雨の多かった今年の夏・・・やっと北アルプスの山へ

             爺ケ岳 & 立山 
                                   
 

     
  1日目 9/26(月)


タケシマラン


ゴゼンタチバナ


アカモノ


爺ケ岳南峰


ウラシマツツジ


シロモノ


冷池山荘

●場 所 爺ケ岳=長野県大町市・富山県立山町
●標高 爺ケ岳南峰 2660m・ 中峰 2669.9m
●山行日 2022年9月26日(月)~29日(木)
●多治見から
  登山口まで
JR多治見駅ーJR信濃大町駅⇒扇沢駅・・・柏原新道登山口
 
※ ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス ⇔その他
●参加者 丹羽
●コースタイム
前日 9/25(日) 
JR多治見駅
JR信濃大町駅
竹のや旅館

14:23発
17:02
(泊)

1日目 9/26(月) 
竹のや旅館
JR信濃大町駅
扇沢駅(バス終点)
柏原新道登山口
八ツ見ベンチ
ケルン
駅見岬
一枚岩
石畳
水平道
包優岬
石ベンチ
黄金岬
富士見坂
鉄砲坂
種池山荘
爺ケ岳南峰
爺ケ岳中峰分岐
冷乗越
冷池山荘着(泊)

5:50
5:55~6:15
6:55~6:58頃
7:09~7:14
8:21
8:58
9:34
10:17
10:49
11:03
11:12
11:19
11:36
12:02
12:18
12:39~12:53
14:06
14:25
15:39
16:17

2日目 9/27(火)  
冷池山荘
種池山荘(泊)

5:54発
10:01着

3日目 9/28(水) 
種池山荘
柏原新道登山口 
扇沢駅 
室堂ターミナル
 
雷鳥沢ヒュッテ

6:06発
10:04着
11:14着~11:30発
13:10着
 
14:35頃着

4日目 9/29 (木)
雷鳥沢ヒュッテ 
室堂ターミナル
J
R多治見駅

6:06発
15:35着~16:00発
23:38着

 
 爺ケ岳周辺地図こちら  地理院地図はこちら     


  

信濃大町駅発扇沢駅行きの始発のバスに乗りたかったので、
駅前から歩いて2分の所にある
「竹のや旅館」に前泊した
↑ ここが扇沢行きのバス発着所

 バス停の横にある、「おおまちの水」
「いくつもの山が造る おいしい水」の文字
飲料水だって

 
 バスは6:15発
お客は半分ほどの入りで発車
前方に見える稜線 どこだろう?

 
 扇沢駅に着 6:55着
バスの乗客は全員、アルペンルート利用らしい

柏原登山口へ戻るのは、私だけ

身支度をして出発 6:58頃

 
 バスで来た道を、約15分戻る

 
 ↑ ここは無料の市営駐車場

 
 扇沢橋で扇沢を渡ると・・・

 
柏原新道登山口 7:09
プレハブの横のテントには、
計画書チェックの係員

 
用意してきた計画書を見せた
「山小屋は予約してありますか?
明日の天気は下り坂です」
・・・などと、天気予報の紙を見せて説明

「無理しないように行ってきます」と答える

 
 ここが、登山口 標高1350m 7:14発

種池山荘(2450m)までは、約1000mの登り 

 
 カニコウモリ:キク科
残り花

 
 登って登っての連続だと覚悟している

最近、スピードが出ないので、
何人に「お先にどうぞ」と言ったことか・・・
マイペースで行くしかない・・・と腹を括っている

 
 樹林の中の道
花でもあれば、カメラで撮ったりして元気になれるのだが
そんな楽しみが無いので、疲れるう・・・

 
 チラリと、さっきの扇沢駅が見えた 7:56
その上には稜線も見える
あのピーク、針ノ木岳?

 
 休憩 7:58~8:05
以前は、「50分歩いたら休憩」と決めていたが
最近は疲れたら休むことにしている

 
 ミヤマシキミ:ミカン科
赤色はよく目立つ

 
 オヤマボクチ:キク科
背が高く、花も大きかった

   
 リンドウ:リンドウ科
このあたりだけに固まって咲いていた

 
 八ツ見ベンチ」 8:21
この表示板の下に、申し訳程度の木の板が置いてあっただけ
名前のいわれが分からない・・・
山が八つ見える?
木々に隠れてなあんにも見えなかった

「10分のいくつ」と書いてある山や
〇合目と書いてある山も多いのに
この柏原新道は、行程がどの辺りなのか
サッパリ分からない
表示板は、不思議な名称ばかり

 
 ここはよく見える!
扇沢駅と、その上は、やっぱり針ノ木岳?

