|
2日目 10/26 (水)
東天狗岳 西天狗岳 天狗の奥庭上 |
●場 所 | 長野県小海町・茅野市 |
||||||||||||
●標高 | 東天狗岳:2646m 西天狗岳:2645.8m 箕冠山(みかぶりやま):2580m 根石岳:2603m |
|||||||||||||
●山行日 | 2022年10月25日(火)~27日(木) | |||||||||||||
●コースタイム |
|
本沢温泉の玄関先にある温度計 06:17 今朝はマイナス4℃ 早朝外へ出て空を見上げたら、満天の星状態 夜中雪が降ってなくって、天気がいいなら前進あるのみ |
朝の様子 |
2階からの景色は?と思って、階段を上がってみた 06:21 朝日が照っていた |
手すりに長いつらら・・・ 20cmくらいはあった |
6時半に朝食 ザックは食堂の横へ置いて、すぐ出発できるようにした お湯を貰って(200円)、 砂糖入りの紅茶2袋を溶かし、赤い保温袋に入れておいた |
食事はすぐ終わったが身支度が大変 雨具のズボンを穿き、ダウンの上に雨具の上着を着、 ザックカバーを付け、冬用の手袋を準備 (雪の重みで木がしなっている間を歩くことを想定) 玄関の土間で靴を履き、 外へ出てチェーンアイゼンを履いた このチェーンアイゼン、 ゴムをうんと伸ばさないと靴にぴったり装着できない これがなかなか力がいるし、コツがいる 紐で縛るアイゼンの3倍ほどの力と時間がかかる難題物 中庭は、昨日融けた雪が、バリバリのジャリジャリ それを踏み砕いて、7:22出発 |
空は青空~ 雪の重みで枝がしなっている木々の間を通り抜け・・・ |
野天風呂分岐まで来ると、前方は朝焼け~ |
しばらく暗い樹林の中を進んでいくと、 崖っぷちに出た 左下に昨日入るのを諦めた野天風呂が小さく見えた ↑ |
うんと引っ張りよせてパチリ ↑ |
明るい山肌は暖かそう~ |
途中、暑くなってきたので、ダウンを脱いだ 7:47 その時、ウエストベルトに挟んでおいた帽子を落としたらしい 気が付いたのは、20分ほども登った後 引き返す元気もなく諦めた ポケットに入れるとか、落ちない工夫をするべきだった・・・と後悔 ・・・・・・・・・・・・・・ 2150mの本沢温泉から、 2429mの夏沢峠まで約300mの登り 半分ほどは、たらたら、 後の半分ほどが等高線のつまった登り・・・ ということは記憶にあるので、心にゆとりがある |
そろそろ小屋が見えるはず・・・と期待して見上げると あった! 「山びこ荘」! (今は休業中・2014年に泊まったことがある) |
夏沢峠 8:56着 登山道を挟んだ反対側にも小屋がある 「ヒュッテ夏沢」 ここも今の時期は休業中 ・・・・・・・・・ ここまでは踏み跡は皆登りだった 今日の足跡か?と思われるような靴跡があったが 本沢温泉の泊まりは私1人 テントは1張りのみ 昨日の踏み跡かも? |
岩の上で腰を下ろして休憩 南牧村や、南相木村方面と思うが・・・ どこの山並みかは?? |
「山びこ荘」の後ろに、硫黄岳の頭がちょっぴり トイレが近くにあったが、今の季節はカギが掛かっていて、使用不可 15分ほど休んで出発 9:10 ・・・・・・・・・ 靴跡は、私と同じ方向の靴跡はなし 今日一番の登山者だ~い! ・・・・・・・・・・・ この夏沢峠、2020年に夏沢鉱泉~オーレン小屋~ 硫黄岳~夏沢峠経由で通ったことがある |
すぐまた暗い樹林の中へ 9:10 |
長い霜柱~ 10㎝以上はあるのがずら~り |
こういう半分壊れたような木の階段状の道がずっと続いた 歩きにく~い |
チェーンで誘導された道 元の登山道は通らせたくないんだね チェーンが終わったあたりで 男性1人に追い越された |
右手に根石岳が見えた!(手前のピーク) その右奥が東天狗岳 左にチラリと見えているのが西天狗岳への稜線 |
今度は、左奥が西天狗岳、右に根石岳 西と東の間が離れていて、1枚に入りきらない |
登山道がグイと曲がってしまうので もう天狗や根石岳は見えなくなり 樹林の中の道となった もこもこの雪をかぶった木々 |
葉っぱが細く垂れているのは、シャクナゲの葉っぱ |
箕冠山(みかぶりやま)に到着 10:06 展望なし オーレン小屋方面と、根石岳方面への三叉路となる小広場 |
ここをクリックすると大きく見えます |
新しくなり、分かりやすくなった |
