池田富士周辺    (多治見市)
         

              
    2021年4月16日                


                        『   』内は、図鑑やネット検索からの引用です

 
 クサイチゴ:バラ科
緑色の葉っぱの中に
大きな真っ白の花

  シャガ:アヤメ科
地下茎でつながっているので
どんどん横へ増えていく
   
  ムラサキケマン:ケシ科
今が盛り
あちこちで濃い紫色の花に出会った

  ヤマブキ:バラ科
『八重
ヤマブキは雌しべが退化して
花びらになっているため、実を結ぶことがない
一重の
ヤマブキは実がつく』

古歌にある
〜七重八重花は咲けども山吹の
みの一つだになきぞ悲しき〜
・・・は、八重咲きの
ヤマブキ

   
  ウマノアシガタ:キンポウゲ科
蛍光色でつやつや

  キランソウ:シソ科
四方八方に葉っぱが伸びていた
 
  スルガテンナンショウ:サトイモ科-1
花を付けた株に、た〜くさん出会った

雌雄異株だが、外からは分からないので
中を覗いて確かめたくなる

外側にある
仏炎苞(ぶつえんほう)=ぺろりとした屋根上の部分を含む
中にある花を包む部分

をめくると、こんな感じ
↓左 雄花      右雌花
   
・・・・・・・・・・・
テンナンショウの仲間の特徴は、
仏炎苞(ぶつえんほう)と
肉穂花序(にくすいかじょ)=穂のような花の集まり

があること

仏炎苞(ぶつえんほう)は、
巻きスカートのようになっている

肉穂花序(にくすいかじょ)の上の方には、
先端が丸くややうつむき加減の
付属体(ふぞくたい)が付いている

↓これは、雌花?雄花?どちらだろうと、
仏炎苞(ぶつえんほう)を破いてみたら、
死んだ虫が数匹・・・
 
付属体(ふぞくたい)
周りの巻きスカート(仏炎苞(ぶつえんほう))との間は
とても狭い

中を覗こうとしても隙間が狭いので見えにくい
どうしても破かなければならなくなってしまう程・・・

虫は、匂いに誘われるのか
上から中へ入り込んでくる

ところが、外へ出ようにも、
付属体(ふぞくたい)の下部が
出っ張っていて邪魔
上からは出られない

出口を探して下へ下へと移動する

雄花では、
仏炎苞(ぶつえんほう)の下に小さな穴があって
そこから脱出できる仕組みになっているのだという
花粉というお土産をいっぱいつけて

ところが、
雌花には
その脱出するする
穴が無いらしい
入り込んだ虫は出るに出られず
そこで息絶える・・・とか

その
虫が体に花粉を付けていたら
雌花は受粉し、実ができる
・・・という分け

*その小さな穴をまだ確認したことがない
今後の課題の1つ
・・・・・・・・・・・・・・
↓ これらは、花の終わり、実ができ始めた画像
2020/5/14 参考のため借りてきた
   
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ここをクリックすると大きく見えます
 
 ウラシマソウ:サトイモ科-1
同行者が、「この葉は何?」と尋ねた

ん?と見下ろすと、
ヤツデのような形 ↑
 
 ウラシマソウ:サトイモ科-2
テンナンショウ
の仲間・・・とはすぐ思ったが
なんだろうと思って近寄り
葉っぱを持ち上げてみると
茶色い花(仏炎苞(ぶつえんほう))の下に
赤茶色の
紐状のものが見えた ↑

ウラシマソウ」だとすぐ分かった
多治見で見たのは初めて

今までに山で見たのは1〜2回だけ

いつも歩いている道なので
注意もしないで通り過ぎていた・・・(不覚!)
・・・・・・・・・・・・・・
  
あとで、「どうしてこの葉っぱに気づいたの?」
・・・と尋ねたところ、
「天狗の羽団扇みたいだったから」・・・と

いい感覚してる!
   ウラシマソウ:サトイモ科-3
こんな近くでじっくり見たのは初めて
背が低いので(15cmほど)、
葉っぱの下にすっぽり隠れてしまっていた

名前の由来となった「浦島太郎の釣り糸」は、
赤茶色っぽくて長く(
赤い矢印で指している箇所)
くねくねとあたりに漂っているような感じだった
40〜50cm?もっと長いかも?

スルガテンナンショウでは
先端が白くて丸い付属体(ふぞくたい)だったが
この
ウラシマソウは、
すぐ紐状になって伸びている

調べてみると ↓
肉穂花序(にくすいかじょ)から
付属体が
細長いひも状に伸び上がり、
途中から垂れ下がる
のが特徴
である』・・・と

確かに、これらの↑画像を見ると
上に伸びている

中はどうなっているか見たかったが
周りを探しても花が付いているは
この株1つきりのようなので
破くわけにもいかず
触ることもしないで
そっと見守るだけにした
   
    ウラシマソウ:サトイモ科-4
左 
仏炎苞(ぶつえんほう)の様子

右 葉っぱの様子

葉はふつう1個根生し、
11〜17個の小葉からなる鳥足状複葉(とりあしじょうふくよう)』
⇒1枚の葉っぱが、ぐるっと回りこんで
円のようになったらしい

↑ この葉っぱは12枚だった

葉柄は高さ40〜50cmで、太くて茎のようにみえる
葉柄の基部から花茎をだし、
葉の陰に紫褐色の仏炎苞に包まれた
肉穂花序に花をつける

雌雄異株
花序の先の付属体は紫黒色で、
長さ60cmもある』・・・だって
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後日、また観察に行った
道路が拡張されて、
草むらの部分が削り取られていて
一瞬、「あっ!」と思ったが
かろうじて、ギリギリのところで残っていた

周りをよく見ると
子どもができていたので(5〜6本)
これは雌株

 ウワミズザクラ:バラ科
今が満開〜
あっちにも、こっちにも
白い穂がた〜くさん

甘い香りがするので、
近くを探すとこの花が咲いている

 
  アズキナシ:バラ科
先回(2021/4/5)行った時は、つぼみだったが
今日は9分咲き

 コバノミツバツツジ(と思われる):ガマズミ科
右上 ピンクがかった花は初めて

 
  ギンリョウソウ(銀竜草):ツツジ科ギンリョウソウ属-1
ピッケルをもって歩いていた男性がいた
何するんだろうね・・・と話し合っていたが
その男性から、「白い背の低い花があった」と聞いた

カメラを持って写真を撮りながら歩いてる私たちを見て
珍しい花の情報を伝えたくなったらしい

「白くって背の低い花・・・?
ギンリョウソウ? 今頃? 
まだ4月の中なのに?」

ともかく案内してもらって引き返した
ご親切に〜 有り難いこと!

あるある〜
暗い湿った場所のあちこちに
白いギンリョウソウが立っていた
   
   
 ギンリョウソウ(銀竜草):ツツジ科ギンリョウソウ属-2
800m以上の山では見たことがあるが
こんな低い里山で見かけたのは初めて

なんとなく雰囲気が違う・・・と思ったのは
背が低くてほっそりしているからかな?

そして、天辺にある葉(『葉の退化した鱗片葉』)が
多いように感じたからかも
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↓ これは2017/5/21 南木曽岳 1677m
参考のために借りてきた
 
   
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ギンリョウソウ(銀竜草):ツツジ科ギンリョウソウ属-3
↑ これは、中を覗いてみた画像
薄青い部分は雌しべ
周りの黄色い部分は雄しべ
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↓これは、花が終わった後の様子
2016/6/16 屏風山 794.1m
参考のために借りてきた
 
   


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