中の湯温泉旅館前泊で 焼岳ピストン




広場からの展望


北峰山頂

●場 所 長野県松本市・岐阜県高山市
●標高 焼岳北峰:2444.3m (南峰:2455.5m立入禁止)
●山行日 2021年11月16日(火)
●多治見から
  登山口まで
多治見駅――松本駅=送迎車で中の湯温泉旅館へ・・・登山口
 
※ ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス
●参加者 丹羽
●コースタイム 前日 11/15
多治見駅
松本駅
中の湯温泉旅館

11/16
中の湯温泉旅館
登山口
広場
鞍部
北峰頂上
鞍部
広場
登山口
中の湯
バス停
松本駅
多治見駅

中の湯温泉旅館で泊
12:23発しなのに乗車
14:03〜14:45
16:05頃着

焼岳ピストン
6:18発
6:33着発
8:38〜8:48
1023〜10:30
10:43〜10:51
11:06
12:13〜12:27
13:56
14:09〜14:45
14:54〜15:05
16:28〜16:53
18:37着

   周辺地図こちら     


   
@ずっと晴れの日が続く
Aどうしてもしなければならない「こと」は無い
B体調は良い
C中の湯温泉旅館の登山者用の部屋は、
空き室がある
D松本駅まで送迎車がある(無料)
E帰りは中の湯バス停まで送ってもらえる
F2年前に体調不良で、稜線手前で引き返している
G早朝発なら、バス停へ行く時刻までに
下山できる
これだけ条件が揃えば行くっきゃない
・・・と判断 即実行!

 
   前日 11/15(月)
多治見駅を12:23発の「しなの」に乗れば
お迎えの時刻14:35には十分間に合う
松本までは沿線の黄葉・紅葉を
楽しむことにした

茶色はカラマツかな?

↑ 13:06 中津川を過ぎたあたり
 
 
↑ 13:10 木曽福島手前あたり
白い山がちょっぴり見えた
中央アルプスだよね
赤色があると、景色が引き締まる

 
↑ 13:27 木曽福島を過ぎた
カラマツが、もこもこ

 
↑ 13:49 もうすぐ塩尻
晩秋の景色〜

 
 松本駅に着いた 14:03
中の湯温泉旅館の送迎車は
14:35くらいに来ると聞いている

ベンチに座って待っていたが
日ざしが暑くて眩しい・・・

 
送迎車
お客は、私と、大きなスーツケースの女性2人のみ
送迎は無料! 14:45発
(翌日、中の湯バス停から松本駅まで
高山から来るバスに乗ったが、
2350円だった)

 
 車内から左手の景色を眺めていた-1
深〜い水の色!
 
車内から左手の景色-2
梓川の川幅は広いが水は少ない
土砂の堆積のせい?
浚渫(しゅんせつ)作業中の場所もあった
 
 車内から左手の景色-3
大きな土砂崩れ!

 
送迎バスの車内
運転席との間はビニールカーテン
乗車する際は、手指に消毒スプレー
勿論、マスク着用

約1時間15分で、中の湯温泉旅館に到着

 
 旅館の玄関先で振り返ると
白い山が見えた!
「前穂と奥穂です」・・・と説明
すご〜い!

 
 「こちら側は霞沢方面ですが
曇っていて見えません」の説明

館内に入ると消毒スプレーと
体温測定
使い捨てのスリッパと、ビニール袋
温泉に入る時は、
その袋に入れて脱衣かごに入れるように・・・と
清潔で有り難い!

マイスリッパを持っていったり
スリッパに目印の紐をつけることもある私

 
 マイルーム
トイレ・洗面所もある

 
 部屋の窓を開けると
霞沢方面の山が見えた
眼下の屋根は、温泉スペース

 
男女別の大浴場と、家族風呂があったので、
まずは家族風呂へ

こじんまりした家庭用のお風呂・・・といった感じ
所が、熱くて!!
金魚型の浮かぶ温度計を見ると48℃
とても無理!

蛇口からいくら水を出したって、
すぐには適温にはなりそうもない
あきらめて、シャワーを掛けただけで退散!

