オオイワカガミの花・花・花・・・

        マキノ高原〜 赤坂山周回

 



赤坂山山頂

オオイワカガミ

オオイワカガミ
●場 所 滋賀県高島市
●標高 823.8m
●山行日 2022年5月16日(月)
●コース マキノ高原・・・寒風峠・・・山頂・・・マキノ高原
●多治見から
  登山口まで
多治見=多治見IC=木之本IC=マキノ高原キャンプ場
(P)・・・登山口
 
※ ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス
●参加者 丹羽、山崎、白木
●コースタイム 多治見
木之本IC
マキノ高原キャンプ場(P)
スキー場(上)
西山林道分岐
休憩ベンチ
寒風峠
粟柄越
赤坂山山頂
沢出合
武奈の木平休憩所
マキノ高原キャンプ場(P)
6:05発
7:37
8:05〜8:30
9:10〜9:15
9:37
10:07〜10:13
11:30〜11:40
12:40
13:00〜13:20
14:33
14:50〜15:00
16:00着
周辺地図はこちら コース図はこちら   
  

       『     』内は、図鑑やネット検索からの引用です

 
 多治見から高速を使って
2時間でマキノ高原に着いた
平日とあって、駐車場はどこもがら空き
売店があったので、
ここで駐車していいものか尋ねてみた

OK!で、
登山口に一番近い所に駐車できた

登山口は?と尋ねると、
売店の女性は、
地図に線を引いて、親切で的確な応対だった

 ↑ 登山者カードを入れるポストもあり
隣には、「マキノ高原トレッキングセンター」の建物
『登山者様の休憩等
御自由にお入りください』の文字

出発を急いでいたので中を覗かなかった
山の情報があったかもしれないのに・・・ 後悔!

そのまた横にトイレ
多目的トイレが快適だった

(キャンプ゚場とあって、あちこちにトイレがあった)

 
 ↑ 環境美化協力金 1人100円
勿論払ってきた

 
ここをクリックすると大きく見えます
 マキノ高原地域マップ

広〜い高原で、中央の草地だけでなく
あちこちにテントの張れる場所があった

今日は平日なので、数えられるほどのがら空き


 ここをクリックすると大きく見えます
 昨年、この高島トレイル全線を歩こうかと
ツアーに申し込んだことがあるが
体調が良くなかったので諦めた、因縁のあるトレイル

 
サクランボ:バラ科
もうちょっと待つと美味しくなる・・・といった頃

舗装道路を歩きたくなかったので
橋を渡って、林間サイトを通らせてもらった
林の中のあちこちに、テントが張ってあった
橋を渡ったら右折して、川沿いに進んで行くと・・・
吊り橋があった

 
吊り橋から右手の様子

舗装道路に合流したら左折

赤い線のように進んで行って・・・
小川に架かる橋を渡ると、スキー場跡になる

この橋、記憶がある(2012/5/7

 
 タニウツギ:スイカズラ科
スキー場跡の草地の左右には、
点々とピンクの花が咲いていた

スキー場跡を下ってくるグループとすれ違った
手には、ワラビがいっぱいに入っているビニール袋!

最初のうちは、足元にはなかったが
登るにつれ、ここかしこにワラビがあるのが目に入った
それも採り頃のおいしそうなワラビがわんさか!

見つけたからには素通りは出来ない

上へ登りながらワラビを採りながら歩くことにした

すぐ片手いっぱい

こんな時のためにと
いつも用意しているビニール袋を取り出して
どんどん入れていった

ふと後ろを振り返ると、
さっきまでいた草地のテントサイトが
ずいぶん下になっていた

 
あの林が、スキー場跡の最上部
あともう少し・・・

着いた〜
収穫物をザックに入れて、休憩 9:10
出発してから40分

 
テンナンショウの仲間:サトイモ科
ここの
テンナンショウの仲間は、白と緑
ぺろりとした屋根のような下にある『付属体』は
真っ直ぐなマッチ棒状 (右の画像)

多治見でよく見かける
スルガテンナンショウとは違っていた

 ウリハダカエデ:カエデ科
花が終わり、実(翼果)がなっていた

実のなる木と、まったくなっていない木があった
調べると、『雌雄異株 まれに同株』と書いてあった

  
林の中に入ると緑の海〜
あの大きくて太いのは、
ブナ
足元に大きな葉っぱの
イワカガミ
ずらりと並んでいたが、花は無し・・・
もっと標高が高ければ咲いてるかも・・・と
期待することにした

