八ヶ岳ロープウエイ山頂駅から 坪庭へ

 




坪庭で
後ろは縞枯山

●場 所 長野県茅野市
●標高 坪庭:2233m
●山行日 2022.年1月18日(火)
●参加者 丹羽
●コースタイム 茅野駅
ロープウェイ麓駅
ロープウェイ山頂駅
坪庭 引き返し
雨池峠 引き返し
ロープウェイ山頂駅
ロープウェイ麓駅
茅野駅
塩尻駅
多治見駅

7:55発
9:00発
9:27発
10:15頃
10:53
11:20発
11:50~13:05
14:26発
14:51~15:03
16:37着
 周辺地図こちら     


  3日目 1/18 (火)
         前日の美ヶ原はこちら


 

 
 「八ケ岳ロープウェイ駅行」始発のバスに乗ろうと
ビジネスホテルを7:30頃発

茅野駅のコインロッカーで、必要ない「物」を預けた
今まで何度も北横岳へ登っているが、
輪かんは使ったことがない
踏みならされた登山道で
アイゼンさえあればOK!と思い、
輪かんもロッカーに入れた

アルピコの切符売り場に着いたが、
いつも開いているシャッターは閉じたまま
あらま、切符は中で買おうとバスを待っていた

お客は5~6名

 
 窓の外は、だんだん雪が多くなってきた
道路も真っ白

2020年1月とは大違い(終点まで道路に雪無し)

 
 ロープウェイの始発は9:00
平日なので、改札前に並んでいるのは10数名
殆んどがボーダーだった

 
 がら空きのゴンドラの中は、お喋り禁止
どんどん上がっていく
リフトもがら空き

 
 樹氷がきれいに見える!
遠くの山並みも、まあまあ

 
 山頂駅に着いた(約7分だとか)

出口傍の椅子に座って、身支度
計画書をポストイン

アイゼンを手に持って外へ

わあ~ 白い雪のかたまり~

 
ここでアイゼンを着け、さあ、出発!
と思ったところまでは良かったが
坪庭へ行く踏み跡がない・・・
左へ行っても、無し!
右へ行っても無し!
道標の文字も凍って見えないので
手でずりっと払って
「坪庭」の文字を確認したほど

↓ これは2020年1月の同じ場所の様子
(比較のため借りてきた)
 
↓ これは2021年3月の同じ場所の様子
(比較のため借りてきた)
 
 
 振り仰げば、坪庭に立っている杭は見えるのだが
そこまで行くトレースが無い
・・・・・・・・・・・・・・・
意を決して、歩き始めた場所がここ ↓
 
 杭とロープで道筋ができているので、
足を踏み入れた

しばらくは、地面も固く歩き易かった

が、すぐ、ふっわふわの雪面になり、
どこにも踏み跡らしき凹みが無くなった

いったんは引き返そうかとも考えたが、
杭や竹の棒が立っている間が
ずう~っと続いていたので、
その目印を頼りに歩くことにした
・・・・・・・・・・・
「いったん少し下ってから、
階段を登っていけばそこが坪庭」・・・と
頭の中の記憶を呼び戻した

無雪期ならすいすいと何の苦もなく登れる所が、
ふわふわ雪のため、1歩足を踏み込めば

ずぼりと膝上まで潜ってしまう
それを引き上げて、反対側の足を出そうとすると、
また、ずぶずぶと潜っていく

足で雪を踏んで固めたり
深い所は膝で抑えて固めたりしていたが
ラッセルの教科書通りだなあ・・・と感心していた

固い所に足を置かないことには、
次の足が出せないので、
ダブルストックで体を支え、
少しでも潜りが少ない場所を、足で探っては
登っていくので、疲れること・・・

これが下りなら、体重の重みで
ずいずいと進んで行けるのだが
急な登りではそうはいかないので困った

坪庭の杭と赤テープの所まで
やっとの思いで到達できた

ここからやっと固い雪面になりホッと一息

 
 後ろを振り返る余裕も出てきた
ロープウェイ駅が見えた

誰か、後ろから来ないかなあ・・・と期待したが
だあれもこっち方面には来ない・・・

 
足元がしっかりしてきたので
ルンルンと言いたいところだが
風が冷たい!!
フリースのネックウオーマーを鼻の上まで引き上げ
帽子は二枚重ねの上からヤッケのフードを被り
なんとか凌いでいた
今日は冬仕様のヤッケなので頼もしい

 
 周りは皆凍りついている
木はあっても風を遮るほどの高さは無いので
ビュービュー吹かれまくる

 
 縞枯山(だよね)が見えてきた

 
 空が暗くなってきた!
早くこの吹きっさらし地帯を抜け出したいが
この白い景色にも心を奪われ
つい何度もシャッターを押していた

 
 凍りついた木
エビのしっぽも大きい

 
これは岩に着いたエビのしっぽ

 
 この杭とロープを頼りに歩いて行った

我が前に人は無し、後ろにも人は無し

 
 前方が、雨池山~三ツ岳の稜線かな?

 
 道標があった 10:02
勿論凍って文字は見えないので
手でずりっと払った
「登山道 北横岳山頂60分」の文字
ロープウェイ駅からここまでで30分かかっている

   
 すぐ近くに分岐
左 真っ白で文字が見えず
右 ずりずりっと氷を取ると文字が見えた

縞枯山への分岐だった

そちら側からの踏み跡は?  無し!

でも、遠くに黒い人影!
反対側から登ってきたんだ!

