雨の多かった今年の夏・・・やっと北アルプスの山へ

          爺ケ岳 & 立山 
                                   
 

 
  2日目 9/27 (火)



冷池山荘上の広場から


冷池山荘を見下ろす場所まで散歩


爺ケ岳中峰


今日は1人だけの部屋

●場 所 爺ケ岳=長野県大町市・富山県立山町
●標高 爺ケ岳中峰 2669.9m
●コースタイム
1日目 9/26(月) 
柏原新道登山口
冷池山荘着(泊)

7:09~7:14
16:17

2日目 9/27(火)  
冷池山荘
散歩終了
下山開始
冷乗越
中峰山頂
種池山荘(泊)

5:54発
6:01
6:25
6:42
8:08~8:18
10:01着

3日目 9/28(水) 
種池山荘
柏原新道登山口
扇沢駅
室堂ターミナル
雷鳥沢ヒュッテ

6:06発
10:04着
11:14着~11:30発
13:10着

14:35頃着

4日目 9/29 (木)
雷鳥沢ヒュッテ
室堂ターミナル
JR多治見駅

6:06発
15:35~16:00
23:38着

   爺ケ岳周辺地図こちら
    地理院地図はこちら

      

朝食は5時から
昨日の夕食は、2割ほどしか口に入らなかったが
今朝は、完食~
食欲があれば大丈夫

 
 今日は、着替えなどの必要ないものは山荘に置いて、
鹿島槍へ登ってから再度パキングしなおして
種池山荘まで下りる計画

しかし、
↑ TVの天気予報を見るとよくない・・・

標準コースタイムは、休憩無しで8時間半
昨日の私のスピードだと10時間は越えそう

そうなると、雨に降られながら歩く確率が高い

天気が良くなければ、展望も良くない

じゃ、何のために鹿島槍まで行く?
鹿島槍は、反対コースも合わせれば、3回も歩いている
うち1回は単独でも縦走している ↓

1回目
1995/7/23~7/25 柏原新道~八方池山荘 2名で
2回目
2002/10/11~11/14 テレキャビン~小遠見~五竜岳~鹿島槍~種池山荘~扇沢  単独で
3回目
2010/8/21~8/23 テレキャビン~五竜岳~鹿島槍~冷池山荘~爺ケ岳~種池山荘~扇沢 4名で


展望もよくない山を、雨に降られながら歩くなんて・・・
布引山まで登ってから引き返そうか?

 
・・・と、あれこれ考えながら、山荘前の広場に上がると  5:38
ちょっと暗いが、素晴らしい朝焼け~ ↑

 
 が、すぐ雲が上がってきて、朝焼けはオシマイ・・・ ↑

 
 鹿島槍方面を見上げると
空は、どんより・・・ ↑

 さあ、行こうか!の気持ちが沸き上がってこない・・・

同室の女性は、朝食前に出発した
五竜山荘まで行くかな?キレット小屋だろうか?
雨の中、歩くにはふさわしくないコース

 
また、朝焼けが戻ってきた ↑ 
 
 
 布引山まで行ってくるか・・・と思って
山荘横の道を歩いて行った 5:54

 
階段を上がっていくと、太陽が現れた
が、雲は厚い

 
 崩壊地を避けるため左の方へ進むように・・・の、
注意喚起看板 

 
 右手の信州側を見ると、太陽は隠れ、
雲がどんどん上がってくる 
あ~あ・・・  

 
 
 もう少し上がってみよう・・・と階段状の登山道を登っていくと、
冷池小屋が見えるポイントがあった 6:01

登山道は上へ上へとまっすぐ続いている

その時、ポツリポツリと雨が降ってきた!
予報より早いじゃないのお!

これで行く気がそがれてしまい、
山荘へ引き返すことに決めた!

たった5~6分のお散歩・・・

 
 冷池山荘に引き返し、
置いておいた荷物をザックに入れ、
雨具の上を着、ザックカバーを付け、冷池山荘を出発~ 6:25

 
 下界は雲の下

 
 この黄色い標識の所から下りが始まる
「爺ケ岳南峰 1:30
種池山荘 2:30
扇沢出合 5h」の文字

コロナの前なら、扇沢まで下ってしまい
そこからアルペンルートを通って室堂へ行き
室堂で、あちこちの山小屋に電話をかけ
宿を確保していただろうが、
今は、完全予約方式になっていて、
飛び込みは出来ないようなので、
予約してある種池山荘で泊るしかない

ま、雨がひどくならないうちに、今日の宿へ着ければ
ラッキーと思おう

 
 
 いったん「鍋底」まで下りてから、登りの途中で
振り返ると、冷池山荘と鹿島槍が見えた

 
 ぐるっと回り込んだ向こうに種池山荘が見えた ↑ ↓
 
 種池山荘から冷池山荘まで、標準コースタイムで2時間10分
所が昨日は、3時間14分かかった!
約1.5倍!
26年前は、2時間35分でほぼ同じタイムで歩いている
昔の自分と比べて嘆いていても仕方ないか・・・

 
 冷乗越 6:42
空はどんより・・・ 青空は無し・・・ 
 
 冷乗越から、立山・劔を望む
こちらもどんより・・・

明後日、あの立山を登る
晴れていてほしい!

 
 紅葉・黄葉も、曇っていると鮮やかさが無くなり、
侘しげに見える・・・

 
 鹿島槍を振り返ると、
左手前が、布引山 その右に南峰と北峰が続く

 
 劔方面も雲が多い
下に見える白い沢は、「棒小屋沢」かな?