ぽかぽか陽の当たる場所に座って休憩 オーレン小屋からと思われる夫婦組に出会った 今日、これで2・3人目 10:26出発 |
鉄の階段で鞍部まで下りる 歩きにくい・・・ |
下りていくと、箕冠山山頂が見えた! |
箕冠山の左に西天狗岳 手前の屋根は、根石岳山荘 ここも泊まったことがある(2001/7/21) ”・夕食はこんな小さい小屋なのに豪華 ・風呂あり(私は49番目では清潔とはいいがたいので「パス」 ・小屋のトイレは洋式でわりときれい”・・・の記録があった |
後ろを振り返ってパチリ あの樹林帯から下りてきた |
正面が根石岳 夏、ロープで保護された場所にはコマクサが咲く |
頂上近くなると、岩ゴロゴロになった |
登りの途中で後ろを振り返ると、 雲のかかっている硫黄岳と その右に赤岳と阿弥陀岳 |
もっと上ってから振り返ると、 阿弥陀岳と南アルプス そして、下には、根石山荘 |
阿弥陀岳のもっと右には南アルプスの山並み ぐっと引き寄せてパチリ |
前方の釣り尾根の左に、西天狗岳 右に、東天狗岳 |
根石岳山頂に着いた 10:48 夫婦組はここから引き返すらしい |
さあ、下りの雪の付き方は? 足元は岩でごつごつしているが、 チェーンアイゼンで十分そう 1歩1歩慎重に下って行った |
もうここからは安全という場所で、 振り返ってパチリ |
下った所に、 本沢温泉からの「白砂新道入口」の標識 本沢温泉を出発する時、 「白砂新道は避けた方がいいです」と言われた 前回は「通行止め」だったので止めたが こちらは急な道らしいので、始めからそのつもりでいた |
東天狗岳への登り 前方の人影は、追い抜いて行った彼かな? |
右下に屋根(?)が見えた ↑ 本沢温泉かな? ↓ |
上へ行くにつれ、雪は少なくなるよう |
右を見ると、稲子岳 |
頂上が近くなると、急な岩の登りになる |
コケモモ:ツツジ科 登りの途中、赤い実に惹かれてパチリ これっきりの一株だけ |
橋を渡ればもうすぐ山頂 |
着いた~ 東天狗岳 11:43 先客は1人だけ が、すぐ女性2人が登ってきて4人になった |
今まで数回来ているが、 たいていは時間の余裕が無くて通過してしまい、 西天狗岳へ足を伸ばすことはめったにない が、今日は黒百合ヒュッテ泊なのでゆとりがある あとは、ここから降りるだけなのだから、行って来よう~ 山頂からすぐ、尾根伝いに下っていく踏み跡があった 西天狗から登り返す人が4~5名 皆、この山頂を目指している ずっと昔(1993年)、東天狗岳山頂のちょっと下から トラバース気味に行った記憶がある 探して見たが、踏み跡は見つからなかったので やむなく山頂から尾根伝いに下っていくことにした |
右前方に蓼科山 雪は見えない その後ろは、北アルプス(のはず) |
登ってくる人を待つ間、左に見える山々をパチリ 左から、硫黄・根石・赤岳・中岳・阿弥陀・編笠かな? |
阿弥陀・編笠の後ろに、南アルプス ふと右側を見ると、ペンキの白丸が二つ あの白丸が正当なルートじゃないかなあ… 今下っているルートはあまりにも急で危険! 登ってくる人に、 「これは正当なルートなんですか?」と声を掛けると、 「踏み跡があったので・・・」と、私と同じことを考えたらしい |
蓼科の右横は、北横岳かな? |
だいぶ下ってきた 11:59 振り返ると、山頂標識がまだ見えた 下りながら、もっと安全に登れるルートがあるはず ・・・と、右に注意しながら下っていくと、 あった! ゆるやかに登れる踏み跡が そこへ目印の石を置いてきた |
どんどん下って鞍部に達したら、 今度は西天狗への登りになる 左手は、おなじみの山々 |
振り返ってパチリ 右側のとがったピークが東天狗 12:08 |
西天狗は、雪が少ない 雪が融けて赤土と岩の山になっていて、 泥ぐちゃの所もあった 山頂手前から後ろを振り返ってパチリ |
西天狗岳山頂に到着~ 12:23 三角点と背の高い山頂標識 |
山頂標識の横に、お地蔵様? バックは赤岳・中岳・阿弥陀岳 凍った赤土が融けて泥ぬる状態 腰を掛けて休むところを探したが適当な場所が無い 平らな岩があったので、そこにシートを敷いて腰を下ろしたはいいが ザックを置けるような岩も乾いた土もなかった |
西天狗岳山頂から 前方の東天狗岳を見上げ、 トラバース道はどこだろうと探した 道らしき横線が見えるが、あまりにも下過ぎる でも、そこを歩いている人影があった |
