静かな中山道歩き
       薮原〜
鳥居峠〜奈良井   

         2022年5月23日 (長野県木祖村→塩尻市) 


                        『   』内は、図鑑やネット検索からの引用です

 晴れの予報を信じて出かけてきたが
曇り空・・・というか、霧だったらしい
 「落合川駅」の辺り

 
 霧が上へ上へとあがり・・・
「南木曽駅」の辺り

 
 やっと安定した青空になってきた 
「原野駅」の辺り

 
 薮原駅に着いた

下車したのは、私だけ

 
 駅前の水場には、
きれいな苔がついていた

 
 薮沢流水 「源流の里」の文字
こんな水場は、あちこちにあった

 
 ヤマツツジ:ツツジ科
目に眩しい橙色の花

道路脇の一角に、何時も楽しみにしている場所がある
そこで咲いていた花たち

 
 ツリバナ:ニシキギ科
すぐ横には、
ツリバナの花

   
   
 アメリカロウバイ(別名:クロバナロウバイ):ロウバイ科
そのまた横に、
アメリカロウバイの花
『北米東部原産の落葉低木。
明治時代に渡来した>そうである
近づくといい匂いがしてきた

   
 サラサドウダン:ツツジ科
消防署の横に咲いていた
山の中では皆無

    
   
 
 スミレの仲間:スミレ科
大きな花
背丈も大きい 30cm程にもなっていた
茎が直立する・側弁に毛が密生する・距が短いことから
エゾノタチツボスミレと思う

 
 ワスレナグサ:ムラサキ科

 
 ここから、「中山道峠越えコース」が始まる 8:43
ここから、「熊避け鈴」を吊るした

   
 マムシグサの仲間:サトイモ科テンナンショウ属-1
多治見では見かけない仲間
チョコレート色

   
 マムシグサの仲間:サトイモ科テンナンショウ属-2
多治見でよく見かける緑地に白い筋だが
付属体が緑っぽくて曲がっていない

   
 オドリコソウ:シソ科
ここの
オドリコソウは、白色ばかり

 
 林道と別れ、山道に入っていく  8:52
「熊除けの鐘」がある場所
先行者の鐘の音が聞こえなかった・・・?
鳴らさなかったらしい

私は、勿論鳴らした

   
   
   
 イカリソウ:メギ科
いつも群生している所には葉っぱだけ
遅かったか・・・とガッカリしながら歩いていたが、
もう種ができている、残り花にかろうじて会えた

 
 ここの分岐で左折・・・が、マイコース
「森林測候所跡」へ

   
 チゴユリ:イヌサフラン科-1
真っ下を向いているので、
撮影が苦しい

こういう状態は、まだ咲いたばかり・・・ということ
だんだん上を向いてくると、花びらも萎れてくる

   
 チゴユリ:イヌサフラン科-2
あら、双子ちゃんだ!

近くのチゴユリも皆、双子だった
種が落ちて、また双子ができたのかも

 
   
 ヤマツツジ:ツツジ科-1
2色、隣同士に咲いていた

 
 ヤマツツジ:ツツジ科-2
この色、なかなか豪華〜

 
 ヤマツツジ:ツツジ科-3
シラカバ
と2色のヤマツツジ

 
 レンゲツツジ:ツツジ科
レンゲツツジ
は花期が遅いんだね

 
 森林測候所跡の広場で休憩 9:22
きれいに草刈がしてあった

休憩小屋もある 10分休憩

 
 シラカバがきれい〜

 
 
 麓の町を見下ろす
中央左に薮原駅が小さく見えた

   
 イカリソウ:メギ科-2
また、会えた〜

 
 丸山公園へ寄ってみた
この公園の下には、以前、いろいろな花が咲いていて
楽しみの場所の一つだったが
最近はきれいに草刈がされ、
道が広くなってしまったので
花の姿は無し・・・!

