尾張富士本宮山を8の字で回る
         

                   (犬山市)  2020年3月19日


       『   』内は、図鑑やネット検索からの引用です
       歩いたコースはこちら
  
       周辺地図はこちら   地理院地図はこちら

 
多治見駅裏で7:30にピックアップしてもらい
可児へ
ここで3人が合流して出発
ナビに導かれた道は、くねくねの山道
(帰りは広い道をすいすい走れたのに…?)

入鹿池駐車スペース8:30頃着
がら空き 8:45発

 明治村方面へしばらく車道歩き
「大駐車場」横から林道へ
 コバノミツバツツジ:ツツジ科
あ〜、たくさん咲いてるう〜
先週の春日井三山は立った一株だけだったが
ここは春が早いのか、1週間たったからか
山のあちこちで開花が始まっていた

シュンラン:ラン科
確かこの辺に…と思って探していたら、ありました〜

 
 鉄塔の横を通り、また舗装路に出た

どんどん歩いて行くと、
尾張富士山頂への分岐があった 9:38

尾張富士へは献石の道を登りたいので
まずは麓へ下るために、
細い山道へ(舗装路は好きじゃない)

 しばらく行くと分岐
1人は直進・2人は右折
右折の道はすぐ車道に出てしまった
あらら・・・


   
直進の道はどんどん車道から離れたらしく、「お〜い・お〜い」と呼んでも反応なし
すぐに合流できるかと思っていたが
どんどん下っても左からの合流点がない

合流する予定の水場↑に先に到着しているかと思ったが姿なし
呼んでも反応なし

電話をかけることにした
ルルルル…となっているが応答なし

先程の分岐まで戻ろうと歩き始めたところ、前方に姿!
よかった〜

直進の方向へ一緒に行けばよかったと反省・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
   
ヒメリュウキンカ:キンポウゲ科
「あの黄色い花、何?」と、同行者
近寄っていくと・・・
リュウキンカだった
本物の
リュウキンカは高山・亜高山の湿地帯に自生しているが、
ここにあるそっくりさんは、
ヒメノリュウキンカという外来種らしい
ヨーロッパから来た花で育てやすく強いので、
家でも栽培されるようになったとか
それがなぜこんな所に?
誰かが植えた?

『茎が直立し、黄金色の花をつけることから
立金花と呼称されるよう』になったと
でも、「
流金花」の方がふさわしいと個人的には思うな・・・

 
 ヤナギの仲間:ヤナギ科
ヤナギの仲間は雌雄異株
これは雌花・雌株


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麓にある大宮浅間神社駐車場に着いた 10:11
白っぽいサクラと、ピンクがかったサクラがあったが
どちらも花が小さかった
そういえば、前回(2019/12/5)にも咲いていたっけ

   
   
大宮浅間神社(おおみやせんげんじんじゃ)社務所

「石上げ祭」の大きな立て看板と
「猫の餌やり禁止・犬の散歩禁止」の札
・・・・・・・
「石上げ祭」のいわれを調べてみた 

『昔、ある信者が尾張富士へ登り、参籠祈願を行った。
その夜、夢枕に木花開耶姫命(このはなさくやひめ)があらわれ、尾張富士と隣りの本宮山を比べると尾張富士がやや低いことを嘆いたという。
そこで、この信者は木曽川の大石を尾張富士の山頂に積み上げると、信者の願いがかなったという。 
このことを聞いた五郎丸村(現犬山市)の村民が尾張富士に大石を奉納し、富貴長命、子孫繁栄、五穀豊穣を祈願したという。 
これが周辺の村にも伝わり、盛大に行われるようになったという。』・・・と

カラフルな献石 一石200円也


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ここからガラガラの道になる 10:20


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左右に献石が並ぶ中を登る
今日は足元が乾いていたので歩きやすかった

「富士山山頂 あと400M」 10:26
「自然探索路」分岐

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 ↓ 若い男性が檜の皮をはぐ作業をしていた
原皮師 もとかわし』という職業だと
初めて間近で見る職業なので、興味津々
あれこれの質問にも、嫌な顔一つせず気軽に丁寧に説明して下さった
有難うございました! 仕事のお邪魔をして申し訳なかったです・・・
 ↑ 根元にヘラを入れて、檜の皮をはいでいく ↑ ぶり縄の使い方を実演-1
足元に、丸皮(まるかわ)が置いてある