 
 古びた木の階段の他に、
新しい鉄の階段もあった

   
 葉っぱの下に、チラリと赤い色が見えた
タケシマラン:ユリ科

背は高くもなし、低くもない
大きめの実だった
くるりと葉っぱを裏返したら、
つやつやの赤い実が垂れ下がっていた

   
 こちらは、オオバユキザサ:ユリ科

   
 ツルリンドウ:リンドウ科

 
 ミヤマシグレ:レンプクソウ科
葉っぱは、虫食いだらけ
よほど美味しいらしい

 
 ここから危険地帯 8:53
*この先約150mの間は、ガケの上を
通ります。足元に草地や木々が生えていて
油断しがちですが、転滑落には、十分
注意をしてください。過去にも事故が
発生しています。


手書きの文字は説得力が大きい・・・

 
 ここの左側に注意しなさいってことね

 
 すっきり見えてきた~
扇沢駅と、その上の針ノ木岳
左にどっしりしているのは、蓮華岳だね

 
 ↑ これは、種池山荘から針ノ木岳に連なる稜線で
岩小屋沢岳や鳴沢岳やスバリ岳が続いている
30年ほど前に歩いたことがある


 
ケルンの表示板と
積んだ石が崩れそうなケルン  8:58
「ここから扇沢まで1.7KM 40分
種池まで4.5KM 3時間半」の文字

 
 稜線と、大きく崩れた沢
鳴沢岳と岩小屋沢岳あたりかな?

 
 ここで危険地帯は終わりの表示板 09:02

 
 また見えた!
扇沢駅と針ノ木岳

 
 ゴゼンタチバナ:ミズキ科
赤と緑のコントラストが強いので、
ぱっと目に付く
実の数は、多いのや、少ないのや様々

   
 ツクバネソウ:シュロソウ科
これは4枚の葉っぱの中央に
1つだけ黒っぽい実ができる

 
 スノキかな?:ツツジ科
食べてみたが、そんなに酸っぱくはなかった

 
 ↑ ガスが出てきた・・・と思ったが、
しばらくすると、消えていった・・・ ↓
 
 
 ↑ 稜線上に、種池山荘の赤い屋根が見えた。 09:32
まだまだ遠いなあ・・・

 
あっ、またガスが出てきた・・・
すぐそばに、「
駅見岬(えきみざき)」の表示板 ↓
 
 なるほど~ 確かに駅が見える場所 9:34

 
 左にぽこリ、右にぽこぽこぽこと三つのピーク
地理院地図で調べてみたが
鳴沢岳と岩小屋沢岳あたりかな?

 
 左奥が針ノ木岳、手前は赤沢岳かな?
ガスがまた出てきた

 
 ガマズミかな?:レンプクソウ科

 
正面のピークは針ノ木岳
その左は蓮華岳

 
 一枚岩」の表示板 10:17

どこに?大きな岩がある?
分からなかった・・・
(足元にあるらしいが、木々が茂れば見えるわけがないよね)

 
 ぼ~んやり、種池山荘
うすいガスがかかり、はっきり見えなかった

 
 背丈2cm程のキノコ

   
 ヤマシグレ:レンプクソウ科

 
 石ゴツゴツの道

 
 岩ゴツゴツも出てきた

 
 石畳」の表示板 10:49
なるほど・・・確かに石畳

   
 クロウスゴ:ツツジ科
おへその凹んだ黒い実
誰も採らなかったらしく、あっちにもこっちにも
有り難くビタミンCを補給した
難は、赤い汁が血のようについてしまうこと

 
 山が隠れるう~~

 
 
 オオカメノキ(ムシカリ)? ガマズミ?
どちらも
レンプクソウ科

 
 水平道」の表示板 11:03
名前の通り、たらたらで歩きやすくなった

 
 ヤマハハコ:キク科
残り花

   
 アカモノ:ツツジ科

 
 包優岬(ほうゆうざき)」の表示板 11:12
名前のいわれが分からな~い・・・
手書きでいいので、ひとこと付けてほしいなあ・・・

 
 あら?なんとなく黄色い色が現れてきた
もしかして、稜線近くでは黄葉・紅葉が始まってる?

 
 ガスが取れてくると、
山全体が、緑から黄色に変わってきたように思えた

 
 石ベンチ」の表示板 11:19
追い越しの彼女、小さいザックだなあ・・・
私は今回約10kg 35リットルザック
雨が降る予報だし、気温も低くなるようなので
着替えや防寒具を入れてきたからねえ・・・

 
 左に蓮華岳
丁度雲で隠れている辺りが針ノ木岳かな?

