JR薮原駅鳥居峠1197mJR奈良井駅
         

              
(木曽郡・塩尻市)    2021年5月9日
                


                        『   』内は、図鑑やネット検索からの引用です

JR多治見駅 5:59発に乗車
JR薮原駅7:59着 お客は私を含め二人下車
身支度を整えて、8:10発

 イカリソウ:メギ科
道路わきの水場に、いつも咲いている

タンチョウソウ(丹頂草) 別名イワヤツデ(岩八手):ユキノシタ科
上 街道脇の軒下に置いてある
大きな植木鉢の中で咲いていた

横に座っていた男性に、
「綺麗ですね」と声を掛けると
「花もきれい・花が終わった後の葉っぱもきれい
秋、紅葉する時もきれい」と教えてもらった

山友達のお庭で見たのが最初だが
3回楽しめるとは知らなかった

下 これは、他の家の花と葉っぱ
なるほど、花が終わりそうだけれど
青々とした葉っぱの勢いが良いこと!

   
 あら、面白〜い
屋号が、くりぬいた鳥の体に書いてある
左 ツバメかな?  右は?ハト?

   
 オオイタヤメイゲツ?ハウチワカエデ?:ムクロジ科
翼果にびっしり毛が生えていた

  
ヒメツルニチニチソウ:キョウチクトウ科
ツルニチニチソウ
より、花が小型 背も低い

   
   
 アメリカロウバイ:ロウバイ科
ずっと名前が分からなかった・・・
モクレン科だろうか?と
分厚い図鑑(山と渓谷社「日本の樹木」)で調べようと思った
ペラペラめくっていたら
モクレン科の1つ前のページが開いてしまった
なんと!この花にそっくりな赤い花が載っていた!
アメリカロウバイ」という名前

もっと詳しく知ろうと思い、ネットで検索してみた
クロバナロウバイとも呼ばれ、北米東部原産の落葉低木
明治時代に渡来した
葉は対生で長さ5〜15cm 先端が細く伸びて尖る
花は5月から6月にかけて咲き、花期は長い
花びらは厚くて丈夫
甘い香りで、茶花には適している

偽果は長楕円形 種子は約15個
有毒植物(種子に有毒成分あり
激しい痙攣などの症状がでる
』だって

*偽果(ぎか)とは、
『子房だけでなく、それ以外の器官も加わって形成された果実のこと』だって
う〜ん、難しい・・・

匂いを嗅いでくればよかった・・・!
でも、強毒だそうで、おお怖〜

ぶら下がっているのが、その偽果
中に種が入っているんだね

道路わきの小さなスペースにあったので
近所の方が植えられたのかも 

これ↓は、2020/6/7の花の様子
   
 参考のため借りてきた
・・・・・・・・・・・・・・・・・
   
ウスバシロチョウ?
伊吹山で見たっけ
ヒメツルニチニチソウの花にくっついていた

 
 
エゾノタチツボスミレかな?:スミレ科
花が大きい・葉っぱも大きい

   
 フキ:キク科
綿毛ができていた

クサノオウ:ケシ科
雌しべがぐにゃりと曲がっている
茎を折ると
黄色い有毒な液が出ると聞いているので、
触らず見るだけ


ここをクリックすると大きく見えます

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 ニリンソウ(二輪草):キンポウゲ科-1
消防署を過ぎて、林道に入ると
ニリンソウが右にも左にも・・・!
石畳を過ぎ、熊避けの鐘のある所まで
ず〜うっと続いていた
   
   
 ニリンソウ(二輪草):キンポウゲ科-2
白い花びらのように見える部分は、萼
ニリンといっても、必ず二輪の花をつけるわけではない
先始めは一輪だけ
しばらくすると二輪・たまには三輪になることもある
   
 ニリンソウ(二輪草):キンポウゲ科-3
左 白く長いのが雄しべ
中央の黄色い部分が雌しべ

右 雌しべの根元の子房が大きく膨らんだ(つまり実)

   
マルバコンロンソウ:アブラナ科

   
 カキドオシ:シソ科
ずいぶん背が高くなっていた

  
 ムラサキケマン:ケシ科
野原で見る花より、ほっそりしていた

 
ヤマブキ:バラ科
花が大きい〜(直径3cm程もあった) が、第一印象

   
ワスレナグサ:ムラサキ科
ヤマルリソウ
かと思ったが、
華やかさが段違い!
園芸種が植えられたのかも・・・?
道路脇だったし・・・


ここをクリックすると大きく見えます
 コース案内板
花がたくさんあるので、前へちっとも進まない
駅から45分もかかった
前にも、後ろにも誰もいないので
ゆっくりじっくり観察して、
写真を撮ることができた
 
