5月低山ハイキング
      薮原駅〜
鳥居峠〜峠山〜奈良井駅

                          2019年5月11日


                        『   』内は、図鑑やネット検索からの引用です

 上松駅を過ぎた頃、車窓から見えてきた新緑の山
この辺り、緑は濃くなっているが、鳥居峠では黄緑色の新芽だった

多治見駅6:55発に乗ると
途中、中津川駅で乗り換えるものの約2時間半で薮原駅に到着 9:19着
「すぐ歩きだせるように準備しておいて』・・・と言っておいたので、
スムースに出発 9:27

 イカリソウ:メギ科
駅前の道路際の花壇に咲いていた これは園芸種
自生のイカリソウより小型
赤紫色のイカリソウ(やはり園芸種)もあった

 キバナカタクリ:ユリ科
民家の玄関先に咲いていた
カナダでは、グレイシャ―リリーと呼ばれていたが、渡来品だろうか?
自生のカタクリより花は小型  しかし、葉っぱは幅広で大きかった

 
中山道:薮原宿の中を歩いて、まずは、消防署の横まで
ここから山道になり、花も多くなる
 
ニリンソウ:キンポウゲ科
丁度今が見ごろ

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スミレの仲間を集めてみた ↓
 スミレの仲間:スミレ科-1
花も大きい・葉っぱも大きい もしかして、
オオタチツボスミレ?
   
  タチツボスミレ:スミレ科-2
これは普通サイズ
   
ニョイスミレ(ツボスミレ):スミレ科-3
白地に赤紫の筋がくっきり
   
   
エイザンスミレ:スミレ科-4
大きな花で葉が切れ込んでいるのが特徴
この辺りにだけ咲いていた
  
 スミレ科-5
大振りで白色

   
 マルバコンロンソウかな?:アブラナ科
茎や萼がとても毛深い

   
  ムラサキケマン:ケシ科
  ヤマブキ:バラ科
前回は、登山道の両側に
見事に真っ黄色な群生を作っていたが
今回は少なかった・・・

 
 鳥居峠越えコース入口 10:07
ここからしばらくの間、石畳の道となる


ここをクリックすると大きく見えます

ここをクリックすると大きく見えます
  ニリンソウ:キンポウゲ科
緑と白のコントラストが、清楚で美しい

   
 シロバナエンレイソウ(ミヤマエンレイソウ):ユリ科
登山道脇に咲いていた

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ネコノメソウの仲間を集めてみた ↓
   
   
  ネコノメソウの仲間:ユキノシタ科-1
ネコノメソウの仲間は種類が多くて、判別が難しい・・・
↑ これは、緑と黄色と茶色の3色
   
   
ヨゴレネコノメ:ユキノシタ科-2
-1とよく似ているが、葯の色が違うような・・・

 ここをクリックすると大きく見えます
 
   
  ネコノメソウの仲間:ユキノシタ科-3
↑ 大群生だった 
-1 -2と同じだろうか?
    
 ネコノメソウの仲間:ユキノシタ科-4
↑ 葉っぱが黄色っぽい 違う種類だろうか?
 
  ネコノメソウの仲間:ユキノシタ科-5
↑ 雄しべだろうか?ツンツンと出ている 黒っぽいのは葯かな?
   
   
 
   ネコノメソウの仲間:ユキノシタ科-6
↑ 上段 花がまだ咲いている株
下段 種がいっぱい こんなにたくさんあるのだから、群生するはず

   
画像2枚は同じ場所
右 「熊避けの鐘」 一人ずつ鳴らして通過 10:16
左 旧国道分岐 ぐにゃぐにゃと曲がって、丸山公園や奈良井宿へ行ける

   
  ウリカエデ:ムクロジ科
雌雄異株だが、中を覗いてみたら雄しべばかりだったので、たぶん雄花・雄株

   
 森林測候所跡地への分岐で、
直進グループと左折グループに分かれ
森林測候所跡地で合流して休憩した

 別グループが休憩していたので、
テーブルはあったが椅子が足りなかった
木陰に入ると寒く感じた
   
 丸山公園下で、
直進グループと右折グループに分かれ
丸山公園で合流し句碑を見学した
次は、御嶽神社へ

  オオカメノキ:レンプクソウ科
直進グループと左折グループに分かれ
御嶽神社で合流
この花は、左折した場所に咲いていた
 
 御嶽神社から、御嶽を展望
雲がかかって、すっきりとは見えなかった

  
 合流後、トチノキ群生地へ

   
  ハシリドコロ(キチガイナスビ):ナス科
『有毒植物 全草に毒があり根茎と根が特に毒性が強い』・・・と
また、『
フキノトウ等の山菜と間違えて食べられることもある』って
名前の由来として、『所かまわず走り回って苦しむことからこの名が付けられた』そうである

