南木曽岳縦走 (尾越バス停〜南木曽駅)



ゴヨウオウレン(バイカオウレン)


南木曽岳山頂
●場 所 長野県南木曽町町
●標高 1677m
●山行日 2016年4月30日(土)
●コース 尾越バス停・・・蘭(あららぎ)登山口・・・金時ノ洞窟・・・山頂…展望台…上の原分岐・・・曲がり角・・・第2鉄塔・・・上の原登山口・・・JR南木曽駅
●多治見から
  登山口まで
JR多治見駅ーJR南木曽駅=バスで尾越場バス停へ・・・蘭登山口
 
※ ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス
●参加者 丹羽、中山
●コースタイム JR多治見駅
JR南木曽駅
尾越バス停
山荘あらゝぎ
遊歩道入口
登山道合流
蘭登山口

金時ノ洞窟上
高野槙群生地
山頂
展望台
曲がり角
上の原登山口
南木曽駅
6:55発
8:09〜8:15
8:30〜8:40
9:30〜9:40
9:50
10:10
10:30〜10:45
11:10
11:50〜12:00
13:25
13:50〜14:00
15:35
17:10
17:45着〜17:58発
周辺地図はこちら    
  


                                     2015年5月9日の南木曽岳はこちら

                                     2014年5月17日の南木曽岳はこちら

尾越バス停
南木曽駅から15分ほどで到着  300円
乗客は5〜6名
ここで下車したのは我々の他に1名
行動食を食べてから出発

車の来ない農道を選んで歩く
のどかな田園地帯
「どん坂のいぼ地蔵」
真っ赤なシャクナゲは去年と同じ

オオヤマフスマ(別名ヒメタガタデソウ)かな?
:ナデシコ科

道路脇に小群落を作っていた

センダイハギ:マメ科
毎年同じ場所に咲いている
植栽らしい

タチツボスミレ:スミレ科

 「蘭諏訪神社」

後ろを振り返る
緩い登りで、ここまで来た
もうすぐ車道と合流
追い越し・すれ違いの車に何台も出会った

ヤマツツジ:ツツジ科
麓近くでは満開
登るにつれ、つぼみが多くなり、
登山口から上では、まったく出会わなかった
今年は花が1週間か10日早い・・・と思って
計算してやってきたが、
この山では、例年通りの咲き具合のようだった

山荘あらゝぎ
昨日は休日
キャンプ場もここも、お客でにぎわっていた

大きな堰堤を振り返る



  
 ウスギヨウラク:ツツジ科
「ウスギ(薄黄」というより「シロ」に近い色だった
1/25000地形図を見ると、このあたりからショートカット風の登山道が右折している
「遊歩道」の古い標識もあるので、右折して、踏み抜きそうな木橋を渡って山中へ入ってみた

 
1
 
2
 
3

4
 コチャルメルソウかな?:ユキノシタ科
1・2・3  何か面白いものはないかと探しながら進んでいくと、
背丈15cmほどのチャルメルソウの仲間に出会った
4  多治見で出会った多チャルメルソウの仲間  比較のため借りてきた
・・・・
チャルメルソウの見分け方のポイントは、
@ 
外側に張り出しているものは花びら  それが幾つに裂けているか → 7裂(多治見の花は9裂)
A 
花茎に幾つくらい花をつけているか → 4〜5個(多治見の花は10個以上)
B 
萼裂片が直立しているか、横に開いているか → 分かりにくくはっきりしない(多治見の花は直立している)
↓  ↓  ↓
チャルメルソウは、『花の裂け方は3〜5裂 花は15〜35個  萼裂片は直立』     
コチャルメルソウは、『花の裂け方は7〜9裂  花は7〜8個  萼裂片は平開〜反転
ミカワチャルメルソウは、『
花の裂け方は7〜9(11)裂  花は6〜15個  萼裂片は直立』         
↓  ↓  ↓
消去法でいくと、
ここのチャルメルソウは、花数が5〜6個と少ないので、チャルメルソウではない
萼裂片が直立していないので、ミカワチャルメルソウではない
↓  ↓  ↓
コチャルメルソウかな?

