美濃戸口~行者小屋~文三郎尾根
      
         赤岳~横岳~硫黄岳
                    
 



赤岳山頂


赤岳展望荘


イワウメ
●場 所 長野県 茅野市・南牧村 山梨県 北杜市
●標高 赤岳2899.2m 横岳2829m 硫黄岳2742.1m
●山行日 2023年6月24日(土)~25日(日) 前夜茅野市泊
●コース 美濃戸口・・・美濃戸山荘・・・行者小屋・・・文三郎尾根・・・赤岳・・・赤岳展望荘(泊)
●多治見から
  登山口まで
JR多治見駅ーJR茅野駅⇒美濃戸口(登山口)
 
※ ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス
●参加者 丹羽
●コースタイム 6/23(金)茅野で前泊
JR多治見駅
JR塩尻駅

JR茅野駅
駅前ホテル

6/23(金)前日
14:23発
15:53~16:11
16:45着

ホテル泊

1日目
6/24(土)
JR茅野駅
美濃戸口
美濃戸山荘(南沢分岐)
行者小屋
中岳分岐
赤岳山頂
赤岳展望荘
1日目
6/24(土)

9:20発
9:58着~10:00発
11:10~11:20
14:10~14:25
15:55
16:50
17:30着
2日目
6/25(日)
2日目
6/25(日)

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   前日 6/23(金)   
      茅野駅前ホテル
 
 以前にも利用した前泊用のホテル

始発のバスに乗らないと、
私のスピードでは、明るいうちに赤岳展望荘へ着かない
今年は、今の時期、土日しか運行していない
いつも利用する赤岳頂上山荘は、まだ準備中

 
 ホテルの4階から見下ろした光景

    1日目 6/24(土)
      茅野駅~美濃戸口
 
6/24朝の八ヶ岳 5:30
稜線は、雲が多め

 
 10分後には稜線が見え始めた
幸先が良い!と喜んだが、
また全部雲の中に入ってしまった

ま、雨が降らなければ良しとするつもり

 
 茅野駅
多治見からだと、1番の「しなの」に乗っても9:23着!
美濃戸口行バスは、9:20
ちょっとのことで乗れない・・・

おまけに、以前は7:20発のバスがあって
便利だったのに、今年は不便になってしまった

 
  関東地方からは、八ケ岳は便利で、
当日始発のバスに間に合うように来れる

中部・関西方面は、当日朝出発では間に合わない

関東の登山者より前に並ばないと、
前泊した甲斐がないので早めにホテルを出た

同じような考えの登山者がいて、
現在3名分のザックが順番を待っている所

だんだん人が並び始めた

アルピコのスタッフが、
「先週はバスが3台出ました」・・・だって

「最後尾はこちらです~」とか、
ICカードは使えないので
切符を購入してくださ~い」と呼び掛けていた

切符売り場は9時にならないとシャッターが開かない
以前はもっと早かったし、往復切符も買えたのだが
片道しか買えない・・・って

2番に乗って座れたが、
11名などの団体がいたので
団体全員が同じバスに乗る為、スタッフは立っていた

途中からの乗客はいない(はず)ので、
皆、
通路にザックを置いていた

私も窓際の席を団体さんの女性と交代して
通路側に座って、ザックが倒れないよう支えていた
団体さんの女性は、スタッフがザックの面倒を見ていたので
大丈夫

着いたらすぐ歩き始められるよう
バスの中ですべての準備をした

予定より早くバスは美濃戸口に着いた
2台目も殆んど同時に着いて、中はがら空きだった

降りる際のもたもた(切符を買っていない人がいて)が
少しあったが、ま、それほど出発は遅くならず
10:00には出発できた

     美濃戸口~美濃戸山荘(南沢分岐)
 
 硫黄岳・赤岳方面へ左折

 
 調べ中
美味しそうな赤い実
何だろう?

