裏道〜ヤシオ尾根〜国見岳〜裏道




イワカガミ


シロヤシオ

●場 所 三重県三重郡菰野町
●標高 1170m
●山行日 2015年5月23日(土)
●多治見から
  登山口まで
JR多治見駅ーJR名古屋駅ー近鉄四日市駅ー近鉄湯の山温泉駅⇒湯の山温泉バス停・・・裏道登山口
 
※ ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス
●参加者 丹羽
●コースタイム JR多治見駅
JR名古屋駅
近鉄四日市駅
近鉄湯の山温泉駅
湯の山温泉バス停
裏道登山口
堰堤
透過型堰堤
藤内小屋
旧三嶽寺跡寺
腰越峠分岐
稜線合流
見晴らし岩
県境稜線
国見岳
国見峠
藤内小屋
堰堤
湯の山温泉バス停

5:45発
6:26〜6:31
7:05〜7:07
7:33〜7:40
7:50〜7:55
8:05
8:30
8:35
9:00〜9:10
9:30
9:50
10:25
10:45〜10:55
11:00
11:25
11:50
13:05〜13:15
13:35
14:00〜14:15

周辺地図はこちら
      


今日もするすると連絡よく、多治見から約2時間で湯の山温泉バス停へ
裏道を歩くのは久しぶり〜  
2008年3月に国見岳へ登って以来(その年の9月に土石流被害があった)
裏道登山口のそばに咲いていた、白色の
タツナミソウ(シソ科)

クマシデ:カバノキ科
橋を渡る際、いつも目にしていたミノムシ型の花


カラスビシャク:サトイモ科
「多治見の畑にいくらでも咲いている」というこの花
石積みの階段に咲いていた

登山口前の「しまや」はひと気無し

蒼滝不動尊  ここのお店もひと気なし

新しい橋ができていた

この谷には、被害なし(堰堤でくい止められたおかげ)

堰堤が見えてきた

堰堤横を登るとスカイラインから入る道路に出る

シライトソウ(ユリ科)が咲いていた
他にも数本あったが、皆、ひょろひょろ

わあっ、こんな所まで車が入れるんだ・・・
堰堤の上部まで土砂がたまったので、
広場のようになってしまっていた
広い道路が、奥へと続いていた

以前からある登山道を歩いていると、
今までは木に隠れて見えなかった
「菰野山岳会」の小屋が見えた
この小屋は、谷からかなり上部にあるので
被害はなかったのだろう(かな?)

右へ行くと「日向小屋 ちかみち」とある
左へ行くと、新しくできた登山道
日向小屋の様子も見たかったので右折
すぐ下に車が止まっているのが見えた
(ここまで入れる・・・と分かった)

日向小屋が新しくなっていた
以前は小屋の前を通って登山道があったが
近くにいた人に聞くと、
「以前の登山道は無し
小屋へ寄ると、梯子を下りなければいけない」・・・と
その梯子を見ると、頼りなさそうだし、かなりの高さ!
立ち寄るのはパス

「裏道はこっち」・・・と、指さされた方に
大きなパイプ!!?
『透過性堰堤』という名前らしい
『流木が多い川などにつくられ』るとか


近づいて見ると・・・本当に見上げるような大きさ
その下を通り抜けると・・・→

・・・→岩ゴロゴロの河原
所々にある赤ペンキに導かれて進む
以前の川幅の何倍になったのだろう?
3倍?4倍?5倍?


ここをクリックすると大きく見えます
左折した「裏道」と、ここで合流


合流地点にあった「裏道通行案内」図」
日付がないので、イマイチ判断しにくいが・・・
この図には、工事区域(立入禁止」の斜線があるので、
透過型堰堤工事中のことらしい
今はもう立入禁止区域はないので、下記の注意事項が
今現在のことかどうかが分かりにくい
■国見尾根は、
藤内小屋からすぐの尾根コースを登ってください
■北谷・岳不動尊から国見尾根間は、
非常に危険な状態ですから立ち入らないでください
■北谷・三岳寺跡から腰越峠間は、
非常に危険な状態ですから立ち入らないでください

