根子(ねこ)岳〜四阿山(あずまやさん)周回


            『   』内は、図鑑やネット検索で調べた箇所です


根子岳山頂

四阿山群馬県側山頂
●場 所 長野県上田市・須坂市
●標高 根子岳2207m 四阿山2354m 
●山行日 2021年8月11日(水)
●多治見から
  登山口まで
多治見=中央道==諏訪IC=菅平牧場登山口
 
※ ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス
●参加者 丹羽、白木、今川、山崎
●コースタイム 山荘
菅平牧場登山口
あずまや
根子岳山頂
鞍部(あと1.5km地点)
下山道合流点
四阿山長野県側山頂
四阿山群馬県側山頂
中四阿
分岐

菅平牧場登山口
6:00発
8:00頃〜8:30
9:25〜9:35
11:23〜11:40
12:35
13:28
13:50
13:53〜14:00
15:33
15:56
16:45
17:16着
 周辺地図こちら コース図はこちら    


 当日多治見発では、早朝発になるので
茅野市に山荘のあるハイキング仲間の好意で
前泊をさせてもらい
6時に出発することができた

その途中、八ヶ岳がきれいに見える場所で
車を停め写真休憩

八ヶ岳のシルエットがきれいに見えた! ↑
南八ヶ岳 
 
 ↑ こちらは、蓼科山と北八ヶ岳
 
 ↑ 反対側は、南アルプスらしい

 
  菅平の登山口まで、約2時間
初めての道でも、
カーナビの案内で無事到着

第一駐車場は満車

その下の第二駐車場に
かろうじて停めることができた

 
 コオニユリ:ユリ科
駐車場のすぐ横に咲いていた

 
 トイレを済ませ、
計画書をポストインして、出発〜
8:30
牧場だが、牛の姿がない・・・

   
 ヒヨドリバナ:キク科
登山口を一歩入ると
夏の花・秋の花がお出迎え〜

 ツリガネニンジン:キキョウ科
『花が釣鐘(つりがね)形で、
根の形がチョウセンニンジンに似ている』
ので、こんな名前が付行けられたとか

根までは、見たことがないなあ・・・

   
 キバナノヤマオダマキ:キンポウゲ科
花の盛りは過ぎていた

   
 ヤマハハコ:キク科
周りにある白い部分は、
花びらではなく苞葉(ほうよう)
(*つぼみを包むように葉が変形した部分)
花は、中央にある黄色い部分

 アキノキリンソウ:キク科
   
 マルバダケブキ(丸葉岳蕗)
:キク科

大きな丸い葉・大きな花

 オトギリソウの仲間:オトギリソウ科
オトギリソウの仲間は、
種類が多いので
判別しにくい

   
 
 ハクサンフウロ:フウロソウ科
ここの
ハクサンフウロの花は小さめ
背が高くひょろひょろしていた

 
 ↑ もうこんなに上がってきた
振り返ると、遠くに北アルプスの山並み

 ↑ とんがり山の部分を拡大
(分かりやすくするために、色加工をしてあります)
とんがりが白馬鑓なら、その右は杓子
そのまた右が白馬になる
あずまやにあった説明板を借りてくると ↓

↑ 実物と説明板ではちょっと角度が違うが、
大雪渓を目印にして考えてみた

   
 アザミの仲間:キク科

 コバノギボウシ:ユリ科

 
登山道の左手は、ずっと牧場
柵で仕切られている
でも、牛の姿がない・・・

   

ヤナギラン:アカバナ科
下から順に咲くので、もう実ができていた
右 花の拡大 花びら4枚
右下 雌しべがくるっと巻いて可愛い!

 イブキジャコウソウ:シソ科

   
アカトンボ(アキアカネ)

いっぱい飛んでいた

 ミヤマクルマバナかな?:シソ科
 
 シラカバ林の中を通って・・・

 
またまた展望のいい所に出た
雲の上にずらり北アルプス

 
 麓の町が見える!

