天生峠から 籾糠山へ(カラ谷~ブナ探勝路)

             『   』内は、図鑑やネット検索からの引用です



籾糠山山頂

ギンリョウソウ

モリアオガエルの卵
●場 所 岐阜県飛騨市川合村
●標高 1744m
●山行日 2020年6月16日(火))
●多治見から
  登山口まで
多治見=可児御嵩IC=白川郷IC=天生峠駐車場(登山口)
 
※ ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス
●参加者 今川、丹羽、白木、平野
●コースタイム 多治見
可児
可児御嵩IC
松の木平PA
白川郷IC
天生峠駐車場

=登山口
一方通行分岐
一方通行合流
カラ谷分岐
木平分岐
籾糠分岐
山頂
昼食休憩
籾糠分岐
「ブナの巨木」
魚のいた小川
一方通行分岐
登山口
5:15発
5:35~5:40
5:50
7:10~7:25(朝食休憩)
7:47
8:44着
8:51溌
9:35
10:00~10:10
10:15
11:00
11:27
12:00~12:05
12:15~12:40
13:05~13:10
14:11
14:20
14:30~14:40
15:09着
       周辺地図はこちら   コース図はこちら  
 

籾糠山の6月は、花がいっぱい
期待して出かけた

多治見、5:15溌
途中のSAで休憩
(車や人の少ないSAを選んだがベンチは1つきり・・・)

白川郷ICで降り、天生峠へ
途中の展望地で白山展望休憩 ↓ 8:22~8:30
ここ以外は、木が茂って展望はかなわず・・・
 
 ↓ 山名が書いてある説明板があったので、よく分かった
左から御前峰・剣ヶ峰・大汝峰

右の方の赤いガレがあるのは、
野谷荘司山(のだにしょうじやま)の左斜面
 
 
 
 大きな広場が正面に見えた 駐車場だった 8:44着
 赤い矢印は登山口のある上段へ
↓ 「森林環境整備推進協力金 500円」と、
コロナ感染防止のための
登山届記載台と受付テントは
離れたところ(3密を避けるためだね)
青い矢印は下段へ
↓ 大きな三角屋根はトイレ
下段に駐車し、用を足してから
登山口へ行けばよかった
(と、後で気づいた)
 
   
   

   
 靴底を洗う階段を登ってから
受付テントへ
ここで協力金を1人500円ずつ払う
リーダー作成の計画書もここで渡した

 受付の横には、花情報・野生動物情報・
携帯トイレブースの説明が書いてあった
   
受付では、1人1人、熱を測り(おでこではなく喉で測る方式だった)
メンバー全員、通過OK!
 8:51発

   
 マイヅルソウ:キジカクシ科
今日一番多かった花の1つ
麓から山頂までずう~っと続いていた

 のっけから「熊に注意」の看板!
   
 エンレイソウ:ユリ科
↑ 大きな3枚の葉っぱの中央に花がある
花びらのように見える部分は、
外花被片(がいかひへん)=萼
花びらは無い

・・・・・・・・・・・・・
花の様子 ↓ 比較のため借りてきた
  
2018/4/4 伊吹山で撮影
 
2015/5/3 風越山で撮影
エンレイソウ
萼がえんじ色
内花被片(花びら)はない
シロバナエンレイソウ(ミヤマエンレイソウ)
外花被片(萼)は
緑色
内花被片(花びら)は白色

 
タチツボスミレ:スミレ科
オオバユキザサ:ユリ科

ラン科

 タチシオデ:サルトリイバラ科

 
ツクバネソウ:シュロソウ科

ツリガネツツジ:ツツジ科

オオカメノキ:レンプクソウ科

イワナシ:ツツジ科

湿原へ行くには、まず緩い登って・・・

電柵を通って
(必ず最後の人は、フックをかけておくこと)

ゴゼンタチバナ:ミスキ科

マイヅルソウ:キジカク科

 
調べ中

 
以前来たときは、この一方通行は無かった
左折して湿原の縁を歩く

ササユリ:ユリ科
まだつぼみ
多治見ではすでに終わっている頃

ツマトリソウ:サクラソウ科

タテヤマリンドウ:リンドウ科
「そっちは、行き止まりだよ」と言われた道へ右折
帰りはここを通らないので、今行くっきゃない
行ってよかった~
タテヤマリンドウに会えた
他では見かけなかった・・・

   
 湿原を見渡す

 ヒメイチゲ:キンポウゲ科
花はもう終わって、実ができていた

   
ここが行き止まりの広場
左 「天然記念物 天生の高層湿原植物群落」の古びた文字
赤線のように歩いてきて、ここから引き返した
右 お社のような建物 「匠屋敷」跡?