   
ここをクリックすると大きく見えます
 夕食は6時からを希望

ずらりと並んだ皿・小鉢と鍋
「御品書」まで置いてあった 右
その紙を見ながら、「なるほどね!」
と、思いながら口に運んだ

お刺身苦手な私も、
サーモンは美味しく感じた
吸物に、「松茸」という文字があったので
そっと蓋を取ると、
見事に薄くスライスした松茸が
1切入っていた

汁以外は、全部、完食〜

・・・・・・・・・
温泉に再び挑戦
男女の温泉が入れ替わっていたが
まず、露天風呂へ
頭はスース―涼しくて、体はぽかぽか
・・・を期待して入ったが、
ぬるくてぬるくて、お湯が出る「口」に
近づいたが、効果なし
やむなく、室内の浴槽に避難
2つあるうちの1つは適温〜
もう一つは、熱すぎ〜
結局、温泉でのんびりとはいかなかった・・・
残念!



    11/16(火)
 
 朝は早起きが習慣
いつものように目覚め、体操もして
明るくなるのを待ちながら
朝食を摂った
カップ入りスープにお湯を入れ
お握り1個を崩して洋風雑炊にした
うん、なかなかイケル!


(豪華朝食を食べたいが、
早朝発でないと、私の足と心臓では
バスに間に合わないと思い
代わりにおにぎり朝食を頼んだ)

おにぎり朝食弁当
=山菜漬物入りお握り2個・
小さなソーセージ・塩鮭・昆布の煮物・
沢庵2切れだけ・・・
食堂で食べる朝食と大きな差!
(でも、同じお値段・・・)
・・・・・・・・・・・・

6時過ぎに、ロビーへ下りた
着替えなど、山に必要ないものを
袋に入れ、フロントで預かってもらった

外は風無しで穏やか
まだ薄暗いが足元は見える

ロングスパッツを着け、
山シャツとベストで出発 6:18

 
 右手の白いラインは、車道のガードレール
旅館から登山口までは、急な登りの山道

 
 右下に車道のカーブを見ながら・・・
 
 登山口へ 6:33
道路は凍ってツルッツル

そろりそろりと歩いて横切って、山道へ
車は1台も無し

   
 左 「上高地へ通じる梯子は
凍結と、春先の雪崩による破損を防ぐため
冬期間(10/22〜来年5月中旬まで)撤去・
迂回路なし」の注意書き

右 登山届の提出は
「日本山岳ガイド協会か、長野県警察へ」の文字
計画書を入れるポストは無し
(私は、長野県へ提出済み)

「登山は自己責任で・・・」などの注意書きが、
日本語・英語・中国語・韓国語で書かれていた

**********
2011/10/2
上高地から梯子を登って焼岳へ
そして、中の湯へ下山するコースも
面白かったなあ・・・
**********

 
 しばらくはたらたら道
雪はあるが、登山道は凍っていなかった

 
 すぐ登りになると、日の出〜 6:50

 
青空〜 いい天気になりそう〜

 
 道路の向かい側のこんもりした山
斜面に雪が残っていた

 
 岩と木の根の混じりあった登りが続く ↑ ↓
 
しばらく登りが続いた後には
たらたら道になる ↓
 
 
 たらたら道はすぐに終わり
また段差の大きい岩の道になった ↓

 
 登山道の雪が凍って
カチンコチンになってきたので
チェーンアイゼンを着けた

 
 これで、滑ることもなく安心して足が出せた

 
↑ 急な登りの次には、
また、たらたら道 ↓
 
 
雪が多くなってきた

 
 あら、こんな雪の中に赤い実
ツルリンドウ:リンドウ科

 
 たらたら道が続いた後、広場になるはず

 
 見えた〜!
焼岳南峰と鞍部
広場はもうすぐ

 
 広場 8:38
旅館から2時間20分
(標準コースタイムは1時間35分)

焼岳には、○合目などの標識は一切なし
登山地図にも、「広場」という文字だけ

 
 真っ赤な実がなっている
ナナカマドの仲間

ベンチ(とはいうものの、壊れた木の寄せ集め)
この広場で唯一座れそうなところ
敷物を敷いて、休憩
10分後、出発 8:48

 
 登り始めるとすぐ、
右手に前穂と奥穂が見えてきた

 
 石や岩がゴロゴロした登りで
歩き難い

時々階段もあるが
チェーンアイゼンのおかげで
滑ることなく歩くことができた

 
 後ろを振りかえると、霞沢岳が大きく見えた!

 
 霞沢の右、もっと奥の山が
藍色の濃淡で重なり合って見えた!
中央奥の、ぽこん・ぽこんの二つの山
もしかして・・・左:鉢盛山  右:小鉢盛山かな?