 
 西山林道への分岐に着いた 9:37
出発から、1時間と7分
標準コースタイムは、45分となっているが
ワラビを採っていたし、休憩もしてたからね

   
 コバノガマズミ:ガマズミ科
道標のそばに咲いていた
白と緑の配色が涼しげ

 
 オオイワカガミ:イワウメ科
「あったよ〜」・・・思わず声が出た
お初にお目にかかります!
「オオ」の名前だけあって、本当に葉っぱが大きい
でも、花は・・・
フツーの
イワカガミと大差ない
本州中部の日本海側を中心に分布するイワカガミの変種』だって
なぜ葉っぱが大きくなったのだろう??
多雪地のブナ林の林床でみられる』そうだから、
雪と関係がある??

   
 ミヤマガマズミかな?:レンプクソウ科
コバノガマズミ
かと思っていたが、
パソコンで拡大して見てみたら、葉っぱの柄(葉柄:ようへい)が
葉柄は赤みを帯び長い』のが特徴らしいので
ミヤマガマズミにしたが、どうだろう? (右の画像)
これ↓の葉柄は赤くないし短い
   
 コバノガマズミと思う:ガマズミ科
葉柄がごく短い』のが特徴 (右の画像)
ミヤマ」も「コバ」も花はそっくりなので困る・・・

 
 緑に染まって歩く
風も冷たくてひ〜んやり

 
 これもブナ
さっきのブナも株立ちしていたが、
ブナは株立ちしやすいのだろうか?
一定の範囲に2本のブナが双子のように
生えている場合がある。
これは、一つの実の中に2つある
同一の遺伝子を持った種から生長したブナである
』・・・と
へ〜え・・・

 
 オオイワカガミ:イワウメ科
「またあったよ〜」と声を掛けた
ま、盛りは過ぎているけれどね・・・

この後、次から次へと満開の
色とりどりの花に出会えるとは思ってもみなかった

 
 ちょうどいい場所にベンチがあったので休憩
先客は、京都の二人連れ
琵琶湖はぼ〜んやり
田んぼは水が張られて、田植えの準備かな?

   
 コバノガマズミ:ガマズミ科
さっきは咲いていたのに、ここではまだつぼみ

   
オオイワカガミ:イワウメ科-1
休憩ベンチを過ぎると、急に花が多くなった! ↑ ↓
それも十分鑑賞に堪える咲き方
   
   
オオイワカガミ:イワウメ科-2
 ↑ 色が濃く華やかな色合い
 
 
オオイワカガミ:イワウメ科-3
 ↑ これは色が白っぽい系
   
オオイワカガミ:イワウメ科-3
 ↑ 上を向いて咲いている花
咲き始めは下向き
だんだん日が経つと上を向いてくるのかも

チゴユリは、下向き→上向きと
咲き方が変わってくる

   
 スミレの仲間:スミレ科
葉が細長い三角
顔はそっくりでも、
葉の裏が紫と緑色の2種類ある

 
オオイワカガミ:イワウメ科-4
 ↑ 斜面いっぱいに広がっている所が
あちこちに現れた

 
 これらもブナ
根元は、
オオイワカガミの葉っぱ

 
 ブナ林の中に
オオイワカガミ観察ロードが無数にできていた

 
 ブナオオイワカガミは仲良し

   
 オオイワカガミ:イワウメ科-5
左 今回一番白かった株

   
 タチキランソウ:シソ科
右の画像=左の花の拡大
上唇(じょうしん)が耳のように長く切れ込んでいるので
タチキランソウ
(長くないものは、キランソウ

 
 ブナの芽出し:ブナ科
双葉の間から、本葉が出ていた

 
オオイワカガミ:イワウメ科-6
白っぽい花の群落!

 
オオイワカガミ:イワウメ科-7
掘割りのように凹んでいる下の道と
斜面を見下ろせる上の道があったので、
分かれて歩いていたら
斜面いっぱいの
オオイワカガミの花〜

   
 ミヤマカタバミ:カタバミ科
ここだけに花が残っていた

 
オオイワカガミ:イワウメ科-8
ここはまだつぼみ!

