雪 を 楽 し み に  養老山へ

 



三方山


小倉山


養老山
●場 所 岐阜県養老町町
●標高 三方山(720m) 小倉山841m) 養老山(859.3m)
●山行日 2022年3月10日(木)
●コース  養老の滝上駐車場・・・登山口・・・あせび平分岐・・・三方山分岐・・・三方山・・・三方山分岐・・・笹原峠・・・小倉山・・・養老山・・・小倉山・・・笹原峠・・・826m地点・・・あせび平(旧牧場跡・・・林道歩き・・・あせび平分岐・・・養老の滝上駐車場
●多治見から
  登山口まで
多治見=多治見IC=名神=養老IC=養老の滝上駐車場・・・登山口
 
※ ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス
●参加者 白木、山崎、丹羽
●コースタイム 多治見
多治見IC

養老IC
養老の滝上駐車場
アセビ平分岐

アイゼン装着
三方山分岐
三方山

三方山分岐
笹原峠
小倉山(ランチ休憩)
養老山

小倉山
笹原峠
826m地点
アセビ平(旧牧場跡
アセビ平分岐
養老の滝上駐車場

6:55発
7:10
8:00
8:15~8:53
9:02
9:40~9:50
10:42
10:56
11:01
11:12
11:32~12:00
12:30
13:00~13:14
13:24
14:01
14:56
16:29
16:35着
周辺地図はこちら  コース図はこちら
養老町観光課作製地図-表  


 多治見6:55発
高速を使って、約1時間20分で
養老公園の養老の滝上にある
有料駐車場に着いた(500円)

麓にある駐車場は9時からで無料
雪がどのくらいあるか分からない
コースタイムに余裕を持たせるための策

先行者の車は3~4台

奥にある黄色い建物は、トイレ

以前来た時は、養老駅から歩いて、
滝を見てから、青い線のように登ってきた

 
装備・服装・腹ごしらえなどのあと、
計画書に記入
(計画書は持ってきたが、ノートに書くように・・・の指示で)

 
 登山口は、駐車場から赤線のように歩き
チェーンをまたいで入った

 
 広い林道から左へ降りていく分岐があった
三方山は、ここから左折 (60分の文字)
*60分では行けなかった 約1時間55分かかった

 
 左手には、
養老の滝へと流れていく川(滝谷)
その川を渡って対岸へ行く

 
 
 赤線のように進み、川を渡った
「増水時は通行禁止」の文字

 
 ここで階段を下りて飛び石伝いに渡る
水が多ければ、そりゃあ危険だわね!


「三方山」の小さな標識」もあった

 
 沢を渡ると登りが始まる

登山道に、だんだん雪が現れ
凍って硬いので、慎重に歩いた

 
 出発してから40分くらい経つ頃には、
雪を避けて通ることが難しくなり
勾配も急になってきた ↑
   
 ここのカーブを曲がると、
前方は雪のある道がずっと続いていたので
曲がり角の小広場でアイゼンを付けることにした 9:40

 
 私は、チェーンアイゼン
同行者は、8本爪・10本爪

 
 アイゼンのおかげで、安心感が勝り
楽になった

この先の登山道が全部雪なら
嬉しいのだが、
土が現れたり、凍った雪が現れたりで
これも又困りもの

 
 尾根へ出るまでは、
傾斜が急な個所が度々現れる

 
 右手に見える山並み
あの山肌を横に走っているのは
きっと林道
帰りはあの林道歩きになるかも・・・
と思いながら歩いていた

 
 登山道の端に丸太が置いてあると
かなり安心感がある

先を譲った夫婦パーティーが落としたのだろうか、
「ラク~!」という声が聞こえてきた

後ろを歩くリーダーも、「ラク~!」と
声を掛けてくれたが

ジグザグに登っていくので
どの辺りに落石があるか分からなかった

しばらくして、パラパラっと2~4cmの
石が何個も降ってきた

上を見上げると、顔に当たりそうで
下を見ていたが、
直撃は幸いなかった

雪を避けて登山道の端を歩いたのか
丸太の土止めが無い場所だったのか
とにかく怪我がなくてよかった!

