ロープウェイ駅〜渋の湯へ 北八ヶ岳縦走 |
北横岳南峰 縞枯山 茶臼山展望台 |
●場 所 | 長野県茅野市・南佐久郡 |
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●標高 | 北横岳南峰2471.6m 縞枯山2403m 茶臼山2480m 高見石2225m |
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●山行日 | 2020年1月30日(木)〜31日(金) |
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●多治見から 登山口まで |
多治見=多治見IC=諏訪南C=茅野駅近くの駐車場⇒バスで北横岳ロープウエイ駅へ→ロープウエイで山頂駅へ(登山口) ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス |
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●参加者 | 丹羽、今川、白木 |
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●コースタイム | 1日目 1/30 多治見 諏訪南IC 駐車場(朝食) 茅野駅バス乗り場 北横岳ロープウエイ駅 山頂駅 北横岳ヒュッテ 北横岳南峰 北横岳ヒュッテ 坪庭分岐 坪庭南口 縞枯山荘 雨池峠 縞枯山 縞枯展望台分岐 ワカン装着 茶臼山 茶臼山展望台 茶臼山 中木場 麦草ヒュッテ(泊) 2日目 1/31 |
4:35発 7:00 7:15着 7:55発に乗車 8:50〜9:00 9:10頃〜9:45発 10:48 11:10 11:22〜11:40頃 12:14 12:26 12:34 12:45 13:43 14:10 14:25〜14:37 15:00 15:05〜15:10 15:15 15:45 16:17着 |
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周辺地図はこちら このあたりの地理院地図はこちら コース図はこちら |
中央道を走っていても、白い山は遠くの中央アルプスくらい 茅野駅北の1日300円の駐車場に車を停め、駅まで約5〜6分歩いた さすが平日の始発とあって、全員座席に座れた 8割がたの混み具合 バスから見る景色は、遠くの蓼科山が白いだけ 田畑・道路に雪は無し |
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プール平を過ぎると、左右に雪が見え始めた |
約1時間で、北横岳ロープウエイ麓駅に着 |
前方の山の上部は霧氷か?樹氷か? 木々がしろ〜い! |
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振り返ると、白い山々 南アルプス? 上はもっときれいだろうと心が弾む |
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ロープウエイの始発は9時 スキーヤーやボーダーに混じって並ぶ 100人乗りのゴンドラは半分くらいの入り |
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ゴンドラの中からの眺め ↑ 麓は茶色の世界 左右の窓からは白い木々 |
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頂上駅に着いた 9:10頃 暖かい場所で、アイゼン以外の準備 ワカンはザックに縛りつけた |
外は真っ白の世界 アイゼンを装着 1週間前の大日ケ岳で練習しておいたが まだまだ要領がつかめなくて 四苦八苦 |
ようやく全員の出発準備が整ったので、出発 9:45 |
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坪庭を目指す |
坪庭は風の通り道で 背の高い木々もなく、寒い寒い 下りていくにつれ、風の冷たさが無くなった |
ジグザグに登っていくが よ〜く踏まれたトレースで一級国道並み |
三ツ岳分岐 10:40 三ツ岳方面は踏み跡なし ここからたらたら歩いて・・・ |
北横岳ヒュッテに着 今日は「休業中」 風の来ない場所で休憩 周りは、アイスキャンディー状に雪がくっついた枝が、ぶらりぶらり |
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ザックを小屋の前に置いて、山頂へ 11:10 体が軽〜い 下りてくる人は口々に、「寒いですよ〜」「立っておれないくらい」・・・と 勿論承知の上 さっと登って、さっと証拠写真を撮って、さっと木の陰に避難 北峰はパス! こんな日は展望はゼロ 長居しないで降りるのが得策 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 天気が良いと、こんな風に見える ↓ 2017/3/12撮影 |
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↑ 正面に蓼科山 その両側にズラリと白い山並みは北アルプス |
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↑ 蓼科山の右側にある北アルプス 爺ケ岳・鹿島槍・五竜・唐松・白馬などなど |
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↑ 蓼科山の左側にある北アルプス 奥穂・北穂・槍・常念・三俣蓮華・水晶・野口五郎などなど |
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↑ 赤岳・阿弥陀・権現・編笠 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 今日はなあ〜んにも見えなかった・・・ |
