1000回目の山行は

     八ケ岳   (天狗岳~麦草峠~ロープウエイ駅)       
                                   
 

    
   1日目 10/26 (水)


みどり池入口


しらびそ小屋


本沢温泉


野天風呂
●場 所 長野県小海町・茅野市
●標高 東天狗岳:2646m 西天狗岳:2645.8m
箕冠山(みかぶりやま):2580m
根石岳:2603m

●山行日 2022年10月25日(火)~27日(木)
●多治見から
  登山口まで
JR多治見駅ーJR塩尻駅JR小淵沢駅ーJR松原湖駅⇒みどり池入口(登山口)
 
※ ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス ⇔その他
●参加者 丹羽
●コースタイム
1日目 10/25(火) 
多治見駅
塩尻駅
小淵沢駅
松原湖駅
松原湖駅北口バス停
みどり池入口
しらびそ小屋
本沢温泉(泊)(泊)

7:23発
8:57~9:18
9:54~10:07
11:11着
11:25~11:50頃
12:30~12:38
14:19~14:22
16:00着

2日目 10/26(水)  
本沢温泉
東天狗岳
西天狗岳
黒百合ヒュッテ(泊)

7:22発
11:43
12:23~12:30
15:15頃着

3日目 10/27(木) 
黒百合ヒュッテ
ロープウェイ山頂駅

6:26発
13:28~13:40

 


多治見駅7:23発「しなの」→塩尻駅8:57着
9:18発「あずさ16号」→小淵沢駅9:54着
茅野駅までは何度も来たことがあるが、
その先は、数が少ない

小淵沢駅プラットフォーム ↑
2車両のワンマンカーに乗車
大きな駅でない場合は、
一番前の扉しか開かないので一両目に座った

向かい合いの席の間が狭いので
前の人がいれば、膝がくっつきそうなほど

最近では、2018年の秋
本沢温泉~天狗岳~中山峠~稲子湯コースを歩いた際
小海線を利用している

 最初は左手に白い山が見えていたが、
すぐ、ぐるっと回り込むので、右側に見えるようになった
予想していたより、山が白いので
不安になってきた・・・
あの一番高い山は?
地図で調べると、甲斐駒らしい
あのゴツゴツ感は、確かに甲斐駒だよね

 
 ↑ 甲斐駒をぐっと引き寄せてパチリ

 
 右手の山
紅葉が進んでいる~
白いものは、ガラスが映りこんでしまったから

 
 ここもきれいだねえ~

 
松原湖駅に着いた 11:11着
下りたのは私だけ

運転手さんに、「バス停はどう行けばいいですか?」
と尋ねると、「そちらに地図があるので見て下さい」…と

↓ これが駅を出た所にあった地図
 
 古びてはっきりしないが、分かったことは
バス停は国道の信号のそばにあること
坂道を登るように勧めていること

だが、重いザック背負った身には坂道を登るのは辛い…
地図には描いてないが、広い車道がすぐ横にある

国道へ行くなら歩きやすそうな広い道にしようと思い
歩き始めた

すぐ、大型の車がビュンビュン走る国道らしき道になった
その角に、バス停の標識があった
近づいてみると、「松原湖駅北口」とあった

 
  あれ?「松原湖駅北口」?
下調べした時は、「松原湖駅入り口」だった…?

しかし、「町営バス停留所」という名前もあったし
時刻は1分違いだったので、(11:33と11:34)
一つ手前のバス停なんだ… 
ここで待っていればいいんだ…と思って待っていた

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そもそも、何故1つ手前の松原湖駅で下りたかというと
前回は小海駅まで乗って行ったのだが、
小海町営バス時刻表をじっくり見ていたら、
小海駅発のバスは、
結局、「松原湖駅入り口バス停」を通る訳だから
ここでバスを待っていようと思った次第