「芭蕉の句」が紹介されている ↑
『木曽の栃うき世の人の土産かな』

 
 ↑ 手前の碑が、『木曽の栃・・・」の句

『木曽の栃うき世』までは、私にも読めた

 
 ヤマツツジ:ツツジ科-4
ここの
ヤマツツジは、この株だけつぼみ

 
 
 ヤマツツジ:ツツジ科-5
ツツジ
の色と緑のコントラストが鮮やか〜

 
 丸山公園を出ると、トラバースの道と合流 9:50

 
 水場
今日は水が出てない・・・と思ったら
ホースの途中で水漏れしていた

   
 この急な階段を登るのが、マイコース
右の画像は、2022/3/3 同じ場所
参考のため借りてきた

 
 オトコヨウゾメ:レンプクソウ科-1
今日はこの花に、あちこちで出会った

花が垂れているのが特徴
   
 
 オトコヨウゾメ:レンプクソウ科-2
咲いたばかりの花の中を見るのが楽しみ
雌しべがピンク色〜!
必ず中を見て、
若い!年を取った!などと楽しんでいる

 
 御嶽展望台に着いた 9:56
今日はどうかな?と稜線を見ると・・・
 
 おお〜っ、雪の残っている御嶽の頭が見えた〜
こんなことは珍しい!

標柱に貼ってある写真の通りだった! ↓
 
 今日はすっきりくっきり見えて、ラッキーだった

 
 ↑ 下から鳥居を見上げてパチリ

 
 トラバースの道と合流

     
   
 シロバナエンレイソウ(別名ミヤマエンレイソウ):シュロソウ科
残念! 株はたくさんあるのに、花は皆終わっていた

   
 
 ネコノメソウの仲間:ユキノシタ科
ホクリクネコノメ
か?ボタンネコノメか?

 
 ネコノメソウの仲間:ユキノシタ科
上の
ネコノメソウとは違う種
ニッコウネコノメかな?

ネコノメソウの仲間に会うと、いつも課題が残ってしまう・・・

 
 「熊除けの鐘」2つ目 10:04
勿論鳴らしていく

 
 「鳥居峠のトチノキ群」の碑

今日は、1つも実が落ちていない
秋には、足の踏み場が無いほど落ちているのに

花も1つも落ちていない・・・
1週間前の木曽福島の「城山」では
たくさん落ちていたのに・・・

早かった?
そう言えば、2021/6/7には咲いていたっけ

 
 「子産みの栃」
この洞に子どもがいたという言い伝えのある木

   
 ラショウモンカズラ:シソ科
1週間前の木曽福島の「城山」では、
い〜っぱい咲いていたが
ここは数が少ない

 
 旧国道出合 10:12
ここから峠山方面へ曲がる

 
 ヤマブキ:バラ科
峠山へ行く林道沿いに、少し残っていただけ
以前は、登山道の両側に黄色い壁のように
ずら〜っと並んでいたが、
年々減ってしまった・・・

草刈りで道を広げたせいだ、きっと!

 
 中山道はここから右折するように・・・の案内 10:15
林道を通ればすぐなんだけれどね

さて、奈良井駅を13:32発の電車に
慌てないで乗る為には、どこまで行けるか
・・・が、今日の下見の目的
峠の茶屋から1時間半あれば、良いだろう
→(12時には出発する)
峠の茶屋で休憩するから
(11時半には戻ってこないと)
・・・などと考えながら歩いていた

 
 ツツジの仲間:ツツジ科
ヤマツツジ
ではない
花びらが丸い 
アカヤシオっぽい 
トウゴクミツバツツジかも?
遠くて高い場所なので
望遠でとってもこれで精いっぱい

 
 タチツボスミレ:スミレ科
フツーの
タチツボスミレ(と思う)
見上げる高さで、勢ぞろいしていた

観光チラシを見ている2人に出会った
きっと道を間違えているんだと思って
「どこへ行きたいのですか?」と、声を掛けた
「薮原」という返事

やっぱり!
ここは峠山へ行く道です・・・と言って
「戻って左へ」と案内

標識に書いてある
Uターンの意味が分からなかったらしい

 
 おや、トラックが来た!
ぎっしり木材を積んでいた

 
 ミヤマガマズミ:レンプクソウ科
葉柄が赤くて長いから、
コバではないと思った

 
 鉄塔のある近くで、
高い山が見えるカーブの所がある 10:33
おおっ、まだ雪が残っている

右の山をぐっと引っ張りよせた
 
 
鉄塔から御嶽が見えることは、知っていた
 
 
鉄塔と木の間から見える御嶽

さっきの白い山は、この御嶽のずずっと右の方
どこだろう?