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少し下って樹林の影なら 天と地ほどの差で風が無くなる |
北横岳ヒュッテに帰ってきた さっきよりうんと風が弱くなっていた 着いたとたん、左足のアイゼンがはずれた! ん?なんで?…と思って、 紐を外してよくよく見ると 長さを調節する金具が外れていた |
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ アイゼンの調節 スタートしてすぐ、アイゼンの先が左右に動くので 反対側の靴で元に戻しながら、だましだまし歩いていたが どうやら北横岳からの急な下りで金具が外れたらしい・・・ ええ〜っ、どうしよう〜 アイゼンが無かったらこれから先の行動ができない! 一瞬パニックになったが、落ち着いて、外れていない方と比べながら 調節の仕組みを考えた 古い10本歯や8本歯はネジ式だったので、自分で直していた このアイゼンは、↓この靴に合わせて登山用品のお店で調節してもらって買ったもの でも、その靴がパカ〜っと見事にはがれてしまった ↓ |
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↑ 左 全体の様子 まだ十分に履けると思っていた 右 2019/12/24 北八ヶ岳に向けて足慣らしをしようと履いて歩いたところ 靴底が剥がれてしまった 幸い、替えの靴をザックに入れておいたので良かったのだが・・・ 底の張り替えも終わり、収納場所にも気を付けていたのに…である |
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・・・・・・・・・・・・・・・ 今回は、慌てて新しく購入した、まだほやほやの靴 雪山は、大日ケ岳で始めて履いたばかり そのおニューの靴にもともと持っていたアイゼンを着けた が、仲間の一人が着けていた8本歯アイゼンの調子が 良くなかったため、登りの途中で交換したので 下りの様子は確かめていない 交換した仲間はぴったりだったと言っていたし 同じ24cmの靴だから調節が必要とは思ってもいなかった ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ とにかく、落ち着いて落ち着いてと自分に言い聞かせ、 留め具の調整の理屈を考え、何度も試した ↓ 左 アイゼンの表側 右 長さを調節する金具 凹みがあり、止める位置が分かる |
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↓ 左 アイゼンの裏側 右 拡大すると、凹みの部分と止める位置が分かる |
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靴より大きいので動いたのだろうと考え、 上から何番目の凹みか、数を数えながら短くした もう片方も同じように合わせところ・・・ やっとできた〜 一件落着! もう動くことはなくなった (*翌日渋の湯へ下山した時、右だけが脱げなくて、引っ張ってもらった 右のアイゼンの凹みが、1つ分短かったためだろうと考えた) このアイゼン、靴の大きさに合わせておけば、 数十秒で装着できるので気に入っている 教訓! アイゼンは同じサイズの登山靴でも微妙に違うので 買うときは、靴を持っていって調節してもらうのが最適 そして、自分でもできるよう、調節の仕方を必ず見学して覚えておくこと) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ |
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さあ、次の縞枯山を目指して出発 10:40頃 左右の雪の「キャンディー」を見ながら、下る そういえば、「小枝ちゃん」というチョコレート菓子があったが それの白版 |
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左 白の世界に、ちょっぴりブルーの空が見えた 右 ブルーを引っ張りよせてみた ちょうどブラインドを空から降ろしたように、真横に灰色の雲があり その下にブルーの空があった |
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よく踏まれた登山道はルンルンで歩ける 同行の二人は、ランラ・ランラ・ラ〜ンとスキップしたい気分だとか |
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坪庭まで降りてきた 木々は、雪のお布団をかぶってふっわふわ |
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後ろを振り返る あの稜線から降りてきた |
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あらあ〜 あっちの空は、白い雲 その上は灰色のどんより雲のブラインド |
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坪庭の向こうが縞枯山 今回一番の急登が待っている |
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坪庭分岐 12:14 ここを左折すれば、ショートカットで縞枯山荘に行ける 幸い、トレースはあるようなので、ラッキー |
坪庭から急な階段(雪に埋もれているが) を降りて、出口へ(南口) ここでロープウエイ駅からの道と合流 12:26 |
縞枯山荘を目指す 前方の青空が広がりそう〜 と思ったが、結局これで精いっぱいだった |
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縞枯山荘 ここでお昼にしようかと思っていたが 休業中・・・ 外にベンチも無し |
標識の文字が黄色 初めて見た |
雨池峠 12:45 縞枯山から降りてきた人とすれ違い 「トレースはある」・・・という情報 だが、会う人皆、縞枯山止まり 縦走してきた人がいないので、その先のことは分からなかった |