   
 ゴヨウオウレン(別名バイカオウレン・ゴカヨウオウレン)
:キンポウゲ科

5枚の葉なので「ゴヨウオウレン」と呼んでいたが、
正しくは「バイカオウレン」
別名が「ゴヨウオウレン」らしい
それも「ゴカヨウオウレン」が正統派らしい
大きな種ができていた

ミヤマシキミ:ミカン科
真っ赤な実が遠くからでも目を惹いた

 
   
 キブシ:キブシ科
雌雄異株だが、これはどちらだろう?

 蘭登山口手前にあった「金時の産湯」の看板
この看板の裏に小さな池がある

 
 ここをクリックすると大きく見えます
蘭登山口
ここから南木曽岳まで2.2km  その約2倍の道のり(4.2km)を歩いてきた  つ・か・れ・た〜〜

   
左  立派な橋ができていた
右  昨年はまだ橋が架かっていなかったので、赤ペンキに導かれて沢を渡った
以前は小沢だったところが、2014年7月の「南木曽岳豪雨」の痕で、大きな谷になっていた
上流から下流までずっと、大岩がゴロゴロ、流されてきた立木が山積みになっている

   
  下山道との分岐
一方通行を勧める標識
殆どの人は、この標識に従っている
おかげで、後ろからの追い越しもなく
マイペースで歩けるのでうれしい

 分岐を過ぎるとすぐ
「金時ノ洞窟」を真下に見下ろす場所に出る


   
 ここにも立派な橋ができていた
いったん涸れ沢に降り、大岩をよじ登って対岸へ

ここも、少し手を加えて歩きやすくなっていた
修理してあったのはここまで
これ以降は昨年と同じ
壊れかけの梯子や桟道が連続する

  
ゴヨウオウレン(別名バイカオウレン・ゴカヨウオウレン):キンポウゲ科
アカヤシオやオオカメノキやイワカガミを期待していたが、
春はまだ遠く、このゴヨウオウレンばかりが咲いていた

 トサミズキ:マンサク科
薄黄色の花がたくさんぶら下がって見事だった!

   
「喉の滝」の古びた看板
頂上から流れてきた水が、
この滝壺で地下に浸透することから、
「喉」を持つ滝と言われたそうである
喉の滝より下流に水がないことは分かったが
ここより上流で、水が流れているのは
見たことがないなあ・・・

 古びているうえに、
板と板の間に隙間があるので、緊張する


   
 フイリフモトスミレ:スミレ科

   
 テンナンショウの仲間:サトイモ科
1週間前に鎌ケ岳で出会った
茶色の筋があるテンナンショウにそっくり


タムシバ(別名カムシバ):モクレン科
遠くの山の斜面に点々と白い花
遠すぎて、コブシの特徴である
『花の下に葉が1枚ある』かどうかが分からない
ちょうど手の届くところに咲いている花を引き寄せると、
花の下に葉はないので、「タムシバ」とした
「花びらを噛むと甘いそうだって」・・・
同行者は一枚食べて「甘い」・・・の感想
私は、ちょうどキャンディーを舐めていたので
実験に参加できなかった

   
ゴヨウオウレン(別名バイカオウレン・ゴカヨウオウレン):キンポウゲ科
足元は、この花ばっかり
大きな白い花びらのようなものは、萼
本当の花びらは、小さな黄色いスプーン状の部分

   
 アカヤシオ:ツツジ科
今年は春が早いからと、慌ててやって来たが
アカヤシオの花が咲いていたのは
鎖場付近まで
登っていくと、こんなつぼみばかりになってしまった

かぶと岩
ここから15分ほどで山頂になるはず
連続の登りは、あと少しだけ

 
 
 南アルプスが見える展望地から   白い山並みが4つ見えた

   
 山頂  13:25着
歩き始めてから4時間45分
三角点の背が高いこと

 見晴岩から南木曽の町を見下ろす


 
ここをクリックすると大きく見えます
 
 ゴヨウオウレン(別名バイカオウレン・ゴカヨウオウレン)
:キンポウゲ科

山頂付近でも、花は盛りが過ぎ、
実の準備中のものばかりが 群生していた

避難小屋と中央アルプスが見えた!


