山頂駐車場〜伊吹山(3コース)上野登山口
         

      (滋賀県米原市、岐阜県揖斐郡揖斐川町、不破郡関ケ原町)

                            2020年7月19日


                        『   』内は、図鑑やネット検索からの引用です

多治見駅7:17発―名古屋駅7:51〜8:03-関ケ原駅8:49着
伊吹山山頂行きバス9:30発

1台後の電車だと、関ケ原駅に9:19着
バスには間に合うけれど、以前、長蛇の列で並んだことがあったので
余裕をもって早い到着の電車にしたのだが・・・
結果は、関ケ原から乗車したのは、私1人のみ

久しぶりの青空〜 
駅舎の中より外が涼しいだろうと、外で待っていた

 
駅前の様子を見るともなく見ていると・・・
交差点の向こう側の建物から、ツバメがさかんに飛び立っていた

望遠で撮ってみると
排気口らしい白いプラスチックのような物の上に、巣があった

計9個ぐらいあったが、それぞれ住人(鳥)がいた
よくまあ、あんな不安定な所で・・・と感心

超大型バスが来た
大垣駅が始発
乗客は、数名のみ
1050円払って一番前の座席に座った
料金所では、
「山頂は晴れ・視界良好・気温21℃」の情報

ドライブウエイの両側に咲く花を
楽しみにしていたが、
ネムノキタケニグサばかり
10:18着

まず駐車場周りの花を観察
ここは、けっこう花の種類が多い

 
 カワラナデシコ?タカネナデシコ?
:ナデシコ科

タカネナデシコ
の方が
『花色が濃く、花びらの先が細かく裂ける』・・・と
しかし、どの程度細かいかは
両者を並べて比較しないことにはね
花色だって、濃い薄いはよくあること

「伊吹山自然観察ガイド」には
カワラナデシコで紹介されている
(タカネナデシコはなし)
「伊吹山の花図鑑」には、
タカネナデシコ(カワラナデシコはなし)
う〜ん、困った

セリ科
セリ科は難しい
 
今日のプランは、まず「中央登山道」で山頂へ
東登山道を下って駐車場へ
次に、
西登山道を登って売店前まで行き、
歩いて
上野登山口

扉を開けて閉めて「中央登山道」へ 10:25発

 「中央登山道」は、ほとんど階段
少し登ったところから後ろを振り返って、駐車場と北尾根?を展望

ヒヨクソウ:オオバコ科
先回(6/27)もたくさん咲いていたが、今日もまだ咲いていた
花期が長いんだ

  サラシナショウマの群生と、北尾根
まだつぼみだった

花が咲くとこんな感じ ↓ 
   
2019/8/10撮影 比較のため借りてきた
8月上旬でもまだほんのちょっとだけ

 
トンボの仲間 
すぐ足元の階段にとまったのでパチリ
山頂では、凄い数のトンボが飛んでいた

マムシグサの仲間:サトイモ科
花は終わり、緑色の実がチラッと見えた

キヌタソウ(砧草):アカネ科
葉は、4枚が輪生
小さな花(直径2〜3ミリ)がたくさん固まって咲いていた

コイブキアザミ:キク科
葉っぱの棘の痛いこと!

シモツケ:バラ科
まだ咲き始め
 
クサタチバナ:ガガイモ科
左 実の様子
右 花はこんな感じ 比較のため借りてきた(2020/6/27
(こんなピンクっぽい花は珍しい 白色が多い)

 上の方からカタカタカタ・・・と音が聞こえてきた
待っていると、荷物を載せ自走しているモノレールだった


ここをクリックすると大きく見えます
イブキジャコウソウ:シソ科
山頂付近と東登山道に咲いていた

   
 コバノミミナグサ:ナデシコ科
6/27は三角点辺りに群生していたが、
今日はぱらっぱらっ・・・
数が減っていた

シモツケソウ:バラ科
右 花の拡大・・・この雄しべの華麗なこと!

