市之倉〜滝呂の山 
  (多治見市) 

                            2018年11月3日


                        『       』内は、図鑑やネット検索からの引用です

明日は雨模様
じゃあ、今日山歩きに行こうっと思い立った
ミニバイクで15分ほど走った近場の山へ
「おりべダム」と呼んでいる傍に駐車場がある 11:03
以前は広場だったが、
今は太陽光発電のパネルがズラリ

 キダチコンギク(木立紺菊):キク科
今が盛り
 ノバラの仲間・バラ科
赤い実が可愛い

 トウコマツナギ(唐駒繋ぎ):マメ科
背よりも高くなり、猛々しいさま
日本のコマツナギはこんなに大きくならない

   
 階段を下りていくと、
『市之倉 織部砂防ダム公園 遊歩道入口』の看板

しばらく沢に沿って歩くと木橋がある
う〜ん、向こう側は蜘蛛の巣地帯だなあ・・・と覚悟

蜘蛛の巣地帯の他に、倒木地帯になっていた ↑

歩くそばから倒木や傾いた木、根ごとごっそりと横倒しになった木など次から次へと現れる ↓
ソヨゴ(モチノキ科)の木が多いのは、なぜだろう
 倒れないまでも、傾いた木の根元は土が盛り上がっていて
踏むと空洞のようにふわふわしていることが分かる  根がちぎれて持ち上がったよう

 皆、左(北)へ倒れたり傾いている  右傾きに写っているのは、通り過ぎてからパチリと写したもの
   
 T字路を左に曲がって工場展望地へ向かっても、やっぱり倒木・傾いた木が続く
落ち枝は、台風以前と比べて何倍も多い
   
 マツもぽっきり 三角点 227.7m  11:43 
   
   
 T字路を左折してからの方がひどい
9月6日にハイキングの下見に行っているが、その時と同じくらいの倒れ方
あれから2ケ月もたっているけれど、このコースは片付けが無いよう
一度は直進は無理!と思って左へ迂回してみたが、そこはそこでまたブッシュがひどかった
・・・・・・・
そういえば『9月に西日本を縦断した台風21号の暴風で倒木が相次ぎ、関西の登山道が荒れている。
倒木や崩れた土砂を避けて歩くうちに登山道から外れ、遭難するケースが後を絶たない。
「登山は自粛して」と警察が呼びかける事態になっている。』・・・と10/31の記事にあったっけ

   
   
工場を見下ろす展望地 11:52
以前は右下の画像にある鉄塔まで山道が続いていたのだが、今はプッツン途切れてしまっている

   
 引き返して、先ほど迂回した場所に着いた
このまま突破しようと、
邪魔な枝を折って潜り抜けられる程度の空間を作り、
そろり〜と抜け出した

  タキロ(滝呂)方面へ左折
この分岐からでなくても、三角点近くから合流できる
   
  おっ、歩きやすくなった・・・と思ったが  こちらもやっぱり倒木や傾いた木が何本もある 
   
  こんな大きな木も倒れたんだ! 簡単には跨げないので、階段を上るようにして乗り越えた
   
  山はここで終わり湿地帯になった 12:14
シデコブシ群生地

  小さな沢を跨いで対岸へ・・・
   
  イノシシが掘り起こした跡がいっぱい
スキや鍬で耕したよう

    タカノツメ(鷹の爪):ウコギ科
秋はきれいな黄葉になり、
春は新芽を摘んでお浸しにする

   
  行き着いたところは人家の横 12:17

  舗装路には、
『土石流危険渓流 庄内川水系 芝草川(上流)』の文字

  
  この舗装路を歩くか、対面の山へ登るか迷ったが、舗装路歩きに決めた 12:18
約20分の舗装路歩き

   
  滝呂緑地入口から、中へ入る 12:38
入口は、陶器のゴミ捨て場と化していた
遊歩道もあるのに、誰がこんなところへ!