 
 ミネウスユキソウ:キク科
周りの白い部分は、花びらのように見えるが
苞葉(ほうよう)
(*つぼみを包むように葉が変形した部分)
綿毛が密生して
雪が積もったように見えることから
ウスユキソウの名前がついた・・・と
花は、中央にある丸い部分

 
 あずまやに着いた 9:25
花と山の写真を撮りながらなので
登山口から小1時間もかかった

 
 ↑ あずまやにあった山名の分かる説明板
それを3分割して名前が読めるようにした ↓
 
 1- 向かって右
小蓮華から鹿島槍まで
 
 2- その左
鹿島槍から燕まで
 
 3- 一番左
燕岳から西穂まで

特徴的な山容でないと
見極めが難しい・・・

 
↑ あずまや前からの展望
雲の上に、見える山=とんがり付近を拡大ししてみた ↓
 
 ↑ とんがりの左を見ると、
がくんと凹んでいる所がある
⇒とんがりが槍なら、凹んでいるのは大キレット
(説明板の南岳キレット)になる ↓

 あの大キレット、緊張したなあ・・・
2002年の秋 3人で縦走したっけ

 マツムシソウ:マツムシソウ科-1
今日一番多かった花
   
マツムシソウ:マツムシソウ科-2
  茎のてっぺんにある花は、小さな花が集まったもの
中心部の花は筒状(5裂している)になった花で、
周辺の花は『外側に長く伸びる花びら3枚を持っている』・・・と
   
   
 マツムシソウ:マツムシソウ科-3
花の中を覗くと、面白いことに気づいた
上段 
赤っぽくみえる
・・・赤っぽいものは
雄しべの葯(花粉がある)
『雄しべは4個』あるらしい

下段 赤っぽいものは無い
・・・
白いものが、つんつんと飛び出している(雌しべ
その周りに、萎れたようなモノ(雄しべの名残りかな?)

・・・・・・・・・・・・
ということは、この花は雄性先熟?
(雄しべが先に成熟して花粉を出し
それが終わったころ、雌しべが伸びてくる仕組み)
つまり、自家受粉を避ける為の植物の知恵
 
 マツムシソウ:マツムシソウ科-4
つぼみから、花が開き始めた所
外側にある花が先に開き始めた

    
 セイヨウノコギリソウ:キク科
本当に名前の通り、西洋(ヨーッロッパ)で
出会っている
シロツメクサが詰め物として
日本に渡ってきたと同じように
何かにくっついてはるばる運ばれてきたのかも

 セリ科の花
小花が集まって
放射状に広がっている

 
 あずまやを過ぎると、
笹と樹林に変わり、展望が無くなった

   
  ナナカマドの仲間・バラ科
タカネナナカマド
は、花も実も垂れる
葉っぱは、
ぐるっとギザギザ(鋸歯)がある

ミヤマナナカマドは、ほとんど垂れない
葉っぱの周りに
ぐるっとギザギザ(鋸歯)がある

ウラジロナナカマドは、花がたくさんで上向きにつく
葉は、基の部分
1/3にギザギザ(鋸歯)がない
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

で、これは ↑ 
実が垂れていない
葉っぱの周りにギザギザがあるので

ミヤマナナカマド
にした

 
 「根子岳まで0.8km」の文字 10:00

  
 ヤマハギ:マメ科

   
シャジンの仲間:キキョウ科
ヒメシャジンか?
ミヤマシャジンか?
ハクサンシャジンか?
イワシャジンか?

違いを調べてみた
雌しべの先が突き出ている  ミヤマシャジン・ハクサンシャジン
雌しべの先は花と同じか、やや長い ヒメシャジン
茎は直立  ヒメシャジン
茎の先に1つだけ花を付ける  ミヤマシャジン
葉は4〜6枚が輪生 ハクサンシャジン
湿った岩の間に育つ イワシャジン
雌しべは花から出ない イワシャジン
茎は垂れさがる イワシャジン
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
↓↓↓
ぴったり該当するものがない・・・!

   
 キリンソウ:ベンケイソウ科

  
 セリ科の花
背丈より大きな花
シシウドかな?

   
  
 マルバダケブキ:キク科
黄色の大きな花なので、よく目立つ
下 雌しべの先が、くるりと曲がっているのが可愛い

  
 クガイソウ:オオバコ科
『葉っぱが輪生して、段々になっているので
九蓋草、九階草の名が付けられた』とか

   
 ウメバチソウ:ニシキギ科
梅の花のような花を付ける
にゅっと伸びている白いものは雄しべ 5本ある
1日に1本ずつ伸びるそうなので
2本伸びているということは、開花してから2日目?

黄色い水玉のような部分は、
「仮雄しべ」の先端で、蜜を分泌する場所だとか

   
クジャクチョウ
『菅平高原のチョウ』のページを見て
名前が分かった!

