中房温泉〜東鎌尾根
 
     
燕岳〜大天井岳〜槍ヶ岳〜新穂高温泉


  4日目 10/1(水)槍ヶ岳山荘〜新穂高温泉


  

白出沢堰堤
  ●コースタイム 1日目 9/28(月) 仲房温泉〜燕山荘
2日目 9/29(火) 燕山荘〜大天荘
3日目 9/28(水) 大天荘〜槍ヶ岳山荘
4日目 10/1(木)
槍ヶ岳山荘

千丈乗越
千丈分岐点
槍平小屋
滝谷
白出沢
穂高平小屋
バス乗り場
6:07発
7:07
7:40
9:55
11:05
12:54
13:52
14:55着
   周辺地図こちら    
   
左 受付横に貼ってあった今日の天気予報
右 拡大してみた

「10/1 00:00 霧のちみぞれ 気温−2℃
  06:00 霧時々雪 気温−0℃
    12:00 霧のち晴れ 気温−1℃」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
明日10/2は、1日中晴れ

今日だけ、みぞれ・雪・・・

仕方ない 昨日じゃなくてよかった!
・・・・・・・・・・・・・・・
今日は下山日

槍登頂はパス!
今まで何度も登っているからいいや!

2007/8/5〜8/7  2009/8/28〜8/30
2002/8/23〜8/25 

 朝食 5:30

 
 晴れるのを待っても無駄だろうと思い
6:07出発
槍の穂先、まったく見えず

 
 外は、濃いガスと吹き付ける風と雪 6:23

 
 飛騨乗越から下るつもりだったが
(飛騨乗越は、奥穂方面:右へ行く)
西鎌尾根と勘違いして、稜線へ進んでしまった
(西鎌尾根は左へ)

しばらくして気づいたが、
西鎌尾根からも千丈乗越から下れるはずと思い前進

雪と風で手が冷たく、手袋を2枚重ねにした

稜線の右手・・・真っ白で何も見えず 6:23

 
 前方・・・真っ白の中で白ペンキが目立つ 6:28

 
 
 稜線の左手・・・真っ白 時折下の方が見える 6:49
稜線の右手も同じく 一瞬見えるだけ

 
 千丈乗越 7:07
ここから下り始める

 
 千丈乗越から
降りていく方面が見えた
前方の山は、奥丸山 2439.6m

 
これも千丈乗越から
直進すると、双六方面へ
回り込むように・・・の矢印が見える ↓


 
 下るにつれ、奥丸山が大きく見えてきた 7:13

 
 標識は倒れたまま置いてあった
奥丸山への分岐標識もあった

このルート、あまり人が入っていない
ガラガラの岩・石で歩き難い

 
 奥丸山へ続く中崎尾根

 
 下の方に、何やら白いものが見える
「シーズン中救急箱設置」場所らしい
↓ 望遠で撮ってみた
 
 
   
7:40 千丈乗越からの道と
飛騨乗越からの道の合流点に着いた

右 やはり、白いものは救急箱だった

もう雨や雪は降らないと思い、
雨具の上を片付けた

 
 千丈乗越を振り仰ぐ 7:40
左のポッコリした岩の所から
「く」の字型に降りてきた

 
7:49 中崎尾根を見上げる
ガスっているので渋い色の黄葉となっている

 
 中崎尾根方面
雲がまだ漂っている

 
 7:53 千丈乗越を振り返る
遠くなった・・・

 
  7:56 紅葉もちらりと見えるが、
雲がいつまでも残っている

 
 赤い紅葉の部分もある

 
 ミドリユキザサの実かな?:ユリ科
樹林の中に入ると、
いろいろな実が目につくようになった

   
 オオバタケシマラン:ユリ科
実のついている柄が、ぐにゃりと曲がっている

 
  ヒョウタンボク:スイカズラ科
二つの実がくっついて
瓢箪型になっている

 
 前にも後ろにも人はいない
静かな秋の山歩きができて嬉しい・・・

槍ヶ岳山荘を出発して新穂高へ降りる人は
もうみんな追い抜いて行ったはず
最後は多分、私

で、熊鈴をつけて歩くことにした


 
 まだ雲が残っていて、領分を増やしつつある

 
 歩き難いガラガラ道

   
  カニコウモリ:キク科
残り花

 カラマツソウ:キンポウゲ科
種になっていた

 
   
 
  セリ科の花
紫色の部分は種 白色は花
残り花

   
 タテヤマアザミかな?:キク科
残り花

 稜線から離れて
初めての水場

   
  オオカメノキ:レンプクソウ科
あちこちで赤い実を見かけた

 ナナカマドの仲間:バラ科

 
 
 初めての沢を渡る 涸れ沢 9:15
大喰(おおばみ)沢(と思う)

 
 稜線の雲が無くなりそう
槍も晴れたかな?