 
   
ショウジョウバカマ:ユリ科
背丈5cmでも、花が咲いている

   
  避難小屋とトイレ(使用:可だった)
ペダルを踏んで水を流す方式

 上の原分岐
ここから下山するが、まずは展望台へ
上の原へは、「約3時間10分」とあった

 
中央アルプスの山並み
左から、木曽前岳・木曽駒ケ岳・三の沢岳(黒っぽい)・宝剣岳・熊沢岳(黒っぽい)・空木岳・南駒ケ岳・仙涯嶺・越百山
御岳方面は雲の中で見えず

中央アルプス連峰展望板
誰もいない静かな展望台で、遅い昼食をとる   14:00発

 
   
5月以降の上の原コースは、笹が背丈以上に伸び、笹の中に突入して泳ぐように笹をかき分けて歩く覚悟がいる
サングラス・手袋・頬かむり用のバンダナが必携品(だった)
下段  2015/5/9の南木曽岳上の原コース  比較のため借りてきた
そうならない前に・・・と、慌ててやって来たが、なんと!笹はきれいに刈り取られていた  上段
それも、下山口の上の原までずっと  2〜3mの幅で!!
大勢の人と日数を要したことだろう
刈ってくださった方々のご苦労に感謝!!感謝!!

   
 オオカメノキ:レンプクソウ科
下り始めて40分
やっと、つぼみに出会った

ギンリョウソウ:シャジクソウ科
昨年は、たくさん咲いている花に出会ったが
今日は、このつぼみ1株だけ・・・
 
   
  
 カナクギノキ:クスノキ科
今が花の真っ盛り

   
 ウスギヨウラク:ツツジ科
これも今が花の真っ盛り   たくさんの株があった

   
 オオカメノキ:レンプクソウ科
ちらほら咲き始めた


  巨大樹の森は、見る影もなくなった
下の方は、枯れているような様子だが、
梢を見上げると葉が茂っている!生きている!

  
曲がり角  ここからほぼ直角に曲がる

   
キランソウの仲間:シソ科

 
 コバノミツバツツジ:ツツジ科
ミツバツツジの雄しべは5本  ここのツツジは10本

   
オトコヨウゾメ:スイカズラ科
まだつぼみしかないのか・・・と思ったら
すぐ下で、咲いている株に出会った

ヤマツツジ:ツツジ科
第2鉄塔あたりまで下ってくると
花が咲き始めた
 
 
第2鉄塔で最後の休憩

   
スルガテンナンショウ:サトイモ科
多治見にあるテンナンショウと同じ

   
オトコヨウゾメ:スイカズラ科
優しい風情の花が咲いていた
コバノガマズミと似ているが、こちらはふわりとした感じ

   
  おやまあ、モノレールができていた
この下をくぐって、人家横の登山口へ降りる


 17:10  上の原登山口に到着
あらまあ、登山口の看板がずり落ちていた

南木曽駅発の電車は、17:58発
駅までまだあと30分舗装路を歩かなければならないが、
農道脇には、春の花がいろいろ咲いていて
楽しみながら歩ける

  
 ハルジオン:キク科
ピンク色のかわいい花

   
オオヤマフスマ(別名ヒメタガタデソウ)かな?:ナデシコ科
「どん坂のいぼ地蔵」周辺で見かけた花と同じ
農道の脇で、小群落を作っていた


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