   
 グミの仲間:グミ科
背の高い木にたくさんの花

 
 ニシキウツギかな?:スイカズラ科
ピンクや、白っぽい花もあった

 
 ヤグルマソウ:ユキノシタ科
花が重くて垂れて咲いていた

 
 シロバナノヘビイチゴ:バラ科
歩き始めて、すぐ白い花が目に留まった
めずらしい~と思って、パチリ

この後、いやというほどこの花に出会った

 
  美濃戸口から坂道を緩く下ると
川に出た

橋を渡る所でパチリ

 
   
 
 ジンヨウイチヤクソウ:ツツジ科
車道は車が多いので、ショートカットコースを歩いた
このジンヨウ(腎臓形の葉)で、名前がすぐ思い浮かんだ

 
  車道に合流

 
 ムカゴトラノオ:タデ科
一箇所に固まって咲いていた

 
 
 
 ヤマツツジ:ツツジ科
山の中に点々と朱色が目立った

   
 ササバギンラン:ラン科
2株近接して咲いていた
ここだけのこれっきりだった

 
 イブキジャコウソウ:シソ科
この花も、ここだけのこれっきりだった

 
 グミの仲間:グミ科
橋の手前に、大きな木
びっしりと花を付けていた

 
  これが北沢の川
明日は、この北沢沿いに歩いてここへ戻ってくる

 
 オガラバナ:ムクロジ科
川の傍に咲いていた

 
 
 サワグルミ:クルミ科
名前の通り川の傍にあり、実が垂れていた

 
 マタタビかな?:マタタビ科
葉っぱがペンキを塗ったように白ければ
すぐ
マタタビと分かるのだが、サルナシかも?

どちらも葉柄は赤いので見分けがつきにくい・・・

 
 カラマツソウ:キンポウゲ科
皆、背が低かった

 
  美濃戸山荘に着いた 11:10
大勢の登山者が休憩していた
私も席をお借りして休憩

    美濃戸山荘(南谷分岐)~行者小屋 
 
  ここから「南沢」へ右折 11:20

   
 マタタビ:マタタビ科
南沢入口に咲いていた
こちらは葉っぱが白かった
葉柄の色は、さっきより薄い

 
 ギンリョウソウ:ツツジ科
顔を出したばかり

 
  こんな橋がいくつもあった
増水したら、流れたり壊れたりしてしまいそう
その修理も大変なこと!

茅野市の予算は大丈夫かと心配になってきた
北沢にも、たくさん橋があったし・・・

 
  ホテイラン保護地帯には、緑のロープが張ってあった
ぱっと見には、ピンクの花色は見つけられなかった
白い札と、こんな緑の札があった
きっと、ここに咲いていましたよ~の印だと思うけれど
色の区別は何だろう?

↓ これは、2015/6/13に出会った時の様子
参考のために借りてきた

 

 
   
 
 
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ↓ これは、2019/6/18に出会った時の様子
参考のために借りてきた

 

 
 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・
今回は、一輪も出会わなかった・・・
日にちが1週間ほど遅かったことが原因かも

 
  これで幾つめの橋だろう?
大きな木が流れてきて橋にぶつかれば
壊れるかもしれない・・・
修復の作業も大変なこと

 
 キバナコマノツメ:スミレ科
今回j初めて出会ったのでパチリ
以後、何度も出会ったし、一面に咲いている場所もあった

 
 大きな岩やど
この少し上には、もっと大きな岩やどがあった

 
  また橋を渡り・・・
 
  またまた橋を渡る

赤テープは、ここから曲がりなさいの印だろう

 
  苔・苔の世界に入った

 
 キバナコマノツメ:スミレ科
この花は、こんな湿っぽい所が好きな花

 
  また橋を渡る

 
  樹林の中は、苔の世界

 
  また橋を渡り・・・
 
  またまた橋を渡る・・・

 
 休憩適地を探しながら歩いていたが
いい場所が無く
登山道わきの岩の上に腰を下ろして休憩 13:05

   
 イワカガミ:イワウメ科

この辺りの標高なら、
コイワカガミではなく
イワカガミだろうね

   
 シロバナノヘビイチゴ:バラ科
わんさか・わんさか、登山道の両側に咲いていた

   
 オサバグサ:ケシ科
6月の八ケ岳の樹林帯の代表的な花
でも、今回は少なかった
いったいどうしちゃったんだろうと思うほど
翌日の硫黄岳から赤岳鉱泉までには、たくさん咲いていた