 白い大きな葉っぱは、ホウノキの葉 ホウバ(朴葉)
ガサガサ音を立てて、踏み歩いた
 
   
  マルバノキ(丸葉の木)別名ベニマンサク:マンサク科-1
ここへ来たのは、このマルバノキの花に会うため
南木曽岳では10/9に花が咲いていた  標高200mでも、そろそろ咲いていないかな?と思ってのこと
 
  マルバノキ(丸葉の木)別名ベニマンサク:マンサク科-2
ちょうど花が咲き始めていた
つぼみから、折りたたまれた花びらが出てきた
   
   
  マルバノキ(丸葉の木)別名ベニマンサク:マンサク科-3
花びらは5枚 伸びきっていない花びらは、まだ皺くちゃ
中央にあって丸まっているのが雄しべ 5個
雄しべに囲まれた真ん中にあるのが雌しべ(白く見えている部分 先端は2つに分かれている)
   
  マルバノキ(丸葉の木)別名ベニマンサク:マンサク科-4
2つの花は、背中合わせにくっついて咲く
見る角度によっては、花びらが重なって10枚に見えることもある
 
   
  マルバノキ(丸葉の木)別名ベニマンサク:マンサク科-5
左 白い雌しべが見える(先端は2つに分かれている)
右 白いのは雄しべの葯の花粉  順番に雄しべ5本が花粉を出していく
   
  たっぷり観察してから、稜線の道を目指す

  T字路の突き当りに、『滝呂緑地遊歩道案内図』
ここから左にすぐ休憩小屋

   
  休憩小屋 12:59
小さいので5〜6名が座ればいっぱい

  案内図まで戻って稜線歩き
入り組んでいる径があるが、
頭の中の地図を頼りに迷うことなく出口へ

   
  ここが出口 13:13
ちょうど真向かいにある水道タンクへの道に続く

 チェーンの横を通らせてもらう 
   
 ヤマガキ(山柿):カキノキ科
左 上から見るとこんな色
右 空をバックにすると・・・艶やか〜

  
 水道タンク(正式には市之倉排水池)

   
  コアカミゴケ(小赤実苔)かな?ハナゴケ科
水道タンクへ来た時にはいつも、この古いベンチの横にくっついている「赤い帽子」を見に来ることにしている
本沢温泉の野天風呂付近にそっくりさんがいたが、イオウゴケだったかも・・・?
『温泉地や、火山地帯など、硫黄分の多いところでもたくさん分布する』・・・と、あったから

   
   
   
 ヤツデ(八手):ウコギ科
水道タンクへ来た時にはいつもこの花も見ることにしている
ちょうど咲き始めたところだった
花びらは5枚 雄しべは5本 葯は白色  上の画像は、雄性期の花 ↑
・・・・・・・・・・・・
下の画像は、2017/12/17 同じ場所で撮影  比較のため借りてきた、
  
左  
雄しべと花びらが落ちると、天辺にツンツンしたものがくっついている丸いものになる(右 拡大)
ツンツンしたものは、雌しべの柱頭だって)
初めのうちは一つの棒のようだが 伸びるとともに広がってくる⇒ 雌性期の花
つまり、
ヤツデの花は、雄性期から雌性期へと移り変わっていく花なのである
マルバノキは、雌性期から雄性期に移っていく花

   
  また、ポッキリに出会った
こちらの尾根は、人がよく通るためか、
倒木などは片づけられていた

   ドングリの仲間:ブナ科
   
  モチツツジ:ツツジ科
季節を勘違いしたいわゆる「狂い咲き」
モチツツジはよく間違える

  ヤマノイモのむかご:ヤマノイモ科
大きな「むかご」を見つけた!
   
  サルトリイバラ:サルトリイバラ科
白い粉をふいたような赤い実

  疑似木の階段を下りる
   
  『織部砂防ダム公園200M』の文字  チャノキ:ツバキ科
雄しべがい〜っぱい

   
  手作りの橋を渡って・・・

 スタート地点へ戻ってきた 14:05
のんびり歩いて3時間 12629歩

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