とてもカラフル! 初めて見た!
マツムシソウが大好きのようで
飛んでいっても、またマツムシソウにとまる

  
また見晴らしのいい尾根に出た 10:56
山頂まであと0.5km 
雲が上がってきて
山がぼ〜んやりになってしまった・・・

   
  
 ハクサンオミナエシ:オミナエシ科
別名、
コキンレイカ(小金煤鈴花)
蛍光色の小花の集まり

 
 ヤマブキショウマかな?:バラ科
そっくりさんの
トリアシショウマとの区別が
私にはできない・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【トリアシショウマとヤマブキショウマの違い】
花がとてもよく似ていているが、葉の違いで見分けるとか
トリアシショウマ=
葉脈の本数が少なく平行になっていない
ヤマブキショウマ=葉の葉脈が並行で10本ほど
トリアシショウマより多い

↓↓↓↓
葉脈が並行で数も多いので
ヤマブキショウマとした

   
 チダケサシかな?:ユキノシタ科
そっくりさんのアカショウマかも?
判別するのは難しい・・・!

 
 高くなった〜 
雲が低くならないで、山は相変わらずぼ〜んやり

   
 シオガマギク:ハマウツボ科
そっくりさんの
トモエシオガマ
茎の上の方にだけ付く
シオガマギク茎の途中からも花を出す
の違いで判別する

このだらだら坂
あと少しなのだが、疲れる〜
 
 
 セリ科の花
大型の花 茎もしっかりと太い

 
根子岳山頂〜 11:23
登山口から、3時間弱(標準コースタイムは2時間10分)
花いっぱいで、展望も良かったので、
何度も足を停めて写真撮影していたから

こんなにきれいなのに、
横目で見て通過は出来ない!

 
↑ 歩いてきた方(菅平登山口)を遠望

とんがった槍と大キレットを見つけた
大キレットの左は、↓


 
 北穂・奥穂・前穂・西穂と続く

もうちょっと雲が下で、
もうちょっとくっきり肉眼でも見えると、
もっと良かったのに!

 
出発してから初めて腰を下ろして休んだ
まだ先は長いので、ゆっくりはできない

15分ほど休んで出発! 11:40

前方が四阿山らしい
2010年に会山行で同じコースで歩いているのだが
さっぱり記憶に残っていない・・・

   
   
ウメバチソウ:ユキノシタ科
出発してすぐ、
ウメバチソウの群落があった
殆んどはまだつぼみ

にゅっと伸びている白いものは雄しべ 5本
1日に1本ずつ伸びるとか

黄色い水玉のような部分は、
「仮雄しべ」の先端で、蜜を分泌する場所

  
 右手は急な崖! 
前方の細いヤセ尾根を目指す
1歩1歩慎重に!
その奥が、四阿山 まだまだはるか遠い

 
 ー送ってもらった画像ー
ヤセ尾根の危険地帯を通過し終わったところ
後ろは根子岳山頂

この後、急な下り・大岩の隙間歩き
岩場登りなど、カメラを取り出す余裕がなかった
そして登り着いた所は・・・ ↓
 
 空中に突き上げた大岩の上

高い所大好きな3人
下をのぞき込んだり
ポーズをとったりで大はしゃぎ

 
 下から見上げると、こんな感じ ↑

   
 3人と交代して
大岩の上に立つ男性も片隅に入れて
パチリ

クロマメノキ:ツツジ科
大岩の傍に2個だけ
 
 
 登山道がはるか下に見える
あの草はらの鞍部まで降りて、
それから登って登って四阿山へ行くんだね

 
笹の中の道をどんどん下って・・・ 
 
 もっともっと下って・・・
 
 トモエシオガマかな?:ハマウツボ科
天辺だけに花があるので
先程の
シオガマギクとは、
ちょっぴり違う風情

根子岳を過ぎたら
花はうんと減ってしまった
花が無いと元気が出てこない

 
 ここから樹林の中の登りに入る 12:35
「四阿山まで1.5km地点」

木陰で日が当たらないからか
登山道は水溜りや、どろぐちゃが多い

岩ゴロゴロの急な登りで
岩は滑りやすく気が抜けない
段差もかなり大きい

ここを登りに使って正解だった

 
 「四阿山まであと1.3km地点」
広場があったら休憩しようね
と言うものの、そんな適地はなかなか見つからない・・・

 
 木の根あり、岩ありの急登がどこまでも続く
やっと小スペースに出合い
腰を下ろすことができた

タラタラがでてくれば、分岐も間近
・・・と、思いながら、どんどん登って・・・
 
 やっと、小広場に着いた 13:26
根子岳が見える〜
あそこから、下って登ってここまで来た!
約1時間45分!
よく歩いた私の足・・・私の心臓・・・

 
 この分岐から四阿山山頂へ行き
またこの分岐に戻ってくる 13:26
あと0.7km

ここからたらたらで山頂まで・・・とはいかなかった

   
 トンボソウの仲間:ラン科
いつも思うのだが、トンボというより
オタマジャクシに似ている花

 
 わあ〜・・・
ここから木道の階段登り 13:42

 
 右手に見える山の端は・・・
浅間山?