 
 カタクリ:ユリ科
まだ花が残っていた

 
 オオイワカガミ:イワウメ科-9
凹んでいるので、雪が遅くまで残っていたのかも・・・
それで、開花が遅くなったかもね

 
 琵琶湖が見下ろせる〜

 
 寒風峠に着いた! 11:30
出発してから3時間
ちょっと休憩 10分
ここから真っ直ぐ進むと大谷山
赤坂山はここから右折する

長靴を履いた単独の男性がやってきた
湿地歩きでもしていたのかと尋ねたら
どこでも長靴で歩くのだとか・・・
へ〜え、普通の長靴に見えたんだけど
ぶかぶかしないのかしらん?

 
 峠を越すと、様子が変わった!
明るい!

 
 林を抜けると・・・
草はらの稜線歩き〜
なぜここだけ木が生えていない??

 
 右手の山も、
木が茂った所と、草はらの所がある

 
 左を見ると、日本海(だよね)
ぼ〜んやりしているけれど、若狭湾らしい

   
 オオバキスミレ:スミレ科
待ってました!黄色いスミレ!

もっと一面に咲いていたような記憶があるんだけれど・・・

 
 緩いアップダウンが続く

 
 左端の三角の山が赤坂山

 
 すご〜い!
土砂崩れを防ぐ工事??
勿論手作業だよね!

 
 後ろを振り返って見て〜
あんな所から歩いてきたんだよう〜

 
 
 調べ中
白い花が咲いていたが、遠くてはっきり見えない・・・

 
 あの急坂をどんどん降りてきたんだね
寒風峠は、そのまた向こう
人間の足は凄い!

 
 ツボスミレ:スミレ科
背の低い花にピントを合わせるのは苦しい・・・

 
 イヌツゲ:モチノキ科
何だろう、この形!!
人工的に刈ったわけがないのに
きれいに丸くなっている!
なぜなぜ??

 
 遠くに見えていた鉄塔が近くなった
あの鉄塔の後ろが赤坂山

       
 粟柄越(あわがらごえ)=合流点に到着 12:40
右 字が薄れているけれど、かろうじて読み取れる

赤線のように来た
青線は、下山に使う道

 
 壊れかけた道標
高島さ〜ん、予算がないので直せないのお??

ここから20分ほどで山頂

   
 ここから左折すると福井県美浜町へ行ける

 
 石仏のお顔をちょっと拝見

 
 オオバキスミレ:スミレ科
こんな道の真ん中に!
踏まれないでね!

 
 登山道がえぐられ、深い凹みになっていた

 
 
 赤坂山山頂 到着〜 13:00

ここで、体力と天候を考えて、
三国山まで行くかどうかを考えることにしていたが
三国山往復で2時間はかかる
下山に、約2時間はかかるので、
今日はパス!に決定

 
 レンゲツツジ:ツツジ科
山頂のすぐ下に咲いていた

 
 あの赤くザレた所が、「明王の禿」らしい
三国山は、そのまた向こう

 
 こちらは、若狭湾方面
やっぱりぼう〜っとして、海がはっきり見えない

 
 さあ、下山 13:20発

歩き始めると、ヘリコプターの音がする
なんだろうと見ていると、
黒い物体を運んで、鉄塔の近くでポトンと落として
また頃い物体を運んでポトンを繰り返していた

 
 オオイワカガミ:イワウメ科-10
赤坂山山頂付近にも葉っぱはあったが
きれいな花は少なかった

が、降りるにつれ、またまたフリルいっぱいの
きれいな花が続々と現れた

これ↑は、中にある赤い雌しべが突き出ていた
こんなに目立つのは珍しい

 
 オオイワカガミ:イワウメ科-11
濃〜い色の花

   
 オオイワカガミ:イワウメ科-12
中を見ると、雌しべは見当たらず、
ぐるぐるっと雄しべが見える

 
 「赤坂山歩道」の道標
これは珍しく、壊れていない・文字が見える状態

   
 オオバキスミレ:スミレ科
種もできていた

 
 オオイワカガミ:イワウメ科-13
もう終わりかな?・・・と思うと、
また群落が現れる

時々、フツーの葉っぱの小さいイワカガミも現れる

 
   