 
 御嶽など高い山がもっと良く見える所は?
・・・と、探しながら歩いて行くと
新しい道ができていた 10:40

   
 ズミ(別名コナシ・コリンゴ):バラ科
これ1株だけだった

   
 
   
 ワダソウ:ナデシコ科
雄しべがワイン色
のかわいい花が、
足元に咲いていた
花びら5枚で先端が切れ込んでいるのが特徴
い花びらにワイン色の雄しべ(10本)の取り合わせが
素晴らしい〜
それも若い時だけ (上)
年を取ってくると・・・
雄しべの葯も落ち、退色してくる (下)

 
 木の隙間でかろうじて大きく見えた御嶽をパチリ

 
 おや、さっきの新しい林道はここで合流らしい 10:56

 
 もっと先へ行けば、展望が良くなるかも
・・・の思いで、林道を進んで行ったが
これで精いっぱい 
御嶽の右の方には、鉄塔の所で見えた
山が続いていることが分かった

 
 見上げると、峠山へ行く道の途中にある建物が見えた
すぐ上に見えるが、
道はここからもうしばらく進んでから、
V字型に曲がるので、距離的にはまだまだ

曲がってからも、たらたら道を進んで行かないと
峠山には着かない
峠山についても、展望は良くない

ここから引き返そう〜と、決めた 11:00

 
 中電の峠山中継所 11:03

 
 新しい林道 11:06

 
 中山道分岐 11:20

引き返し場所まで、45分
帰りは20分

ま、花や山の撮影をしていると
どうしても時間がかかるからねえ・・・

 
 「明治天皇 駐蹕所碑(ちゅうひつのところのひ)」
どういう意味だろうと調べたら
天皇が外出された際、『一時、その土地に駐留すること』だって

 
  マムシグサの仲間:サトイモ科テンナンショウ属-3
まだ葉が折りたたまれている状態

うまいこと折りたたんで、鞘状の中に入っていた分け

 
 『木曽川・水の始発駅 11:22
鳥居峠」の文字

 
 ツクバネ:シュロソウ科
黄色い部分は雄しべ
えんじ色の部分は雌しべ(4裂している)
花びらは無い 萼だけ(緑色の部分 4枚)

 
 峠の茶屋に着いた 11:27
予定通りとなった

水がドードーと流れて涼しそう〜

 
 中はいつものようにきれいだった
床を拭いた跡らしく、タオルが広げてあった

休憩10分(1人の時は休憩は短い) 11:35

 
  シロバナエンレイソウ:シュロソウ科
かろうじて花びらが残っている状態

 
 ズミかな?:バラ科
花盛りの大株

 
 トチノキ:ムクロジ科-1
立派な
トチノキだが、カメラでは全容が入りきらない

 
 ここから山道に入る 11:35

 
ここをクリックすると大きく見えます
 トチノキ:ムクロジ科-2
立派!

この辺りで、登山道沿いの
トチノキの巨木は
終わりになる

 
 ヤマネコノメ:ユキノシタ科
多治見はこのタイプが多い
この種の様子が、猫の目に似ているってことから
ネコノメソウになっているんだけれど、
そう見えない
ネコノメソウもある

↓ これは
ネコノメににていなあ〜い
 
 ニッコウネコノメかな?:ユキノシタ科
ホント、
ネコノメソウには苦労する・・・

 
 赤白三角ポールが置いてある木橋 11:42

昨年の豪雨の時、土砂が流れ込んで
中山道の鳥居峠〜奈良井間が
通行止めになったことがある

2021/11/16 奈良井宿観光協会からのお知らせ
『鳥居峠 通行止め解除のお知らせ
8月末より通行止めとなっていた鳥居峠の遊歩道ですが、
整備が終了したため通行止めを解除し、
現在は通行可能となっております。
しかしながら、崖や崖の周辺で地盤が緩んでいる可能性もあるため、
十分注意して通行していただきますようお願いいたします。』