 ヤマネコノメ(ソウ):ユキノシタ科
多治見でおなじみの
ヤマネコノメ

 
  ホクリクネコノメかな?:ユキノシタ科
↑ 黄色いネコノメソウがあった
赤茶色の雄しべの葯が可愛い

『花序の下の茎葉は、長楕円形
萼は、淡黄緑色で直立する
雄しべは、普通8個で萼より長い
葯は、暗紅紫色』
・・・の特徴にあっている

これ↓は 花が終わった段階らしい
 
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
 ニッコウネコノメかな?:ユキノシタ科
↑ これは、葉っぱが丸いような・・・
『花序の下の茎葉は、卵形〜三角状楕円形
萼は、緑色〜黄緑色で斜開〜平開し、先はややとがる
雄しべは、普通8個で萼より長い
葯は、暗紅紫色』
・・・の特徴にあっているのだが

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
↓ これは、茶色っぽい
ネコノメソウの仲間
 
 
 ボタンネコノメかな?:ユキノシタ科
↑ これは、萼が『赤紫褐色〜褐色で閉じ気味に直立する』
という特徴にぴったり

 
 ネコノメソウかな?:ユキノシタ科
ヤマネコノメ
に似ているが、
葉が対生するのが特徴
ヤマネコノメは、互生)

   
  テンナンショウの仲間:サトイモ科-1
ここは、この
チョコレート色の仏炎苞が多い
テンナンショウの仲間は、たくさんあって
区別が難しい
『葉が1枚か2枚か?
棒状の部分(付属体)は、
まっすぐか?膨らんでいるか?曲がっているか?
・・・などの観点がある

これ↑は、
葉は2枚・
付属体はやや膨らんでいるが真っ直ぐ
   
  テンナンショウの仲間:サトイモ科-2
この↑付属体の下にある白い粒々は、
雌花のよう
・・・・・・・・・・・・・・・・
これ↓は、多治見周辺に多い、
スルガテンナンショウ
付属体は、白くて先端が膨らみ
やや前へ曲がっているのが特徴
左は雄花 右は雌花が受粉し若い実になっている
   
比較のため借りてきた
2021/4/16撮影
 ・・・・・・・・・・・・・・・・

 
 林道脇にある「熊除けの鐘」 9:16
鐘を鳴らし、ここから持ってきた熊避け鈴を
胸に着けて歩いた

  
   
 イカリソウ(碇草):メギ科-1
花の形が、「碇」に似ているといわれるが、
そう簡単な造りではなく、複雑な様相をしていた
 
   
 イカリソウ(碇草):メギ科-2
色は薄ピンクから、紫がかったものまで
いろいろあった
こんなにたくさんのイカリソウに出会ったのは
初めて!  ちょうど今が見ごろ!
   
   
  イカリソウ(碇草):メギ科-3
花の中はどうなっているのだろう?と覗き込んだが、
殆んど真下を向いているので
撮影は難しかった

4本の細長いパイプのような部分は、『距(きょ)』といって
花びらや萼の一部が袋状となって突起したもので、
四方に突き出している
この
中には蜜が溜まっていて、昆虫が頭を突っ込むと
受粉につながる仕組み』になっているとか

   
 ここから左折すると
休憩所のある広場へ出る

ここが広場 9:58
奥にある建物が、休憩所
ここへ着く前から雨が降り出したので
雨具を着け
ザックカバーをかぶせ
濡れて困るものは
ビニール袋に入れた

  
 ヤマツツジ:ツツジ科
まだ硬いつぼみ

   
 丸山公園へ寄って・・・

「御嶽手洗水鉢」の横から
御嶽神社を目指した

   
 「木曽義仲の硯水」を見て
登っていくと・・・

 綺麗に切られてしまった山肌・・・
明るくなったのはいいんだけど
ここで当てにしていた木が無くなっていた・・・

 
 御嶽山眺望所 10:15
御嶽は見えず・・・

 
 階段の横を降りて
振り返ってパチリ

レンズに雨が付いた・・・

   
 タチツボスミレ:スミレ科
多治見でもよく見かける
スミレ

  
 鳥居峠を目指して左折

   
 ミヤマキケマン:ケシ科
黄色い「ケマン」

   
 タムシバと思う:モクレン科

   
ワチガイソウ:ナデシコ科
雨に濡れてぐっしょり
花の直径は1cm程で、
注意していないと見過ごしてしまう
白い花びらと、赤っぽい葯のコントラストが特徴
よく似た
ワダソウとの違いは、
花びらの先端の切れ込みが無いこと