 
 やっと、傾斜が緩くなってきてホッとできた 10:06

 
 たらたら道~

 
 春のような光景も現れた

 
 ホッとできた所で、立ち休憩 10:13

 
前方が、夫婦パーティー
 
 
 三方山分岐 10:42
左折して1分で山頂に着くらしい

 
 山頂を目の前にして、
10本歯のアイゼンが分解!
山の先輩から譲ってもらった年代物
ネジが外れたらしく、もう使えないことが分かった
細引きで縛り付けようかと思ったら
もう一人の同行者が
「4本爪を持っている」・・・と
なんとラッキーなこと!

片方は10本爪・片方は4本爪で歩く・・・と
この4本爪アイゼン、昔の4本爪に比べると先が鋭い

 
 
 なんとか両足にアイゼンを履いて
三方山山頂へ 10:56

 
 三方山山頂からの眺め (前回2016/12/3
今日は、ぼ~んやりして遠くの山は見えず
(比較のために借りてきた)

 
 また元の分岐に戻って、
笹原峠を目指す 11:01

笹原峠までは、たらたら道だった

 
 ここが笹原峠 11:12

 
 登って行くと、ぱあ~っと視界が開けた
あの上が小倉山

 
 無雪期の小倉山への登りは、こんな感じ
2016/12/3 参考のため借りてきた

 
 右手に見える山は、笙ケ岳方面

 
 登りながら振り向くと、
ぼ~んやり霞んで見える濃尾平野

 
 後ろを振り返ってパチリ

 
 
 20分の登りで、小倉山に到着~
先行者は、先程の夫婦パーティー

大垣の人で、
ここ養老山は、ホームグラウンドだそうな
今日は、小倉山からぐるっと回って下山するとか
その方が、楽だって

 
 
 あずま屋で休憩することになった

その後ろには、堂々とした山

どこだろう?と思っていたら「霊仙」だって
(夫婦パーティーから聞いた)

 
 ↑ こちらは、笙ケ岳
 
 ↑ こちらは、御池岳方面だって
御池は特徴ある山ではないので
これだ!と分かる決め手がない

 
 
 前方の山の向こうに、ぼんやり見える白い山は?
能郷白山?

雪が深くなると、
チェーンアイゼンでは歩きにくいので、
ここで10本爪に換えた

さすが歯が多く長いだけあって
しっかり歩けるようになった
しかし、足は重くなった・・・

 
 次は、養老山へ
踏み跡の数がうんと減った

小倉山は「養老山地随一の展望の山」だそうだが
養老山は 一等三角点はあるが、
展望無しの山

まずは下っていく

   
 前方から自転車を引いて登ってくる男性に出会った
1週間前、鳥居峠の奈良井側に
自転車のタイヤ跡があった

家へ帰って調べてみたら、
本当に雪の上を走る自転車があることが分かった

まさかここでその自転車に出会えるとは!

思わず、「写真撮っていいですか?」と聞いてしまった

だって、平地じゃないのに、
輪かんをつけて自転車を引いて登るなんて
凄いバイタリティー!

急な所は担いで登るとか

まあ、林道ならすいすい走れるだろうけれど
雪山を本当に登る人がいるなんて・・・
実際に出会えて嬉しかった

「どこまで行くんですか?」と尋ねると
「上石津」だそうな

凄い人に出会ってしまった!

もっと詳しく聞きたかったが、
まだまだ先が長い人を
引き留めるわけにもいかない
心残りだったが、見送った

 
 ↑ 右手に、また霊仙山
 
  ぐっと引き寄せると、こんな感じ ↑

 
 前方に登りが待っている
自転車の彼は、ここを乗って降りたのだろうか?
タイヤ跡だけでは、そこまでは分からなかった・・・

 
 下りた所に標識
「養老山頂は左折」の文字
でも、踏み跡は無し

前回来た時は、ここから左折したが
山頂から林道へ降りる道があったので
そこを下りた記憶がある
はは~ん、冬季は裏側から登るんだ・・・と思った

 自転車のタイヤ跡や踏み跡をたどって
広い林道風の道を進んで行き
カーブの所で上へ登っていく踏み跡があった

自転車のタイヤ跡とは、お別れ~
この林道を進んで来たようだった

養老山分岐の標識は無いが、
雪の上に踏み跡があった

ここだ!ここへ下りてきたんだと思い出し
山に登っていくと・・・

 
   
