もう一度静かな山へ
南アルプス縦走
       (広河原〜間ノ岳〜塩見岳〜荒川中岳〜小赤石岳〜椹島)


  8月4日 2日目 広河原山荘〜北岳山荘(泊)

1日目  2日目   3日目  4日目  5日目 6日目 


   広河原山荘4:35発・・・二俣7:10・・・八本歯のコル10:05・・・北岳分岐11:00
   ・・・北岳山荘12:10着


 
  朝食は4:00から

ヘッドランプをつけるほど暗くては
足元も危ないので待つことにしている

樹林の中でも見えるくらいになるまで
待ってから、出発  4:35

  
 大樺沢沿いの登山道を進む

   
 オオハナウド

 ミヤマシシウド

 
朝日に輝く北岳

これでやっと、5時25分

   
  ハンゴンソウ
  バイカウツギ
真っ白でとても清楚な花(木)
バイカウツギなら、6月頃が花期
この8月に咲いているなんて??
それもまだ初々しい

 
 新しくガレ場を迂回する道

   
  センジュガンピ
樹林の中は薄暗いので
花色が妙に青色っぽくなってしまった
樹林の中に点々と白い花が咲いていた

 ミソガワソウ
まだ咲き始めたばかり
 
 
 迂回路は緩く登っていく

   
  オタカラコウ?
オタカラコウ
の舌状花は、5〜9個
メタカラコウの舌状花は、1〜3個
カイタカラコウの舌状花は、5個・・・と、
解説にあったが
この花は6〜8個なので
オタカラコウになるらしい

もっと、雄々しい花だと思っていたが
これから茎が伸びていくのかなあ・・・

  タカネナデシコ
よく似た
カワラナデシコ
花びらの切れ込みが浅い とか
タカネナデシコは、3分の2くらいまで
切れ込んでいるとか

 
迂回路を作ってくださった方に感謝して歩く

 
  オニシモツケ

エゾムカシヨモギ
派手な花色ではないが
なかなか味わいがある

       
  ヤマホタルブクロ
よく似た
ホタルブクロとは
萼片の間が膨らんでいるかどうかで 見分ける

右 
ヤマホタルブクロの『膨らみ』
疲れていたり、ザックが重いと
屈んで観察するのが苦しいので
デジカメに撮っておいて
あとでパソコンで拡大してみると一目瞭然

   
 クガイソウ
もう終わりかけていた

 イブキトラノオ

 
 二俣手前から雪渓を望む
今年は雪渓が小さい

八本歯のコルから下ってきた人は
二俣に上がる際、
スノーブリッジになっていることが
分からないので要注意!!

   
 タカネグンナイフウロ

 ミヤマオダマキ
これはやや遅い
ほとんどは種になっていた

   
ハナシノブ
北岳に来る目的の一つは
この花に会うこと

北岳以外では、
北アルプスの清水岳でしか
会ったことがない

   
 イワオウギ
これは
マメ科のイワオウギ属

よく似たものに、
シロウマオウギがある

最近やっと区別がつくようになった

シロウマオウギ
これは、
マメ科のゲンゲ属

イワオウギ
に比べると花色が白く
花が下向きにつくイワオウギとは
よく観察すると違いに気づく

   
 ミヤマキンバイ

 ミヤマキンポウゲ
 
 後ろを振り返ると
野呂川を挟んで鳳凰三山が見える

 
 八本歯のコル方面を仰ぐ

   
水場を過ぎると
ますます傾斜がきつくなる

 北岳バットレス
仲間と二人でここを登っていた若者が
パートナーが滑落しそうになったところを
片手1本で支えて滑落を停め、
登りより下りの方が危険な
このバットレスを
怪我を負ったパートナーと共に
何時間もかけて降りた・・・
という話を聞いたことがある

  
 シロバナタカネビランジ
八本歯のコルを登る目的の1つは
この花に会うため

 
 
 後ろを振り返ると、
地蔵岳のとんがったオベリスクが見えた

 
 ミネウスユキソウ

   
シロバナタカネビランジ
いつもと同じ所に咲いているのを見つけ
ほっと一安心

   
 クチバシシオガマ
丁度今が見ごろ
ヨツバシオガマの変種で,
先が尖っている

南アルプスでは、この花のほうが
ヨツバシオガマより多いとか

タカネコウリンカ
チョコレート色と黄色の配色が
目を惹く

これからどんどん咲く

 
八本歯のコルから、延々と続く尾根道

今回、ザックが重いせいか
異常な暑さになれないせいか
トレーニング山行の数が少なかったせいか
しんどくてしんどくて・・・

腰は痛むし、固形物は喉を通らないし
前回楽々登れた梯子の一つ一つが
難行苦行・・・

 
 北岳山荘へと続くトラバース道には
たくさんの花が咲くお花畑が続く

キンロバイ
鮮やかな黄色が目を惹く

しんどい・・・と言いながらも
花を見るとカメラを取り出す

でも、しゃがむのがつらいので
見るだけで通り過ぎてしまった花も
だいぶある・・・

 
 シコタンソウ
大きな固まりになる
やや遅め

   
 ホソバトリカブト?
『北岳の高山帯、特に頂上付近の
岩礫地に特産する』
キタダケトリカブト
もっと葉が深く鋭く切れ込んでいるらしい

 タカネシュロソウ
ムラサキタカネアオヤギソウともいう)

地味な花色だが、よく見ると味わいがある

   
 ミヤマムラサキ
よく似たワスレナグサは
ムラサキ科のワスレナグサ属

また、そっくりな
ヤマルリソウ
ムラサキ科のルリソウ属

これは、ムラサキ科のミヤマムラサキ属

 ハクサンフウロ
やや遅い
 
 ハクサンイチゲ
ほとんど花が終わっていた


 イワベンケイ
これは雄花

雌花は小さく子房のほうが目立つ
受精すると子房が赤くなるので
赤いイワベンケイと、黄緑色の
イワベンケイがあるように見える


   
 シナノキンバイ
花びらのように見えるのは
萼(がく)で普通5枚ある

 キバナノコマノツメ

 
 ミヤママンネングサ
真っ黄色の固まりがあちこちに

 
 タカネツメクサ

 
 
 タカネイブキボウフウ
蕾は紅紫色で
開花すると白くなるというが
このくらいが丁度見ごろ

   
 カワラナデシコ
切れ込みが浅いので
カワラナデシコだと思う

 イブキジャコウソウ
丁度見ごろ

   
 チシマギキョウ
丁度これからが見ごろ

コバノコゴメグサ
南アルプスにはこの
コバノコゴメグサ
分布しているというが
ミヤマコゴメグサとの区別が
つきにくい花で困っている

   
ミヤマクワガタ
北岳の
ミヤマクワガタは紅紫色

白馬だと青紫色が多い・・・と

 ツガザクラ
数は少なかった
  
 北岳山荘 12:10着
前回より1時間も遅かったのは
天気がよくて写真をたくさん撮ったことと
しんどかったことが原因

診療所もできていた

正面入り口の手前右側に洗面所も!

自炊場はいつもながら広くて快適

ビールを買ったが、半分も胃が受け付けず
近くにいた男性に飲んでもらった

 
 バイオトイレ
1回500円と書いてある

宿泊者は、山荘内の水洗トイレを使用



  3日目へ続く