7月の低山ハイキング
     
 薮原駅〜鳥居峠〜奈良井駅 
   
        2022年7月9日(土)  
                   (長野県木祖村・塩尻市)
                         


             『   』内は、図鑑やネット検索からの引用です

             周辺地図はこちら  地理院地図はこちら
              
                 

 多治見駅6:00発ー中津川駅6:39〜6:43ー薮原駅7:59着
簡単なコース説明の後、出発 8:15

 
 人通りのない目抜き通りを歩いて行くと、
両側には「シデ(紙垂)」と、
それを結わえ付ける細い注連縄(しめなわ)が
町中の通り沿いにある家々(家だけではなくずっと)に
張り巡らされていた

通りの上の方には御神燈が掲げられ
家々の入り口にも掲げてあった

家の前にたたずんでいた男性に話を聞くと
「昨日・今日の2日間 薮原神社お祭りがある
これから鳥居峠へ行くのなら
途中で女獅子の山車(だし)に出会うかも
(男獅子の聞き間違いだったかも?)
神輿も出て、
今年はコロナのためできないが、
いつもは、夜、お酒がどの家でもふるまわれる・・・」と

それを楽しみに宿場の中を歩いて行った

 
屋台の準備もしてあった

 
 線路を潜り、右手にある薮原神社の坂を上がって・・・
  
 薮原神社へ 8:36
鳥居をくぐると、御神灯がずらり
昨夜の雨を避けるためか、皆ビニール袋で覆われていた

 
 右から階段を登る参詣用の階段があったが
前方を見ると、チラリと神輿が見えた

   
真新しいピッカピカの神輿が準備されていた
ああ、さっきの話しにあった神輿だよね!
正面には急な石段・・・
その先に、社殿が見えた

 
 これは、拝殿?

 
 お隣の極楽寺へも立ち寄ってから、
鳥居峠を目指して坂道を下りていくと
丁度、中央線の列車が来るのが見えたのでパチリ

五色の吹き流しがはためいているのもお祭りらしい

 
 消防署の方へ坂道を上がっていくと、
太鼓の音が聞こえてきた
もしかして、さっきの話にあった山車が来たのかも!
・・・と、期待して歩いて行くと、
お祭りの法被(はっぴ)を来た男衆の姿が見えた!

わあ〜、丁度いい所で出会った〜! 8:54

 
 ↑ 大きな山車が見えた!
 
 ↑ 近づいてきた
幕の隙間から頭を出して大きく横や上下に振っている
下は、男獅子の頭の部分を拡大

 
 ↑ この頭の黒っぽい獅子は「男獅子」というらしい
調べてみたら、『緑頭の上獅子』というから、
濃い緑色のよう

では、「女獅子」は?
『(赤頭の下獅子)』と言われるので、赤っぽいんだね
下は、男獅子の頭の部分を拡大


 
 男獅子の頭が思いっきり高くなることもあった
下は、男獅子の頭の部分を拡大

 
 頭を激しく振ると、赤い髪(?)が顔を覆って・・・↑ ↓
 
 コテンと、動きが停まってしまった ↓

 
 ↑ 男獅子を扱う人も
動きが激しいので疲れるわねえ

しばらくお休みのようなので、
後方へ移動した

 
 山車の後ろはこんな感じ ↑ 

↑ 男衆の制服?
男獅子と書いてあるズボンの人や
緑・黄・赤の采配のようなものを持つ人もいた

こんな服の女の子もいた ↓


 
 ↑ 中学生か高校生くらいの女の子は
横笛担当
「上村」と書かれている白いシャツを着ている子たちは
見習だろうか?

 
 ↑ このブレーキ係は、一番大変そう〜

坂道が多いので、
移動は少しずつ・少しずつ
それでも、勢いがついてガタガタンと早くなるのを
この木の棒でストップさせる役らしい

横笛吹きの女の子が、
2人揃って後ろへ倒れたこともあった

この辺りの坂道はまだいい方
さっきの薮原神社へ登りや下りは、
傾斜がきついので、と〜っても大変だと思う!

