中房温泉〜東鎌尾根
 
     
燕岳〜大天井岳〜槍ヶ岳〜新穂高温泉


  3日目 9/30(水)大天荘〜槍ヶ岳山荘(泊)


 

槍ヶ岳山荘
 ●コースタイム  1日目 9/28(月)  中房温泉〜燕山荘
2日目 9/29(火)  燕山荘〜大天荘
3日目 9/30(水)
大天荘
大天井ヒュッテ
ビックリ平
赤岩岳山頂標識
西岳ヒュッテ
水俣乗越
3段の長い梯子
ヒュッテ大槍
槍ヶ岳山荘

5:35発
6:32
7:16
8:34
9:31
11:02
11:50
13:29
14:47着
4日目 10/1(木)  槍ヶ岳山荘〜新穂高温泉
   周辺地図こちら    
   
 夜中の01:50
ふと目が覚めると、
明るい月の光が差し込んでいた

いい天気になるだろうと期待して
また眠りの世界へ
 朝食は4:30から
今日も質・量とも満足できる食事だった
ひと手間かけている
・・・っていうことが分かるメニュー

お湯をポットに入れ、
@米にもお湯を入れ
水は蛇口から入れ、準備OK

5:19 朝食は終わったが、
こんな足元の暗いうちに歩きたくない
日の出を2階の窓から待っていた

5:24 まだ陽は上がってこない

5:33 昨夜のオーナーの話では
「陽の出は浅間山の方面から」と聞いた

雲海に浮かぶ山が浅間山らしいが、まだまだ

5:35 十分に明るくなった
陽の出を待つことは止め、出発

5:38 ハイマツの中の道を少し降りると
絶好の槍見台!
大きなカメラを持っていたカメラマンは
ここでスタンバイしていた

知る人は知っているんだね!

5:38 槍を見ながら、
ガラガラのトラバース道を下っていく

槍からずっと左のとんがりは、前穂・
その右の二つのゴツゴツが奥穂・
いったん下った右が、南岳

手前の尾根がこれから歩いて行く縦走路

足元は不安定な岩・石がゴロゴロ

いつもの年なら、槍を目指す人はこっちへは来ない
大天井ヒュッテ〜西岳ヒュッテへと進む

燕山荘から一気に槍まで行けない人は
このどちらかで泊るのだが
今年は大天井ヒュッテはお休み

西岳ヒュッテもつい最近(9/22まで)休業したので
大天荘しか宿泊場所がないという分けで
この道はあまり使われていないからじゃないか
・・・と、歩き難さの原因を推測していた

5:47 槍の朝焼け〜
見事〜!

降りて来た道を振り返ってみた
ホントに歩き難かった

5:52 これから歩いて行く道筋が見えた
山腹を巻いて、下って、次の山の山腹に移って・・・と分かる

6:06 振り返ると、大天荘は見えないが
ずいぶん降りてきた・・・

後からの二人に追い越された
どうぞどうぞ、お先に

私は楽なマイペースで行きますから

6:25 赤い屋根が見えた 大天井ヒュッテ

前方の山を登るのかと一瞬ぎくりとしたが
巻き道が見えたのでほっと安心

6:27 ここで燕山荘からの道と合流

6:32 大天井ヒュッテ前で休憩
右上の急斜面を降りてきた
登山地図ではコースタイム30分!
マイコースタイムは57分!
5分後に出発

続々と降りてくる人たちが見えた

ここからは、楽々のたらたら道
草刈りまでしてある

黄葉に染まりながら歩く
手前の台形型の山が、赤岩岳(と思う)

 
今日もいい天気〜
青空に、黄葉が映える

左前方の台形型の山は
赤岩岳らしい 2768.9m
山頂は通らず、地図には「巻く」とある

右奥のぽこんとした山、
槍ヶ岳から続く稜線の中岳かな

6:59 梯子が出てきた
これはまだ短くて簡単な部類

シラタマノキ:ツツジ科

たらたらとトラバース道を歩いてから
尾根に出た
「ビックリ平」の標識 7:16

↓ここからの展望
奥は、双六・三俣蓮華
手前のゴツゴツ尾根が北鎌
ここから稜線歩きになる

7:21 深い谷からそびえたつ槍
右へと、北鎌尾根が伸びている

あれが赤岩岳らしい
山頂は通らず「巻く」というのだから
少しは楽かな?

相変わらず、槍は右手にど〜んと聳える

黄葉は、シラカバの木
中央奥の、もこっとした山が気にかかる
中岳かな?