 
 針葉樹林帯に入った 9:36
この辺りも雨が降ったらしく 
葉っぱや地面が濡れていた

   
  ツルリンドウ:リンドウ科
赤い色は目立つ

  ニリンソウ?:キンポウゲ科
春の花が今頃?

     
 サラシナショウマの実:キンポウゲ科
右 拡大

  
 ミヤマキンポウゲ:キンポウゲ科
夏の花の残り花

 
槍平小屋に着いた 9:55
3人の登山者が休んでいた
登り? 下り?

 
 小屋を過ぎると、すぐ、河原に出た
水は無し

 
 槍平小屋へ行く際、
水量が多くて沢が渡れない時は、
ここから右の迂回路へ・・・という案内板

 
 木道が、しばらく続いていた
おかげで歩きやすかった!

   
 クロツリバナ?:ニシキギ科

   
ヒロハユキザサ:ユリ科

 
 オオカメノキ:スイカズラ科

 
 
 二つ目の河原 南沢(たぶん)
白いペンキ印を探して、渡った

   
  センジュガンピ:ナデシコ科
夏の花の残り花

   
 スノキの実:ツツジ科

  シソ科の花

  
 濡れた岩・石は滑りやすくてスピードが出ない

   
  ゴゼンタチバナ:ミズキ科
左 群生していた
右 紅葉した葉っぱ

 
 ずっと右手に飛騨沢:高原川の水音を聞きながら歩く

 
 上流から流れてきた高原川

 
左手から流れてくる滝谷 11:05
とても広い
↓ 遠くの出口の印かと思って進んでいった


 
 左の稜線を見上げると、
結構な水量の滝が見えた
あの水はいったいどこへ行ってしまったんだろう
・・・と思いながら対岸を目指すと
深くて急な流れの沢にぶつかった

こりゃあダメだと思って周りを見回すと
上流に木橋が架かっていた ↓
 
 木橋まで、少し上流側へ移動して渡った
 
 木橋を渡ってから出口を探すと、
赤テープが見えたので、そちらに向かった
 
 ↑ 出口にあった看板 11:15
「槍平小屋は今年小屋内宿泊は出来ないこと・
キャンプ場は完全予約制のこと」などが書いてあって
それに該当しない人は「ここから下山してください」・・・だって

 
滝谷を渡った所で、
「迂回路」の札がぶら下がっていた
赤テープに導かれてどんどん進んだ

大きな木が倒れていたせいかと思ったが
それだけではなくが
どうやら登山道崩壊が原因らしかった

サバイバルのような道ができていた

 
 11:29 やっとここで迂回路は終わり

 
  ミヤマシキミ:ミカン科

 
 樹林の中の道

 
11:47 またまた河原 チビ谷かな?
↓ 出口のテープを探して、渡り終える


 
 テンナンショウの仲間:サトイモ科

 
 起伏の少ないだらだらした道
もうこんな道飽きた!

   
  ミズ:イラクサ科
炒め煮にしたりして食用になる

   
  アカミノイヌツゲ:モチノキ科

  
   
  トチバニンジン:ウコギ科
 長い柄の先に実が付いていたので
持ち上げると
下右 黒いものがべったりついていた

 
 トチバニンジンに似ている黒い実
何だろう?

 
 白出沢に着いた 12:54
大きな堰堤ができていた

 
 槍平小屋からの注意書きが
沢に降りる手前に立っていた

「小屋泊と食事提供は ×
テント泊は予約制
外トイレと売店は○

群発地震と大雨の影響で登山道が大きな被害を受けています。
悪天時の入山はお控えください」だって

途中ですれ違った外人さん2人
このこと分かっていただろうか??

 
 沢を渡って・・・
 
 対岸に上がった
ここから林道になる 13:00

   
 ノイチゴの仲間:バラ科

   
  ゴマナ:キク科

 ノコンギク:キク科
 
  
  アキノキリンソウ:キク科

 
 広い林道を歩く
・・・・・・・・・
高山駅行のバスは14:55発
白出沢から1時間半のコースタイムになっているが
私の足では無理なような気がして、
次のバス15:55を考えていた

温泉に入って、お昼を食べて・・・
丁度いい時間のように思え
慌てず、花を見ながらぽくぽく歩いていた

   
  ノイチゴの仲間:バラ科

  
 未舗装なので足には多少優しい

朝の出発からここまで、もう7時間も歩いている
膝も疲れているはず

今年の秋の山はこれで終わりになるだろう
ゆっくり山を味わって歩きたい・・・とも思って
急がなかった

  
  調べ中
おやまた黒い実
何だろう?