 
 ↑ 山車の上にいて、男獅子を動かす人たちも
大変そう〜
丁度、西部劇の幌馬車のような仕組みだなあ
・・・と、思っていたが
幕をかけて閉じこもった中で(暑いだろうねえ)
大きな動きで獅子を動かすのだから・・・

たまにはこうして風を入れなくちゃあね

ざっと数えただけで、6〜7人の人影があった

 
 ↑ おっ、動き始めるかな?
 
↑ 采配を持っている人の手が上がった!
出発の合図のよう

 
 山車の後ろの白い服の子どもたちは、
来年の横笛係かも

 
 太縄が道路に並べられた
 
 太縄役の人は、前と後ろに配置されて
進行とブレーキの両方の役割だろうね

少しずつ動き出したので、
私達も山車を後にして鳥居峠入口へ 9:01

*************************
 <藪原まつり全体の流れ>について触れてある資料があった 

毎年7月の第2週金・土曜日に開催される二日間のお祭り。

金曜日は宵祭り(前夜祭)と呼ばれ、
藪原神社で「天狗の舞」と
巫女の会舞姫たちによる3つの舞が奉納される。

その後、獅子屋台が薮原の宿場内を曳行
(えいこう)し、
寄合や各家々の前で舞い、悪魔退散を願う。

土曜日は本祭りとなり、
渡御
(とぎょ)祭に続き、
神輿と獅子屋台が宿場内を巡行する。
』・・・とある
*『神輿渡御(みこしとぎょ==神輿が進むこと』
渡御祭=出発式のようなことかな?

みどころは、本祭り午後9時頃から行われる
上獅子屋台・下獅子屋台・御輿がそれぞれすれ違う時に
お互いの舞を披露し合う「寄合(よけあい)」です

?屋台と山車の違いが分からない?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

屋台は、お祭りが終わると解体して、翌年組み立て
その際、車軸を交換することもあるとか

*******************

 
 消防署手前で、いつも寄って行く場所がある
アメリカロウバイツリバナの咲いている場所
今日は、
アメリカロウバイは数輪咲いていたのみ
ツリバナは若い実ができていた
2022/5/23は、こんな様子 ↓ 参考のため借りてきた
   
 アメリカロウバイ

ツリバナ 
 
 消防署を過ぎ、鳥居峠越えコースの入口案内板へ
全員集合場所のC 9:20
舗装道路を離れ、木陰の道へ入ると
すう〜っと涼しくなった

 
 ニワトコ:レンプクソウ科
真っ赤な小粒の実がたくさんなっていた

 
 「熊除け鈴」のある場所でちょっと一休み

 
 樹林の中の道を緩く登っていく

    
 イチヤクソウの仲間:ツツジ科
左 花の部分が小さいので、見事にピンボケ〜
右 今度は花の部分にピントを合わせた
若い実ができていた

 
 測候所跡 全員集合場所のD 9:50
小休憩

 
 クモキリソウ:ラン科
登山道脇に、数株固まって咲いていた

蜘蛛(くも)」と関係ある名前だと思っていたが、
調べてみると、
『蜘蛛切草、雲霧草、雲切草』などの漢字が使われている

ジガバチソウとかスズムシソウとか、
虫の名前が付けられている
ランがあるので
これもてっきり「蜘蛛(くも)」と思い込んでいたが
名前の由来ははっきりしない』そうである

ジガバチソウ=『花の姿を蜂のジガバチに見立てた
スズムシソウ
花の色と形がスズムシの羽に似ている

 
 展望台 全員集合場所のE
薮原駅を探したが見つけられなかった

 
丸山公園 展望台のすぐ上

これが芭蕉翁の句碑

   
 キバナノヤマオダマキ:キンポウゲ科
峠山へ行く林道沿いに多かった

 
 手洗い水の場所から、急な階段を登って御嶽神社へ
今日は、とうとうと流れていた

     
 クロジガバチソウ(黒似我蜂草):ラン科
階段の途中の左手に、紫色の花が咲いていた
ランだとはすぐ分かったが、名前が出てこない・・・
後日、花好きな参加者から
ジガバチソウです」とメールが送られてきた