 
クロウスゴ:ツツジ科
この辺り、実がまだたくさん残っていたので
ビタミンC代わりに口に入れた

手前、赤岩岳 7:43
下った所に小さく見える赤い屋根が、
西岳ヒュッテらしい
そこからまた登りになる・・・

 
いったいどこで山頂を巻くのか
・・・と思いながら、上へ上へと登って行った

やっと、ゆるやかになり、
ここから下りになる・・・という所で
これから先のルートを見ながら休憩 8:28
やっと腰を下ろすことができ
エネルギーゼリーを口に入れた

時間のない時の行動食にぴったり

後からの追い越し、2パーティー:3名

4〜5名の中高年パーティーは
同じ場所で休憩するようなので
場所を譲って出発

 
 どんどん下った所に、「赤岩岳山頂」の標識 8:34
ここが山頂?
高い場所から降りてきたのに? 変なの?

 
 下り終わると、
草付きの斜面のトラバースが始まった

 
 槍がだんだん近づいてくる
槍へ向かう尾根が、これから歩くルート

 
 奥の左が前穂・その右が奥穂
いったん下って登った所が南岳
・・・おなじみの展望

 
  紅葉は、クロウスゴウラシマツツジ
バックに槍と穂高連峰を入れてみた

ここから下りになる 9:09

 
 9:17 さっきの下降点を見上げると
4〜5名の人影

 
 赤い屋根の西岳ヒュッテが見えた 9:22
素晴らしい展望のある場所に立っている

ここに泊って槍をめざすつもりで
予約したが、すでに休業中だった・・・

 
 西岳ヒュッテに着いた 9:31
さっき休んだばかりなので通過

 
 下り始めると、「黄葉と槍」の素敵な場所があった

 
 い谷

 
 この黄葉の配置もいいねえ・・・

  
 西岳を過ぎると
「ヤセ尾根・鎖・梯子の連続する岩稜帯の険しい道」だって
その言葉にビビっていると、早速現れた鉄梯子
降りてからパチリ 9:46

 
次は長めの木の梯子 9:49
後ろの女性が降りてくるのをパチリ

この辺りまでは余裕があったが、
さていくつ梯子があったやら
撮る余裕のない場所もあったりで
省略している場所もある

この先は、女性に先を譲った
後に付かれると、焦ってペースが乱れるから

 
 
 9:49 今度は鎖場
後ろの男性は初心者らしい
いろいろアドバイスを受けていた

 
 9:52 鉄梯子の上からパチリ

 
 左手に槍 黄葉もきれ〜い! 9:53
下から登ってくる人を待ちながら、パチリ

  
 9:53 また、鉄梯子
上からパチリ

 
 確か二段鉄梯子だった

梯子が無くなった所で、
そのまま真っ直ぐ降りようとしていると、
下から声
「右の方に行ってから降りるといいですよ〜」と

なるほど白丸ペンキを見落としていた

所がその真っ直ぐな道を駆け下りてきた男性がいた
無線で話していたので、
パトロール員かも?

 
 10:00 まず第一の難関は終わったらしい

下の方を歩いている3人が見えた
追い抜いて行った男性2人・女性1人

 
 素敵な景色を見ながら下へ下へ 10:07

 
 10:17 鞍部で振り返って見た
あの上から降りてきた・・・

 
 これも鞍部から
右手に見えるのは、黒部湖
大天井岳から見た光景と同じ

 
 ナナカマドもきれ〜い 10:20

 
 10:22 今度は登り〜

 
 10:39 槍の見えるピークで休憩
5分後、出発

 
 水俣乗越に着いた しばらくぶりの標識 11:02
先行の若者2人パーティーの新人(?)が
1人で休憩
さっきは追い越し、追い越されたが
ここでまた追い越した
(私にとっては滅多にないこと)
・・・・・・・・・・

この先にあった岩壁、ペンキ印無し

しかし、この岩壁を登るしか方法が無いと腹をくくって
岩に取り付いた
少し登った所で、消えかけたペンキ印があるにはあった

それにしても、あまり人が踏んでいないような道

もしかして、正常ルートは別にあって
何処かで合流するのかも・・・なんて考えていた

 
11:16 尾根道に出た
ここからは明瞭な道になり、ほっとした
左下を見ると、うっすらとした登山道 ↓

上高地〜横尾からの道らしい

 
 赤いナナカマドをバックにして、槍をパチリ 11:22
ふんふん、左から回り込むようにして
槍に近づいて行くんだね

 
右下にはさっき見た黒部湖 11:23
その奥は、立山・劔の山並み

 
 のんびり歩けたのはここまで 11:27
この白ペンキを見ると、
この崖を登れと言っている

 
 登ると・・・展望がよくなった〜

 
 ちょっと古びた梯子 11:32
その上にもう一つある

ここから梯子の連続

東鎌尾根は、西岳ヒュッテから
槍までの道のことを言うらしい

西鎌尾根(双六小屋から槍ヶ岳間)の方が、
うんと楽に思える

 
 梯子はまだまだ続いていた 11:35

 
 槍も梯子の横に入れてみた 11:36

 
 11:40 梯子はまだあった・・・

 
 11:45 今度は下り
木の梯子の下に鉄の梯子も見える

 
 11:45 梯子には緊張するけれど、槍も見たい

 
 11:47 さあ、下り始めよう!