今では、シカ除けネットの中だけが安息地のよう
それ以外には、ほとんど姿なし
昔の伊吹山の観光パンフレットのような群生は、
夢まぼろし

 山頂広場に着いた 10:56
左 階段状になっている休憩場所
右 標識 3本のコースがここで分かれている
東登山道(P)へ 1200m60分
西登山道(P)へ 800m30分
中央登山道(P)へ 500m20分
そして、下山道・上野へ 6km 150分

 
山頂広場
左 お店がずらり
右 ヤマトタケルの像

 岐阜県側を見下ろせる展望台のベンチで休憩
真っ白で何も見えず
頭上をたくさんのトンボが舞っていた

タイ語のような発音が聞こえたので、
「アーユー フロム タイランド?」と聞いたら
ベトナム人だって
「会長と一緒に来た」そうである
そういえば、関ケ原駅横に置いてあった自転車に、
カタカナで名前が書いてあった
ホアン○○のように

 
 こちらは滋賀県側 少し霧が薄れてきた

 
 三角点 11:17通過

キンバイソウ:キンポウゲ科
蛍光色の花

 この扉を開け閉めして東登山道へ 11:21
   
 シカ除けネットが張ってある棒の上で
良〜い声で鳴いていた
近づくと次の棒へ
また近づくと次の棒へと飛んで休んで・・・を繰り返していた

 キバナカワラマツバ:アカネ科
6/27の方が花が多かった

 さっきの階段にとまっていたのと同じかな?
 サラシナショウマの群生 キンポウゲ科

 
 前方のピークまで上がってから、下りになる
ずう〜っと、シカ除けネットが張り巡らされている

でも、花は少ない  
ヒヨクソウくらい

   
 ハナヒリノキ:ツツジ科
これ1株のみ、まだ咲き残っていた
ずいぶん、のんびりや・・・
他はみ〜んな実になっていた

  
 後ろを振り返って山頂方面を見上げた
1グループの姿があるだけで静かなもの

 
 前方の白い部分は、伊吹山ドライブウエイ

   
 調べ中
緑に茶色の取り合わせが面白くて

 クサタチバナの実:ガガイモ科
この東登山道には多い
   
バイケイソウ:メランチウム科
↑ 実ができて重くなったせいか、しなだれていた

6/27には、シャンと立っていて、初々しかった ↓
(参考のために借りてきた)
   
 出口 扉を開け閉めして外へ
駐車場に着いた 12:01
今度は西登山道へ
車も人も増えた


ここをクリックすると大きく見えます

ここをクリックすると大きく見えます
タカトウダイ:トウダイグサ科
駐車場横の斜面に咲いていた
ここはいつもじっくり見ていく場所
3合目の観察路には、
タカトウダイの表示板があった
私のお気に入りの花
花の作りが複雑で面白いから!

 カワラナデシコ?タカネナデシコ?:ナデシコ科
左 色は濃いが、花びらの切れ込みは細かくはない
右 色は薄めだが、花びらの切れ込みは細かい

  
 西登山道の扉を開け閉めして中へ 12:08
振り向いてパチリ

   
 アカソ:タデ科
まだ咲き始めだが、もうしばらくすると
西登山道はこの花で真っ赤になる

   
   
 ヤマアジサイ:アジサイ科-1
薄青・白・ピンク系・・・いろいろのヤマアジサイ
   
   
 ヤマアジサイ:アジサイ科-2
周りにある大きな花は、装飾花(飾り花)

雌しべや雄しべのある本当の花(両性花)は、
中央にある
小さい花1つ1つに『花びら5枚、雄しべ10本、雌しべ1本がある』って

   
   
 ヤマホタルブクロ:キキョウ科
この山は白色ばかりだった
上右 萼片の間が、ぽこんと膨らんでいるので
ヤマホタルブクロ(山のようになっている=ヤマホタルブクロと覚えた)
下左 つぼみの様子 ひらくと浅く5つに分かれる
下右 花の中は、かなり毛深い

