霊仙山縦走 (醒ヶ井養鱒場〜霊仙山〜柏原駅)





霊仙山本峰


ヒロハアマナ:ユリ科


●場 所 滋賀県米原市・犬上郡

●標高 霊仙山本峰1084m  最高点1094m
北霊仙山(経塚山)1040m

●山行日 2015年4月18日(土)
●多治見から
  登山口まで
JR多治見駅ーJR名古屋駅で乗り換えーJR大垣駅で乗り換えーJR醒ヶ井駅下車=バスで終点の醒ヶ井養鱒場へ・・・榑ケ畑登山口
 
※ ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス

●参加者 丹羽
●コースタイム JR多治見駅
JR醒ヶ井駅
醒ヶ井養鱒場バス停
榑ケ畑登山口
汗フキ峠
7合目
霊仙山本峰
霊仙山最高点
北霊仙山
谷山谷分岐
6合目
4合目避難小屋
2本杉(新2合目)
登山口
柏原駅
5:25発
7:23〜7:48
8:00着発
8:55
9:20〜9:30
10:30〜10:40
11:05
11:35〜11:45
11:55
12:20
13:15〜13:25
13:30
14:10〜14:20
14:45
15:25着
周辺地図はこちら    
  


   醒ヶ井バス停〜榑ケ畑登山口まで

ヤマブキ:バラ科

林道沿いの斜面にたくさん咲いていた




ヤマルリソウ:ムラサキ科

水が滴り落ちる場所に咲いていた




キランソウかな?:シソ科

横に這う茎が見えるのでキランソウだと思える





1

2

3
 
4

5

6
ヤブサンザシ:ユキノシタ科(スグリ科)

あっ、変わった花!(直径1cm程の小さい花)を見つけた

スグリに似ている…と思って調べた所、ヤブサンザシに行きついた

『雌雄異株』だって

2・3  束状になって花が咲いていた  花色は、黄緑色

4・5・6  外側の5枚 大きい花びらのようなものは、萼だって  だんだんと反り返るようである

萼の間にある小さなものが本当の花びららしい

雌雄異株なら、この画像はどちらだろう??

『雄花も雌花との違いはわずか』で、
雄花なら、雄しべが大きくて雌しべが小さく、
雌花なら雌しべが大きくて雄しべが小さい・・・らしい

⇒ つまり、どちらにも雄しべ・雌しべがあるが、大きいか小さいかの違いのようである

 中央にあるのが雌しべだろうが、しっかり大きい
周りに5個あるのが雄しべだろうが、これまたしっかり大きい

さて、困った・・・・  図鑑やネットで調べると、どうもこれらは雄花らしい
(雌花はもっと雄しべが小さい)




ヒメウツギ:アジサイ科

咲いていたのはこの株だけ




ウグイスカグラ:スイカズラ科

葉にも萼にも毛がない(ミヤマウグイスカグラは毛が多かった)




キブシ:キブシ科

下からだんだん咲いていくようだ

雌雄異株

花が終わった後に何も残っていないので
これらは雄花・雄木かも




ミヤマキケマン:ケシ科





ミヤマハコベ:ナデシコ科




 榑ケ畑の登山口に到着

ここへ来るまで、何台もの車に追い越された

すでに登山口近くの駐車スペースは満車  第二・第三のスペースも満車

「路肩には止めないでください」の看板はあるが、ここまで来て帰るわけにもいかず、
かなりの車が広めのスペースのある路肩に駐車してあった

ここまでの林道歩きは、50分ほど  花を楽しみながら歩くのでさほど遠いとは思わなかった




   
「かなや」

土日は営業のはずだけど、お休みかな?




2合目の汗フキ峠

ここから「落合」へ向かう登山道について
米原市のウェブサイトでは、
『霊仙山登山道は一部通行できません(平成26年6月現在)
平成24年9月の大雨により下記のルートで
土砂崩れが発生し通行できません。

・上丹生登山口からの谷山谷登山道
・榑ヶ畑登山道の汗拭峠から落合(多賀町方面)
※危険防止のため通行しないでください。』・・・とある

ここを通ることができれば周回になり便利なのだが
現状はどんなんだろう??