 
 モリアオガエル
長径20~30cm程の大きな泡の塊

 白いものはワタスゲ:カヤツリグサ科らしい
近くでは確認できなかった
   
   
 ズダヤクシュ:ユキノシタ科

   
  
 ここにも、モリアオガエルの泡泡の卵
お気に入りの枝にはいくつもぶら下がっていた

 
 ミズバショウ:サトイモ科
若い実ができていた

   
 ゴゼンタチバナ:ミズキ科

 ギンリョウソウ:ツツジ科
真っ白!
中を覗こうにも、硬くて首が上がらなかった・・・

   
右 ここが一方通行の分岐点(合流点でもある) 10:00
ゆっくり花を見ながら歩くので、かなり時間オーバーだが
花の山だもの、当然!
左 この小広場から進むには、電柵の開け閉めが必要となる

   
 アカモノ:ツツジ科

 オオカメノキ:レンプクソウ科

   
 ミズ(ウワバミソウ):イラクサ科
この茎を炒め煮して食べると美味しい・・・と山友達から聞いた
私は、別名が、おどろおどろしいので、食べる気にはならない・・・

   
 ラショウモンカズラ:シソ科
花の盛りは過ぎていた

  
 「カラ谷分岐」の標識 10:15
木平湿原分岐を横目に見て
籾糠山を目指す

   
 サイハイラン(采配蘭):ラン科
以前見た
サイハイランは、もっと房が立派だった記憶がある
ここは、こじんまりしていた

   
ウワミズザクラ(上溝桜):バラ科
多治見では、ずう~っと前に終わっている

   
 オオバユキザサ(大葉雪笹・ヤマトユキザサ)
:ユリ科

↑ 花色が白い
茎に毛が多い』のが特徴だって
花の色だけでは、
「オオバ」か「ミドリ」かは決められない・・・と

 ミドリユキザサ(緑雪笹・ヒロハユキザサ)
:ユリ科

↑ 花色が緑色
茎には陵が無く丸い』のが特徴だって
 
 新しい花がないか、左右を見ながら歩く

   
 サンカヨウ(山荷葉):メギ科
この時期、花は終わって、丸い実ばかり
右 花の様子 咲き始めたばかりでまだ葉っぱも広がっていない
2015/5/3 風越山で撮影 (比較のため借りてきた)
 
   
ムラサキヤシオ(紫八汐)ツツジ:ツツジ科

   
 フキ(蕗):キク科

キヌガサソウ(衣笠草):シュロソウ科

   
 沢音が涼し気
 エンレイソウ(延齢草):ユリ科

   
2枚とも同じ場所 木平分岐 11:00
左 緑線のようにここへ戻ってくる予定だったが
パトロールの男性の話を聞いて、下山路を替えた

  
 オオバミゾホオズキ(大葉溝酸漿):ハエドクソウ科

   
 ウスギヨウラク:ツツジ科

 アカモノ(赤物):ツツジ科

   
   
ギンリョウソウ(銀竜草):ツツジ科
そっと首を持ち上げて中を覗いた
きれ~いな薄青と、卵色が見えた

   
 籾糠分岐 11:27
「混雑時は山頂での食事を控えてください」の掲示
裏向きになっていたので、
何が書いてあるのかひっくりかえした所、この注意書き
ああ、だから以前より、椅子やテーブルのある休憩場所が
増えていたんだね

 あと、800m
1/25000地形図の等高線
山頂直下に急な斜面があることを見逃していた
丁度「籾糠山」の文字が邪魔して
見えなかったから・・・

ハリブキ:針蕗):ウコギ科

   
 コヨウラクツツジ:ツツジ科

スノキ(酢の木):ツツジ科
葉っぱをかじってみた
酸っぱさの確認のため

   
   
 ゴゼンタチバナ(午前橘):ミズキ科
外側にある花びらのような部分は「苞(ほう)」
本当の花は、中央にあるプツプツした部分
咲き始めは苞(ほう)が緑色
だんだん白くなってくる

 山頂に着いた 12:00
展望は・・・よくない ぼんやりしている
 
  狭い山頂広場は、人で埋まっていた
ガスコンロを使って昼食を作っているグループもあった
展望をさっと見て、写真だけ撮って、机と椅子のある広場まで降りることにした

   
  
 ツバメオモト(緑雪笹):ユリ科
「この花何?」の声
登りにはしんどくて気づかなかったし、
下りは足元注意で見逃していた
ここで初めて花に出会った
(下の方は、花が終わっていたから)
上 楚々としたつつましやかなたった二輪の花
下 花がたくさん集まった華やかな花
人の好みはそれぞれだった

   
ミドリユキザサ(緑雪笹):ユリ科
「ミドリ」と「オオバ」は大きい
葉っぱも大きいが、茎も長さ
1m近くになることもある

   
 オオバユキザサ(大葉雪笹):ユリ科

ユキザサ(雪笹):ユリ科
ユキザサは、背も低いし葉っぱも小型

   
 ハウチワカエデ(大板屋楓)かな?:ムクロシ科
葉っぱも大きいが、翼果も大きい
濃い赤色と緑の翼果の色の対比が目立っていた

  
 籾糠分岐で、腰を降している男性に出会った
パトロール員と聞いて、早速「ブナ探勝路」と「木平探勝路」について尋ねてみた
「木平」の方は、急でけが人が出たことがある
「ブナ」は歩きやすい・・・と
花は同じらしいので、「ブナ探勝路」を下ることにした