2021/8/26の記録を見ると、
中央線は南木曽駅まで運行
その先はまだ復旧していないので、
代行バス利用で上松駅へ
そこからまたJRが利用できていた

八ケ岳へ行くにも、
JRが動いていないことにはお手上げだった
歴史的な年だった


 
 ここが、大規模な土砂崩れがあった場所
大きな木に、押し流された木の痕跡
草地が無くなり、裸の土が露出

 
 この沢へ流れ込んだらしい

 
 橋は無事だったのか? 11:46
改修されたのか?

 
 山肌が削られ、木も草も流された痕

 
 大きくえぐられた痕も

 
 この道標の所まで特にひどかったらしい

振り返ってパチリ

 
 「一里塚跡」 11:49

 
 コバノガマズミか?ミヤマガマズミか?

そっくりさんなので、同定に困る・・・

 
 登山道に新しい刻みのある丸太が
設置されていた

1本2本ではなく、後から分かったが
それぞれには赤いペンキで番号がついていた

橋にも赤い番号が書いてあった

登山道(中山道)の修復の一環なんだろう

 
 これはコンクリート橋

   
 調べ中
枝がしな垂れ、装飾花のある花が
ずら〜っと並んで咲いていた

   
マムシグサの仲間:サトイモ科テンナンショウ属-4
紫色版
 
   
 マムシグサの仲間:サトイモ科テンナンショウ属-5
緑地に白い筋

この色違いは、すぐ隣にあった

  
 
 ヤマフジ:マメ科
おっお〜きな花のかたまりだった

 
 くの字型の橋 12:10

 
 
 フタリシズカ:センリョウ科
「2人」とは限っていない

 
 「中の茶屋」 12:20
落書きがいっぱいで、
峠の茶屋とは大違い

 
 すぐまた、木橋

 
 ヒトリシズカの実:センリョウ科
まん丸ではなく、2ミリほどの大きさ

 
 あずまやがある展望台への分岐にある指道標
ここまでくれば、あと少し

 
 シャク:セリ科
どういう感じを書くのだろうと思ったら、『杓』
柄杓(ひしゃく)のシャク
柄杓とこの花とどういう関係がある??

 
 赤白三角ポールが置いてあった 12:34
要注意!!

 
 シャクの群生:セリ科

 
 中山道鳥居峠コースの出口 12:42
「木橋歩行注意」の大文字

ここから舗装路になる

 
 ヤマボウシ:ミズキ科
舗装路(車道)のすぐ横に咲いていた

 
 ここからショートカットする 12:44

 
 車道に合流 12:48
振り返ってパチリ
この階段を下りてきた

 
 トチノキの花:ムクロジ科
歴史民俗資料館の敷地内に、いっぱい落ちていた

見上げても、あまりの高さで、花穂は見えなかった

 
 鎮神社 12:51

 
 人気(ひとけ)のない奈良井の宿
こんなことも珍しい・・・

 
 奈良井駅到着 13:08

奈良井発」13:32ー中津川駅15:15〜15:19ー多治見駅15:59着


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アオチドリ:ラン科
初めて見る花だった!
「アオ」とはいうものの、紫褐色

ラン」・・・だとは分かる
よく似たランと言えば、トンボソウのようなラン

図鑑で、「
ラン」のページを1枚ずつじっくり見た
ネットで「紫褐色の
ラン」と入力しても
ヒットしない・・・

花に詳しい友達に、画像を送って
「心当たりはない?」と尋ねると
アオチドリラン」と返信があった

もう一度図鑑とネットを調べてみた

そうねえ、似てはいるけれど、なんとなく感じが違うように思える
他に似ているものが無いので、そうかもね…が本音



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