そうそう、緑色と黒っぽい色の2種類に
出会ったことがある ↓
   
 アオジガバチソウ クロジガバチソウ 
 ↑ 2017/6/3撮影 参考のため借りてきた
今回の
ジガバチソウは紫っぽいので、「クロ」にした

 
 御岳展望台 10:28

残念!今日は見えない・・・
↓ 見えるとこんな感じ
 
2022/5/23撮影 参考のため借りてきた

 
ウツボグサ:シソ科
やや盛りは過ぎていたが、
それでもこうやって集まっているときれい〜

 
 全員集合場所のF
御嶽神社の鳥居の下で、集合写真

 
   
 ヤマアジサイ:アジサイ科
緑の葉っぱに真っ白な花!
以後、あちこちに咲いていた

 
 トチノキ群生地 「子産みの栃」
この洞に子どもがいたという言い伝えのある木

   
調べ中
シャシャンボ
かと思ったが、違うような・・・

 
 クサアジサイかな?アジサイ科
ヤマアジサイ
とは違う感じがしたので

 
 クガイソウ:オオバコ科
一見、
トラノオに見えたが、
花色が薄紫で、葉っぱの付き方が違っていた
『茎に輪生する葉が層になってつくので、
九蓋草、九階草の名がある』と

 
 全員集合場所のG
旧国道と合流 11時頃

この近くには
マタタビの大株があるので、
皆に見てもらおうと思った

白いペンキを塗ったような葉っぱが
とこどころにあるので、遠目にでもすぐ分かる
(列車の中からでも見えた)
葉っぱのついている茎を裏返すと
あっと驚くほどた〜くさんの花が付いていた!

今日はここから峠山方面へ少し行って、戻ってくる計画

   
 オカトラノオ:サクラソウ科
この花も多かった(特に、峠の茶屋を過ぎてから)

   
 
 トリアシショウマ?:ユキノシタ科
この仲間は、区別がつきにくいので困っている
『2回3出複葉』は、
ヤマブキショウマ
「3回3出複葉』は、
トリアシショウマと言われてもね・・・

 
 サワギク:キク科
この時期、黄色の花は少ないので
ぱっと目立つ

 
 クモキリソウ:ラン科
広い林道を歩く時は、左右に目を配ることはできないので
左ばかりを見ることにしている
そんな時、ぱっとこの花が目に飛び込んできた!
標本にできそうなきれいな形だった

 
 キバナノヤマオダマキ:キンポウゲ科
双子の花だった

 
 ヒヨソリバナ:キク科
咲き始めたばかり

 
 調べ中
黄色い色がパッと目についた
麓なら、
ノカンゾウか?ヒメカンゾウか?
山なら、
ニッコウキスゲかな?・・・と思うのだが
咲いていたのは山の斜面
これ1株きり!
萎れている花もくっついているので
6月頃から咲いていたらしい
何だろう??

 
  マムシグサの仲間:サトイモ科
この辺りで、花時に見たのは2種類 ↓
   
   
 花の時の違いが、実には現れてこない
いずれにしろ、
サトイモ科テンナンショウ属に違いは無いのだが
すっきりしないので困る

 
 ナンテンハギかな?:マメ科

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
A
 
B
 
C
 
D
 
 ホタルブクロ:キキョウ科
みな、この紫系の色だった

ヤマホタルブクロと、ホタルブクロの違いを調べてみた

山に咲くから
ヤマホタルブクロという分けではなく、
萼片の間が盛り上がっている ⇒ヤマホタルブクロ
萼片の間に反り返る付属片がある
 ⇒ホタルブクロ』だって
↓ ↓
萼を拡大してみた
  Aの萼
Bの萼
 
  Cの萼
 Dの萼
 
 な〜るほど!
皆、萼片の間が
こぶのように盛り上がっていて、
萼片の間に反り返る付属片
は無かった
↓  ↓
これらは、
ヤマホタルブクロでした!