   
 マイヅルソウ:(舞鶴草):キジカクシ科
群生していた

 登山道整備がきちんとされていて
歩きやすくなっていた
  
   
   
ギンリョウソウ(銀竜草):ツツジ科-1
中を覗こうと思ってそっと首を持ち上げたところ
ぽきっと折れてしまった・・・
ゴメン!
せっかくだからこの機会に花の中を調べることにした
上手にそっと、1枚1枚葉っぱ?花びら?を取ってもらったら、
初めて見る光景だった!
皆白色なので葉っぱと花びらの区別がつかない
きっと下の方は葉っぱで、上の方が花びらだろうね
紺色が雌しべで、周りにある白いものが雄しべ
雌しべは中央が凹んでいる

雄しべの花糸(かし=雄しべの糸状の部分)に毛が生えてる!
花糸(かし)の先端にあるのは花粉を持つ葯(やく)
こんな白いのは初めて見た!
「筋子みたい」という声も出た

たっぷり観察し、たっぷり写真を撮ってから、
「ありがとう~」と、感謝して、自然に返した

   
 マイヅルソウ(舞鶴草):キジカクシ科
標高が高いので、咲いたばかりの初々しさ

  
 なんて歩きやすい道~
でも、こんなにたらたらばかりでは、登山口へは降りれない

   
 エンレイソウ(延齢草):ユリ科

   
 ツクバネソウ(衝羽根草):シュロソウ科

   
 
 タニギキョウ(谷桔梗):キキョウ科

   
ギンリョウソウ(銀竜草):ツツジ科-3
あっちでにょきにょき  こっちでにょきにょき
何度も、ギンリョウソウを見つけた
 
   
   
ギンリョウソウ(銀竜草):ツツジ科-4
見つけると、中を覗きたくなる
そっと持ち上げれば、中が覗ける
 
   
   
ギンリョウソウ(銀竜草):ツツジ科-5
ちょっと力が入ると、ポキン
ゴメン!
そのまま自然に返してはもったいない
十分に観察させてもらうことにした
今度は、さっきの白い「筋子」ではなく、黄色い!
雌しべの先端も色が薄くなっていた
年を取って(日が経って)色が変わったのだろうね

   
 たらたら道はいつまでも続かなかった
急な階段になった
階段なので、歩きやすくなっている
どんどん下って・・・
  
 「ブナの巨木」と書かれた場所へ出た 14:11
見事!

   
 オオカメノキ(大亀の木):レンプクソウ科

ヤグルマソウ(矢車草):キク科

 
涸れ沢を渡って、カツラ門を目指す 14:15

   
 ミヤマカラマツ(深山唐松):キンポウゲ科

 オオカメノキ(大亀の木):レンプクソウ科

   
クルマバツクバネソウ(車葉衝羽根草):シュロソウ科
二段式の
ツクバネソウ

   
 サンカヨウ(山荷葉):メギ科

 結局、どこが「カツラ門」か分からず
ここかな?と思う所はあっても
案内板や説明板がない
パトロールの人は、
「そこで、コンサートをしたことがある」・・・と
じゃあ、行きに通ったあの広場の傍だろうか?

   
 ラショウモンカズラ(羅生門葛):シソ科

   
 
 おやあ~  澄んだ水~ 14:20
浅い川に魚の影
魚に詳しいメンバーが、「アマゴだよ!」と
どこからこの標高の高い川へやってきたんだろう??
かなり大きい魚が数匹は確認出来た

   
ヒメクワガタ(姫鍬形);オオバコ科

   
オオカメノキ(大亀の木):レンプクソウ科

   
調べ中:バラ科

   
トネリコ(梣):モクセイ科

   
 ホウチャクソウ(宝鐸草):イヌサフラン科

 ヨウラクツツジ:ツツジ科
難しい漢字=瓔珞躑躅

  
 ここから一方通行になる場所で、休憩 14:30

   
 そうそう、以前はこの道を行きも帰りも通った

 草が生い茂って、
木道でのすれ違いが出来なくなったから
一方通行になったとか

   
 コバイケイソウ:(小梅蕙草):ユリ科
この株だけ、まだ見ごろだった

 左右の花を見ながら歩く
   
 リュウキンカ(立金花):キンポウゲ科

ゴゼンタチバナ(御前橘):ミズキ科

  
 電柵を開け閉めして・・・

 
 行きより雲が多くなってしまった

   
 タニウツギ(谷空木):スイカズラ科

ツボスミレ(坪菫):スミレ科

   
登山口到着~ 15:09
いっぱい花に出会えて満足~
係の人のいる小屋の中は、大きな花の写真がずらり
興味深く、真剣に聞いていたメンバーのおかげか
珍しい花の咲いている場所を教えてあげる・・・という
親切な申し出で、喜んで付いて行った

   
 ノビネチドリ(延根千鳥):ラン科

アカモノ(赤物):ツツジ科

   
 ベニバナイチヤクソウ(紅花一薬草):ツツジ科

 
イワナシ:ツツジ科

 
 このシートの下は雪!だって

たくさんの花に出会えて、満足して帰途についた

・・・・・・・・・・・・・・
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        2005/6/4は、こちら


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