 
 鹿島槍方面を振り返ると、陽が当たっている~ 7:40
冷池山荘も小さく見えた ↑ ↓
 
 約1時間でここまで歩けた
ゆっくりでも、休んでいなければ確実に前進している
心臓に楽なマイペースで行くっきゃない・・・と
心に言い聞かせた

 
 ミヤマダイコンソウの紅葉:バラ科

 
 あれ?もう中峰? 7:58
東峰も登るつもりだったのに??
どこで分岐を見落とした??

そっかあ、さっき4人パーティとすれ違う時、
標識が隠れて見えなかったんだ・・・
今日は種池山荘まで、たっぷりと時間があるので
行きに登れなかった、東峰と中峰へ登るつもりだったのに・・・
残念!
この分岐にザックを置いて身軽で登ろうとしていたら
さっきの4人パーティーのうち、1人は通過
残りの3人が、中峰へ登って行った

歩き難いガラガラ道だった

 
 中峰到着~ 8:08
10分の登りだった

  ↑ ↓  左 ここには三角点がある  2669.9m 
   
 しかし、私の手より小さめなので、一等三角点ではない
調べたら、三等三角点だった

右 2020/3/19 愛知県犬山市にある本宮山山頂にあった三角点 ↑
参考のため借りてきた
これは一等三角点=親指から小指の先手前までの大きさだった

 
 中峰から、南峰~種池山荘方面を望む
左側、扇沢方面から雲が出っ張ってきた

 
 元の分岐に戻った 8:27

鹿島槍方面も雲とガス

 
 ウラシマツツジの紅葉:ツツジ科

 
 中峰と南峰の鞍部 8:43
壊れて文字の見えない案内板が立っている場所
ここから登りが始まる

 
 中峰分岐
昨日登ったから、パス

 
 爺ケ岳南峰からの下り
立山方面も雲が多い

 
 左下に、扇沢駅

 
 ↑ おへその凹んだ赤い実
酢っぱさのない甘い味だった

 
 種池山荘がもうすぐガスに覆われるう~ ↑ ↓
ハイマツの緑と黄葉がいいねえ・・・


 
↑ オンタデの紅葉:タデ科

 
↑  ミネカエデ(かな?):ムコロジ科

 
 紅葉・黄葉の中を歩いて種池山荘へ
葉っぱは、もうチリチリの茶色になり始めていた

 
 ナナカマドの仲間:バラ科

 
 チングルマの群生:バラ科

 
 左右は、チングルマの群生地だった

 
 ガスでぼんやりしているが、
白っぽく見えているのは、
チングルマ
すごい大群生地~!
夏にくれば、見事だろう~!

 
 種池山荘に着いた 10:01
冷池山荘から 約3時間半

周りは真っ白~

 
 前もって記入しておいた宿泊者名簿を見せ
宿泊手続き

・・・・・・・・・・・・
靴置き場所・室内用スリッパ・外履きスリッパは
番号が付いていて、冷池山荘と同じ
部屋の番号も同じ番号

明日用のお弁当も注文して1泊3食で頼んだ
労山カードで500円引き

部屋は2階の大部屋
こんなに広いのに、私だけ

「平日・天気良くない」の予報なので
登山者が少ないよう
(結局、この日は5~6名だった)

雨がパラパラしただけで山荘についてよかった~

 
 昨日の行動食(チキンピラフの@米にお湯を入れた物を
1日中持ち歩いていた)が
食欲もなく、適当な休憩場所もなかったため
ずっとザックの中に入れたままだった

やっとテーブルと椅子のある談話室に座れたので
それを食べようと思った
食欲も出てきた
(ストーブもつけてもらって、ポカポカ)

「雪山(せつざん)」という熱燗も頼んで
早い昼食とした  10:20
(寒くて、とてもビールの出番ではなかった)

@米だけではたんぱく質不足なので
「シーチキン使いきりパック」も入れ
全部おいしくおなかに入った

さて、これから夜までどう過ごす?

 
さっきまでガスで真っ白だったが、
少し周りの景色も見え出したので
外のベンチに座ってのんびりしようとした

前方の台形型は立山
その手前は、針ノ木岳からここへと続く稜線

 手前にある赤茶色の植物は、シシウドの仲間

また、ガスで真っ白になってしまったので、
少し歩いてこようかと、種池の前を通って
キャンプ場方面へ散歩  11:35

 
 テント場前にあった、注意書き
「テント場も完全予約
予約なしではテントは張れません・・・と」
今日はテントなし

 
 夏ならいろんな花が咲いていそうないい道だったが
すぐ急な下りが始まったので、
登り返すことを考えると前進は止め、引き返すことにした

 
 2階の部屋から外を眺めた 13:43

鹿島槍方面

 
 爺ケ岳方面 16:05

 
 蓮華方面
真っ白な雲が覆っていたが、
時々雲の間から山が見えた

 
 夕食 17:00
この山荘の食器は使い捨てではなかった

ご飯茶碗も味噌汁椀も湯飲みも、角度があるので
持ちやすく、口の中にスムースに入っていく
冷池山荘はみんな使い捨て食器だった

経費的に、どっちがどっちなんだろうと思った
・・・・・・・・・・・・・・・

今夜は、心拍も落ち着いていてドキドキ感はなかった

心配なのは、明日の雨の量と
雨で濡れた道で滑らないか?
「キケン地帯」で土石流が発生しないか?
・・・ということだけだった


    3日目に続く

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