初夏の花に会いに・・・ 八ヶ岳
 
   (南沢〜行者小屋〜赤岳〜横岳〜硫黄岳〜赤岳鉱泉〜北沢)


 2日目 6/14(日)     1日目はこちら

   赤岳頂上山荘〜横岳〜硫黄岳

 5:10 赤岳山頂を望む

昨日の夕食時も就寝前も、外はガスって何も見えず

夜中、部屋の窓から見ても星は見えず

期待していなかったが、外へ出てみると以外に見渡せる  太陽は無し




 
 南アルプス方面もうっすら




 阿弥陀・中岳は、ばっちり




 
そして、今日行く方向の横岳・硫黄と、その後ろの天狗・蓼科

こんな天気のまま、下山できれば言うことなし…と思ったが、
小屋の掲示板の天気予報は「雨・時々曇り」・・・とある

ええ〜っ、そうかなあ??と思いながらも、下の方に入れてしまった雨具を上の位置に入れ直し、
帽子も雨用を用意・ザックカバーもすぐ出せる場所へ移動

(結局、行動中は、「曇り時々晴れ間」だった)

雨が降るのは、稜線だけだったかも・・・??




 
 お茶とお味噌汁をしっかりおなかに入れ、行動用の水分としてミネラルウォーター1本を購入して、出発

今日の行動食は、ゼリー飲料1個とフルーツ味のビスケット2本  そのほかに非常食色々

お昼には赤岳鉱泉へ下山しているはずだし、その後、美濃戸山荘もあるので大丈夫

雨が降りだす前に危険地帯を通過したいと思い、5:45出発




 
すぐ、岩場の下りが始まる  眼下に「赤岳展望荘」  その奥が横岳

小さな転び石に乗って、ずるっと足を取られた

こんなこともあろうかと、靴底が減っていない一番新しい靴を履いてきたのに・・・




   
キバナシャクナゲ:ツツジ科

また、会えたね

小さな塊であちこちに咲いている





コメバツガザクラ:ツツジ科

これも、花数が多くなってきた





ミネズオウ:ツツジ科

開花してから日が経っているらしく
赤色の葯は見えない・・・





 早朝なので、下から来る登山者は少ない
スムースに通過





ここをクリックすると大きく見えます

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そのうち、団体が続々と連なって登ってきた

お揃いのヘルメットをかぶっている団体もいる

??  大同心にでも登るのだろうかと始めのうちは思っていたが、そうではなく、安全用らしい




オヤマノエンドウ:マメ科

大きな塊りで咲く、この濃い紫色が目を惹く




 赤岳展望荘




   
チョウノスケソウ:バラ科

やっと会えたね!  まだ咲いたばかり




  
ミヤマタネツケバナ:アブラナ科

昨日出会ったのは小さな塊だったが、こ〜んなに大きくなって・・・




   
イワヒゲ:ツツジ科

これも大きな塊りになった




地蔵尾根分岐

行者小屋に泊まった人は、
ここから登って赤岳を目指す




ミヤマオダマキ:キンポウゲ科

もうすぐ咲きそうな大きな蕾

出会ったのはここだけ





ミヤマシオガマ:ハマウツボ科

もうすぐ咲きそうな蕾
(この後、開花している株に出会った)





ツガザクラ:ツツジ科

昨日は赤い蕾だけだったが、ここに来ると咲いていた  花が散っているものもある

稜線は陽当たりがいいので、早く咲くのかも






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いよいよ横岳への登り

足元の岩・つかむ岩はしっかりしているし、
丈夫な鎖もある

前にも後ろにも人がいないのでマイペースで登れる
で、楽々登れた




時々後ろの赤岳を振り返る余裕もある




   
ツクモグサ:キンポウゲ科

いつもの群生地には、花の解説を聞いている団体がいた

撮影をしている後ろにつき、順番待ちをしてパチリ

この後、もう一か所の群生地があるが、そこでも順番待ちをしてパチリ

ツクモグサを見るならもう1週間から10日早くないと・・・
でも、その頃は他の花が咲いていない・・・というジレンマ

2008/6/16に来た時は、ちょうどいい具合だった

何度も同じ頃来ているのに、花の咲き具合は様々

2006/6/18〜6/19はこちら   2008/6/23〜6/24はこちら  2009/6/20〜6/21はこちら




   
 ハクサンイチゲ:キンポウゲ科

咲いたばかり〜




チシマアマナ:ユリ科

岩陰で風がないので、撮りやすい

たくさん群生していた





   
   
