また、北海道へ
     トムラウシ山・十勝岳・礼文島・利尻山
                   (5日目 礼文島 ・ 6日目 利尻山)


1・2日目 3・4日目 5・6日目 7・8日目


5日目 7月10日(木)      ガスの中 礼文島ハイキング 
稚内のフェリーターミナル

林さんがのんびり歩きたい
という希望だったので、
桃岩(佐久間さんや鈴木さんが、
花を見るならここ
・・・といってくれた所)への
3時間コースをゆっくり歩いて
知床からバスで帰ろう
という計画にしてある



稚内のフェリーターミナル

朝も、朝食を食べてから
(おにぎり弁当は嫌になっていたので
)2番目のフェリーで渡ることにする

人数が多くなると
予定のフェリーに乗れないこともある
というアナウンスを聞いて
ちょっと心配したが、
列の後ろのほうから乗船できた

6:20発



礼文島の香深港に
もうすぐ着く

船内は満員だったので
デッキ椅子へ行くことにする

ここなら寒くても
雨具やフリースを着ればいいのだから
大丈夫

途中で雨が降りだしてきて、

雨具の上下
を着て
下船の準備をする

8:15着

ターミナル前の店で
礼文・利尻の花の本を買い、
コピーした図でルートを
教えてもらってから出発

お寺の前から左の山道へ入ると
すぐに変わった花を見つける
チシママンテマ


外来種のように見えるが、
そうではないらしい

緩い登り道を辿って桃岩の展望台へ

トリアシショウマ

やっと違いが分かりかけてきた花


ヤマブキショウマ
の葉には
くっきり平行に葉脈がある
オオハナウド
登山道の両側には、
大きくてきれいな
アカツメクサ

本州のものより、
1.5倍くらい大きい


そして背の高い
ヨツバシオガマ
花が10段以上つくものは

レブンシオガマ
と呼ぶそうである
まさにその通りで花の部分が長い

登っていくにつれ、
どこまでも続く
イブキトラノオの大群生となった

その中に埋もれるように
頭だけ出している
ミソガワソウ
・チシマアザミ・エゾニュウ
などが咲いている




ミソガワソウ
ミソガワソウのアップ チシマアザミ イブキトラノオの大群生


展望台からは下りになって、
元地灯台に向かう

上半分雲に隠れた利尻山が
見えたのはいいほうで、
後は
雨・ガスで視界も悪く
ゆっくり休むこともできない

しかも、ほとんど高度が同じところを
歩いているので、

同じ花・同じ景色
ばかりで
最後のほうには少々飽きてきた


キク科の花
レブンキンバイソウ

最後の一花か?


リシリソウ

じっくり見ると
なかなかきれいである

雨の中、散策をする人も少なく
静かな日となったが、
あのフェリーにいたたくさんの人は
いったいどこへ行ってしまったのか?
と不思議に思えるほどであった

歩けば長い距離を
車で短時間に着いてしまった
ラッキー〜

雨は止みそうもなく、
早めに稚内へ帰ることにする

帰りのフェリーの中から、
明日の予約をしておいた利尻の宿に
確認の電話を入れ、
ついでに登山口まで
送ってもらえるように頼む

稚内駅の近くのスーパー
「あいざわ」で明日の朝食と
行動食を購入

明日の天気は、明け方まで雨
後曇り、15時頃から晴れる
・・・という予報
(結局晴れなかった・・・)



カラフトゲンゲは、
立ち入り禁止のロープの外・
岩壁にくっついて咲いていた



アカネムグラ

丈の長い草本に隠れて、

リシリソウ・アカネムグラの

目立たない花も咲いている

5時のバスまでいなくても
十分満足したし、
雨の中のんびりする所も無いからと、
1台早いバスで帰ることにして、
バス停へ急ぐ

調べておいたバスの時刻が、
見間違いだったのか
バス停に着いたのは発車した後で
降りたお客が数名身支度をしていた

あ〜あ、歩いて帰るか・・・と思ったが、
林さんがどこか食事をするところが
ないか探してくる・・・といって
出かけていったら
すぐ帰ってきて、民宿のおじさんの
「お客のザックを運ぶ
ついでに
送ってあげる
」という有り難い申し出に
急いで車に乗り込む

6日目 7月11日(金)  期待の利尻山だったが・・・
他の花がないので退屈だわ、
蒸し暑いわ、樹林の中は風も来ないわ、
いつまでも樹林が続くわ
・・・で、今回の山行の中では
一番えらかった

登山口が3合目
ついで4・5・6・7合目と表示があるが、
その間が長い

4合目、トイレブースのある所、
9:30通過
(これはあちこちにある)



