東北の山は暑かった・・・・
飯豊連峰縦走
 (飯豊山荘〜門内小屋〜大日岳往復〜飯豊山〜飯豊本山小屋〜三国岳〜川入)


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3日目(7月26日)

朝、雨は止んで朝日がさしていた
門内小屋の周りを散策に
昨日は雷と風の中を歩いてきたので
花の写真が撮れなかった

タカネマツムシソウ
???何の花だろう?
と思いながら歩いていたのがこれ
シソ科だとは分かるが・・・
クルマバナか?似ているが・・・?
今までに出会ったことがない花
帰ってから図鑑で調べると
ミヤマクルマバナ
当たらずとも遠からず・・・だった


これから縦走していく方面
北股岳か?


ミヤマトウキ?
あちこちで見かけた
背丈は高くない


朝日のせいで妙な色になってしまった
クルマユリ


ハクサンシャジン
風が強いので揺れて撮りにくい



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昨日歩いた稜線
雨が降っていなかったら
いっぱい花の写真が撮れたのに・・・


ハクサンシャジン
これもあちこちでたくさん咲いていた
ツリガネニンジンと大きさが違うだけだと
ハクサンシャジンを認めない説もあるとか


門内小屋
もうすぐ出発
この後ろの方へ縦走する
管理人室はこの右下にある
トイレは一つ



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北股岳への途中
渋滞しているときに
歩いてきた門内小屋方面を振り返る
今日はたらたら歩きで楽々
風が強い


石転ビ沢の雪渓
毎年ここで死亡事故が出ているとか
上部は、白馬大雪渓より急登
長さもこちらの方が長いかな・・・と
思いながら見下ろす


北股岳山頂より
黄色は
オタカラコウだと思う


北股岳山頂  7:15着
門内小屋から1時間
時折ガスが出て景色を隠す


北股岳山頂より
遠くに門内小屋が見える


北股岳山頂より
これから先の縦走路


北股岳山頂より
後ろの尾根が
昨日登ってきた梶川尾根
きつかったはずだ・・・


北股岳山頂より
梅花皮岳・烏帽子岳方面を望む


北股岳山頂より
大日岳方面を望む
御西小屋から往復する予定



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北股岳の急斜面を下りると梅花皮小屋
カイラギ小屋なんてとても読めない


北股岳の下り斜面
突然お花畑が出てきた!という感じ
タカネナデシコがたくさん


イイデリンドウか?と思って中を覗き込む
5枚の間の副片が直立してれば
イイデリンドウ
広がっていればミヤマリンドウ

これは
イイデリンドウ



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ヒナウスユキソウミヤマウスユキソウ
同じものだとは
帰ってから図鑑を調べて分かった
これは、中部山岳には
分布していない・・・とも


梅花皮小屋から北股岳を振り返る
これでも15分で下ってしまえる
梅花皮小屋はまだ新しくトイレも水洗!!
水場は豊富な水量で
すぐそばにドードーと流れている
冷たくておいしい水だった
この小屋の2階に花の写真があったと
出発間際に聞いた
あの分からなかったピンクの花が
ジャコウソウと書いてあった・・・・と聞いたが
絶対に違う


ヤマハハコ
葉っぱが油を塗ったように
つやつやしている



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イイデリンドウ
皆から遅れないように素早く撮るので
あまりきれいには撮れない
最後の千葉さんにいつも
待っていてもらうので申し訳ない


これもイイデリンドウ


烏帽子岳山頂  9:00着
今日の行程は
休憩なしで8時間35分
まだまだ先が長い
(実際は11時間の行動時間になった)


御西小屋までは花の多い稜線歩き


モミジカラマツ
中部山岳のものより
異様に葉っぱが大きい


なんとなく違う印象を受ける
ヨツバシオガマ


これのみ、今が盛り・・・で咲いていた
ヨツバシオガマ?