 
 アザミ沢」の標識 11:33
名前の通り、この辺りに、
アザミが群生していた

   
 タテヤマアザミ(多分):キク科
虫がいっぱい集まっていた

 
 黄金岬(こがねざき)」の表示板 11:36
名前の由来が分からない~

 
 危険個所注意の表示板 11:45
ガラ場通過時の注意が書いてあった
サルやカモシカが上方にいる時、
石が降ってくることがあります。
前後の人と間隔をあけ静かに速やかに通過して下さい
」と

 
前方を見ると・・・ 急な崩れのある谷が見えた
その下をぐるっと回りこむように登山道があった
 
 
 通行注意の表示板 11:53
大雨の際には土石流 落石が多く発生します
情報に注意し速やかに通過して下さい
」と

ひえ~っ 
下山時、大雨になりませんように!と念じた

 
 富士見坂」の表示板 12:02
富士見? 富士が見えるはずがない・・・
歩きながら考えたのは、
富士山に登るように急な登りが続くからかな?・・・と

 
 ここはまだ序の口
だんだん傾斜がきつくなっていった

 
鉄砲坂」 12:18
 またまた意味の分からない表示札・・・

熊出没注意
ここ数日、山荘付近にクマが出没しています。
大声を出す、鈴を鳴らすなど、ご自身の
存在のアピールをお願いします。
種池山荘まで時はおよそ15分です。
」と

ここ数日・・・と、いわれても、板は古びているし
何年何月の何日にこの板を掲示したかも不明では
緊迫感が薄れるというもの

まったく人に会いそうにない山域に入る時は、
クマ避け鈴を付けるが、
ここはメインの登山道
人に会わないはずはないと思い
今回は持ってなかった

 
 やっと山荘の屋根が見えた 12:32
見えてからの石段が長かった・・・

 
 種池山荘に到着~ 12:39
登山口から 5時間25分! 
標準コースタイムは、休憩無しで3時間50分

大勢の登山者の姿

 
 山荘前からの展望-1
左から蓮華岳・針ノ木岳
ぐるっと回り込んで種池山荘へつながる尾根
鳴沢岳だろうか?

 
 山荘前からの展望-2
これから登る爺ケ岳南峰

 
 山荘前からの展望-3
登山道の標識と、蓮華岳・針ノ木岳を入れてみた

 
 ベンチで10分ほど休んで、出発 12:53
手前が爺ケ岳南峰
その向こうが中峰(三角点がある)

なだらかな登り
稜線伝いに山頂まで続いている

黄葉してるじゃないのお~
思ってもいなかった
今年はいつまでも暑かったし、雨も多かったので・・・

 
 後ろを振り返ると、稜線が平らな山が見えた

あれはどこ? 立山?

 
 また、後ろを振り返ってパチリ
種池山荘とその奥の右 ゴツゴツの険しい山が剣!
その左手が立山だね
明後日、あの山に登る!

 
 剣の右側の山々
山の名前が分からない・・・

 
 左前方に、鹿島槍の双耳峰

 
 カエデの仲間の紅葉

 
 爺ケ岳の麓は紅葉・黄葉が始まっていた

 
 登山道は、石ゴロゴロ
その両側の木々が色づいていた

 
 後ろを振り返ると、ガスが上がってきた
正面右奥が剣
種池山荘も見える

 
 あれえ? あのとんがりは、槍だよね!

 
 ウラシマツツジの紅葉:ツツジ科
今が真っ盛り!
緑は、
ガンコウランコケモモの葉っぱ

 
 左前方の鹿島槍 ↑
その手前の赤い屋根は冷池山荘 ↓
 
冷池山荘を引っ張りよせた
今日の宿
ぐるう~っと回り込むので、まだまだ

 
 シロモノ:ツツジ科

 
 鹿島槍を見ながら爺ケ岳南峰に向かっていると
突然、左足が攣った
イタタタタ!!
マッサージをしても治らない
ザックを下ろして、救急袋から漢方薬を出し
水と共に飲むと、ものの2分も経たないうちに痛みが消えた!