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風の来ない樹林の中に入り 雪を整地してザックを置き、 立ったまま昼食休憩 12:50 |
さあ、出発 13:10 「今回一番の急登」と覚悟はしていたが やっぱりしんどかった・・・ |
縞枯山到着〜 13:43 長い長い登りに思えたが、休憩地点から約30分 |
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ここからはたらたら道 北横岳への道と同じくらい・・・とはいかないが まあ、何人もが通ったトレースだった |
稜線から見る下界の家々の屋根が光っている! 下界はブラインドの下なので 晴れているんだね、きっと |
晴れていたら、↑こんな景色に出会えるのに・・・ (2019/1/27撮影) |
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左 稜線は風の通り道なので、エビのしっぽもできている 右 去年(2019/1/27)は、エビのしっぽはもっと長かった 風が来る方向にしっぽは伸びていく |
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縞枯山展望台分岐 14:10 誰も展望台へは行っていない・・・ 踏み跡なし! |
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左前方は茶臼山 さあ、ここから下って登れば茶臼山〜 下りは足を前へ出せば、ずずず・・・ ずずず・・・と快適に下れる |
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ところが、鞍部に差し掛かると・・・ 先頭から、「埋まってしまって歩けない〜」の声 太ももまで埋まっては、アイゼンだけでは無理 スキー板の跡は、すい〜と軽々、沈みもせずについていた ワカンを履いて…と指示を出す 今回、ワカンは2つしか用意できなかった 2人は、ワカン体験無し ここをこうやって、これをこうして・・・と指南 幸い、二人ともアイゼンを着けたままワカンが付けられるタイプだったので ラッキー |
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さあ、出発 「二人で踏み跡をしっかりつけておいて〜 その後をアイゼンで歩くから〜」と檄を飛ばす |
さすがワカン 軽く沈むだけでパカパカと歩けてしまう アイゼンは、その後を付いて行くが 時々、ずぶっと潜ってしまうこともあるが 2人分の圧雪でかなり楽! ゆっくりゆっくり茶臼山を目指す |
茶臼山山頂到着 山頂らしくない山頂 スマホの減り方がとても早いとか 充電器を探しているが、なかなか見つからないらしい・・・ |
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茶臼山展望台は、すぐそば 勿論寄っていく 風が強いので、エビのしっぽも大きい! |
20〜30cmくらいはありそう |
展望はブラインドのおかげで麓だけ 晴れていたら、↓こんなに見えるのに・・・ 2019/1/27 |
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寒い寒い〜 木の陰に避難しながら、二人を待つ |
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枝の隙間から二人が見えた 「ここは茶臼山展望台」という標識と一緒に パチリ ちょうど岩陰になってそこだけ風が弱かったとか |
また、茶臼山山頂へ戻る ここからは下りになる ワカンの威力を知った二人のポーズ |
「どんどん下って、少し登ったら中木場 その後は、下って下って下った所が麦草ヒュッテ」 という説明で、元気が出たよう |
中木場 15:45 後ろ左が茶臼山 右が縞枯山展望台 |
まだかまだかと思いながらの長〜い下り |
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やっと、茶水(ちゃすい)の池・茶水の森に出た そのすぐ目の前が国道 ↓ |
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勿論車は通れない でも、ゲートまでお迎えに来てもらった・・・という話も聞いた そういう手もあるんだ〜 |
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そしてすぐそばに麦草ヒュッテ 16:17着 よく歩いた〜 と思ったが、6時間半だった |
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上左 外でアイゼンとワカンを外し、木の燃えるストーブのある土間へ 上右 食堂 広いけれど、今日のお客は計6名のみ 下左 個室を頼んだのでゆっくりできた 石油ストーブ・電気ストーブ・こたつが用意されていた 下右 夕食のメニュー トンカツ・サラダ・フルーツ・ビーフシチュー・なめこ・それに赤ワインまで 3人とも、ぜ〜んぶ完食 9時消灯の前に眠りの中へ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ |
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私の記念の一枚 〈今川さんより〉 | |
茅野駅からバスに乗り、 北八ヶ岳ロープウェイ駅まで向かう |
ロープウェイから八ヶ岳の雪が見えてきた |
北横岳山頂付近は強風 でも木々は綺麗 |
海老のしっぽ 初めて見た |
よ〜く、よく見ると、雪の下が青いんだ |
寒すぎて、髪も凍る |
初めてワカンに挑戦した 楽しかった! |
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白銀の北八ヶ岳最高だ! 今度はお天気の良い日に来てみたい |