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ぐっすり眠っていると外で人の声
それも日本語
ぱっと起きて窓を開けると
素晴らしい光景が広がっている
フリースを羽織ってカメラを持って
外へ出てみると
素晴らしい朝焼けの景色
ここから続く4枚の写真は
パークウエイを隔てた西南の景色
私の部屋のまん前の景色
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聞こえてきた声は
カメラマン富永氏の声
彼はフィルムカメラと重そうな三脚
それにコンパクトなデジカメの両方を
持ってきて、使い分けている
今はしっかり三脚をセットして
絶好の場所を選んで
カメラをのぞいている
デジカメは車の中からの景色用
左から、Mt.ブラック・ピラミッド
Mt.ホワイト・ピラミッド
Mt.エポレット
Mt.ピーター・サーバックと連なっている
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部屋の前からでは見えなかった
右側の景色が見たくて
道路近くまで下りていくと
また違った角度から見えた
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もうちょっと回り込むとこの山
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これはホテルの裏側、北西方面の山
私の部屋の裏側はこの山
Mt、ウイルソン
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ウイルコックス・メドウへ行く
途中のサンワプタ峠でカメラ休憩
岩盤の山を見下ろす
車の中からは
いくつもの滝が流れ落ちるのが見えた
雪解け水が幾筋も流れるので
「すすり泣いている壁」とよぶそうである
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ウイルコックス・メドウへの
登山口から氷河を見上げる
だんだん高度を上げていくと
これが見下ろせるようになる
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10人と岡部さんが乗る大型の車
そっくりな車が
やはりお客を乗せて後から到着
ガイド同士は顔見知りで
お客は同じクロッシングに泊まっている
日本人20名
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登り始めてすぐ動くものがいた!
木の下に穴が開けられていて
周りは木のチップのようなもので
こんもりしている
マツボックリが好物でそれの屑だという
ふわふわの堆積物
家主は人の気配で
すばやく木に駆け登っていってしまった
アカリスらしい・・・と
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しばらく樹林の中を歩いた後
すぐ稜線に出た
さっきの氷河が見え始めた
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メドウというのは
平らな所・・・という意味らしい
となるとここはもうメドウか?
周りはチョウノスケソウと
ジムカデの大群落
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これがMt.ウイルコックス
2886mある
だんだん植物の数が減って雪も出てきた
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Mt.ウイルコックスから流れてくる流れか
ここまで来ると
元気な植物は柳の仲間だけ
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遠くに連なる山々
ロッキー山脈の上に立っていると実感
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小さな雪渓を渡って
展望のいい高見へ進む
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土がもこもこしているのが不思議で
岡部さんに尋ねると
「霜柱のせい」だって
夜になって気温が下がり霜柱ができると
こんなにもこもこになるそうである
こんな寒い所にも地リスの穴があちこちに
冬はどうやって暮らすのだろう?
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集合写真を撮ってもらう
また6機のカメラが岡部さんに手渡される
寒い寒い
今日は風もさほどなく
天気もよくてこの寒さ
天候が悪くて風が吹けば真冬なみだろう
「持ってきた防寒用具は
全部持ち上げてください」
と言われているので
フリースの上着、フリースの帽子に
毛糸の手袋を入れてきた
早速防寒具を着込む
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これはアサバスカ氷河
雪上車で観光客を氷河歩きに連れて行く
有名な氷河である
望遠鏡を貸してもらうと
大型バスが登っていくのが見える
登るといっても上までではない
ここから見るとほんのちょっと上・・・
といったところ
昼食は風の来ない所を探して取る
昼食はクロッシングで渡された
サンドイッチ・セット
三角型のサンドイッチと250ccの飲み物
大きな手のひらほどもあるクッキー
それにフルーツ
多すぎて重いので
飲み物とクッキーは置いてきた
テルモスにお湯(食堂で貰った)
を持ってきているので
コーヒーと日本茶を作る
クロッシングには
各部屋に湯沸かし器がないので
ぺっちゃんこ水筒には水道の水
そこへレモンジュースの粉を
入れて持ってきている
無味の水道水よりは口当たりがいい
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これはアサバスカ氷河の
もっと左手にあるアサバスカ山岳氷河
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これはアサバスカ氷河の右手にある
スノー・ドーム氷河
これらを皆総合した言い方が
コロンビア大氷原
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山を見ながら下山できるのが
本当に素晴らしい
今日も雷が来るか?と思って
心の準備をしていたが
雲が出てきただけで終わった
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「ちょっと観光に行きましょう」と
先ほど見下ろしていたアサバスカ氷河へ
つい最近から
氷河の下まで車が入るようになり
氷河歩きも体験できると言う
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その氷河歩きの現場までは
砂利運搬道のようなところを
延々登って行かなければならない
「さっきよりも寒いかもしれません」と言われ
雨具を着込んで寒さ・風除けとする
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氷河の入り口から見上げると
緩いけれど結構な登り
登りはいいとしても
下りはどうするんだろう・・・と不安になる
でも、周りは普通のシューズで
登っている人ばかりなので
滑らないのか?とも思える
両側のポールからはみ出ないように行く
靴底をいっぱいにつけて歩く
走らない
・・・などの注意を聞いて出発
1歩踏み出すと、ざらざらした氷だった
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溶けて流れる水
青い不思議な色合い
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振り返ると登り口は
見えず砂利道が見える
結構登ってきた
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このポールから先は非安全地帯
しかし、平気でどんどん登る人がいる
見回りの公園レンジャーは
ピーと笛を鳴らして
制止することはない・・と岡部さん
溶け流れた水を飲んでもいいと言われ
すくって飲んで見る
若返りの水だと言われたが
癖のない味だった
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先ほどのコースから見ていたところは
ここよりずっと上の部分だったらしい
ここだと低すぎて
先ほどのトレールは見えない・・・と
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さあ、下り
どうしても腰が引ける
足がさっさと出ない
氷の上を下山なんて
アイゼンなしで歩いたことがない
溶けて水が流れている所は
余計滑りそうで怖い
恐る恐る足を出し、周りに目もくれず
1歩1歩足を出した
他の人よりずいぶん遅れて到着
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1992年には、この地点まで
氷河が来ていたというマーク
およそ10年で
ずいぶんと後退したものである
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こちらは1982年のマーク
またまた恐ろしいほど後退している
毎年平均10mの降雪があるそうだが
それでは足りないんだ・・・
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