ウルップソウ:オオバコ科

緑色のロープのずっと向こうに、点々と咲いていた

ぐっと引っ張ってパチリ




   
イワウメ:イワウメ科

これから続々と咲きそう

雄しべの形が面白い  花冠にくっついているんだって





   
ミヤマシオガマ:ハマウツボ科

きれいに咲き始めていた




   
 三叉峰

ここまで来れば、山頂はもうすぐ(10分)




 オヤマノエンドウ:マメ科

紫色のかたまり〜




 
 2つあるピークのうち、奥が横岳山頂




 
 後ろを振り返ると・・・
右から、阿弥陀・中岳・赤岳  その後ろに権現方面




   
 キバナシャクナゲ:ツツジ科

ハイマツの中で咲いている




 梯子で渋滞
下ってくる人・登る人で渋滞する

まだ朝早いので、これでも少ない方




  
 横岳山頂に到着  7:35   大勢の人で賑わっている

バックは、左から赤岳・中岳   その後ろにギボシかな?  7:45発




 
 赤岳山頂から硫黄・蓼科を望む




 
 コマクサ保護の為の電柵の中を歩く




 
 キバナシャクナゲ:ツツジ科

バックは硫黄岳

ザレザレの斜面をジグザグに降りる




  
 硫黄岳山荘  8:15〜8:25




 
 硫黄岳山荘から20分で硫黄岳に着く・・・と登山地図にはあるが
心理的にはいつもそれ以上に感じる

団体を避けて、左の隅の方を歩いて爆裂火口へ  8:50

天狗へと続く登山道と両天狗がよ〜く見える

手前の岩の下は、火口




 
 地形図には、2741・9mの三角点が、爆裂火口に沿って進んだあたりにある

行ける所まで行ってみようと火口沿いに歩く  「この先行き止まり」の標識がいくつもあった

火口に近づかないようにを示す緑色のロープが、ずっと張ってあった

後ろを振り返ると、不思議な光景!

火口の縁は噴火した岩だろうか、黒っぽくてごつごつ

その下は、白っぽいザレと雪

黒っぽいごつごつの上に小さく見えるのが登山者↓






 
 ここが行き止まりの場所  三角点は見つからなかった  もっと先だろうか?

西天狗の上に蓼科が見える




  
 途中にあったお社(ロープの中で入れない)




 
 引き返す途中、火口を見下ろす




   
 山頂標識には、2760mとある




ここから赤岳鉱泉へ下山

赤岳方面はガスの中
もしかして雨が降っているかも??




   硫黄岳〜赤岳鉱泉
 
   
 赤岩の頭(かしら)を見下ろす

ここから崩れている白い斜面は、
遠くからでもよく目立った


「赤岩の頭」

「峰の松目」の分岐点

奥に見えるのが、「峰の松目」2567・6m





   
 
ヒメイチゲ:キンポウゲ科

登りにはなかったこの花  いつもの所に、ぱらぱらと咲いていた

咲き始めは俯いていて、だんだん上を向くよう

周りにある白い花びらのようなものは、萼片

緑色のものが雌しべで、白いものが雄しべだろう  花びららしきものが無い??




   
 コミヤマカタバミ:カタバミ科

曇っているので、昨日のようにぱっとは開かない





   
 
 ミツバオウレン:キンポウゲ科

これも登りには無かった花


周りにある白い花びらのようなものは、萼片

黄色いスプーン状のものが本物の花びら

白い糸状のものが雄しべで、中央にある緑色のものが雌しべ




   
コイワカガミ:イワウメ科

ちょうど花盛り





   
 タケシマラン:ユリ科

特徴のある葉っぱがあったので、のぞき込むと花が咲いていた

しかし、このような宙ぶらりんの花はピント合わせが大変で、とても手こずる


何度もシャッターを押して、やっとこれくらい  薄暗い場所なので、よけいに難しい




   
 オサバグサ:ケマンソウ亜科(ケシ科)

こちらのコースなら咲いているかも・・・と期待していたが
やっぱり開花前


1株も咲いていなかった




キバナコマノツメ:スミレ科

また会えたね!




 
   
 シロバナノヘビイチゴ:バラ科

一輪だけをじっくり見るととても可愛い

3m四方いっぱいに群生している場所も、あちこちにあった




 赤岳鉱泉に到着  10:20

ずいぶん建物が増築されていた

テント場が広くなったような・・・




  赤岳鉱泉〜北沢・南沢分岐
 
   
 さて、出発  10:30

地形図には、川沿いではない、
山の中をトラバースする道もあるが
その分岐が見当たらなかった

今はもう利用できなくなっているのだろうか




 こちらの北沢にも新しい橋が架けられていた



   
 ミヤマキンポウゲ:キンポウゲ科

蛍光色




 ハクサンハタザオ(たぶん):アブラナ科





   
 キバナコマノツメ:スミレ科

こんな群生があちこちにあった




 この辺り、まだ新緑

遠くの山は「峰の松目」かな?