   
ぶり縄の使い方を実演-2
背中に、ヘラが入れてある

ぶり縄の使い方を実演-3 
↓ ↓
以下は調べて分かったこと
・ 『原皮師 もとかわし』とは、檜から檜皮(ひわだ)をつくりだす職人のこと。
・樹齢100 年以上の檜から、 8年から 10 年ごとにその表皮を特別なヘラを使ってはぎ取る。
・上部の皮は「
ぶり縄(縄の両端に長さ 40cm、太さ3cm ほどの振り棒を結びつけたもの)」を
 使用して木に登り、皮をはいでいく。
・皮をはぐ際には、檜の成長をさまたげないようはぎ取るために細心の注意と熟練した技術が必要。
・ 原皮師がはぎ取った檜皮(ひわだ)の原皮は、通常長さ 75 p、直径 40 p、重さ 30 sほどの
 筒形にまとめられて出荷される。
・これを
丸皮(まるかわ)という。

皮をはいだ後は、幹はこんなに赤くなってしまう
2017/3/30撮影

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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 直登の献石の道
後ろを振り返ってパチリ

 ここから平らになる 10:47
登り始めて約30分
   
三角点(地面に埋没している) 275.0m

奥宮の横の日陰で休憩後、入鹿池へ降りる

 
急な階段と坂道を下って
舗装路に出た 11:13

数匹の猫が日向ぼっこをしている所を過ぎ、
どんどん下って
明治村前の車道に出た 11:22

今日は明治村はお休み
車に気を付けながら右端を歩いて
先程通った大駐車場へ 11:28

車道脇から山へ入る細い道がある
そこを登ると山の中に、
「赤穂義士供養塔」がある
何故ここに?

その前を通り過ぎて
車道と並行するように、道なき道を進んでいくと・・・

この広場に出る

入鹿池畔の道ではない広い車道を歩いて行くと
明治村にあるような様式の建物があった
ここから真っ直ぐ降りて行けば
大回りしなくても済む

トイレを貸してもらえないかと尋ねてくる
・・・と、同行者

先に偵察に降りて行くと
「い る か 池」の大文字

トイレ使用は快諾されたそうである

草むらの道を歩いて行くと
農道に出た
車道歩きよりよっぽど良い!

 
オオイヌノフグリ:オオバコ科
「星の瞳」という別名もあるが、
オオイヌノフグリの方が一般的に使われている
雄しべは2本だけ  こんなに数が少ない花も珍しい

 
スミレの仲間:スミレ科
イノシシ避けの電柵のそばに咲いていた

レンゲ:マメ科
レンゲ
があるならツクシも・・・と
探したが、無かった

 
 本宮山から下ってくると、ここへ出る
が、標識は無し

セイヨウヒイラギかな?:モチノキ科
ヒイラギ
の実は黒っぽいので判別しやすい 
   
 ヒトツバタゴ自生地を過ぎ・・・

前回(2017/3/30)は二つ目の池手前で
右折したが、今回は直進

   
   
ショウジョウバカマ:メランチウム科
池の水際のピンクを同行者が見つけた
「あれ何?」 今頃のピンクは
ショウジョウバカマしかない
近づいて行くと背の高い(30cm程もある)
ショウジョウバカマだった
以後、右にも左にも、続々と見つかった

   
   
   
 イヌガシ:クスノキ科
「花が咲いてる」と、またまた目ざとい同行者が発見

「う〜ん、名前が思い出せない」・・・と言ったら、
例のスマホで探す方法を試したところ
該当しそうな花がいくつか出てきたので、順番に名前を言ってもらった
その中の一つに
イヌガシがあった
それ!この花、
イヌガシ
今度はグーグルで
イヌガシを検索して画像を確認
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
面白い形の花!
雌雄異株』だって
…ということは、この花、雄花だろうか?雌花だろうか?

雄花は花びら4枚、暗い紅色、雄しべ6個
雌しべはあるが形だけで実をつけることはない・・・と
黄色い部分は、『腺体』といって雄しべの基にあって蜜を分泌する箇所
雄花は雌花よりもやや大きい

雌花雌しべ1個と葯が退化した仮雄しべが4個
仮雄しべの基には
腺体がある。』・・・と

赤ぽい部分は、花びらで、黄色い部分は蜜のある腺体と分かったけれど
でも、白いものはなに?

雌花・雄花ともに、雄しべも雌しべもあるので
一目では判別はできないようで困った・・・
・・・・・・・・・・・・・
↓ これは、愛知用水のそばに咲いていた
イヌガシ
比較のため、並べてみた
こちらは日向のせいか、なんだか萎れてくたびれて見えた
   
   
 丸っこいので、まだ花びらが開いていないつぼみの状態なのだろう
そして、白いものが突き出ている
この
白いもの、調べてみると雌しべの柱頭(先端部分)らしい
こんなにしっかり突き出ているのだから、これは雌花・雌株かも?