前回は初めてでよく分からず、
ずっと昔20年前
にこの駅で下りたことがあるが
その時はお迎えの車に乗って、途中まで送ってもらったことはあるが

稲子湯まで乗って行ってしまい、
みどり池入口バス停まで約30分歩いて戻ったので
今回はみどり池入口で下りようと考えた

バス賃も距離が短くなった分安くなるだろうと計算したのだが
わずか400円くらいの為に、後で「大困り」になってしまった

お馬鹿なワタシ…

 
 「松原湖駅北口」バス停で、
今か今かとバスが来るのを待っていた
11:33過ぎたころ、
バスらしき車が目の前をあっという間に通り過ぎて行った
スピードも緩めず、行き先の書いてある表示板の文字を見る間もなく
あっという間に行ってしまった

あれはきっと違うバスなんだ・・・と思い、
今度こそ稲子湯行きのバスが来るはずと期待して待っていたが、
バスは来ない…!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

時間はどんどん過ぎて行く…
どうしよう?タクシーを呼ぶ?
でも、番号が分からない

何かの事故で運行がとりやめになった?

スマホで「小海町営バス時刻表」を開くと
ページの一番下に、小海町役場とバス車庫の電話番号が書いてあった

バス車庫へかけた所、「今電話に出られません」…という音声だけ
困って小海町役場へ電話をした
「バスが待っていても来ないこと、
次の12:26のバスが本当に来るならここで待っていますが」
…と話したところ、
「次のバスはみどり池入口には停まりません。何とかします」
…という返事だった
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

どうなるんだろう??と不安と心配で待っている所へ
なんと!町営バス(?)が来た!

赤い制服(?)を着た男性が下りてきて、
「この車で送ります」との嬉しいお言葉!

思いがけない展開だったが、
有り難く感謝して乗っていた

「みどり池入口バス停」に着いたので、
バス代を払おうとしたところ、
「いりません」というお返事だった!
そんなあ・・・ わざわざ車を出して、職員の人が運転して下さったのに??
申し訳ない!!

 
 ↑ ここが、みどり池入口 12:30頃着
ゲートがあって、ここからは「一般車両進入禁止」

予定していたバスは12:09着だったが、
20分くらいの遅れなら、一生懸命歩けば
暗くなる前には本沢温泉に着くだろうと思った

もし、スマホを持っていなかったら・・・
スマホでの電話の掛け方が分からなかったら・・・
(スマホで電話をしたことは殆んどなかったので、
だいぶ手間取ってしまった)
小海町役場の方の仕事が忙しくて
つれない対応だったら・・・
町営のマイクロバスが使用中だったら・・・

有難いことに、みんな好運の方に針が傾いて
ここまで来ることができた!
感謝・感謝の気持ちでいっぱいだった・・・

 
ゲート近くの広場には、登山者らしい車が10台ほど
丁度、車で林道から戻って来たらしい女性が1人

「これから登るの?どこまで行くの?」
「本沢温泉です」と答えると
「すぐ雪が出てくるからね」…と
「はい、気を付けて行きます」と応えた

 
  計画書をポストインして、クマ避け鈴をつけて
上着を1枚脱いで、スマホのジオグラフィカを起動させて
出発 12:38

 
すぐ谷側に架かる橋を渡った
手前の赤い棒は、橋の欄干

 
 すぐ、林道から外れて細い登山道への分岐があった
迷うことなく、その細い山道に進んだが
雨?(雪が融けた後かも)で岩が濡れて
滑りやすくて困った

すぐ林道に出たので、
これ以降は、林道を歩こうと考えた 12:43
スピードを出すなら、林道が速い

 
 この分岐は、見て見ぬふりで
林道を歩くことにした

 
木の葉に雪が積もり始めた
今年初めての雪景色

 
雪がだんだん多くなってきた ↑ ↓
 
 ↑ 白と茶色の中では、赤い葉っぱは良く目立つ
 
 
 ミドリ池まで1.7km地点の文字 
さっきは、ミドリ池まで2.1kmだった

 
 林道から山道に入る
木の橋は、濡れていると滑りやすいので
そろりそろりと通過

 
 ↑ 黄色の葉っぱもよく目立つ
色は、これっきりだった

 
 ↑まだこの辺りは、土の色が見えていたが
だんだん、雪が多くなってきた ↓
 
 道も細くなってきた

 
 ↑ 「ここはこまどり沢」の標識 13:44

さっきまで車のタイヤのような跡が続いていたが
ここから右下へ下りて沢を渡った跡があった

ふう~ん、ここから細くて登り道になるから??