この薬の効用は経験済み
今まで数回お世話になっている

少し休んで出発
この後、ん??という感じはあったが
痛くはならずに済んだ

 
 何度も後ろを振り返って
立山や剣や種池山荘を見ながら山頂を目指した

途中、標識はなかったが、
巻き道と直登に分かれている場所があった
迷ったが、踏み跡はどちらにもあったので直登を選んだ

 
 爺ケ岳南峰に着 14:06
私1人のみ
巻き道から登ってきた2人も、反対側から山頂へ

 
 いったん、冷池山荘へ通じる登山道に下りた 14:12

ここからはザレザレの道になった

 
 前方は、爺ケ岳中峰と、その奥は東峰
今日は急ぐので、ピークへは行かずにトラバース道を歩く

 
 だんだん、鹿島槍が近づいてくる

 
 ウラシマツツジの紅葉は真っ盛り
あっちにもこっちにも紅色の塊り

 
 ここから中峰へ登れる 14:25
が、今日は通過

 
 中峰を通り抜ければ、ここへ下りてこられる  14:31

 
 立山や剣が、左手に見えるようになった

 
 右手は、信州側
雲が多いしガスも上がってきた

 
 冷池山荘と鹿島槍
右手から、どんどんガスが上がってくる

左手の富山側はすっきり~

   
 コケモモ:ツツジ科

 
 しばらくの間はたらたら道
が、いったんぐんと下ってからの登り返しが待っている

 
 左手に、剣~!

 
 右手の信州側から、ガスが押し寄せてきた~

 
 赤い岩肌の崖を見ながら、細い登山道を歩く

   
 シロモノ:ツツジ科が出てきた
今回一番多かったかな?
左の赤いのは
コケモモ

 
 冷乗越(つめたのっこし)  15:39
ここから右へ、赤岩尾根を下っても下山できる
(まだ歩いたことは無い)

前方、下って登れば冷池山荘~

 
 さっきまであの爺ケ岳にいた
こんなに下ってきた・・・

 
 なべ底に付いてから、登りになる
あと少し・・・

 
信州側は雲もガスも多い

 
 冷池山荘に着 16:17 
約9時間・・・!
(標準コースタイム・休憩無しで6時間になっている)
長い休憩は取っていない
心臓に負担のかからないマイペースで歩いていたら
こんなにもかかってしまった・・・ 

住所や名前を書いてきた用紙と
労山カードを提示して宿泊手続き
(労山カードがあると500円の割引がある)

すぐ部屋へ案内します・・・を断って、
「まずビールを下さい」と言った
これで元気になれる

 
 山荘上の広場のベンチに座って、一息ついた
信州側はぼ~んやり

 
 鹿島槍方面

3名の登山者の声が聞こえてきた
どうやら同じ労山仲間らしい
もしかして岐阜労山か?と思って、声を掛けたら、
愛知労山だった

室内履きのスリッパや外履きのスリッパには
番号が付いていて、登山靴の置き場所も指定されていた

 
 部屋は2階の相部屋

ビニールカーテンが張ってあって、一応隣との区別がしてあった
お布団は3人分
先客は1人
部屋の中の階段を上がれば
同じような人数が泊まれる仕組みらしいが
結局は、1室2名だけだった
平日を選んだ甲斐があった

↑ 2階からの眺め
あの山並みをずう~っと歩いてきた

 
 夕食は2回戦目

対面は無し・黙食・食器などは皆、使い捨て

疲れすぎて、食欲がない
ご飯の量が多かったので減らしてもらったが
それでも食べきれなかった
↑ このおかずの2品と、お味噌汁とお茶をお変わりしただけで
もう喉に通らなかった・・・

夜中、心拍が異常に高くなって不安を感じた
「診療所」という看板があったので
スタッフに声を掛けてみたが、「平日はドクターはいない」とのこと

この異常な心拍数が収まらない場合は、
へり下山か・・・と思ったが
ふと、「そうだ!水分をとれば多少落ち着くかも・・・」と思って
約500ccを飲んで安静にしていたら
だんだん治まってきて朝を迎えることができた

 
  〇 爺ケ岳・立山付近の今までの山行

    〇1994/7/23~7/26 扇沢~爺ケ岳~スバリ~針の木~蓮華~七倉岳~七倉温泉  4名で
  
    〇1995/7/23~7/25 柏原新道~八方池山荘 2名で

    〇2000/7/23~7/30 称名平~大日岳~雷鳥沢~雄山~剣沢~剣岳往復~真砂沢~仙人池~
     阿曽原温泉~欅平~馬場谷温泉~清水岳~履くだけ村営宿舎~白馬鑓~不帰キレット~  
     唐松岳~八方池山荘                    雷鳥沢まで2名 その後は単独で
     
    〇2002/10/11~11/14 テレキャビン~小遠見~五竜岳~鹿島槍~種池山荘~扇沢  単独で
      
    〇2010/8/21~8/23 テレキャビン~五竜岳~鹿島槍~冷池山荘~爺ケ岳~種池山荘~扇沢 4名で
      

    2日目に続く

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