 
  河原に出た 13:38
ここまで来ると、あと少しで行者小屋だ・・・と思うのだが
まだまだ
いったん樹林の中に入ってから・・・
 
 再び河原に出ると、ほんとに行者小屋はすぐ 14:00
いつもこの辺りから八ケ岳の稜線が見えるのだが・・・

↓ ガスッていないとこんな感じ

 
 ↑ 2019/6/18撮影
参考のため借りてきた
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・

 
 ↑ これは積雪期(2018/3/30)
参考のため借りてきた

 
  行者小屋に着いた 14:10
大勢の人と、たくさんのテントの数

 
  山はまだガスの中
行動食をおなかに入れ、出発~ 14:25

    行者小屋~文三郎尾根~中岳分岐 
 
  文三郎尾根を目指す
これから登るのは、私だけ・・・
3時間あれば、赤岳展望荘に着くだろうと計算した

   
 ミツバオウレン:キンポウゲ科
葉っぱが三つ葉になっているので
ミツバオウレン

 
 コミヤマカタバミ:カタバミ科
ちょっと小型で、ピンクの筋が可愛い

 
 ここから左折 14:35
真っ直ぐ行くと阿弥陀方面

降りてくる人はいても、これから登る人はゼロ!
スピードが出ない歩き方の私にとって
後ろから誰も来ないのは、とっても気が楽

 
 ツガザクラ:ツツジ科
薄ピンクの花びらに、赤い萼が可愛い

花を見ると元気が出てくる
久しぶりの花はもっと元気が出る

 
 コイワカガミ:イワウメ科
この標高(約2400m)で小型の花なら、コイワカガミ

 
  さあ、階段登りの始まり~ 14:53

 
 調べ中:マツ科(と思う)
このピンクの丸い形、初めて見た~!

 
  振り返ってみると、行者小屋が小さく見えた
「結構登ってきたじゃない!」
・・・と、自分に感心

 
  階段は整備されていない所もあって
バランス感覚が必要

 
コイワカガミの群生~:イワウメ科
休まず1歩1歩登る

 
  うへ~ まだまだ続く~!
足を上げる時、妙に捻ったせいか
足が攣ってしまった!
予防のためにと、行者小屋で1袋飲んだが
もう1袋飲んで、マッサージをしばらくしていた
いつもはマッサージをしてあげる役目
今日は自分のためにマッサージをした

ぐいぐいっと筋肉の中まで揉むように
きつくするのがコツ
2分で効く!と自分に言い聞かせた

 
  左側は赤岳方面 15:06
あの稜線まで登らなくっちゃ!

 
  行者小屋がもっと小さくなった
遠くに蓼科山が見えた

 
 右手には、阿弥陀岳(山頂はガスの中)
その左は中岳

 
 赤岳のゴツゴツが近づいてきた

 
 コイワカガミ:イワウメ科
これだけ集まると豪華~

 
 
 ナナカマドの仲間:バラ科
花は垂れていない


  ミヤマハンノキかな?:カバノキ科
標高が高くなると、背丈が低くなっていた

 
  段差が大きいよう・・・

 
 コイワカガミ:イワウメ科
よ~く咲いてるねえ・・・

 
  まだ続くう・・・

稜線を見上げると、標識が立っていた ↓

あそこが、中岳からの道と合流する場所

 
 コケモモ:ツツジ科
可愛いね!

 
 キバナシャクナゲ:ツツジ科
ちょっと萎れているけれど、会いたかった花!

      中岳分岐~赤岳山頂
 
  稜線の合流点に着いた! 15:55
右側の中岳~阿弥陀方面

 
  こちらは、今登ってきた階段道

 
  こちら左側は、赤岳への登りが続く

 
 ウメハタザオかな?:アブラナ科
岩の間にちんまり咲いている真っ白い花

   
ウラシマツツジ:ツツジ科
小さな花で見つけにくい

 
 
 イワウメ:イワウメ科
今回は、この花の時期に間に合った~!

 
 チシマアマナ:ユリ科
細い茎で花を支えているので、
風が吹くとゆらゆらして、ピントが合わせにくい

 
 
イワヒゲ:ツツジ科
この花の開花時期に間に合ってよかった~!

 
 
 ハクサンイチゲ:キンポウゲ科
まだ咲き始めたばかりの初々しさ~
いい時期に来れてよかった~!