養老山山頂標識
859.3M

右は、前回(2016/12/4)の画像を借りてきた

三角点は、雪の下だったんだ

 
 
 山頂標識のそばの木に、
ミニひょうたんがぶら下がっていた

同行者は、何と書いてあるか調べていたが
「安産」という文字があったそうである

 
 展望は無し
すぐ、今来た道を引き返して・・・
 
 2度目の小倉山へ 13:00
雪に半分以上埋まっている丸いテーブルに座り
下界を見ながら休憩
10分ほど休んで出発

 
↑ 無雪期の丸いテーブルの様子
比較のため借りてきた

 
  スカイボート(通称ヒップそり)を持っている男性が
山の斜面を見下ろしながら佇んでいた
きっと、滑ろうかor歩こうか・・・考えていたんだと思うが
雪の状態が良くないので
(べたついていた)
結局は歩いて下山していった

今日の天気は、晴れているのに
霞んでいる(春霞?黄砂?)
ぼ~んやり状態

 
 この斜面を下ってきた
朝登る時と比べると
踏み跡がぐんと増えて、
ずぶずぶ状態になっていた

 
 下った所からは、白と茶色の世界に変わった
左奥の山は笙ケ岳

 
 2度目の笹原峠 13:24
 標識の左側に、自転車のタイヤ跡
え? 彼はどこへ行ったのだろう??

 
 笹原峠から右折すれば、
養老公園駐車場へ行ける
が、夫婦パーティーの話では、
「林道歩きの方が楽」とのこと

で、直進することになった

踏み跡は、4;2か、5:2くらいの割合で
右折していた

同じ道を歩きたくない主義なので、賛成~

   
   
 ↑ こんな階段が何度も現れた
雪の下に隠れているし、
段差が大きい所もあるし・・・で疲れた~
2016/12/3撮影 比較のため借りてきた)

 
 快適な尾根歩きになるだろうと思っていた

所が、雪のために、
いつも使わない筋肉を使ったせいか
太ももが痙攣を起こした
そんな時のために漢方薬を常備しているが
ふとももをマッサージしている間に
同行者が、さっと自分のザックから取り出し
勧めてくれたので、有り難く頂戴した

ほんの数分で、あっという間に痛みが治まり
歩き始めることができた(感謝!)

直ったと思ったところ、十数分後にまた痙攣・・・
もう一袋貰って飲んだ

またすぐ治まった・・・
(驚いた!なんと素早い効き目!)

先頭を替わってもらって
2番手で歩くことにした

 
 この標識に、 13:55
「笹原峠 0.5KM 旧牧場 1.1KM」の文字

たくさん歩いた気分でいたが、
まだたったの500m??!

 
 幹が裂けている木があった
これ一本だけでなくまだ他にも見かけた

雪の重さに耐えられなかったということ?
大変な量だったんだね!

 
 前方にピークが見えた 14:01
笹原峠から、何度もアップダウンをくりかえし
いつになったら楽々歩ける林道になるんだろうと
思っていた

後ろにいたリーダーから、「ここが826m地点!」・・・の声 

 
  ↑ こんな手作りの小さい板が
木に結び付けてあった

 
 前方は笙ケ岳らしい
やっと青空も出てきた

826m地点からは、下りが優勢になった
だが、坂道になっている雪の下は階段らしく、
時々、段と段の隙間を踏み抜いた跡があり
慎重に足場を探しながら下って行った

 
 ここから土と枯葉が多い道になった 14:18
やっと、笹原峠0.8KM 旧牧場0.8KMの中間点

また、雪道になるかもしれないので
アイゼンは履いたまま

 
 麓の町のぼんやりが、
やや良くなってきた

 
 たらたらの場所では、
くっきり自転車のタイヤ跡
きっと乗って行ったんだろうね・・・と
想像をめぐらしながら歩いた

 
 雪が深くずぼずぼな場所は、
引いて歩いたんだろう・・・
と思いながら歩いていたら、
ずるっと足を取られ、転んでしまった

自転車を引きながら転んだら
いったいどうなるんだろう??