   
ズダヤクシュ:ユキノシタ科

これはつぼみの状態

しかし、開花してもぱっとは開かない





 マイヅルソウ:ユリ科

葉っぱはたくさんあったが、
花が咲いている群生地はなかった




   
 こんな橋をいくつもいくつも渡る



川底の岩が赤い



 
   
 カラマツソウ:キンポウゲ科

この花を見直した!


花びらはなく、白い糸のようなものは雄しべの花糸で、その先がぷくりと膨れているのが、実におもしろい

白からだんだん薄紫に変わっていくのは、このぷくりとした先の部分だったんだね!




   
 タチツボスミレ:スミレ科




   
 堰堤まで来ると、もうすぐ林道




林道に出た〜

ここから約1時間半の林道歩きで
美濃戸口へ




   
 ズミ(別名コナシ):バラ科

今年の咲き具合は?と見に行ったら、見事な満開!





サラサドウダン:ツツジ科





 
   
 
 テンナンショウの仲間:サトイモ科

葉っぱの形が、スルガテンナンショウとは違う

付属体(仏炎苞をめくると現れる棒状のもの)は白色




 
   
   
 テンナンショウの仲間:サトイモ科

葉っぱの形が、スルガテンナンショウとも、上のテンナンショウとも違う

葉っぱの縁が、ギザギザ   付属体は緑色




   
 マタタビ:マタタビ科

白い葉っぱに引き寄せられて近づいていくと・・・実が生っていた

多治見近辺では、つい2日前花が咲いていたのに




   
 コデマリ?:バラ科

雄しべが長〜い花




   
 ツマトリソウ:サクラソウ科

ここでだけ、二輪咲いていた




美濃戸山荘前の北沢・南沢分岐  12:00

これでぐるりと一周してきたわけ

今からなら13:20発のバスに乗れそう…と思い
10分休憩後出発




   北沢・南沢分岐〜美濃戸口


 
 コマガタケスグリかな?:ユキノシタ科

美濃戸山荘前に咲いていた

長い花序になっているが、下から咲きあがっていき、半分以上の花は終わっていた




  
 サラサドウダン:ツツジ科

やまのこ村前に、鈴なりになって咲いていた




   
 ササバギンラン:ラン科

下りにはいつもショートカットを2回する

そのショートカット中に出会った  これで3株目




   
 レンゲツツジ:ツツジ科

これでレンゲツツジともお別れ




   
 イブキジャコウソウ:シソ科

膨らんでいる蕾はこれだけ




橋を渡って、緩く登るとゴールの美濃戸口



 
   
 ヤグルマソウ:ユキノシタ科

大きな特徴ある葉っぱ  まだ蕾のよう




 
ヤマツツジ:ツツジ科

朱色のかたまりを見て、美濃戸口のバス停に到着  12:50



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
バス出発は、13:20  入浴するには忙しすぎる

チップトイレでタオルを水で濡らし、体と髪を拭いて、着替えをして終わりとする

さて、バスの切符を買うついでに、缶ビールも

椅子に座ってのんびりしようかと思ったら、既にバスに乗車している人がいる
今乗り込めば座れると思い、ビールを片手に乗車

ザックを膝の上に置いて、おつまみを食べながら冷たいビールを飲む

乗客はどんどん増え、立っている人もいっぱい
あまりの大勢に諦めて乗らない人もいた

約40分、座われて良かった〜

一本後のバスに乗るつもりで、早くなった電車の連絡が調べてない
バスを素早く下りて、近道の階段を登って改札へ

駅員さんに、「あずさ」と普通の違い・「しなの」を利用するかしないかなどを聞いて、乗り継ぎ決定

14:07の「スーパーあずさ」に乗って塩尻へ  そこで25分待って「中津川行き普通」に乗ればOK・・・と

塩尻で、下山報告をすることをすっかり忘れ、立ち食いうどんを昼食代わりに食べていたので
はっと気が付いたときは発車5分前

プラットホームには公衆電話なし  キオスクで尋ねると上の待合室なら有ります・・・だって

階段上って電話をかけてまた下りてくるには、時間が足らない

諦めて「中津川行き普通」に乗車

結局帰宅してからメールを送信  汗とビールとうどんにかまけて、連絡しないでゴ・メ・ン
!!




 
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