形の葉っぱだろうか?

 
 マタタビ:マタタビ科
3〜4cm程の大きさだった、

   
 ナンバンハコベ:ナデシコ科
昨年9/5に来ているが、まだつやつやした実がなっていた
今年の暑さで開花が早くなったせいか、
お疲れモードの実が多かった

 
 ゴマナかな?:キク科

 
 クサアジサイかな?:アジサイ科
緑っぽい装飾花

 
 ここで石畳は終わって、車道になる 11:27
後ろから続々ガイジンさんグループ

今日、日本人に出会ったのは2人だけ
外人さんは、30人程
こんなに多いのは初めて

 
   
 ネナシカズラ:ネナシカズラ科
車道脇の木に絡みついていた

 
 ハギ:マメ科
車道脇に咲いていた

   
 ハッカの仲間:シソ科
狭い急な道は草刈り機が入らないためか
良く育っていた

 
   
 ツルニンジン:キキョウ科
なぜ「ニンジン」という名前が付くのか不思議だったが
『根が朝鮮人参に似ているから』だって

 
 キチョウ
鮮やかな黄色だったので、目を惹いた

 
   
 イチイ:イチイ科
奈良井の宿の、線路に近い家の垣根に
いっぱいなっていた
『雌雄異株』だそうで、雌木が多かったのだろうか??

   
 ガガイモ:キョウチクトウ科
線路わきのフェンスに絡みついていた
6〜8cm程の大きさ
プッチンとちぎる時、うまく取らないと
白い汁が出てきて粘つく

 
 ↑ 中の種が面白い形
乾燥するまでこのままにしておく

 
奈良井発 13:32発に乗車

草刈りの後だったので、花が少なく
ゆっくり歩いても、
撮影のために立ち止まる回数が少なかったせいか
12時前には奈良井の宿に着いてしまった

中央線の「普通」は本数が少なく、
13:32の前は11:26発

それではあまりにもせわしい

暑さを逃れて遠くまで来た甲斐はあった
風が涼しく、山の中では肌寒いほどだった

・・・・・・・・・
歩いた距離 約11km
歩数 約1万7800歩
行動時間 約4時間

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