   
 「七の渡し」の場所に掛けられた橋を渡る
以前は、堰堤近くにこんな橋もあった↓

2008/3/29撮影

   
 次は、「四の渡し」
中道分岐
立派な標識が立っていた
以前は「知る人ぞ知る」的な小さな標識だった

   
 藤内小屋が見えてきた
この木橋が架かっている沢って
以前はどうだったか思い出せない・・・

 大きな岩がゴロゴロ
手作業で片づけてくださったとか
そのおかげで、またこうして裏道が歩ける

   
 藤内小屋
潮が引いたかのように、静かだった

新しい二階建ての小屋

 
   
 新しいトイレ

 右へ回り込む
岩ごろごろの沢が、ずっと上流まで見通せてしまえる
右折して橋を渡るとヤシオ尾根方面

   
 橋のたもとには、
大きな字で「御在所岳」は左へ

橋を渡る
以前は、橋ってあったっけ??

2008/3/29撮影  橋は無し

   
 調べ中
サルトリイバラのすぐ隣に、丸い実が生っていた
葉っぱもよく似ている
なんだろう??

 サルトリイバラ:サルトリイバラ科
これは見慣れている間違いようのない実

   
 国見尾根はここから登る
以前のように、岳不動尊からは登れないようである

 岳不動・腰越峠方面へ
この登山道は、国見尾根への登りによく使ったルート

  
 古い石塔    これは以前と同じ

   
  
この三枚の画像は同じ場所
右下に沢  その沢を渡ると、ヤシオ尾根や腰越峠〜朝明へ行ける
直進すると、岳不動尊・国見尾根と書いてある(2008/3/29はこのルートで国見岳に登った)
じゃあ、国見尾根へも行けるってこと?
先程の注意書きには、
「 ■北谷・岳不動尊から国見尾根間は、非常に危険な状態ですから立ち入らないでください」ってあったけど

   
 沢を渡ってから振り返る
今日は水量が少なくて楽


腰越峠・鐘突堂跡への標識
このコースもだいぶ前(1996/11/10)に
「30周年記念山行」で朝明から歩いたことがある
朝明〜腰越峠〜国見尾根〜国見岳〜根の平峠
〜中峠〜ハト峰〜朝明の周回コース

   
 「旧三嶽寺表参道 手洗石」

 旧三嶽寺跡
今では針葉樹が育ってしまっているが
平らな地

   
 石段が残っている

石段を登りきると、・鐘突堂跡
右折すると、「割石の頭・境石」へ
左折すると「腰越峠・青岳」  目指すヤシオ尾根方面
1996年時には、こんな立派な標識もなく
その頃の地図を見ると、「危険」「迷」とあり、
朝明から国見尾根までは破線コースだった

   
 うへ〜  木の根が絡まる急坂〜
木の根をつかんで登る

真紅のヤマツツジにほっと一息


 
   
ここをクリックすると大きく見えます
 ここが、腰越峠との分岐
でも、先ほどの
「■北谷・三岳寺跡から腰越峠間は、
非常に危険な状態ですから立ち入らないでください」
の注意書きは無し
通れるのだろうか??
今日は、左折してヤシオ尾根から県境稜線へ
(ここからヤシオ尾根までは、初めてのルート)
「ヤシオ尾根」というほどだから、
今頃シロヤシオが満開かも…と期待して計画したのだが・・・

 ぐいぐい登って、出た所が
藤内小屋を見下ろせる場所

   
 まだまだ登りは続く
等高線は皴々の連続

時々、こんなテープが木に巻き付けてある

 
   
 海が見えて・・・

 すぐ隣りにハライドも見える

   
 国見岳や・・・
御在所岳も見えてきた

   
 ハライドからの稜線と合流〜
藤内小屋から1時間15分かかった
休みたいが、座ってゆっくりできる適当な場所がない
仕方がない・・・もう少し歩こう

 ブナ清水分岐まで来てしまった
(ここは、2012年5月27日に来ている)

   
 やっと展望が良く静かでゆっくり座れる場所があった  
とうとう1時間35分歩いてしまった
緑の海が広がっている〜  右の方の山は、釈迦ケ岳だろうか・・・??
ここまで誰とも会わず、山に浸って歩けた
ただ、花がないので、その点では疲れを感じる・・・

ふと、左から声がしてきた
きのこ岩の傍に2人組
彼らもきのこ岩を独占していた


 やっと、シロヤシオが2〜3輪
花が終わっているなら、地面に落ちているはず
これから咲き始めるなら、蕾があるはず
どちらもなし・・・
つまり、今年は裏年で花つきが良くない…ってこと
「ヤシオ尾根」という名前だけはある
木はたあ〜くさんあるので、表年に来たいもの!!
   