期待していたミスミソウは種になっていた・・・




ヒトリシズカ:センリョウ科

たった一株だけ咲いていた




 フデリンドウ:リンドウ科

左  長い茎が倒れこんでいる  右  蕾のついている株

急斜面に咲いていたので、これで精一杯




 
1

2
 
3

4
 ナツトウダイ:トウダイグサ科

1  緑色の葉に紫色のコントラストにはっと目を惹かれた

1  5本の枝が放射状に広がり、
2・3・4  その先端に『
杯状花序(はいじょうかじょ=杯状になった所に、退化した雄花と雌花がある)』が付いている

退化した雄花と雌花というのは、『花弁も萼もなく』なったということらしい

雄花には
雄しべ1個紫色の先が細く尖った三日月形の大きな腺体が1個ずつある
・・・ということは、雄花が4個あるというわけだね

これらの画像では、雄しべが2つに分かれているのが見える

この紫色の三日月形腺体は、ナツトウダイの特徴で蜜を出すらしい

2・3  2個の先のとがった大きな楕円形のものは、これからまた『杯状花序』を作っていく苞葉だって

そして、また2つ、また2つというように分枝しながら大きい株になっていくらしい

3・4  中央からお尻のような形をした丸いものが垂れているが、
これは、
受粉した雌花の子房で、3個の球が集合しているんだって

このナツトウダイは「ナツ」という名前が付いているが、春咲き

『雌性先熟』というから、もう少し早い時期なら、雌しべが伸びている(受粉前の)花に出会えたかも・・・




   
 大洞谷源頭




ハシリドコロ:ナス科

大きな葉っぱが目印

登山道から少し降りて花が咲いているか調べに行った




   
ヒロハアマナ:ユリ科-1

陽が当たらないと、ぱっと咲かない




   
虫がヒロハアマナを訪れていた




   
ヤマネコノメソウ:ユキノシタ科-1

葉が互生していた




   
7合目

雪の日、7合目へ直登で登った斜面は、ジグザグ道になり、登りやすくなっていた

右  2015/1/25 同じ7合目の標識(比較のため借りてきた)




 
 7合目から北霊仙山方面を望む




 
1

2
 
3

4
ナニワズ:ジンチョウゲ科

1・2・3  麓に近い所では、すでに花が終わって黒っぽくなっていた

7合目を過ぎた辺りから、黒っぽくない花も現れた

3  雄しべが黄色いのは、咲いたばかり  花色も鮮やか

ここの花は濃い黄色!

「日本の樹木(山と渓谷社)」という図鑑で調べると、
『ナニワズは、萼が黄色』『オニシバリは、萼が黄緑色』(花びらのように見えるのは、萼)
・・・ということは、これはナニワズ?

4  藤原岳で撮影した花は緑色だった(2015/3/15 比較のため借りてきた)

では、これは、オニシバリ?




 
   
ニホンジカ-1

7合目からショートカットで霊仙山本峰へ行こうと緩やかな斜面を探して登って行くと・・・
ずっと上の方に動くものがある

昨年もこの辺りで出会ったニホンジカの群れ!


   
 
 ニホンジカ-2

だんだん近づくと、気付いたらしく草を食べるのを止め、顔を上げこちらをじっと見ていた


 
 
 
 ニホンジカ-3

刺激しないようにゆっくり登っていったが、彼らは右手の方へゆっくり立ち去っていった




   
ヨゴレネコノメかな?:ユキノシタ科-1

葯の色が暗紫色なので、ヨゴレネコノメかと思った

が、「ヨゴレ」というほど葉の色は暗くなく、明るい緑色

『基本種のイワボタンほうはヨゴレネコノメと形はほとんど同じだが、全体が緑色であまり褐色にならない』そうで
イワボタンかとも思ったが、
『決定的なちがいは葯の色で,イワボタンは黄色だがヨゴレネコノメは暗紫色』・・・と

両者の交雑種・・・てことはないのかしらん?




   
 ヒロハアマナ:ユリ科-2

左  陽が当たってきたので、ぱっとひらいた花に出会った

右  咲いたばかりらしく、雄しべの花粉が出ているのはまだは1本きり




 
霊仙山本峰に到着  11:05

バス停から3時間05分  花を観ながらのマイペースなので、疲れ知らず

まだ12時前  7合目でしっかりお腹に入れてきたし、
前方に見える西南尾根のフクジュソウにも会っていこうかと思い、休憩なしで前進

柏原駅まで歩くのだから、まだ先は長い




  
霊仙山本峰から北霊仙山を望む

続々と人が行き交う




 
 霊仙山本峰から最高点方面を望む




 
 こちらは西南尾根方面

いったん下って登り返せば、最高点を通らずに西南尾根へ行ける

帰り道、最高点を通って北霊仙山を通っていかなければならないのだから
時間短縮を考えた




 
 西南尾根から本峰を振り返る  10分!で来てしまった!




