スズランはまだまだ・・・
       沢入登山口から 入笠山へ 

            入笠湿原〜スズラン山野草公園も見学

 



入笠山山頂


スズラン
●場 所 長野県伊那市・諏訪郡富士見町
●標高 入笠山 1955m 
●山行日 2022年5月30日(月)
●コース 沢入登山口(P)・・・入笠湿原入口・・・スズラン群生地・・・見晴台・・・大河原湿原分岐・・・入笠山山頂・・・岩場コース・・・マナスル山荘手前からスズラン群生地・・・入笠湿原・・・ゴンドラ山頂駅・・・スズラン山野草公園・・・スズラン群生地の長い階段・・・入笠湿原・・・沢入登山口分岐・・・沢入登山口(P)

●参加者 白木、山崎、丹羽
●コースタイム 山崎山荘
沢入登山口(P)
入笠湿原入口
スズラン群生地入口
見晴台
入笠山山頂
入笠湿原入口
ゴンドラ山頂駅
スズラン山野草公園

沢入登山口分岐
沢入登山口(P)

6:30発
7:17〜7:30
8:48
9:21
9:48〜10:00
10:24〜10:50
11:42
12:10
12:18〜13:00
13:25
14:18着

周辺地図はこちら    コース図はこちら
入笠山案内図では パノラマリゾートの地図はこちら
  


 スズランの開花時期なので
駐車場が満杯になるかも・・・と思い
茅野市の山荘を、6:30に出発した

先行者の車は10台もなくがら空きだった

 
ここをクリックすると大きく見えます
 
ここをクリックすると大きく見えます
 ↑ 駐車場にあった、説明板
左 全体の様子
右 沢入登山口から入笠山山頂
〜ゴンドラ山頂駅までの所要時間

沢入登山口〜入笠山山頂〜大阿原湿原
〜入笠湿原〜スズラン山野草公園〜沢入登山口
・・・と、大まかにコースを決めた


 
 沢入登山口 7:30発

 
  マイヅルソウ:キジカクシ科
昨日の御座山では、つぼみが多かったが
ここは、ちょうど見頃が多かった

 
 出発してから30分経った頃
足が重い・スピードが出ない感があったので
リーダーに言って休憩をとることにした 8:05

階段状の登山道が、ベンチ代わり

 
 登山口から1時間程で入笠湿原に着くはず
休んだおかげで、少し楽になった

 
 タチツボスミレ:スミレ科
花は、このスミレばかり

昨日の御座山では、
ミミナガタイプで花の中央に毛のあるスミレが咲いていたが
ここにはなし


 
 入笠湿原入口 8:48
ニホンジカ等が入り込まないように
周りをネットで囲い、
出入り口には頑丈な開き戸タイプの門が作られていた
開け閉めはとても軽く、するするっと開けることができた

 
 階段を下りると、目の前は草原

 
↑ 雪の日は(2021/3/17)こんな感じ

 
ゼンマイ:ゼンマイ科-1
子どものころ、よく
ゼンマイを採ったという山友達は、
「これは男の子」・・・という
初めて聞く言葉だった

母親から「女の子を採ってくるように」
・・・と言われていたとか

「どう違うの?」・・・と尋ねると
「ふわふわの綿毛があるのが女の子で
固そうな葉があるのは男の子」・・・という説明だった
 
ゼンマイ:ゼンマイ科-2
↑ これは男の子だって
なるほど〜 固そうな葉っぱ!

その観点で見ていくと、
ふわふわの綿毛ばかりでできている
ゼンマイがあった

ネットで調べると
ふつうの葉になる栄養葉を「女ぜんまい
胞子を付ける胞子葉を「男ぜんまいと呼んでいる。
男と女では姿も違う。
女ぜんまいは、綿毛に覆われた渦巻き部分が扁平で、
茎は柔らかい

