中の湯温泉〜焼岳(稜線手前で引き返し)往復



山の上は雪だった


「広場」から焼岳を望む
●場 所 長野県松本市・岐阜県高山市
●標高 焼岳北峰:2399m 
●山行日 2018年11月14日(水) 前夜泊
●多治見から
  登山口まで
JR多治見駅ー松本駅=お迎えのバスで中の湯温泉旅館へ・・・登山口
 
※ ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス
●参加者 丹羽
●コースタイム 中の湯温泉旅館
登山口
広場
引き返し
広場
登山口
中の湯温泉旅館
中の湯バス停
JR松本駅
7:45発
8:00
10:25〜10:35
12:16〜12:25
13:11〜13:20
14:58
15:08〜15:45
16:00〜16:05
17:15着
  周辺地図こちら   地理院地図:焼岳はこちら 
 イラスト地図はこちら(中の湯温泉旅館でもらいました)
 登山地図はこちら
   


  前日 11/13 (火) 
   
公共機関を使って焼岳へ登るには、日帰りは無理
前日のうちに松本駅に着き、駅付近で泊まり、早朝発のバスで中の湯バス停へ行くつもりだった
地図を見ると、中の湯バス停からピンカーブが何度もある車道歩きが延々1時間ある  それも登り道!
この車道歩きで疲れてしまいそうに思えたので、いろいろ検索した結果
中の湯温泉旅館」が松本駅までお迎えに来てくれることが分かった それも無料で
宿泊料金も、山小屋料金よりちょっと高いだけだったので、ここに泊まることに決めた
お迎えの車は、14:45発
・・・・
せっかく松本に来たのだから・・・と、市内散策
まず、「松本美術館」へ
「草間彌生」さんのトレードマークの水玉模様の建物だった 右
そして、玄関横には、「幻の華」 左
一番素敵だったのは、暗い中で、シャンデリアがゆっくり回転している周りが全面鏡の部屋
シャンデリアは一つだが、鏡の奥のそのまた奥にも、そのまた奥にもシャンデリアがある果てしない空間・・・
ずっとこのままここにいたい・・・夢の中にいるような部屋だった
「傷みのシャンデリア」という名前   なぜこんな題になったのだろう??
「癒しのシャンデリア」の名前の方がふさわしいのに・・・

   
 次は松本城へ
お城の中の見学はパス  お堀と端正なお城と周りの木々の紅葉がうま〜くマッチしていた
・・・・・・・
松本駅へ戻り、14:45のお迎えの車に乗って「中の湯温泉旅館」へ 
お客は、6〜7名
釜トンネル手前にある中の湯バス停から、左折
通行止めのゲートを開けてもらって入り、本当にピンカーブの登り坂をくねくねと走って到着
秘湯を守る会」会員の旅館だった
(こんな道、歩かなくてよかった!と、つくづく思ったほど)
料理もずらりと並べられ、温泉も24時間入れるし、露天風呂もあるし・・・で、いいことづくめ
・・・・・・
受付で明日の予定を聞かれた時、、「焼岳へ登ってから上高地へ降ります」と言ったら
「上高地へは梯子が撤去されているので通行できません」と聞いてビックリ!
そんなこと、宿へ電話した時に言ってくれなかったよう〜
仕方ない、焼岳ピストンに変更

   11/14 (水)
朝食前、食堂からの展望
山の上は、霧  木々がなんだか白っぽい? 地面は濡れているが雨はやんでいた

宿の人に聞くと、「4時ころまで降っていた」って  また、「8時頃晴れてくる」とも聞いた
昨日の夕食も食べきれないほどの量と種類の豪華版
今朝も同じく(いつも完食主義の私でさえ食べきれず残してしまった程)
こんなんだったら、山小屋なんてもう泊まれないなあ・・・

玄関下の車庫の柱に登山口の矢印
身支度をして7:45発

宿の横からすぐ、山に入る道が続いていた

ヘアピンカーブのすぐ横に、ショートカットコースの登山道ができていた
15分で登山口に着 8:00  二つに割れた板に「焼岳登山道入口」の文字
「冬期通行止め」の注意書きが、日本語と英語で書かれていた
・・・・・
1、区間 焼岳登山口入口(上高地側)〜焼岳小屋
2、 期間 10/29〜5月中旬
「梯子が、雨や雪、凍結のため、冬期期間中は撤去されます。再設置は来春。」・・・だって
あ〜あ、上高地行きのバスは11月15日まで運行
それまでに登ろうと考えていたのだが、下調べが不十分だった! 反省!
・・・・・
すぐ傍に、駐車できる広いスペースがあり、車が1台停まっていた
聞くと、「6時頃に着いたが雨が降っていたので帰ろうかと話していた」・・・と
私が登ってきたので、彼らも出発することにしたらしい
あっという間に追い越された

平日なので登山者も少ないだろうと思い、熊避け鈴をつけた

 登山口から、ショートカットコースの出口を見る
ちょうど石積みの所へ出てきた ↓


   
登山道入口を入るとすぐ、大きな看板
「焼岳は噴気活動が盛んな活動中の活火山です。」と、
1〜5までの注意書きが書いてあった
現在の噴火警戒レベルは1・・・だって

右下に、車道と「中の湯温泉旅館」を見下ろしながら歩く


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最初はたらたら歩き
すぐ、登り道になった

後ろを振り返ると、山の上の方が真っ白!
麓で雨だったのが、この高さでは雪になっていたらしい


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登るにつれ、左手の山になってきた
アカンダナ山(2109.4m)だろうか?


登山道脇の笹の葉っぱにも
雪が積もるようになった
(下山の頃は見事に消えていた)


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薄化粧のような木々

だんだん白さが増してきた
それとともに気温が低くなり、雨具の上を着込んだ
でも、気温は5℃・・・??