 
西南尾根から最高点を望む

ちょうど向こうから来る人に出会ったので「どのあたりからフクジュソウは咲いていましたか?」と尋ねると
向こうから来たのではなく、こちらからフクジュソウを見に行ったのだが、見つからずに帰ってきたとのこと

おやまあ・・・ 「どのあたりに咲くのですか?」と聞かれたので、いつもの場所を答えると
また引き返して行く・・・と

それにしても、「黄色はなかった」という返事を聞いて、前進する意欲が失せた

さあ、ここから私も引き返そうっと




   
 こんなに石灰岩があっても(西南尾根と同じ条件)
フクジュソウはなし

ま、昨年もなかったけど・・・




 ヒロハアマナ:ユリ科-3

この花だけは多い!

   
セリ科かな?

いつも気なるが名前が分からない花

小さい白い花  背丈も10cmくらい




 黄色地に、黒っぽい模様

石の上でじっとしていた

羽を開くのを待ってパチリ
羽を閉じると地味色になって、どこにいるか分からなくなる




  
オニシバリ?:ジンチョウゲ科

最高点手前で、緑色の花に出会った  オニシバリかな?

先程出会った黄色の花とは色が違う

緑色から黄色に変わるなんてことは、ないのかなあ・・・??




 
霊仙山最高点  まだ、11:35  休憩することにした




 
霊仙山最高点から西南尾根方面を望む

先程別れた男性は、フクジュソウに出会えただろうか??




 
 北霊仙山へショートカットの途中、雪がここだけまだたくさん残っていた




 
北霊仙山と伊吹山(すっかり雪は融けていた)




 
 北霊仙山  新9合目になっている

元9合目は、避難小屋の下




 
 こちらの人影は無し  皆、榑ケ畑へ降りるらしい




 
 左  最高点   右  本霊仙山  振り返りながら下る




   
 ヤマネコノメソウ:ユキノシタ科-2

黄緑と鮮やかな黄色に目を惹かれた




   
新8合目=谷山谷分岐=四丁横崖

元8合目はもっと下

谷山谷は通行止めになっているが、この分岐にその注意書きはない




   
   
ヨゴレネコノメかな・:ユキノシタ科-2

「ヨゴレ」というほど、葉色は暗くなく、葯は暗紫色

やっぱり「ヨゴレネコノメ」だろうか?




   
 バイケイソウ:ユリ科




 ここが元8合目

   
新7合目の標識  継子穴の立札も新しくなっていた




   
   
ここが元7合目

皆同じ場所に立っている標識




  
6合目は、新旧一緒




   
エドヒガン:バラ科

萼が丸いのでエドヒガン

早咲きのサクラなのに、まだ咲いていた




   
 5合目も、新旧一緒




 シロモジかな?:クスノキ科

まだ葉が開いていないので、決め手は無し

5合目を過ぎると、こんな黄色の花が多くなった




   
アセビ:ツツジ科

アセビもまだ花盛り




    
 4合目  新旧一緒の標識

右  2011/2/19 同じ4合目の標識(比較のため借りてきた)




   
4合目に咲いていた黄色の花  満開!




   
  
ミヤマカタバミ:カタバミ科

麓では花は終わり、3〜5合目の辺りに、ちらほら

下  枯れ葉の穴から顔を出していた  こんなやわらかい花びらなのに・・・




   
シロモジかな?:クスノキ科

根が曲がっても、花を咲かせる  ここも満開!

右  雌しべが見えるので雌花  (雌雄異株)




   
カタクリ:ユリ科

まだ、蕾

それにしても、
落ちている樹皮の隙間から顔を出す逞しさに驚く




 シハイスミレ:スミレ科

葉裏は紫色

   
 元2合目の標識




 新2合目  元1合目

   
 新1合目



タチツボスミレ:スミレ科

匂いはなかった




  
 
ここをクリックすると大きく見えます
 
ここをクリックすると大きく見えます
 ここが登山口(だろう)

ここからの林道は、落石がゴロゴロ!

この案内図にも「通行禁止」の注意書きは無し




   
   
テンナンショウの仲間:サトイモ科

茶色の筋が入っているのは、多治見近辺で出会ったことはない

三重県では出会ったことがある
2014/4/26鎌ケ岳長石谷登山口で)  (2014/5/25雨乞岳へ登る武平峠近くで




  
登山届を入れるポストの横に、古びた注意書き




   
 オドリコソウ:シソ科

駅まで歩く林道脇に咲いていた



・・・・・・・・・・・

柏原コースからの登りは(すれ違った人)は4名
追い越した人は4名

榑ケ畑コースより、ぐんと少ない


7時間半の行動時間だったが、花を見ながらのマイペースで楽に歩けた

休憩は、10分を4回だけ  膝を酷使したかも・・・





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