男ぜんまいは、渦巻きがつぶれたボールのような形になっていて、
胞子がびっしり付いている
』・・・だって

新しい言葉と、観察のポイントを覚えることができ
今日の収穫は大きかった!
ありがとう〜

 フデリンドウ:リンドウ科
点々と、草原に咲いていた

ゴンドラ山頂駅と、入笠山と、沢入登山口の分岐 8:53

 
まずは山頂へ
またここへ戻って来てから、スズラン山野草公園へ行く計画

入笠湿原の大きな表示板の前で、パチリ

入笠湿原を見下ろす ↑

山の上にアンテナ2つ
あの辺りにゴンドラ山頂駅がある

 
 ニリンソウ:キンポウゲ科
林の中の小沢沿いに
咲いたばかりの
真っ白な
ニリンソウの花が点々とあった

 
 クリンソウ:サクラソウ科
この花も沢沿いに咲いていた
望遠で引っ張りよせた

雪の日は(2021/3/17)、この辺り雪が深くて
踏み跡なし
道路を歩いていたっけ ↓
 
 ↓ この斜面がお花畑になっていて
スズランの群生地になっているとか

ジグザグに登っていく先行者の姿があった
↑ ゲートを開け閉めして入った、
左へ行けば斜面を緩く登っていくジグザグコース

右へ行けば、マナスル山荘前へ出て、
そこからほぼ真っ直ぐに登っていくコース

 
↑ 雪の日は(2021/3/17)、こんな感じ
マナスル山荘近くから撮影

 
 このゲートのドア、自動ドアのように
自走(自閉)する

電気ではなく、斜面を利用しているのだろうか?  9:17
面白い作りだった

道路には、マイカー規制監視員の男性が椅子に座って
にらみを利かせていた

 
  サクラソウ:サクラソウ科
遠くにピンクの塊りが見えた
なんだろう?と思って望遠で撮ってみたら
サクラソウだった

   
  シロバナエンレイソウ:ユリ科
別名:ミヤマエンレイソウ

昨日の御座山では、花が終わっていたが
ここでは、咲いたばかりの風情だった

 
 お花畑は、花があれば楽しいコースだが
花ってどこ?・・・状態なので
ひたすら登るだけ

方向的には、
入笠山の山頂下あたりを通り過ぎて、
稜線の道になったら、引き返す感じになる
遠回りの道

いいことは、
八ケ岳がずら〜っと見える展望台があること 9:48
 
 右の方が、西岳  2021/10/26に登った山
そこから左へ編笠・権現・阿弥陀・赤岳・
天狗・横岳・硫黄・・・と続いていく

富士山は肉眼ではぼ〜んやりと見えたが、
カメラでは、白すぎて見えない・・・
 
 地図を見ながら、今までの道と
これからの道の話

 
 トラバースが終わって、尾根道に合流 10:07
左は、、「首切清水」(15分)や「大阿原湿原」(20分)方面
右は、「入笠山山頂」へ (15分)

 
 また分岐があった 10:20
真っ直ぐ行けば「入笠山山頂」へ(5分)
右へ行けば「マナスル山荘」(15分)
「ゴンドラ山頂駅」(40分)・・・の文字

花が咲いているなら、大阿原湿原へ行ってもいいが、
今日は早すぎたようなので、パス
することにした

 
 山頂 10:24着〜
本当に5分で着いた!
中央アルプスをバックに、パチリ
 
 ↑ こちらは南アルプス
 
 ↑ こちらは御嶽(左)と乗鞍(右)
ここからは遠いんだね・・・
 
 ↑ 乗鞍を引っ張りよせた
 
 ↑ 御嶽も〜
 
 ↑ 中央アルプス
 
 ↑ 山名表示板
 
 ↑ 八ケ岳〜
左端に蓼科も入った!
 
 ↑ 諏訪湖と北アルプス
右側にある木が邪魔して
ぼ〜んやりとしか見えず
 
 中央アルプスが一番近くて、分かりやすい

 
 山名と実物を照らし合わせ

さあ、下山しよう〜

 
  コヨウラクツツジ:ツツジ科
小さくて丸っこい花

 
  コミヤマカタバミ:カタバミ科
花も葉っぱも小さい

 
 どんどん降りていくと、
登ってくるグループに何度も出会った

私たちが下りてきたのは、
「岩場コース(15分)」

岩場迂回も(15分)  ほんと?  

 
 「入笠山」案内図」 ものすごい略図・・・

 
 見下ろすと、さっきまで歩いていた
ジグザグコースが見えた

 
  シロバナノヘビイチゴ:バラ科

 
  クワガタソウ?:オオバコ科

 
 入笠湿原に戻ってきた 
 
 湿原を時計回りに回ることになった

 
 「入笠湿原」の大きな表示板を振り返る

 
  クリンソウ:サクラソウ科
木道から、2〜3m先の湿地に咲いていた

 
 大きな葉っぱは、ミズバショウ

 
  シロバナエンレイソウ:ユリ科
花が終わりかけていた
白い花びらが褐色化していた

 
  サクラソウ:サクラソウ科
遠くの方に固まって咲いていた
望遠で撮ってみたが、これで精いっぱい・・・

 
  エゾノコリンゴ:バラ科
木いっぱいに白い花がついていた
なんだろうと近寄っていくと、
ズミの花にそっくり
でも、名札には、「
エゾノコリンゴ」と書いてあった

ズミエゾのコリンゴの違いはなに??

ズミは、別名、「コリンゴ・コナシ・ヒメカイドウ
・ミツバカイドウ・ミヤマカイドウ

・・・と、たくさんの名前を持つ花

調べると、違いは微妙だった
    葉の形  花柱 
 ズミ  濃紅色  3〜5中裂する葉がある  ふつう3個
(稀に4個や5個のことも)
 エゾノコリンゴ  白色〜淡紅色  中裂しない  ふつう5個
(稀に3個や4個のことも)

パソコンで画像を拡大して調べてみた

蕾 ・・・白色
葉の形 ・・・中裂した葉はない
花柱 ・・・数えられなかった

葉の形
から考えると、エゾノコリンゴ

近くに、赤いつぼみがいっぱいついている木があった
では、それらは、ズミかな?