さあ、出発 12:35頃 登りは白丸のペンキ印を探しながらだったが 下りは、歩きやすそうな場所を探しながら どんどん下って行った 山頂から、トラバースらしい道が見えたのはここ・・・ と思ったが、残念! 通行止めのチェーンがあった |
もう少し登っていくと、さっき目印に置いておいた石があった ここから左へ入り、踏み跡をたどっていくと・・・ |
危険個所もなく、楽々と緑色ロープのある場所に着いた この岩、天狗さんの顔に似てる? 尖っているのは鼻? |
左下に、天狗の奥庭 その向こうに黒百合ヒュッテの屋根が見えた ↑ |
↑ヒュッテを引っ張りよせてパチリ すぐじゃないのお~ (と、思ったのは大間違いだった) |
東天狗の山頂からの道と合流し、 しばらくは歩きやすいトラバース道 |
岩をぐぐぐっと登った所から、今度は急な下りになった チェーンアイゼンを付けているものの、 岩の頭を踏んでいいものかどうかで迷いながら 慎重に慎重に下って行った |
やっと、天狗の奥庭との分岐に出た 13:31 登山地図では、東天狗から中山峠まで40分 天狗の奥庭経由だと1時間になっている 時間が短いのは、急坂だってこと それに、中山峠からの稜線は何度も歩いたことがあるので 今日は気分を変えて、ここから下ろうと思った 時間も早いし・・・ |
5~6人くらいの踏み跡があった 最初のうちは、雪も多くよく分かった だが、だんだん雪が少なくなってくると、 雪の上の踏み跡が減って、分かりにくくなってきた 白丸ペンキは少ない 頼るものは踏み跡しかない 見逃さないように目を凝らして、下を向いて歩いた ふっと踏み跡が消えて、辺りを探しても見つからない時 遠くの岩に白丸ペンキが見えたので 近づいたはいいが、その周りに踏み跡は無し! う~ん、困った!・・・ 元に戻って踏み跡探しをすると、あった~ ・・・と、こんなことの繰り返し 問題は、平らな登山道ではないこと 大岩・中岩・小岩がゴロゴロ 岩と岩の間に雪があっても、そこが安全とは限らない ずぼっと岩の隙間に足が入り込んでしまって 抜けなかったり、妙にねじれて入り込んで 運が悪ければ、捻挫・骨折となる恐れがあるので ストックの先で確かめながらなので時間がかかる |
やっと、「天狗の奥庭上」に着いた 14:13 バックは、西天狗 この後も、大岩・中岩・小岩の連続で 踏み跡探しをしながら歩いた |
こんな赤テープも、たま~に付いているが 木の葉の陰で見えないこともあって、遠くからは探しにくい |
天狗の奥庭 14:46 もうすぐか・・・と、思ったが、まだまだ・・・ |
しかし、この標識以後、急に白丸ペンキが多くなった! こんなに白丸ペンキが続くなんて感動ものだった もうすぐか・・・と思ったが、まだ岩々は続いた |
遠くから見えていた標識に近づくと、 「黒百合平へ左折」の標識 15:05 やっとか! 下り始めると、黒百合ヒュッテが見えた あと、少し だが、まだ大岩が続いていたので、慎重に慎重に! 黒百合ヒュッテの前で、座って談笑している声が聞こえた 下からもきっと私の姿が見えているだろうから ここでぶざまな姿をさらしたくない 熊除け鈴を外して静かに下って行った |
黒百合ヒュッテ 15:35頃着 ・・・・・・・・・・ ここは何度も泊まったことがあるので、勝手は知っているが 今は工事中らしく、以前の入口は閉ざされていた 受け付けはどこだろうと探していると 談笑していた人達のうちの1人が、 窓口に置いてある呼鈴を鳴らすように・・・と なるほど~ 呼び鈴を鳴らすと受付の男性が現れ、 宿泊手続きと、部屋の案内などの説明を聞いた 今日のお客は私1人! 昨日も今日も1人! 2階の部屋に案内されたが、広い部屋にお布団が1人分だけ敷いてあった ・・・・・・・・・・ ヒュッテの前で談笑していたのは、工事関係者だって 10名(?)ほどが、寝泊まりして改装工事をしているとか |
↑ 1階に長机が2脚と大型ストーブが1台 ぽかぽか暖かかった 編んだ円座とフリース(?)の円座があったので、 ストーブの前に数枚重ねて陣取り、まずは熱燗~ 持ってきたおつまみと共におなかに入れると 外と中から暖かくなってきた 夕食は勿論1人だけ 食事が終わるとすぐ、今度は工事関係者の人たちの夕食になった ストーブの熱は2階へ上がって、快適~ 声は聞こえて板が、すぐ眠りの中へ |