 
 ↑ 「ミドリ池0.6km 稲子湯2.1km」の標識 13:44
「こまどり沢」の標識と同じ場所

 
 細い登り道になった

登って登って、たらたら…といった具合

 
 ↑ ひょいと広い林道風の道に出た 14:14
「ミドリ池0.3km」の標識
 
 ↑ これは、上の標識の足元にあった
「しらびそ小屋 2分 稲子湯のろのろ 1h30
(ホント? そんな時間で行ける?)

 
 本通り風になった

テント場を通り過ぎると、小屋と赤いトラックが見えた

 
 ああ、この車の跡だったんだね
キャタピラ付きの小型トラック…といった風体

じゃあ、この車が通れる幅の道が、運搬用にあるってわけね

 
しらびそ小屋に着 14:20
20年前山友達とここに泊まったことがある

長いつららが垂れ下がっていた

 
 すぐ横に、みどり池

 
 池はさざ波一つなし

さあ、急がなくっちゃ
休憩無しで歩き続けた

 
 すぐ、中山峠と本沢温泉との分岐 14:28
20年前はここから中山峠を目指した

 
 踏み跡は3~4人ほどかな?
所どころに、赤いテープがちらちら

 
 湿地帯に入った
こういう木道は、キライ!
滑らないように気を付けるので、
とたんにスピードが落ちる

 
 木道が途切れてほっとするが
すぐまた現れる

ホッとする、また現れる…を繰り返した

 
 「しらびそ小屋 本沢温泉」の文字がうっすらと見える

 
 丸木橋で小沢を渡って…
ここも滑らないよう冷や冷やした 14:51

 
 新しい道標が現れたが、〇kmとか〇分の文字はなし

 
 大きくて太い倒木をまたぎ越し…
 
 落石のありそうな斜面をトラバースし…
 
 涸れ沢の横をどんどん歩く
 
 またまた文字の薄れた案内板 15:08
かろうじて「ここから曲がれ」の矢印が見えた

ああ、それで直進しないように
緑色ロープが張ってあるんだね

 
 踏み跡を頼りに、なおもどんどん歩いて行くと…
 
 また緑色のロープ
ロープ沿いに行けってことね

とにかく人の手が入っているということは、
安心材料になる

 
 赤テープと、黄色い板
文字は書いてあったのだろうけれど、判読不能状態 15:17

 
 足跡を見ながらどんどん歩いて行った15:18

 
 「みどり池 一本沢(?)の表示板 15:33

 
 やっと大通りに出た 15:42
今までが「農道」なら、ここからは「県道」
広くて平らで、石・岩ゴロゴロ道ではなくなった

ここまでくればもう安心

 
 なんて歩きやすい道だこと~

こんな道が、松原湖まで続いているなら
もし、明日、雪が降って前進できなければ、
この道を通って帰ろう~と思った

 
 本沢温泉キャンプ場の指定地 15:50
テントは、一張りのみ ↓
 
 水は、すぐそばの小沢で汲めるようになっていた

 
 やっと、本沢温泉の建物が見えた 15:55
すぐそばに新しい建物
何だろうと思ったら、「石楠花の湯」と書いてあったが
営業していなかった

 
 本沢温泉に到着 15:56
「日本の秘湯 本沢温泉
日本最高所 野天風呂 標高2150米」の文字

 
 建物全体がひっそり…
玄関に近づくと ↑

開き戸の横に温度計 ↓
マイナス1℃
 
 戸を開けると、土間
消毒スプレーが置いてあって、
用がある人はベルを鳴らすように…の注意書き

靴を脱いで上がり、マスクをし、手続きをした
泊り客は私ひとりだけ!だって

コロナの為、大部屋はなく全室個室とのこと

案内されたのは新館の1階の一室

他に泊まり客がいないのなら
野天風呂に入るチャンス!と思った

前回、好運にも誰もいない野天風呂に入り
快適だったことを覚えている

5時半の夕食に間に合うよう、
すぐ、持ち物を持って登山靴を履いて出かけた
勿論ストックも持って

 
 玄関を出た所で、パチリ 16:24

 
 両側に雪をかぶった木々
その間を通って、野天風呂へ

 
 「野天」の文字が書かれた案内板
その後ろは、崖

 
 硫黄が見えた!