 ツツジの仲間:ツツジ科-1
多治見でよく見かける
コバノミツバツツジとは違う(大きさや色が違う)
ただの
ミツバツツジとも違う(雄しべが5本)
雌しべの根元には毛は無かったので
トウゴクミツバツツジでもない(雌しべの根元に毛がある)
調べてみると、赤坂山には
ユキグニミツバツツジ』があるらしい
秋田県から近畿地方北部の日本海側に分布』している・・・と
とにかく鮮やかな色で花が大きい

   
 オオイワカガミ:イワウメ科-14
白っぽい花の群落があった

 
 オオイワカガミブナ
いつまでこの花続くのだろう
もう、十分以上 満足満足!

ほかの花は無いのお〜と言いたくなるほど

 
 まばらになった階段の名残りを
どんどん下る

   
 イワナシ:ツツジ科
若い実がなっていた

 
 ユキグニミツバツツジかな?:ツツジ科-2
さっきと同じ色の花

   
 サラサドウダン:ツツジ科
緑の葉っぱの間から控えめな色が見えてきた

 
 アオダモ:モクセイ科
白いふわふわの花
八ケ岳山麓では、
鹿がこの花を好んで食べてしまう・・・と聞いた

 
 谷川まで下りてきた
ここから左折して谷川沿いに歩く

 
 涼しげな音を聞きながらどんどん下る

 
 イカリソウ:メギ科
登り初めのころ、背の低い
イカリソウに出会った
しゃがむのを嫌って、写さなかったところ
以後、まったくこの花に出会えなかった
10年前には(2012/5/7)、
わんさか出会っていたので油断していた

結局、これっきりとなってしまった・・・

 
 キランソウの仲間:シソ科
別名「
ジゴクノカマノフタ」状ではない

 
 堰堤の隅にロープが張ってあった
歩きにくい所はここだけ

 
 階段続きの道

 
 あずま屋で休憩 14:50〜15:00
「武奈の木平」らしいが、標識は無し

久しぶりに椅子に座れた

 
 ナナカマドの仲間:バラ科
あずま屋のすぐそばの高木

 
 タニウツギ:スイカズラ科
あずま屋の近くに咲いていた

 
 マキノ高原へひたすら下る
途中分岐があったが、標識の文字が古くて読めない
安全策で、嫌な階段道を降りることにした

 
 もうこの階段いやだ!
疲れた足に、階段は不向き!

 
 やっとマキノ高原の草地が見えた
あと少し・・・

 
 平坦な道だが、舗装路は嫌!
草地を突っ切って歩いた

テントの数がまたまた減っていた

 
 あの斜面、ワラビを採りながら登ったスキー場跡だよね

 
 駐車場に着いた〜 16:00丁度
行動時間7時間半

疲れた〜
歩数 2万4000歩(ヘルスケアの記録)

売店で買ったソフトクリームがおいしかった〜


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   私の記念の一枚 〈山崎さんより〉 
 
 この稜線を行く!!

 
 凄い!オオイワカガミの壁^_^


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     【感想
    *イワカガミ
     イワカガミ
     そしてイワカガミ
     素晴らしい赤坂山でした。

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    私の記念の一枚 〈白木さんより〉
 
 寒風峠辺り
こちらは琵琶湖

 
 あちらは日本海
両方が一望です

   
 
 ふさふさに花を付けたイワカガミ
栄養がいいのでしょうか?
色も薄いのから濃いのまで様々 咲き乱れ
もう、イワカガミで満腹です

   
 
 ツツジの色も様々、美しさを競います

 
 新緑の中、爽快に行く


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     【感想
    *下から上まで、イワカガミ いっぱいの赤坂山でした。
     もう少し早い時期に訪れていたら花の種類がもっと多かったかも…ということです。
     イワカガミに関しては、高度を上げながら長く楽しむことができる山かと思いました。
     私達が行ったこの時期でも、まだ蕾もありました。
     花の山赤坂山、今度は種類で堪能してみたいと思います。三国山にも足を伸ばして…


     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


     【赤坂山の今までの記録】
        2012/5/7    2013/4/22   2013/5/12


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