 
 T字路があった アセビ平らしい 14:56
標識には「直進もみじ峠 右折養老登山口」の文字
私達は、当然右折
前回はここを直進して、
笙ケ岳ピストンのつもりだったが、
途中で引き返した

所が、自転車のタイヤ跡が無くなった!

上石津へ行くと言っていたが、
どこをどうやって行くつもりなのだろう・・・??

 
 いかにも、林道っぽい広い道になった 14:59
「登山口」の文字の方へ進んだ

 
 ヘアピンカーブを幾つも通りながらの緩い下り

途中でアイゼンを外した


 
↑ ここで、雪道は終わり、除雪された林道になった 15:57
 
 ↑ 雪道との段差を下り、後ろを振り返って、パチリ

 
 「養老登山口1.5KM
旧牧場(アセビ平)2.7KM」の標識を横目に見て 16:00
ひたすら歩く

 
 木材の切り出しと運び出し用の林道なんだね
正面の山の稜線を
歩いてきたのだろうか?

 
 シャベルカーのような大型の車があった

 
 新しい神社があった
「天神人祖一神宮」の文字

   
 アセビ平と三方山の分岐点 16:29
これで、ぐるっと回ってきたことになる

 
 登山口に着いた 16:33
疲れた気配もない同行者二人

 
 駐車場に着いた~ 16:35着

今日の登山者7~8名
登山届ノートに、到着時刻を書いたが
最後だった


*************************

   私の記念の一枚 〈山崎さんより〉 
 
 縦横無尽!
 
小倉山の眺望 登ったぞ!

 
 いざ、養老山へ!


            ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
     【感想
    *久しぶりの雪山登山。冬の養老山は厳しいという情報も聞いていたので、心して登りました。
     確かに、三万山までは、急登の九十九折で道幅も狭く、雪と氷で緊張する所もありましたが、2人に
     挟まれ安心して登ることが出来ました。
    *小倉山からの眺望は、笙ヶ岳、霊仙岳、伊吹山、濃尾平野と素晴らしく、疲れは一気に吹き飛びます。
     手前の登り坂には、ソリやら、ワカンやら、足跡が縦横無尽に着いてて、いかにも楽しそう!
    *その先の養老山は見晴らしはないけれど、養老の滝ゆかりの瓢箪が可愛らしいく風に揺れて、登りきった
     久しぶりの達成感に、私の心も揺れました。
    *ほんとに楽しい、嬉しい、山登りでした。

           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    私の記念の一枚 〈白木さんより〉
 
 登山口から数分、雪が現れる

 
 木の周りは丸く雪解け、もう春です

 
 小倉山に向かう

 
小倉山で出会ったきんちゃん、登山も余裕

 
  雪の中にポツンと机と椅子がありました。
こんなところでお勉強、誰が?



        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
   
感想
    *初めて登った養老山、今年は雪もたんまり。
    *三方山手前からアイゼン装着。が、片方のアイゼンが壊れた。「どうしよう…」
     友人が予備にと持ってきた4本爪でピンチを逃れる。
     10本と4本びっこで最後まで乗り切る。
    *未知の養老山だったが、ハプニングもまた楽し…で、乗り切れました。目出度し。
           
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    備考 
     ・ 行動時間 約7時間40分  歩いた距離 16.1km  歩数 約2万5500歩。
     
・ 養老の滝上にある駐車場は、平日500円 休日1000円
     ・ トイレは新設されたばかり。常時水が流れ、暖房便座ではないが、ひんやり冷たくはない。
     ・ ペーパーは備え付けの紙なら流してもいい(浄化装置を通った後、循環させている・・・と)
     ・ どこを出発点にするか迷った( 麓にある駐車場は無料だが、9時から利用可)が、
        コースタイムに余裕を持たせるため、滝上の駐車場にした。
     ・ 輪かんは持っていたが使わなかった

     ・ 私達以外では、養老山往復する人はいなかった。展望が良くないためらしい。
     ・ 多治見IC~養老IC間の高速料金は、2010円。

 養老町観光課作製の地図の裏にあった花暦


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