・・・・・・・・・・・・・
私のカメラではこれで精いっぱい
もっと花を拡大できれば、判別しやすいのに・・・と悔しく思った

   
 ショウジョウバカマ:メランチウム科
まだまだ
ショウジョウバカマが現れる
ショウジョウバカマ通り…といったところ

そのうち、ロープで囲まれた廃屋のようなところから
左右に道が分かれる場所に出た
よく踏まれているのはどっち?
左かな? 上へ登っていく
右かな? 沢へ降りて行くが、その先が不明瞭
いったんは左へ登り始めたが、だんだん道が細くなっていくので
おかしい…と思って、右側を偵察にいく

いったん川まで降りて周りを調べたがはっきりしない
でも、方向的にはこっちしかない
1、2歩進んで周りをよく見たところ、木の間になんとなく踏み跡が見えた
「こっちだよ〜」と同行者を呼んで、前進

さっきまでの歩きやすい道とは大違いのワイルドな道になった
3人だから行く気になったが、
1人ならここから引き返そうと思うほどの道!

スマホのジオグラフィカで確かめると、この道でいい!
どんどん進んでいくと・・・

   
 ばったり「信貴山第2駐車場」標識の所へ出た!
車が通る! 驚き〜
「この先車両の通行はできません」の立て札も

「車道」を進み、チェーンの横を通り抜け
「尾張信貴山 泉浄院」前に出た
 信貴山(しんぎさん)と読むのかな?

   
 階段を上ると、真っ赤に塗られたお堂
その横の鐘付堂も真っ赤

「鐘をついては行けません」の鐘付堂横を通り、
階段を上へ上へ・・・
 
   
ヒサカキ:ツツジ科
びっしりと花が付いた枝(雄花・雄木)
臭いも強烈〜

   
狛犬ならぬ狛虎のような置物の間を通り
どんどん上へ
こんな立派なお寺なのに、人けなしの家々

そして最奥に本堂 13:10着

   
本堂を背にして、階段に腰を下ろして、遅い昼食
左 目の前は入鹿池
まだ、これから一山登らなければならないので、
早々に出発 13:35発
本堂の裏か突き当りに、通り抜けれそうな道はないか探したが・・・無し
石段を少し降りて行くと、左手に小道へ通じる門があった
方向的に良さそう〜

   
 モチツツジ:ツツジ科
早い! もう咲いている!

 さっきのワイルドな道に比べると
らっくらくの道
   
分岐に出た
ここには久しぶりに見る道標があった

右折すると「ひとつばたご自生地0.9km・入鹿池1.9km」
左折すると、「大縣神社・本宮山」の文字

   
 すぐまた分岐があって、
今度は右折
見覚えのある大きな木の鳥居 13:51

階段登りの始まり〜 
 
 雨宮社
この裏に展望台があるので登ってみると…

 さっきの信貴山が見下ろせるはずだが
真っ赤な色がどこにも見えない
違う神社じゃない?と思ってしまうほど
(上から眺めているので屋根しか見えない⇒屋根は赤くないが
位置的にさっきお昼を食べた本堂に違いないとしぶしぶ納得)

モチツツ:ツツジ科
おや、ここにもあったね

本宮山山頂に着いた 14:08
『尾張大富士』という別名もある・・・とか
「尾張富士より高いから大富士か…」
麓の大縣神社の奥宮

 山頂からの展望
ぼんやりしているが、遠くの丘の上の白い建物が「中部大学」だって

   
奥宮の後ろに、三角点 292.9m
ここは一等三角点だけあって、大きくて立派

   
 少し休んで出発 14:25

前回も、前々回も倒木が多かったが
今回もまだたくさん残っていた

   
潜ったり、跨いだりして・・・

  
 愛知用水に降りた 14:50
約25分の急な下りだった

   
  歩道のない車道はできるだけ歩きたくない
そこで、信号の手前で右折
そして、細い道を通って車道へ出た

この坂を登れば
すぐ、入鹿池の駐車スペースへ出られる

タチツボスミレ:スミレ科
ここにだけ固まって咲いていた
 
 駐車スペースに到着 15:11

歩いた距離 13.4km
歩数 約22700歩
行動時間 約6時間半


  2017/3/30の様子

  2019/1/6の様子

  2019/12/5の様子
 

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