   
 キンバイソウ(金梅草):キンポウゲ科
虫がいっぱい集まっていた
虫のいない株を探してパチリ

 マムシグサの仲間:サトイモ科
ここにも緑色の実ができていた
  
 霧が晴れてきた

   
 ヒメフウロ:フウロソウ科
ハクサンフウロ
に比べると小さい

 ウツボグサ:シソ科
葉っぱの間に隠れて咲いていた
   
イブキトラノオ:タデ科
左 シカ除けネットの中でかたまって咲いていた
右 ネットの外でも咲いていたが、数が少ない

   
 コイブキアザミにとまっている白いチョウ
こちらは、ヒョウモンチョウの仲間かな?

 
 右上は展望台
今日はパスして、直進

   
 扉を開けて閉めて出入りする  メタカラコウ:キク科
ここに数株咲いていただけ

  
 2度目の山頂広場 12:41
さあ、ここから歩いて下山〜

  
コイブキアザミ:キク科
シカはこんな痛い葉っぱは食べないよね
でも、株数が少なくなってきたような気がするんだけど

 
 9合目 右上が展望台
6/27は、あそこへ登って、この9合目へ降りてきた

 
 霧が晴れ、展望がよくなった

 
 この石ゴロゴロ地帯
大雨の影響で痛手を受けたかも

 
8合目 通過 13:04
炎天下になったので、登りは大変・・・

 
 ぼ〜んやりと琵琶湖が見える

 
 ここも、石ゴロゴロになり、雨の流れた後ができていた

 
 6合目 13:32 通過
緑は、
コクサギの木
その間に石ゴロゴロの雨の流れた道ができている

   
ここも、大雨が流れ、土を削り葉っぱをもぎ取り
深い穴ができていた
ここまでできるには、短時間じゃない
かなり長い間続いたと思われる

 
 雨の通り道が無い場所は、
緑色のコクサギの葉っぱ群

 
 5合目に着いた 13:48
山頂の展望台で休んだ11時から、ここまで休みなし
休憩用のベンチや机の下も石ゴロゴロで
上から流されてきたらしい
かさ上げされていた

  
 おや、今日はパラグライダー教室が開かれているらしい
2つ(2機)飛んでいた

 
  ここからシカ除けネットの中の花

   
 ハクサンフウロ:フウロソウ科
右は拡大 紫色は、雄しべの葯  きれいに並んでいる

   
 ユウスゲ:ススキノキ科
左 咲き始め
右 実ができていた

 
 ↑ ユウスゲがい〜っぱい!
 
 ↑ ユウスゲと伊吹山
   
 ルリトラノオ:オオバコ科
草むらの中に紫色の花
なんだろうと思って近寄っていくと、
なんと!草が刈ってあって観察路が作られていた
有り難い!

   
 ラン科
石で囲って保護されていた
名札が無くて残念・・・

キヨスミギボウシ:キジカクシ科
ギボウシ
だとは分かったが、
こんな名前だとは、名札を見て初めて分かった

   
タカネナデシコ?カワラナデシコ?:ナデシコ科
花びらは細かく切れこんでいる
花の中央には、もじゃもじゃの赤っぽい毛
この「もじゃもじゃの赤っぽい毛」が、判断の根拠になれば
タカネか?カワラか?判別できるのに・・・

↓ これは、「もじゃもじゃの赤っぽい毛」がない花
   
↑ 花びらの切れ込みは?
浅いと言えば浅いが・・・


ここをクリックすると大きく見えます

ここをクリックすると大きく見えます
 タカトウダイ:トウダイグサ科
タカトウダイ
という名札が立っていた

よく似ている
ナツトウダイタカトウダイの違いを調べてみた
  腺体の形 子房の表面の状態 
タカトウダイ   
 楕円形  でこぼこがある
ナツトウダイ
2020/5/17撮影 
   
 三日月形  なめらか
*腺体=『蜜を分泌する器官』

   
 クルマバナかな?ミヤマクルマバナかな?
:シソ科

 
 アキカラマツ:キンポウゲ科
   
 キバナカワラマツバ・アカネ科
右は花の拡大

 
 シカ除けネットの中へは、扉を開け閉めして入る
観察路が何本もできていて、名札が立っている
ネットの中だけは保護されているってことだね
ネットの外は?食べられ放題??