 
 ヤマエンゴサク:ケシ科キケマン属
薄青で変わった形の花が特徴

   
   
  フデリンドウ:リンドウ科
前回と同じ場所に咲いていた
雌しべの柱頭が2つに分かれるが、ずいぶん広がっている花もあった 下右
ハルリンドウはこんなには開かない

  
 3つ目の「熊避けの鐘」から、林道を延々と歩いて峠山を目指す
緩い登りが約50分!  しんどかった!
鳥居峠が標高1197m 峠山は1415.8m 約200m以上登ることになる
途中、左手に白い山が見えた どこだろう?
 
 これは、右の方の山
 
 これは、左の方の山
この時期、まだ真っ白なので、3000m級だろうなあ・・・
 
 林道をぐるっと回りこむと、また白い山  これは御嶽だね
さっきの分からない山は、御嶽のずっと右にある

 
 ツバメオモト:ユリ科
歩く時のいつもの習慣で、左右に目を配って歩いていると、真っ白い花が見えた!
咲き始めたばかりの
ツバメオモトの花だった
先頭集団は見なかったらしいので、下山の時に声をかけた

 
 峠山へ左折する辺りで、先頭グループから「虹が見える!」・・・の声が聞こえた
「虹?」雨も降ってないのに?
一緒に空を仰いだ  虹色に見えるが、アーチになっていない 12:01
何だろう? 「彩雲」という言葉が浮かんだが・・・?
・・・・・・・・・・・・・
家へ帰ってから調べた所、
「彩雲」は、『
太陽の近くを通りかかった雲が、緑や赤に彩られる現象
あれは、雲ではなかった  では何? 『
環水平アーク』らしいことが分かった
『大気光学現象の一種で、太陽の下46度の水平線上の薄雲に
虹色の光の帯が見えるもの。 水平弧、水平環 とも呼ばれる。』
また、『
太陽高度が高い時のみ起きる現象のため、
日本では
3月〜9月頃のお昼前後にしか見られないレアな現象の一つと言えます』・・・だって
・・・・・・・・・・・・・
へ〜え、そうなんだ! 珍しいものを見ちゃったんだ私達!!
峠山から帰る頃(12:40頃)には見えなくなっていた・・・

 
   「峠山」山頂到着 12:11 
前回(2017/5/14)の慌ただしかった反省を踏まえ、ゆとりを持って奈良井駅まで行きたいと考えたので
「12時半まで昼食休憩」と言ってしまった

  
 暑い日差しを避け、木陰で昼食
皆、食べるのに一生懸命で、静かなランチタイムになってしまった・・・

 
 出発前に、三角点前で集合写真
今日の参加者、合計13名

   
 反射板
これがあるので峠山の展望はイマイチ・・・

 ミツバツチグリかな?:バラ科
真っ黄色の蛍光色
   
エンレイソウ:ユリ科
白花は
シロバナエンレイソウ
これは紫色なので、
エンレイソウ
右 花の拡大 中央にあるのは雌しべ 柱頭の先が分かれている
その周りに6本の雄しべ 花粉が見える


   
 「どんどん下っていいよ〜」と言ったところ、
下りは最後尾でも40分で峰の茶屋に着いてしまった
休憩していた先頭グループと合流


この峠から奈良井宿の舗装路まで約60分
前回は、あずまやで休憩したり
花が多くて鑑賞したりしていたため
最後には小走りで慌ただしかった記憶がある
・・・・・・・・・・・
奈良井宿でゆっくりしたいグループと
花を見ながらゆっくり歩くグループとに
分かれることにして出発 13:18

   
 ヒトリシズカ:センリョウ科-1
峠までと、峠からは、ガラッと花が変わっていたことを覚えている
まず、
ヒトリシズカが現れた
『花には
花弁も萼もなく雌しべ1個と子房の横腹に雄しべ3個がつく
雄しべの花糸は白色でよく目立つ
外側の2個の雄しべは基部の外側に黄色の葯があり、中央の雄しべには葯がない』・・・と
   
    
 ヒトリシズカ:センリョウ科-2
つまり、
白いものは雄しべ 黄色い部分が葯 
 雄しべの根元にある緑色が、雌しべ 雌しべの先端の白っぽい部分が柱頭
上左 上の方に緑っぽい粒粒  これが若い実らしい 