 
  タチツボスミレの仲間:スミレ科
他のタチツボスミレの仲間よりス色が濃い
距が長い

 
  ツバメオモト:ユリ科

 
  ミヤマエンレイソウ:ユリ科
ツバメオモト:ユリ科


   ↓ ここから山野草園
   
   
  ヤマシャクヤク:ボタン科
たくさん咲いていた

   
   
  イチヨウラン:ラン科
一角に固まって咲いていた

何だか、細いなあ・・・が第一印象

   
  スズラン:キジカクシ科
スズラン畑がた〜くさんあった
まだ、ちょっとしか咲いていなかった

 
 ↑ これもスズラン

 
 ↑ これも・・・

 
 暑くなってきた
この前赤坂山で食べたソフトクリームが
おいしかったので
お店を探すと・・・ありました〜
会計さんに買ってもらって、
外は暑いので涼しい室内でたべることにした
 
  室内から外を見てパチリ

部屋の中は風通しもよく、ゆっくりできた

ソフトクリームは、白・赤・ミックスの3色あって、
3人ともミックスを頼んだ

赤色の彩色は、この ↓ 葉っぱの柄(赤色)
 
ルバーブ:タデ
ルバーブソフトミックス
大きな緑色の葉っぱがついている
葉柄(ようへい)の部分を使ったんだって
 
       
↑ 左 ルバーブの赤い葉柄
右 ソフトミックス(赤い部分がルバーブの色)
(*ソフトクリームの画像は、後で送ってもらった)

 
 さあ、出発 13:00
ここから左へ

 
 このアンテナだね
入笠湿原や麓から見えたのは

 
 ここからしばらく行くと・・・
 
 入笠湿原への入口になり・・・ 13:13
 
 下から見上げた長〜い階段下りが始まる
両側は、
スズラン・スズラン・スズランの葉っぱがずら〜り
たまあ〜に、花が咲いているくらい

下から登ってくる人も多い

この暑いジリジリの中は登りたくない
さっきのコースがお勧め

 
 一番下まで降りた 13:21
入口のゲートから10分弱

 
 湿原を見渡しても花の色は無し・・・
 
 さっきの「エゾノコリンゴ」を見てきたら〜っと勧めた
数少ない、花壇の中ではない、満開の花だったから

沢入登山口へ行く人は皆無 13:25

 
 「入笠湿原から40分」と標識に書いてあったが
約50分で登山口に到着         14:18着

 
 キレンゲツツジ:ツツジ科
駐車場の隅に、
黄色系の
レンゲツツジが咲いていた
オレンジ系より、数は少ない


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   私の記念の一枚 〈山崎さんより〉 
 
 スズラン畑のむこうの八ヶ岳!!

 
 青空に映える満開のエゾノコリンゴ
清楚で可愛い!

     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
     【感想
    *雨の予報から、絶好のお天気に。
     満開の鈴蘭の予報は外れましたが、相変わらず360度の展望は気持ちよく、初めて会う花もありました。

     登って登っての達成感ある山とは一味違う入笠山ですが、やっぱり好きな山。

     スズランの匂いで山が包まれる時また行きたいと思いました。

     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


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    私の記念の一枚 〈白木さんより〉 
 
何か引っかかってる?
サルオガセという名の植物と教えられる
「薬草として女性のヒステリー・
男性の浮気止めに効果ありという説もあるが、
実際に効果があるかどうかは定かではない」とのこと

 
 展望台から薄っすら富士山
富士山見えるとテンション上がる!

 
 湿原を行く
スズラン群生地でもあるのだが、花にはまだ早し

      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
     【感想
    *むせ返るほどのスズランの香りを楽しみに訪れた入笠山でしたが、少々早すぎました。
     が、山頂からの眺めはお天気にも恵まれ360
     アルプス、八ヶ岳を満喫!気持ちいい!
     次回は、スズランの香りを是非堪能したいものです。

     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


    【山の情報・感想など】 
  入笠林道は11月下旬から4月下旬まで冬期閉鎖
  沢入から先も
4月末から11月上旬まではマイカー規制が行われ
 マナスル山荘宿泊の方以外のマイカー乗り入れはできない
   
8時00分〜15時00分は一般車の通行は禁止
     
  期間中は規制地点の両側に監視員が配置される。

*JR富士見駅より無料送迎バス運行あり
   (富士見駅⇔富士見パノラマリゾート)
     【行き】
       JR富士見駅発 10:00 富士見パノラマリゾート着 10:10
     【帰り】
       富士見パノラマリゾート発 15:00 JR富士見駅着 15:10


*入笠山で車中泊できる場所は無い
   (見つけたら不審者として警察に通報します←過去に通報事例あり)

 朝早く下山してくる女性3人グループに会ったので、「何時に出発したのですか?」
 と尋ねると、駐車場で泊った・・・と聞いた。
 そういう手もありか・・・と思って聞いていたが、警察に通報されなかったということだね。



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