5合目、10:05通過
35分もかかる

 5合目の上、岩のところで休憩、
10:15〜10:25ーーA
フェリーが出る前に、
昨日買っておいた朝食を食べる
6:30、1番のフェリーに乗る

利尻の鴛泊港に8:10着
歩いて7分の最北亭へ
荷物を置きに行って、
身軽になって登山口まで送ってもらう

「今日も朝5時に送ったばかりだ」
という話だった

キャンプ場で登山届を出して、

スパッツだけの身支度
をして、8:40発



エゾタツナミソウ
図鑑には「エゾ」がつくと

甘露水を素通りして、
姫沼への分岐を過ぎて
ぬかるんだ道を進んでいく

すぐ、
コイチヤクソウが出てきた
この山にはこれが多い

マイヅルソウ
は下のほうでは
種になっていたが、嫌というほど
カーペット状になって
びっしり生えていた

上へ行くと花になった

その他は、

ツバメオモト
が実になっているものや、
ミヤマタニタデの地味な花と
クルマバツクバネソウ

あちこちに咲いていた

エゾタツナミソウのあるところで休憩、
9:15〜9:25ーー@

7合目、10:55通過

ここから
イワギキョウ
オトギリソウが出てきたので、
よっしゃあ・・・と思ったが
それで終わり

また薄暗い樹林に入る

7合目上で休憩
エゾカンゾウ
(もう終わりがけ)が咲いている所で、
11:15〜11:25ーーB


ギョウジャニンニク
の花が
樹林の中に咲いていた
ここで食べておかなかったので
おなかが空いておなかが空いて・・・

8合目が長官山
11:50〜12:00
がつがつと食べてやっと人心地ーーC

ここから尾根歩きか
・・・と期待していたのに、
すっきりしなくて
いつまでも暗い樹林の中を
歩いている感じ

9合目には、
「ここからががんばりどころ・・・」
といったような看板があったが
まさにその通り

登りと下りに分けてあって、
急で歩きにくい道となった
シュムシュムノコギリソウ?

変わった名前である
由来はなんだろう
葉の色が濃いし
切れ込みも深い

6合目が第1見晴台になっているが
海は見えない

ここから
ノコギリソウの仲間が
たくさん出てきた

葉の色が薄く切れ込みの浅いもの
葉の色が濃くて切れ込みが深いもの
花が白っぽいもの
花が赤っぽいものなど
いろいろあった

ミヤマアズマギク
本州のよりも薄青い

薄い青色のミヤマアズマギク
たくさん出てきた
しかし、今まで見たミヤマアズマギクは
もっとピンクがかっていたのに、
利尻のは花が違うかと思われるほど
色が青い・・・

 9合目上で休憩、
12:50〜13:00ーーD

ここの岩場で
リシリヒナゲシ一株発見
(この花は種が山から飛んできて
平地や海岸にも普通に咲いていた)



シコタンソウ

やっと高山!!といった感じになり、
花も変わって、チシマフウロ
・エゾハクサンイチゲ・エゾツツジ
(これはやや盛りを過ぎていた)
バイケイソウ・ハクサンチドリ
・シコタンソウ・
トウゲブキ・ミヤマオグルマ
・ハンゴンソウ・リシリオウギ
などが
出てきた

でも、あの白馬や雪倉や
朝日岳のお花畑、
北岳の素晴らしい光景、
大雪山やトムラウシ山の花と比べると、
どうしても見劣りがする

たったこれだけ??という感じ

海を見ながらの登山という
1番の「売り」が
なかったからかもしれない

トウゲブキ
後ろの白色は
エゾハクサンイチゲ






9合目には、
「ここからががんばりどころ・・・」
といったような看板があったが
まさにその通り

登りと下りに分けてあって、
急で歩きにくい道となった

エゾツツジ
ガスの中で咲いている
ウコンウツギのアップ

これは中が赤いが
白っぽいものもあった
ハンゴンソウ ミヤマオグルマ


チシマフウロ
トカチフウロより色が濃い

火山礫のゴロゴロした道や、
トンネルのように掘られたような
ぬるぬるした道などで
歩きづらいこと!!

そこを上から
どんどん降りてくる団体がある
我々は登り

譲ってくれるのでありがたい

沓形から登ってきたという
パーティーを追い越して
頂上へ、13:40着ーーE



お社だけが鎮座
そこから先はロープが張ってあって
通行止め

左の斜面に黄色い花の群生が
ガスの中でも見える
チシマキンバイソウかも

すぐお社の前はいっぱいの人に
なってしまった
賑やかでうるさいので
早々に降りる   13:50発

下りは誰もいないので
せかされることもなく
マイペースで気楽に降りていけた

登りに目が行かなかった

チシマイワブキ
がたくさん
岩にへばりついていた

ダイモンジソウ
は少々

休憩、9合目の上で
14:25〜14:35ーーF

ヤマブキショウマ
葉にくっきりと筋あり


6合目、16:00〜16:10

やはり展望なし
第1展望台なのにーーH

ここから遅れ気味の
パーティーを追い越して、前へ出る
ダブルストックは下りに強い

甘露泉はちょろちょろで、
飲めるほどではないが、
靴やストックの泥は落とせた
17:00着ーーI

きれいになった靴で
舗装路を歩いてキャンプ場へ
そこからタクシーで宿へ



長官山から振り返った利尻山
頂上は見えない

この日はたった1回、下りの長官山付近で

さあーっとガスが切れ
展望がよくなった

やっとこれから晴れるのか??と喜んだがつかの間
すぐまたガスってしまった

長官山に15:05〜15:15ーーG

やっと山をバックにして記念写真が撮れた
雪渓も始めて見た

7合目、15:40通過

   
 今日の宿「最北亭」

 


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