 
 こんな木の階段も、時々現れる

   
左 鞍部が近くなり、白い煙(蒸気?)が見えてきた
右 ぐっと近くへ引き寄せてみたら、
白っぽいゴツゴツした岩のかたまりだった

 
 後ろを振り向くと、
霞沢岳はますます高くなり・・・
 
鞍部が近くなった
が、前面のでっぱりの陰になって
白い煙部分は小さくなってしまった

 
 左斜面(その上が焼岳南峰のはず)

 
 後ろを振り返ると、
こんな急斜面の向こうに折り重なる山々
中央手前の山が、安房山で、
その後ろが十石山かな?

 
 鞍部の岩ゴツゴツがすぐ上に見える 9:47
岩の白○と、踏み跡をたどって
上へ上へ

今日は私が一番!
我が前に人は無し!
熊除けの鈴をずっと鳴らしながら
ここまで登ってきた

 
 岩ゴツゴツは泰然としているが 9:47
白い煙は風に翻弄されて
右へ、左へと目まぐるしい

風向きによって、温泉の匂いがしてきた

 
 岩ゴツゴツが、
白い煙で見えなくなる時もある 9:57

 
 足元の岩を見ると、
エビのしっぽ 5〜6cm

風が強いってこと

 
 この岩にも、エビのしっぽ
これは7〜8cm

 
 細い茎に、エビのしっぽ
重さに耐えかねて、横倒し・・・

 
 後ろを振りかえると、
遠くに雪をかぶった高い山〜
ゴツゴツした一番高い山は、
乗鞍岳らしい

 
足元には、今にも崩れ落ちそうなエビのしっぽ
 
 
 ここにも!

 
 あと一息で鞍部! 10:20
この頃になると
雪が多くなり、さらっさら
チェーンアイゼンの短い爪では
心もとなくなってきた

といって、こんな急斜面で
10本爪に換えるわけにもいかない

風に吹かれて、踏み跡が消え
かろうじて、こっちかな?と思うほど

ジグザグに1歩1歩登っていくと・・・
 
 鞍部に着いた! 10:23
雪は少なく土が見えている!
チェーンアイゼンのまま、歩いて行くことにした

 
 風が強い! 寒い!

急いで稜線の向こう側に向けて、
シャッターを押して、岩陰へ

岩陰でザックを下ろし、
雨具の上を出して着た
フードも被ったら、暖かくなった

  ↓ これは、2009/10/14の火口湖の様子
   
 ↑ 比較の為に借りてきた

 
 よし! 北峰へ行こうと前方を見ると
岩ゴロゴロとそびえたつ岩壁

あちこちに、白ペンキで
○や→が書いてあるので
それをたどって慎重に登って行った

白○は、「ここを登れ」って言っているが
無理無理・・・
ふと左を見ると×が付いてはいるが、
その手前に、安全に○の方へ行ける場所があった
岩に手をついて、
ヨイショっと乗り越す際、
岩の隙間から暖かい蒸気がもわ〜っときた

やっぱり火山の山だ・・・と納得
硫黄臭は、今回は少なかった

大きな岩の○を目当てに登ったら
そのすぐ上に山頂標識が見えた! ↓
 
 北峰頂上〜 10:43
今日の一番乗り〜
バックは霞沢岳

もしかして、今日は私1人だけ??と思った

 
 山頂から-1
右の山が霞沢岳
真ん中に梓川
その左の山が前穂岳
 
 山頂から-2
くねくねした梓川を引っ張りよせた!
梓川のずっと奥の山は?
左のちょっと高い所が
蝶ケ岳らしい

 
 山頂から-3
右方面の山が雲で隠れているが、
右奥のゴツゴツ山が、乗鞍かな?
中央手前が、安房山らしい

 
山頂から-4
面白〜い!雪化粧した
その岩の左奥に見える
ぽこん・ぽこんの二つの山は、
左:鉢盛山  右:小鉢盛山らしい

 
 山頂から-5
岩が雪の花のようになっていた!