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登山道は、岩あり・木の根あり・大きな段差あり・濡れているので滑りあり・・・で歩きにくい

 右手の木の間から、初めて山が見えてきた 青空もちょっぴり
霞沢岳の方向


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焼岳登山道には、目印となるような標識がない
かろうじて「広場」という表現があるだけ
以前、2回焼岳には登っているが、
記憶は定かではない・・・
2009/10/14  2011/10/2

今度の曲がり角を曲がると「広場」だ・・・
と、何度も思い、何度も裏切られた
登山地図の標準コースタイムは、
登山口から「広場」まで1時間20分(2016年版)
もうそんな時間とっくに過ぎているのに・・・


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 ここが「広場」  なるほど!確かに広場になっている 10:25
焼岳もバッチリ見える!
登山口からここまで数回の休憩を入れて2時間25分・・・
う〜ん、普通に歩いていたんだけどなあ・・・

 
 「広場」からは展望が広がり、明るくなった
右手の山は、岩ごつごつ
左手の山は、こんなに緑が多い


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 登山道は鞍部に通じ、
左側が2455.5mの南峰(ここは立ち入り禁止)
右側に、北峰2399m

後ろを振り返ると、霞沢岳?が見える

 
  
 登山道は掘割のように深くえぐれ、梯子も出てきた

   
 後ろを振り返ると、白い樹氷(右)と、その奥に頭が隠れた霞沢岳


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白い噴煙が見えてきた (左)
望遠で撮ると、黄色い硫黄も見えた (右)


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 岩ゴロゴロの登山道を登って行く

左手は笹と草原


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 ナナカマドの赤い実の後ろには、
ますます近づいてきた白い噴煙
正面の大きな岩の足元に白いペンキの矢印も見える
稜線に着いたら右へ行くんだな

後ろを振り返ると、
枯草と笹と、ガスに隠れてしまった霞沢岳


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 稜線がどんどん近づいてくる

 白ペンキで、あちこちに矢印や○印が書いてある

   
 ガスが濃くなってきた
白ペンキを探しながら登る

 岩に、「2300」の数字↓
標高のことだろう


 
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 右手の山にケルンが続いている

ガスが濃くなったり薄くなったり・・・
稜線は間近だが、今、12:16
稜線までは行きたかったが、
息が上がり、足が重い・・・
・・・・
温泉旅館から中の湯バス停(16:00発)まで
送迎車で送ってもらうことになっているし、
明るいうちに樹林を脱出したい

下山のコースタイムは
山頂から登山口まで2時間となっているが
登りの足取りを考えるともっとかかりそう
下りの梯子や濡れた岩は、
慎重に通過しなければならない
焦って怪我をすることは避けたい
余裕をもって下るには、
今、ここから引き返した方がいい・・・と結論を出した
12:25、引き返し
*ジオグラフィカの軌跡で見ると、
稜線の手前70m地点だった


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 下りの途中、霞沢岳を望む

 青空がまた戻ってきた
焼岳北峰方面を見上げる

   
 何度も梯子を下って・・・

 「広場」に着 13:11
引き返しから約50分


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 シラカバの白い幹が美しい
そして、その後ろには焼岳の南峰と北峰
もうこれで見納め・・・ 13:20発

樹林の中に入った
笹の雪は融け、登山道はぬかるんで滑りやすい

 
   
 泥田状態の場所には、丸太が敷いてある

苔むす木々の間を抜ける
時々ちら〜・ちら〜と白いものが漂ってきて
寒くなった
気温は2.5℃ 朝より低い
脱いでいた雨具の上を、また着込む
樹林の中は、暗くて寒くて陰鬱になってくる・・・
降りても降りても樹林から抜け出せない・・・

   
 やっと展望が開けてきて明るくなった 14:36
ここで、山名が分かるアプリを立ち上げると、
知りたくもない山の名は出てくるが、
知りたい山名は分からないというハメ
こんな役立たずとは思わなかった・・・

 登山口に到着 14:58
広場から約1時間40分
標準コースタイムは「50分」となっている
休憩は数回とったが、一生懸命歩いてきたのに・・・

   
 車道を横切って、ショートカットコースへ

 ピンカーブのすぐ横の登山道を下りていくと・・・

  
 中の湯温泉旅館に到着 15:08
引き返し地点から2時間43分
こんなに早く下山できたのなら、やっぱり稜線まで行けばよかったと後悔しきり
・・・・・
預かってもらった荷物を受け取り、熱燗を飲みながら、パッキングをし直す
昼食を作って食べる時間も惜しんで歩いていたので、お腹がペコペコ
フリーズドライの山菜ごはん(出発前にお湯を入れておいた)に
鶏そぼろを入れよく混ぜ込んで食べるのが最近のスタイル

時間たっぷりと思っていたが、マイクロバスの出発時刻が迫ってきた 15:45
昼食を食べ終わる時間がなく、バスに持ち込んで食べることにしてあわただしく乗り込んだ
卜伝の湯」に入りに行く女性客2名と同乗
予約制で30分後に又マイクロバスがお迎えに来るというサービスを利用するんだって


  
   
上 釜トンネルの手前で降り、バス停で待っていた
下左 このカーブを左折すると中の湯温泉旅館への分岐に行ける
下右 ここが「卜伝の湯」 なんて小さな小屋!

そうこうするうちに、高山からのバスがやってきた 16:05
大型バスなのに、先客は3名のみでがら空き
バスの中で遅い昼食を食べ、のんびりうとうとしているうちに松本駅に着いた
中の湯温泉旅館は年中営業  今度は上高地散策か、蝶ケ岳にでも来ようかな

 
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