 
 11:50 降りきった所で、振り返って見た
長〜い!
今は誰もいないのでいいけれど、
登山者が多いと大変な所

 
 11:52 少し離れた所からパチリ
あの崖を梯子で降りたんだ・・・

 
 さて、前方は?
これからどう歩いて行く?
休憩しながら眺めていた 11:56

前方に木の梯子が見えた ↓

梯子を登ったら左へ行くんだ
5分後、出発

 
↑ 12:08 後ろを振り返ると
台形型の赤岩岳をバックに、
さっき降りてきた岩場と梯子がまだ見えた ↓


長かったなあ〜

 
12:11 前方は出来たばかりの新しい梯子
・・・・・・・・・・・・
↓ 角材に番号がふってあった
「6−2−5」とは
6=梯子のある場所
2=その場所の上から2つ目にある梯子
5=その梯子の5段目
・・・ということだなあと思いながら登っていた


 
 12:17 まだまだ続く
こんな大掛かりな作業、いったいいつしたんだろう?
もしかして、コロナで登山者がいない時?

 
 12:20 まだ梯子は続く

「4−3−6」になっているから、
まだこの先、3ケ所に梯子があるってこと

 
12:52 登って登って、また登って・・・

 
 13:29 やっとヒュッテ大槍に着いた〜

「ここの食事は美味しいからここで泊る」
・・・という男性に追い越されたが
私は明日が長いので、槍ヶ岳山荘に予約してある

 
 ヒュッテ大槍の屋根を見ながら休憩 13:30
5分後に出発
登山地図にはここから「50分」とあるが
私の足なら70分かな?

 
 上高地へ降りる道と
殺生ヒュッテへ降りる道があるので
「槍ヶ岳」の文字を確認して
ハイマツの中の道へ進む

 
 13:36 槍は、まだまだ遠い
槍にガスがかかり始めた

 
13:41 北鎌を見に崖っぷちまで

   
 トウダイグサの仲間:トウダイグサ科
これも紅葉していた

 
 13:46 ヒュッテ大槍を振り返る
ジグザグ道は上高地へ

 
 13:49 ここを登るのお〜?
白ペンキは無いが、ここしかない・・・

 
 13:59 左下に殺生ヒュッテを見ながら歩く

 
 14:03 山荘は見えたが、まだまだはるか向こう
ガスがだんだん押し寄せてくる

 
 14:15 久しぶりの白ペンキ
大槍をガスが隠し始めた

 
 この岩場登り、槍の山頂へ行くいいトレーニング 14:22

 
 14:26 これが最後の梯子かな?

 
 14:33 山荘が近くなった〜

 
 14:43 槍沢分岐
エンジン音が大きく聞こえ始めた

 
 14:47 槍ヶ岳山荘着
ヒュッテ大槍から50分の所を、
やっぱり72分かかった

いつもごった返している玄関先は
まばらに人がいるだけ

受付周りにも人影無し

用意してきた宿帳を出すとすんなり通過

1泊2食を頼んで部屋を探しに2階へ

2階の左奥、カイコ棚の下
3人分の布団が用意されていて、窓側にすでに1人
私は、廊下側の端
上段には、すでに2人

6人部屋に4人なら密にならなくていいなあ
・・・と思っていたら、暗くなってから下の段に1人増えた

 
↑ 15:24 槍の山頂をパチリ
人が取り付いているのが見えた ↓

↑ 長い梯子〜
でも、もうさっき経験済み!

朝から9時間ちょっと歩いてきた
明日朝、登ればいいや・・・と思い、
缶ビールを自動販売機で買って、
談話室で飲むことにした
(外は寒くてそんな気にはなれなかった
談話室にはストーブあり)

 
 16:56 夕食
ここの食堂は、向き合わないように座って
ご飯もおみそ汁も、座って待っているスタイル
大天荘に比べると、質・量ともにランクは下

・・・・・・・・・・・・・・・・
夜いつものように外へ出てみると
真っ白な濃いガスと、ヒューヒュー吹く風・・・!
こりゃあ明日はダメだな・・・とガックリして
また布団の中に潜り込んだ


  次の日に続く
  
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