座っていた岩の下にイワカガミが咲いていた

   
 きのこ岩標識
パスして、県境稜線へ

 すぐに根の平峠・釈迦ケ岳分岐
国見岳を目指して直進
すれ違う人が多くなってきた

   
 シロヤシオがちらほら
やっぱり花数が少ない

国見岳が見えてきた

 
   
 ミヤマシキミ:ミカン科

 まだ、ハルリンドウが咲き残っている

   
 登山道の両側にイワカガミの群生


山頂周辺は、イワカガミの大群生地帯
山頂一帯は、大賑わい
休憩なしで通過

   
シロヤシオ  相変わらずのちらほら状態
全山真っ白な光景を知っているので、余計にがっくり

 
御在所岳山頂付近を遠望

   
   
   
稜線にたくさん咲いていたイワカガミ
濃い色、薄い色・・・   雌しべも雄しべもはっきり分かる
さすが標高が高いだけあって、花が初々しい

   
国見峠  御在所岳裏道登山道の8合目にあたる
ファミリーも若者もたくさん休憩していた  殆どは、御在所岳が目的

   
 裏道登山道のシロヤシオ   ここもぱらぱら状態

   
 やっと、1房だけ咲いていたベニドウダン
やはり登山道に花が落ちていないので
この花も裏年かも・・・

 だんだん、土石流の痕が分かるようになってきた

 
ここをクリックすると大きく見えます
 
 この崩れは、以前にはなかった場所

この崩壊地は前からあった
崩壊地自体は、土石流の影響なし・・・に思えた

  
 藤内壁

 
ここをクリックすると大きく見えます
 
 登山道右側の谷
斜面が崩れ、岩がゴロゴロ

藤内壁出合の標識

 
 
ここをクリックすると大きく見えます
 
ここをクリックすると大きく見えます
 北谷(右)と藤内沢(左)
ここで2つの沢が1つになって
土石流が流れ下った?

広い河原になってしまった・・・
今は涸れ谷だが、濁流が流れ下ったことを考えると
背筋が冷たくなる

 
ここをクリックすると大きく見えます
 
ここをクリックすると大きく見えます
 足元をのぞき込むと・・・斜面をえぐられた痕!

また河原へ降りる
しっかりした太い鎖が付けてあった

 
ここをクリックすると大きく見えます
 
 「ウサギの耳」って、どこへ行った?

タニウツギ:スイカズラ科
土石流に巻き込まれずに残ったのだろうか・・・

 
ここをクリックすると大きく見えます
 
藤内小屋の手前で
もう一つの沢(ヤシオ尾根へ行く時橋を渡った沢)をふり仰ぐ
こちらからも土石流が流れたんだ・・・
藤内小屋は、両側の沢から、土石流に襲われたってこと?

流木が山と積まれている
復旧の様子をネットで見たが、
とても大変な作業!!

 
   
 再び、藤内小屋へ
下山の登山者でにぎわっていた

そして、日向小屋へ

 
   
 帰りは、山道を通らず、工事用道路を歩いた





 堰堤に到着
登りとは別の道で下りようと、探したが
以前あった所は急斜面になっていて
とても無理
少し引き返して、下りることにしたが
ここは難路だった
スカイラインまで出れば、降りる道があったようである
「裏道通行案内」図」を見て分かった
バス停で約15分、名古屋行直通のバスを待って乗車
1時間ちょっとで到着
乗り換え無しなので、便利

裏道を歩くのは久しぶり  直近で2008年3月29日
蒼滝駐車場から日向小屋〜藤内小屋〜嶽不動〜国見岳へ登った
2008年9月の集中豪雨で、鈴鹿東部の谷のあちこちで土石流が発生して大きな被害をもたらした
ニュースやネットで、日向小屋や藤内小屋が「壊滅的被害を受けた」ことを知り、心を痛めていた
あれから6年半  登山道の様子がどうなっているか知りたくて出かけることにした
シロヤシオの開花状況も気になっていたし・・・
よくここまで復旧ができた・・・ 復旧に従事された人たちのおかげでまた山に登れる・・・
感謝しながらの山行だった


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