 
 夏沢峠への分岐(野天風呂入口)の道標 16:33
野天風呂は直進
夏沢峠へは右折

 
 下の方に木枠で囲ってある野天風呂が見えた
前回は、木の蓋がしてあったが
近頃は温泉の温度が上がったので、蓋はしてない
…とのこと

 
 ぐっと近寄せてパチリ

足元は雪が積もった傾斜のあるトラバース
こんな所で滑ったら大変!
ストックを付き、一歩一歩慎重に下りていった

 
 着いた~ 16:41
でも、どうやってここで服を脱ぎ温泉に入る?

前回は、お尻が隠れるくらいの
大きなだぶだぶのTシャツを素肌に来て
ここでぱっと脱いで、そろりと入った

しかし、今回は寒くって、上半身はぱっと脱げても
靴下やズボンや下着はどうやって脱ぐ??

いつも休憩時に使っている、お尻に敷くアルミシートは持ってきたが
風があるので、それを広げたら飛んで行ってしまい
用をなさない

たとえ脱ぐことはできても、湯から上がった時
下着や服やズボンや靴下をどうやって着る?履く?

浴槽の前で、自問自答していたが
この寒さと風では、無理!としか思えないので
諦めた!

 
 お湯の中で手をジャバジャバしただけで帰ることにした

 
滑らないように慎重に同じ道をたどった 16:48

   
 ふと振り返ると、硫黄岳の天辺が赤くなっていた

 
 夏沢峠分岐まで、無事に来れた… 16:55

 
 なんてきれいな夕焼け~
明日はきっと晴れ!

ここでこんなに雪が残っている
稜線へ行けばもっと深いかもしれない
そして気温も低くなっているので凍っているだろう

無事に縦走できないかもしれない…の想いで
いったんは松原湖へ下山しようとも考えていた

が、明日が晴れなら前進あるのみ!
もし、無理なら引き返せばいいのだから
上がるだけは上がって、偵察してくることに決めた

こんな時の為に、チェーンアイゼンを持ってきている
チェーンアイゼンでは無理なら引き返そう…

 
 硫黄を振り返ると、
さっきの天辺の赤味は消え、空が茜色になっていた

 
 本沢温泉に帰ってきた 17:03
後ろの空も茜色~
・・・・・・・・・・・・・・

寒くて仕方がないので、
その足で、内風呂に入ることにした

階段を下って、下って、また下って
「こけももの湯」へ
青白く濁った色

木の蓋が何枚もおいてあった
そのうちの3枚ほどをずらした

湯温はやや熱いが、足からそろりそろりと入って行けば、
丁度いい湯加減

風呂桶と腰かけのみで、シャワーなし

脱衣場にストーブもないので、寒くて寒くて…

部屋に戻って、荷物の片付けなどをしていると
「夕食ですよ~」の声がかかった

 
 とてもビールの気分にはならないので
熱燗にしてもらった
・・・・・・・・・・・

部屋の中には暖房器具はなし
襖を開けた廊下に一つ大きなストーブがあるだけ

敷布団の上に、毛布
その上に家から持ってきたインナーシーツ
その上に毛布
その上に掛布団

これで、寝ていれば暖かいが
夜中トイレへ行くと、寒!

トイレははるばる階段を下りて下りて下りた所
暖房なし…

便座にカバーが付けてあったので
ひんやりゾクッの感じはなかった

室内は、ザックに付けた温度計は5℃だった
外よりは暖かい

夜中、雪が降りませんように…と願って眠りに入った

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