高見石から見た時は、もくもくと煙が上がっていたが
今日は、もわ〜っとした雲のような感じだった

   
 ミヤマクワガタ:オオバコ科
背丈10cm程
薄紫にくっきり筋がある花
雌しべ1本・雄しべ2本のみ

   
 あら、お社が・・・
でも山頂標識はない・・・?

通りがかった人に尋ねると
ここは、「長野県側の山頂」とのこと 13:50
「群馬県側の山頂はすぐ」・・・だって

 
 本当にすぐだった 13:53
「群馬県嬬恋村」の文字 ↑ と
 
 ↑ 「吾妻(四阿)山頂の標識
三角点はここにはない
もう少し尾根を進んだところにあるらしい

いったんは行きかけたが
下って登らなければいけないことが分かったので、
「私はここで待っている 3人で行って来たら」と勧めた

が、時間も時間・・・
ここを最終地点とすることにした
15分ほど休んで
さあ、下山開始 14:00

   
 ウラジロナナカマド:バラ科
実が垂れているので
ウラジロ

ハクサンオミナエシ:オミナエシ科
四阿山山頂近くにも咲いていた
   
 ミヤマホツツジ:ツツジ科
雌しべがぐにゃりとまだるのが特徴

 
 木道の階段をとんとんと降りて・・・
 
 笹の中の道をどんどん降りて・・・
 
「菅平」の文字を確認して下る

   
   
   
 ホタルサイコ:セリ科
黄色い小さな花が
放射状に広がっている花があった

下段 茶色は、若い実

   
 ミネウスユキソウ:キク科
周りの白い部分は、花びらのように見えるが
苞葉(ほうよう)
(*つぼみを包むように葉が変形した部分)
綿毛が密生して
雪が積もったように見えることから
ウスユキソウの名前がついた・・・と
花は、中央にある丸い部分

  
「ダボス牧場がどこにあるのか
地図を見ても分からなかった
「登山口」が、スタート地点のことかも
分からないが
地図を見る限りでは
このまま下っていけばいい
登山口まであと2.9km地点

  
右手に見えてきたのは、根子岳山頂方向

あそこから、下って登って下ってきた

 
 クロマメノキ:ツツジ科
まだ緑色だが
これから黒っぽくなってくる

 
「牧場管理事務所=登山口分岐」
15:56
一生懸命歩いているが、
登山口まではまだまだ

 
 開けた場所を、麓を見ながら下るのは
気持ちがいい

 
登山口まで18km地点 15:56

 
ダボス牧場まで、あと1.2km地点 16:15
地図を見ると、ほぼ90度にぐにゃりと曲がって
下山口方向を示していた

   
 おや、可愛いきのこ!
背丈5〜6cm
 バイケイソウ:メランチウム科
漢字では、『梅尅吹xと書く
梅の形をしている・・・という意味

 
「菅平牧場登山口まで
0.8m地点」  16:41

 
 沢を渡って、なおもどんどん下る

 
 キオン:キク科
アキノキリンソウ
に似ているが
微妙に違っている

   
 ママコナ:ハマウツボ科
右  苞(ほう)に鋸歯(きょし)があるので、
ママコナ 
鋸歯(きょし)がないと、ミヤマママコナ

 
 四阿山登山口 17:02
牧場が見えてからも、木の柵の横を
くねくねと歩いて、川のような道を歩いて
やっと登山口に着いた

ここから車道になる

 
右手に、根子岳と四阿山を眺めながら
駐車場へ

ソフトクリームを楽しみに歩いたが
既にお店は閉まっていた・・・

駐車場の車は殆んどなし
最後から2番目だった 17:15着


 
 私の記念の1枚 〈山崎さんより〉

 
 歩いた稜線を臨む!

 
 根子岳の向こうに北アルプス!

 
根子岳を振り返って!

 
 気持ちの良い道でした!


 私の記念の1枚 〈白木さんより〉
 
 
 遠くに白馬の大雪渓、感無量…

 
 チョコチョコ落ち着きのないマルハナバチでした
もこもこがオシャレです

 
根子岳山頂
青と白の空が美しい

 
最後は車道をとぼとぼと…
疲れた〜
でも清々しい!


 私の記念の1枚 〈今川さんより〉
 
 
 展望最高!
北アルプスを抱きしめる

 
 花いっぱいの根子岳山頂

 
 百名山の四阿山
みんなで登れ本当に嬉しかった

 
 登ってきた四阿山を振り返る


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