 
 伊吹山とユウスゲ

   
 オオバギボウシ:キジカクシ科
葉っぱは確かに大きかった
名札も立っていた

 クサフジ:マメ科
  
  ここから林道歩き 14:30

   
ミツバウツギ:ミツバウツギ科
カニの爪のような実 だんだん赤くなっていく 

   
 クララ:マメ科
左 こんな長いマメになっていた
右 花の様子 6/27は一番多かった花 (比較のため借りてきた)

   
ノリウツギ:アジサイ科

 ウリハダカエデ:ムクロジ科
ウリカエデ
かと思ったが、
葉っぱが3つに分かれているので
ウリハダ

  
 マタタビの木があった場所は、土石流に流されたのか
なあ〜んにも無しになっていた

↓ こんな花や実がなっていたかなり太い木だったのに・・・
1本じゃなくて数本あったのに・・・
 
   
   
 ↑ 2019/7/7撮影

   
   
ウリノキ:ミズキ科
6/27は花が咲いていた
その後どうなったか見たくて、林道を歩くことにした
↑ つぼみとも花とも似ていない可愛い実になっていた
・・・・・・・・
 
   
 つぼみの様子2020/6/7撮影  花の様子2020/6/27撮影

   
 コクサギ:ミカン科
4つがくっついているような実

クロモジかな?:クスノキ科
 
   
 サルトリイバラ:サルトリイバラ科

 調べ中
   
ヤマホタルブクロ:キキョウ科
右 花の中を覗いてみた
白地に紫の点々 それに長い毛

   
 林道と登山道が接近している所から
すいっと草むらの中に入っていく

・・・と、すぐ登山道に出る 15:10 
  
 2合目で休憩 15:13
琵琶湖がぼんやり見える

 
1合目への途中、4合目付近で見たパラグライダーが
降下していくところだった

  
 1合目 15:33
バスの発車は16:49(と思い込んでいたが、それは土曜日時刻)
1合目からなら約25分で登山口に着くが、
それでは余りにも待ち時間が長いので
大回りになる林道歩きをしていこうと考えた

   
 ムラサキシキブ:シソ科
 ノササゲ:マメ科

   
   
ママコノシリヌグイ(継子の尻拭い):タデ科
おっそろしい名前だが、花は可愛い
しかし、茎の棘の痛そうなこと!
こんなんでお尻を拭かれたら堪らないよね!

   
 檻があった 多治見ならさしづめイノシシ用だが
ここは、「ニホンジカ」捕獲のため

  
 林道ゲートに着いた 16:11

   
シロダモかな?:クスノキ科

 
 三ノ宮神社に着いた 16:17

丁度いい時間だ・・・と思ったが、
念のためバス停にある時刻表を見に行ったところ
びっくり! 日曜日のバス時刻は16:05だった!
次は、17:30発!
16:49は、土曜時刻だった
これから1時間以上も待つなんてできない
・・・と思ってタクシーを呼んだ
「20分はかかります」ってことだが、「お願いします」といって
ビールを飲んで待つことにした

あとから男性1人・女性1人がバス停に来たので
「一緒にどうですか?」と誘った所
OKの返事

3人でタクシーに乗り、2人は米原方面へすぐの連絡
私は15分待って乗車

下調べミスだった!

教訓==乗り物の時刻は変わることもあるので、
必ず丁寧に調べておくこと!

 Walking2020のページに戻る