   
   
 レンプクソウ(連福草) 別名ゴリンバナ(五輪花)
:レンプクソウ科

背丈10cmくらい 花の直径1cm程
緑色の花が、5つ
あっち向いたりこっち向いたりで計5つ(=五輪花)

雨で濡れてぼんやり写ってしまったが
下右が分かりやすい 
2018/5/4同じ場所で撮影) 比較のため借りてきた

 
 「鳥居峠トチノキ群」の碑
ここから、トチノキの巨木が街道脇に並ぶ

 
   
 ワチガイソウ:ナデシコ科
上 
トチノキの巨木の木の股に
白い色がちらっと見えた
なんだろうと近寄って見ると
苔のお布団の上に
ワチガイソウの大きな株
いい場所見つけたねえ・・・

 
 巨木と言えるほどの木は、少ない

 
 ヤマエンゴサク:ケシ科
これっきりだった

   
  シロバナエンレイソウ(ミヤマエンレイソウ):シュロソウ科
今回、たくさんの株があった

  
 峠山を目指したが
雨が強く降ってきたので引き返し
ここから休憩所を目指した 10:56

 
 休憩所には、親子連れらしい3人
マスク無しで大声で話しているので
昼食もそこそこに外へ出て
立って食べることにした

ここから旧県道と分かれ
中山道の下りになる 11:19

 
 トチノキの巨木を右に見て
石畳の道を滑らないよう気を付けて歩く

   
 ヒトリシズカ:センリョウカ科
変わった花である
花びらも萼もなく、雌しべ1個と雄しべ3個がつく
雄しべの花糸は白色でよく目立つ

つまり、よく目立つ白い部分は、雄しべってこと

   
 
 ラショウモンカズラ:シソ科
咲き始めたばかり
上左 白い花は
ニリンソウ
雨に濡れると花がつぼんだり、うつむいたりで
寒そう〜

   
 クルマバソウ:アカネ科
緑の葉に白い花
爽やか色

  
 ニワトコ:スイカズラ科
咲き始めたばかり

   
   
エゾノタチツボスミレかな?:スミレ科
花が大きい・葉っぱも大きい
側弁の基部に毛が多い

   
 チゴユリ:イヌサフラン科
雨でぐっしょり
下向きに咲く花が、
いっそう重そうに垂れていた

  
 ヤマザクラかな?:バラ科
満開状態

   
 アケビ:アケビ科
これら↑は、雄花
真っ白(左)とピンクがかった花(右)があった

   
ワダソウ:ナデシコ科
白い花びらと、赤っぽい葯のコントラストが特徴
よく似た
ワチガイソウとの違いは、
花びらの先端の切れ込みがあること

   
 オオヤマフスマ(ヒメタガソデソウ):ナデシコ科

 
 マルバコンロンソウ:アブラナ科
また会ったね!

   
 テンナンショウの仲間:サトイモ科-3
おや、また会ったね!

   
 テンナンショウの仲間:サトイモ科-4
中を覗いてみた ↑

   
 ↑ これは、関東の友達から送ってもらった画像

付属体の天辺は膨らんでいて丸くて白い!
こんな花は、岐阜・三重・長野では見たことが無い・・・

   
 ツボスミレ:スミレ科
谷川の水が流れている場所に咲いていた

 ホウチャクソウ:イヌサフラン科

   
 
 フタバアオイ:ウマノスズクサ科
花は葉っぱに隠れてしまっているので
掻き分けてパチリ
ちょうど花期で、地面にくっつくようにして咲いていた

 
 緑・ミドリ・みどり・・・

 
 この石畳を降りると
車道に出る

 
 ムラサキケマン:ケシ科
大群生〜

 
 
 シャク:セリ科
これも大群生〜

   
   
   
レンプクソウ(ゴリンソウ):レンプクソウ科
こんな所に、こんな大群生があるとは知らなかった〜

   
 ショートカットして
また、車道へ

 「鎮(しずめ)神社」 12:32
雨が止み暑くなってきたので
ベンチを借りて休憩

雨具などを片付けた

 
「鎮(しずめ)神社」横のサクラ
満開〜

 
 宿場町を避け、川沿いの道へ
この流れは日本海へそそぐ

 
ここにもサクラ

 
 奈良井駅に着いた 13:00
13:32発車まで、ゆっくりできた
乗客は、私を含めて5名

 
 列車の中から
さっきまでの雨が嘘のように、
暑い日差しとなった

多治見に16:00着

たくさんの花に会えて、満足〜

 

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