ウサギギク
花が多いのは
雪渓が遅くまで残っていたせいだろう
と思う


まだ残っている雪渓
アオノツガザクラシラネアオイ
ハクサンコザクラ

ここら辺りにはきれいに咲いていた


御手洗の池
烏帽子岳から約1時間の所


御西小屋を目指して


イワイチョウ
溶けたばかりの雪渓の跡に群生している


御西小屋に12:10着
ここから大日岳の往復で約2時間半
その後飯豊本山小屋まで1時間半
わあ〜、遅くなるなあ・・・


飯豊連峰最高峰でも2128m
ザックは小屋の中に入れてもらって
水筒と雨具とカメラだけ持って、12:40発
(黒雲が広がってきた また雨かも・・・)

ガスが出てきて雷がまた鳴り出した
雨がぱらぱらと降ってきたので
雨具の上のみ着用

たらたらの稜線歩きの後頂上直下
で少々急登になって頂上着
風も強く前も強くなってきたので
雨具のズボンを穿いて即、下山

真っ白で何も見えず


帰りはノン・ストップで御西小屋へ
全身ずぶ濡れ

ザックを貰って飯豊山を目指す

飯豊山荘から同じ行程の
アミューズ・トラベルのパーティーは
ここ御西小屋泊まりだと聞く
彼らは、梅花皮小屋泊まりだったので
今日は濡れずにすんでも、
明日の行程が長くなる


御西小屋からは
さえぎるものの何一つない
ふきっさらしの稜線歩き

天候がよければ
るんるんの快適歩きになるが
こう風が強いと体温が奪われてしまう

ザックカバーもはがれてしまうほどの強風
後ろの小栗さんが何度も直してくれた


たらたら歩きなので
ガスで前方が見えないと
初めの山行だと大変
ペンキも道標も なく
(朽ちて字がなくなっている)
田中さんは勘を頼りに歩いているらしい

大日岳へ先に行っていいかと
聞いていた男性が断られるはず
こんなに分かりにくい道では・・・


一度は、「後ろと間が開いたから
ちょっと待っていてください」
と言うこともあったが
ガスで姿が見えないだけだった






本山小屋は既に満員状態
そこへ20人の団体が来る
という連絡が入り、
皆からブーイング

その真っ只中へ来たわけ

10人は小屋で、残りの10人は神様と同居
・・・ということで
神社の祈祷所へ入る

神主さんにご無理を言って
神棚のすぐ下で寝る事になった

せっかく強風で乾いていた雨具も
頂上付近からまた振り出した雷雨で
ぐっしょり濡れてしまっている

神棚のある部屋を
濡らすわけにはいかないので
雨具やザックは土間に置くことになった

でも私は、
新聞と言う強い武器があるので
自分の居場所まで持ち込んだが


それぞれ着替えして一息つく
私は
計2セット分の衣服を
持ち上げている
ので
濡れたものは乾かさず
全部まとめてビニール袋へ入れ込む

乾かす場所といっても
2本の短いロープだけ
3本目をつけたが
結局通行の邪魔になるので取り外した

乾かさないと
明日の服に困る人は大変だったろう
こんなときは、誰が要領がいいかで
場所取り競争の勝ち負けが決まる

ともかくビールを飲む気が出てきた
缶ビール1000円也

夕食は小屋の玄関のひさしの下で
リーダーたち3人が作ってくれているので
本当にありがたく申し訳ない


ノンストップで飯豊山 16:55着
こんな雨風では、休憩なしか・・・
と思っていたが
リーダーは写真休憩を取る・・・と

ここから約15分で本山小屋着
17:20  11時間経っていた

予定では明日、『再度登頂』とあったが
「行きません」と
そうだねえ・・・
時間を少しでも短縮しないと大変だよね〜


夕食は『手抜きをしました』と言われたが
それでも
味ご飯・澄まし汁・ポテトサラダ
温かい飲み物が出てくる


結局、10人の所をプラス2人
(アシスタント・スタッフ)で12人が
ここで休むことになった
小屋の人たちより気分的に楽でありがたい

水晶小屋のような狭いところで
団体が泊まったことがあったが
『何でこんなところへ団体で来るのよ〜』
という冷たい視線を送った事があるので
気詰まりなことは良く分かる



20時30分には消灯

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