   
ニリンソウ:キンポウゲ科
峠を越えてからも、
ニリンソウは小群落を作っていた

   
 ラショウモンカズラ:シソ科
これも峠を越えてからの花

   
 ミツバツチグリかな?:バラ科
黄色はよく目立つ

   
 左右にヤマブキの黄色い花 チゴユリ:イヌサフラン科
下を向いて咲く

   
 新芽が黄緑色!  ナガバモミジイチゴ:バラ科
これも下を向いて咲く

   
 
 ニワトコ:スイカズラ科
モコモコした泡のような花の固まり
1つの花は、5ミリ程の大きさで5つに裂けている
赤っぽいものは、雌しべ

   
シロバナエンレイソウ(ミヤマエンレイソウ):ユリ科
左 3つの株が集まっていたが、葉も花もぱっときれいには開いていなかった・・・
1つの花は虫に食べられていたし・・・
右 花の中を覗くと、中央の星形の部分が子房 その中央に3裂した柱頭が見えた
その周りに雄しべが6本

  
 クサボケ:バラ科
盛りは過ぎていた

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テンナンショウの仲間を集めてみた ↓
   
  テンナンショウの仲間:サトイモ科-1
多治見近辺でよく出会う
スルガテンナンショウは、緑地に白の模様でよく似ているが
中にある棒状のもの(肉穂花序:にくすいかじょ)が、前に曲がっている点が、異なっている

   
 テンナンショウの仲間:サトイモ科-2
左 一見茎のように見える『偽茎』の中に折りたたまれていた葉が出始めた
右 紫色の仏炎苞だった
   
テンナンショウの仲間:サトイモ科-3
左 『偽茎』の中に折りたたまれていた葉が出始めた
右 葉が広がり始めた  仏炎苞は緑色だった

   
 フキ:キク科
雌雄異株なので、これは雌花・雌株
4月には、どっさりフキノトウのお土産ができたっけ

 ムラサキケマン:ケシ科
山にも咲いていた
畑だけではなかった
   
 クルマバソウかな?:アカネ科
葉が車状に付いているので、「クルマ何とかという名前」までは思い出した

  
 新緑の中を歩いて下山

   
ワダソウ:ナデシコ科
花びらは5枚で、先端がくぼむのが特徴だって

   
 フタバアオイ:ウマノスズクサ科-1
ハート型の葉っぱがいっぱい(普通は二つ付けるので
フタバ
根元を覗いてみると、赤い花が咲いていた

   
  
 フタバアオイ:ウマノスズクサ科-2
『花は対をなす葉柄の基部から出て一つだけ生じ、花柄には毛がある
花弁はなく、花弁状に発達した萼片は淡紫色で、下半分は融合して椀形となり、
その
外面には毛が多い
萼片の先端の三角状の列片は
反り返って萼片基部に接する』・・・と
また、『
雌しべの花柱は6個あり、互いに合着して柱状になっている
雄しべはその周囲に12本あり、長い花糸を持つ
この花糸は、開花当初は反り返っているが、次第に立ち上がり、
先端の葯が
柱頭に近づくようになる
これは
自家受粉をしやすくするものと考えられる』・・・だって

   
  セリバオウレン:キンポウゲ科
4/7には、花が咲いていた↓が、今日は大きな実になっていた


 
 石畳を降りると、鳥居峠コースの出口 14:19

   
 ここから舗装された車道歩き  ショートカット―コースを下りて
再び舗装路へ 14:24

   
 奈良井宿の中を歩いて駅へ  「奈良井宿」の大看板
奈良井駅は、このすぐ後ろ 14:52着

途中で雨が降ってきたせいか
皆、早々と駅の待合室に入っていたらしい
ゆっくり組は、雨を避けた軒先で缶ビールを飲んだり、
お店に入ってお土産を買ったりしていた

最後は、雨のためやっぱり慌ただしくなってしまった


  * このコースを歩いた様子

2019/4/17 JR木曽平沢駅〜JR薮原駅(峠山はパス)
2018/5/4  JR薮原駅〜JR奈良井駅(峠山はパス)
2017/5/14  JR薮原駅〜峠山〜鳥居峠〜JR奈良井駅
2017/9/3  JR薮原駅〜峠山〜鳥居峠〜JR奈良井駅
2017/3/4  JR薮原駅〜峠山〜鳥居峠〜JR 奈良井駅
 

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