 
 ミヤマシオガマ:ハマウツボ科
ヨツバシオガマ
タカネシオガマもま咲いていない
この、
ミヤマシオガマだけ

 
  権現岳分岐 16:13
2014/9/12~9/14に、
観音平~編笠~権現~キレット小屋を通って
この分岐まで来たことがある
そして、赤岳~横岳~硫黄岳~東天狗
~高見石~ロープウエイ駅まで縦走した

今から考えれば、よく歩いたものだねえ
・・・と、自分に感心している

 
  鉄の棒と、鎖が「こっちへおいで~」と誘っている

 
  上を見上げると、ゴツゴツの稜線・・・

 
  下山者が2名
鎖がいい目印

 
  ずっと上の稜線の隙間に、標識がチラリ ↓
あそこから左へ進む
 
  ↑ この標識を目指して登っている最中に、電話!
16:30頃か??
スマホはザックの中、すぐには出られない
きっと到着が遅いので、
展望荘からかかってきたのだろうと思った
危険地帯を過ぎてから、かけ直そうと思い
登り続けた
小屋の予約をした時、
「15時ころまでには着くように」と言われていた

でも、昔の元気な時とは違うので
「努力します」と答えた

 
 ミヤマキンバイ:バラ科
鮮やかな黄色が目を惹いた

 
 ミネズオウ:ツツジ科
これは小さな花
また会えて嬉しい!

 
イワベンケイ:ベンケイソウ科
岩の隙間に根を張って
がんばってるね!

 
   
チョウノスケソウ:バラ科
こんなに背が低くても木
枝は地面を這ってどんどん広がる

 
  こんな梯子は、ストックを持っていても
しっかり掴まっていれば登れてしまう

あと少しで赤岳山頂

 
ツガザクラ:ツツジ科
大きな群落をつくると、見事~!

 
  赤岳山頂着! 16:50
頂上山荘が休業中なので、
ここから急な下り約30分で赤岳展望荘へ

さっきの電話にかけなくっちゃと試みたが
普段、メールばかりで電話を掛けたことが無い
どうするんだっけ?と、あれこれ試してみたが
お手上げ~

休憩もしないで、即下山することにした

     赤岳山頂~赤岳展望荘 
 
 
 キバナシャクナゲ:ツツジ科
稜線上のあちこちに固まって咲いていた

 
  さあ、下り!
事故や怪我は下山で起きることが多い
気を引き締めて、ゆっくりでも正確に・・・と思って
下り始めた
傾斜が急なうえに、足を置く凹みが小さいので
この太い鎖に頼って下りることにした

 
  ガスの切れ目から、展望荘が見えた~
あそこまで下りれば今日はオシマイ

こんな所で転びたくない!つまづきたくない!の一心で
降りていった

 
オヤマノエンドウ:マメ科
下ることに一生懸命だが、
花があれば見過ごすわけにはいかない!

 
 ウメハタザオかな?:アブラナ科
さっきより花数が多く、豪華版!

 
  赤岳展望荘に着いた! 17:30
出発から、約7時間半!
ここへは21年前(2002/7/13)に泊ったことがある
雨・強風の中を縦走した!

その時に比べるとずいぶん大きな建物になった
・・・・・・・・・・・・

1回目の食事が始まったらしく、
受け付けは大忙し・・・

遅くなりました・・・と言って受付を済ませた
食事は3回目(最後の回)だと分かったので
まず缶ビールを貰い(労山カードのおかげ)、
談話室へ入って隅の方で足を伸ばしてリラックス

6時の食事まで暖かい談話室でのんびり
それから食堂へ

      赤岳展望荘
 
  夕食はこんな感じ
発泡スチロールの食器と、
オレンジ色のカップ受け(明日の朝食の3回目の色)

お湯・お茶・コーヒーは自由に飲める
チキンだけは苦手なので、
スタッフに「手つかずですが貰っていただけませんか?」
・・・とお願いした

他は完食

食事の最中に、さあ~っと陽が射してきたので
食器を返却してから外へ出てみた

 
  外はガスで真っ白だったが、
太陽はその厚いガスをも通して射していた 18:33

 
  大同心(と思う)の岩のシルエット

 
  蓼科山のシルエット
眼下に小さく行者小屋が見えた

 
  明日登る横岳

 
  こちらは、阿弥陀岳
・・・・・・・・・・・

十分堪能して、やっとザックを持って部屋へ行くことにした

    2日目に続く

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