 
 ノリウツギ:アジサイ科
花が咲き始めていた

   
 ウメガサソウ:ツツジ科-1
林道の左側を見下ろしながら歩いていたら、
ぱっと白い花が目に飛び込んできた

その後も、何株もに出会った
   
 ウメガサソウ:ツツジ科-2
これらは、皆、後ろ姿
その先は斜面になっているので前に回れなかった・・・

花の最初のうちは下向きに咲き、
だんだんと上を向いてくる
』とか

では、このまっすぐ前を向いているような後ろ姿は
花の終わりかけ??

 
 この「峠山無線局舎」が、全員集合場所のH
今日の引き返し地点 11:28
期待していた御嶽は、やっぱり見えず

ここまでの緩い登りの林道の左右で
今までになかった花に出会えたので
大変だったが、ま、いいか・・・

 
 全員集合場所のI 鳥居峠「峠の茶屋」で 12:16
慌ただしくランチ休憩して(15分!)から
急いで集合写真をパチリ
・・・・・・・・・・・
急がせてゴメンね!
ここから奈良井の駅までは、1時間ちょっとかかるから

列車の発車時刻は、13:32!!

 
 ここから山道へ 12:17
大きな
トチノキ群とはお別れ

 
 バライチゴ:バラ科
クサイチゴ
か?と思ったが、
大きな花なので
バライチゴだった

   
 
 調べ中
マメ科・ツル性・茶色の花

 
 カンボク:レンプクソウ科
花を期待していたが、すでに終わって実がなっていた

特徴ある3裂する葉が、虫に食べられていた
その元凶はこのバッタの仲間らしい ↓


 
 調べ中
ツル性で、丸い実が放射状になっていた

 
 ツリフネソウ:ツリフネソウ科
この湿り気のある箇所だけに咲いていた

キツリフネソウは1株・1花だけ
萎びていて撮影の対象ではなかった

   
  マタタビ:マタタビ科-1
花期になると、葉っぱ(すべての葉では無い)が、
白いペンキをペタペタ塗ったようになる

雌雄異株で、雄しべだけある花は雄花
雄花は咲いたら落ちてオシマイ
雄しべと雌しべのある両性花に実がなる

花は、葉の下側に咲くので、
くるりとひっくり返さないと見つからない
実も同じ

   
雄しべだけの雄花    雄しべと雌しべのある両性花
2019/7/3 撮影
比較のため借りてきた
 
 
雄しべと花びらが落ちて、雌しべだけが残った両性花
2016/6/26 撮影  比較のため借りてきた

   
   
 マタタビ:マタタビ科-2
凸凹した虫こぶの実
今日は、この形が多かった

 
 また橋を渡って・・・
 
 サンショウ・ミカン科
背を軽く超す高さだったので、
カラスザンショウかも?と思って、
葉っぱをちぎって匂いを嗅ぐと
まさしく本物の
サンショウのい〜い香りだった

 
橋を渡って・・・
 
 中山道鳥居峠越えコース 出口 13:00
ここから車道になる
 
中山道鳥居峠越えコース 出口の説明板
ここから約30分で奈良井駅に着く

 
 ヤマボウシの実:ミズキ科
熟すと、棒の先に丸い飴を付けたようになる

 
 車道へ下りた 13:07

 
 鎮(しずめ)神社 13:09
時間短縮のため、
全員集合場所のJをパスして急いだおかげで
発車数分前には駅に到着〜

すぐ、プラットフォームの車両入口に並んで
列車が来るのを待っていた

ほんの数分遅れて到着した列車に乗り込み、
全員、座席に座ることができた

*****************

この後、大雨のため約3時間半遅れて多治見に着くという
ハプニングが待っていた!!


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