 
  少し先にまた道標 10:06
道標の
氷を取ると、「北横岳」の文字
ここから左折する

後ろから男性1人が追いついてきた
縞枯山荘方面から登ってきた分け
彼も今日初めての入山だったんだ

 
 先を譲って、しばらくは後ろから歩いて行ったが
がくんと谷へ降りる手前で引き返すことにした
この雪の状態ではかなり難儀しそう

さっきのラッセルで疲れてしまい
気力も失せてきた

いったん谷へ降りた後、
ジグザグの急登が始まることは分かっている

ここから引き返して、坪庭散歩でいいや!
・・・と思ってしまった

10:15頃引き返し開始

↑ ここが引き返し地点

 
 縞枯山を望む
何の足跡もないまっさらな雪面とお別れ

人声がしてきた
男性3人パーティー

計4人の男性なら、北横岳へ行けるだろう(きっと)

 
 さっきの縞枯分岐まで戻り・・・
 
 踏み跡と目印の棒をたどって
どんどん歩く

 
 縞枯山と凍りついた木々

 
 うっすら青い山が見えてきた

 
 左手のゴツゴツ山は三ツ岳かな?

 
 こちらの下りは目印がはっきりしていて
私が登ってきた、のっぺりとは大違いで
難易度が低いと思った

 
 手すりのある下りを降りると・・・
 
 大通りに出た(縞枯山荘方面へ行く道)
この道は、スノーシューの踏み跡がいっぱい
赤テープの着いた棒まである

 
 すご~い! 氷の宮殿風~ 1
 
 ここも!
 
 歩いても歩いても、雪と氷の世界
 
 いいねえ~
 
 前にも後ろにもだあれもいない、
白の世界
 
 縞枯山荘の青い屋根が
木の間から見えた!
 
 今日も縞枯山荘はお休み~
周りに気が無くなったので
冷たい風がもろに吹き付けてくる

 
 縞枯山荘を通り過ぎて、雨池峠へ 10:53
スノーシューの跡を外れると、ズボズボ

 
 縞枯山への登り分岐

初めの計画では、「北横岳へ登ってから坪庭経由で
縞枯山を往復して、最終のバスで茅野駅へ帰る」
・・・つもりだったが、
いくらスノーシュー跡があると言っても
アイゼン1人だけでは無理・・・

ここから引き返そうと思い、
山友達にこの白い景色を送ろうと思った

ザックの中へ入れておいたスマホを出して、
写真を撮ろうとしたところ
「バシッ!」と大きな音がして、
以後、うんともすんとも反応しなくなった

寒さのせいだろうと思い、体温で温めようと
ダウンジャケットの中に入れたが
家に帰っても元に戻らなかった

てっきり壊れたと思って、
修理に出す店をネットで探していたところ、
「まず充電してみてはどうか」というページを見つけた

ダメ元で充電コードに繋いでみたら
復帰~!
良かったあ~!

翌日こんなメッセージが表示された ↓


 
 さあ、帰ろうと歩いていたら、
2人パーティーに出会った

さっきの3人組に出会ってから、初めてで最後だった

以前は、平日でも賑わっている山だったのに
この少なさは何故?

 
 さっき坪庭から降りてきた所 11:15

 
 たらたら道を歩いてロープウェイ駅へ 11:19

北横岳は残念だったが、雪景色は堪能できた
こんな雪の多い時に来れて、ラッキーと思うことにした

 
 2時間ほど前に、坪庭へ行こうと
入り込んだ所
踏み跡は増えていなかった

 
 アイゼンだけ外して、構内に入り
身支度をした同じベンチに座って、
今度は、脱いで・畳んで・片付けて・・・と
反対のことをしてパッキング

ロープウェイ出札のアナウンスがあったので
ゴンドラ乗り場に行くと
お客は私1人だけ 11:40発

 
 下界がだんだん近づく・・・

 
 左手には、西岳と編笠かな?
ガラスにくっついているのは、
すれ違ったゴンドラから飛んできた雪のかたまり

   
 麓駅まで降りてきた
こんなに早く下山するとは考えていなかったので
バス便を調べにバス停へ 11:51
左の時刻表 無印は毎日運行
●は土日祝日運行

つまり、次のバスは14:45までない・・・ということ

右の時刻表 「実証バス」という名前
ネットで何度も調べてきたが、
複雑で分かりにくい時刻表だった

12:10に茅野行きのバスがあるが
下にある「実証バス 運行カレンダー」を見ると、
今日18日には●が付いていない

どこかで聞いてみようと、階段を上がって売店へ行き
バスの時刻についてレジ係の女性に尋ねると
「私もよく分からないけれど・・・」と言いながら
「12:10にあるはずです」・・・という答え

食堂で飲んだり食べたりして待っていようと思ったら
食堂はお休み~!
持ってきた行動食を食べながら待ってから
12:10のバスの様子を見にバス停の前へ行ったが
バスの気配はなし

次の14:45までなすこともなく待つのは耐えられない・・・

スマホは使えないので検索も電話もできない

公衆電話の場所を聞いて、
アルピコタクシーに電話をかけた

 
  タクシーを待ちながら
見るともなく見ていた景色-1

 
 景色-2
ロープウェイ駅前にある
「蓼科美術館」の屋根越しに見えるのは、
西岳・編笠・権現かな?

・・・・・・・・・
10分ほど待ってタクシーが来たので、茅野駅へ
ロープウェイ駅 
13:05発

約1時間で茅野駅に到着

茅野駅では、ロッカーから荷物を取り出し、
パッキングするにはちょうどいい待ち時間だった

14:26発の電車に乗車
塩尻で10数分待って、しなのに乗り換え多治見へ

 
 帰りの車窓から
恵那山が白く見えた

多治見からも遠くに見えるが、
今年は今までになく雪が多く、
白い恵那山が眺められる



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