   
 ミドリユキザサ:ユリ科
こちらは大型

 ユキザサ:ユリ科
これは小型・普通サイズ


   
  ウド:ウコギ科
実ができていた

 
 いつまでこの林道歩き続くのお〜 13:40
飽きてきた・・・

   
 
 調べ中
むかごのような丸いものが付いていた
何だろう?

   
 テンナンショウの仲間:サトイモ科
左 まだ若い実
右 熟して重くなると、傾いたり倒れたりする

 
 穂高平小屋 今日はお休みのよう 13:52
(夏営業日:7/下旬〜8/下旬、9月〜10月上旬の土日)だって
ここで、犬連れのほら貝を肩にかけた男性に出会った
綺麗に頭がそられていたので
何処かのお坊様かも?

歩きながら「ブオ〜」と音が聞こえてきた
何度も

犬は短い脚なのに、とことこ従順について歩いていた

   
 モミジハグマ:キク科

 
 まだ林道は続く
もう歩くの嫌になってしまった

 
 堰堤の工事場所に出た
 
 
 大掛かりな工事の真っ最中だった 14:15

   
 左 「穂高平近道」の文字
とても行きたくなりそうにない山道だった

右 ここが出口らしいが
「2018.9.17現在、穂高平への夏山登山道は
台風や豪雨の影響で土砂崩れを起こして
不安定な個所があります。
林道を進んでも穂高平への所要時間は変わりません。
工事用車両に気をつけながら
林道を歩いていただくようにお願いいたします」の文字

なるほどね〜

でも両方に同じ立て札を立てた方がいいんじゃないのかな

 
 ゲート 14:34通過

 
 ここにも大きな堰堤
隙間が空いているので、大きな木や岩はここでストップされて
水と小さいものだけが流れていく仕組み

御在所岳にも、竜吟の滝にもあった

 
 あら?
ここから左俣林道へ行けるって?
わさび平小屋方面へ?
ホント?
スマホの地図を見ても、そんな道ないんだけど・・・

   
  ウリノキ:ミズキ科
へ〜え、こんな実になるんだ!
初めて見た! 14:50

・・・・・・・・・・・・・・
と、のんびり歩いていると、
ふいにロープウエイの駐車場前に出た

へ〜え、ここに駐車して乗るんだ・・・
と思いながらなおも歩いて行くと
急に高山駅行のバスが目についた

てっきりお土産屋さんの前から発車するとばかり思っていたので
とても14:55には間に合わないと思い込んでいたが
発車はロープウエイの駐車場傍だった

「乗りますか?」と聞かれ、
「高山駅行ですか?」と確認して飛び乗った
すぐ発車

なんてラッキーなこと
但し、温泉も昼食もなしだったが・・・

 
 このまますんなり、高山駅まで行って
特急ひだに乗り継ごう・・・と思っていたら
あっちこっちで工事中の片側通行

おまけにその時間が長い

乗り継ぎ時間は5分!!

そのことを運転手さんに話すと
「今でももう5分遅れているし、
まだこの先工事場所はあるし・・・」の返事

あ〜あ、16:36発の次の特急ひだは
18:47発
2時間後になる!
・・・・・・・・・・・・・・・・・

高山駅前で温泉に入ったり、昼食を食べたりするか・・・
と思いながら乗っていた

でも、もしかして列車が遅れてくるかもしれないと
淡い期待は抱いていた
・・・・・・・・・・・・・・・・・

高山駅前になった
運転手さんの好意で停車場所ではない
改札口に近いエスカレーター前で下してもらい
改札口へ急いだが
列車は遅れていなかった・・・
・・・・・・・・・・・・・・・

むむ〜っと思いながら時刻表の札を見ていると
16:42発の美濃太田行きの普通があることに気づいた

切符売り場で、2時間後の特急に乗って行くか
普通でも行けるかを尋ねると
「普通に乗って行けば1時間早く多治見に着きます」という返事で、
慌てて切符を買い、列車に滑り込んだ

おかげでお弁当を買う暇もなかった・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・

高校生の帰宅時間とあって最初のうちは混雑していたが
だんだんと人が少なくなり
終点の美濃太田に着く頃には
車内は3人のみとなった

美濃太田での連絡もスムースにいき、
多治見駅でのバス乗り換えもうまくいき
確かに1時間早く帰ることができた 19:46着
(2時間後の特急ひだなら20:58着)

昼食無しのおなかをすかせたまま、家に着いた

普通列車では、お弁当を買えるような駅で
長く停車することは無い・・・ことが分かった

  
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