 
 山頂から-6
上高地〜

 
 山頂から-7
雲が多くなってきた
白い煙も量が多くなってきた

 
 山頂から-8
奥穂や槍方面だと思うのだが・・・

 
 山頂から-9
ますます雲が多くなり、
あたりが暗くなってきたので下山開始
10:51

頂上から降り始めるとすぐ、
単独の男性が登ってきた
「どこから?」「中の湯からです」
「僕は中尾峠から」・・・と
彼も中尾峠からの一番乗り

 
 
 「焼岳小屋へ」の標識から右折して
急な岩ゴロゴロ地帯を細心の注意を払って降りて
「中ノ湯」への分岐に着 11:00

   
すれ違った男性


黄色い硫黄
 やっと振り返る余裕が出てきた
さっきすれ違った彼の姿が小さく見えた 
黒っぽい服装なので、
岩に溶け込んでしまっていた 右上

その近くには黄色い硫黄が見えるが 右下
必死で足元ばかり見ていたので
気づかなかった・・・

 
 中の湯への分岐(降り口)から 
火口湖を見下ろす 11:06

 
 正面が南峰 2455.5m
立入禁止となっている

さあ、ここからは下りに次ぐ下りの連続

 
 鞍部を振り返って見た
黒っぽい煙になった

 
 左手の山
こっちもガレガレ

   
登山者1組
 下から登山者1組が登ってきた 11:15
振り返ってパチリ
今日3・4人目の焼岳登頂者になる 右 

この後からも1組が登ってきたので、
今日の焼岳は、6人を迎えたことになる

 
 前方、遠くの山並みを見ながら
どんどん下る

ぽこん・ぽこんの二つの山は、
左:鉢盛山  右:小鉢盛山(と思う)
その右奥は乗鞍岳(と思う)


 
 霞沢岳
こちら方面はしっかり見えるのに
穂高方面はすっきりとはいかなくて
残念だった・・・

 
 広場に到着 12:13
やっと腰を下ろして休める〜
行動食を食べる余裕が出てきた
出発してから、
登りにここで1回目、
下りにここで2回目の休憩しただけ

約15分休んでから出発 12:27

 
 南峰、最後の見納め
北峰は、右手の山の奥になるので
見えない・・・
登りは青空だったのに、
今は青空の「あ」もない・・・

 
 最初はたらたら歩き
雪はだいぶ融けて、ザクザク・グズグズ

 
 急な岩ゴロゴロ道や、木の根階段を
転ばないよう、滑らないように下った

ここまで下ってきたら、青空がのぞいた 13:38

 
 登り道の入口まで降りてきた 13:47
振り返ってパチリ
何度もチェーンアイゼンを取ろうと思ったが、
手が汚れるし、
取ったアイゼンを片付けるのが面倒だと思って
とうとう旅館まで履いて行った

ここから登山口までは、たらたら道

 
 登山口 13:56
山頂から約2時間かかった

(標準コースタイムも2時間!)

 
 登山口から前穂を見上げた

山頂は暗い雲ばかりだったのに
今になって青空とはね!

 
 これも登山口から
霞沢方面

 
 急な道を下って(雪は凍っていなかった)
中の湯温泉旅館へ 14:09着

行動時間 7時間50分

 
 中の湯温泉旅館の玄関先からの展望
前穂

 
 これも、
中の湯温泉旅館の玄関先からの展望
霞沢方面
昨日より良く見えた

・・・・・・・・・・・・・・・・
玄関前で、泥のついた登山靴・スパッツ・
チェーンアイゼン・ストックを洗い
さっぱりさせた

預かってもらっていた荷物を受け取り
パッキングのし直しなどをしていたら
バス停へ送って貰う車の出発時刻になった
12:45発

お客は私1人のみ
感謝!

 
 中の湯バス停で下ろしてもらい
15:05発のバスを待っていた

前方左は、「釜トンネル」の入口
上高地からのバスは、昨日が最終
今日から通行止め

待っているバスは、
高山から来る「濃飛バス」

 
 雪崩防止用の屋根の下が、バス停

中の湯温泉は、
すぐ先のカーブから右に入っていく

今は、ゲートにカギが掛かっていて
運転手さんが「開けて・閉めて」から
中の湯温泉旅館にだけ行くことができる

 
 見るともなく見ていた工事現場
とっても大掛かりな工事!

 
 こちらはちょうど「釜トンネル」入り口上

白いものは何だろうと思って
よく見ると、雪!
雪がが落ちて行かないような
措置らしい
ワイヤーが何本も見えた

大変な工事・・・!

 
 時間ぴったりに来たバスに乗り込むと
お客は1人だけ
私が2人目
松本駅へ行くまで、他に乗客無し

松本駅へ行くまでの道に、
トンネルが数えきれないくらい

それも狭くて暗い

大型車がすれ違うたびに、
はらはらしていた

松本駅前ではない所に停車したので
通りがかった人に、
「駅はどちらですか?」と聞いた

・・・・・・・・・・・・・・・

公共機関を使っての1人旅で
早朝発ができる前泊が温泉旅館というのは
病みつきになりそう〜


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