巨大な建造物とその技術に声なし・・・
   エジプト歴史の旅(大神殿とピラミッドと・・・)
  (ルクソール・エドフ・コムオンボ・アスワン・ギザ・カイロ・アレキサンドリア)


   

1・2日目 11月10・11日 
ルクソールへ
3日目 11月12日  4日目 11月13日 
5日目 11月14日
 
6日目 11月15日  7日目 11月16日 
 全行程 エジプトの旅 あれこれ エジプトの地図はこちら 


3日目 11月12日(金)                    

11/12
 
ホルス神殿(エドフ)
            
今日は長い間バスに乗っていかなければならないので
出発は、7:20

バスの中からはほとんど緑のない景色ばかりが続く

エジプトは93%が砂漠だそうである
バスの窓から見る景色も、砂ばかりである

ヘバさんが日本に来た時、山に木が茂っているのを見て
びっくりしたそうである
エジプトの山には木はないから

いくつかのチェックポイントで車を止められた後
やっと、目的地に着いた




ルクソールからバスで約2時間
ホルス神殿に着いた

ここは、1860年前まで砂に埋もれていたという
そのためか、エジプトの数ある遺跡の中で
最も保存状態がいいらしい




ホルス神殿の第2塔門(36mの高さだという)

塔門の左右は、同じ図柄になっている


第2塔門に描かれた大レリーフ

王が、神々の前で敵を討ちすえている図柄だそうである

塔門の上の方に、
ずらりと神々が並んでいるのが見える




第2塔門をくぐると中庭になる-1

柱の上部は、それぞれ形が違っている



中庭-2

列柱室に入る門
やはり、柱の上部がそれぞれ違っている




ホルス神(ハヤブサ)の像
列柱室に入る門の前に立っている

シルクハットを被ったツバメのように見える・・・?





レリーフー1

とにかく、ここかしこに、背丈の2倍以上ある高さまで
びっしりとレリーフが描かれていて圧倒される






レリーフー2

頭の部分が丸くて十字架のような形は
【アンク】といって永遠の『生命』を表しているそうである



レリーフー3
ファラオのレリーフ

顔が削り取られているものもある




レリーフー4

ヘバさんの説明はとても詳しい
(メモをしながら聞いているが、
あまりにもたくさんの遺跡を見たので
頭の中が混乱してしまった・・・)




レリーフー5

すれ違いが窮屈なほど狭い通路の両側にも
びっしりとレリーフ




レリーフー6

ホルス神への捧げものの図柄




レリーフー7






レリーフー8 レリーフー9




レリーフー10

ヒエログリフは、
顔の向いている方から、
また上から読むことになっているので
この場合右上から読んでいき次の列へ続けていく

右上の『ギザギザ』は (ヌ)N

右下の『ツノヘビ』は フ(F)

右から2番目の下の方の丸い輪の紐は
『投げ縄』で V

左の方の男性は A
その隣の女性は b  になる
・・・と、その程度は分かるが
ヒエログリフの文字数はとても数が多く、
1927年にイギリスのガーディナー氏の著作にある
『エジプト語文法』での配列法が
『サイン・リスト』と呼ばれる一覧表になっていて
現在に至っている
(研究が進むにしたがって
多くの文字(サイン)が追加され続け、
ほとんどのエジプト学者が使用しているそうである)




レリーフー11

これは縦に書いてあるヒエログリフ
右側の列の上から読んでいく



ヒエログリフの基本形式はこちら
あくまで基本に限っているので数が少ない

もっと詳しく知るには
A・B・C・D・E   は、こちら

F・G・H・I・K  は、こちら
(Jはない)

L・M・N・O・P  は、こちら

Q・R・S・T・U  は、こちら

V・W・X・Y・Z  は、こちら

レリーフー12

縦に描かれているカルトーシュもある




レリーフー13




レリーフー15

カルトーシュ(枠の中に描かれているのは王様の名前)

顔の向いている左側の上から始まり
最後は、枠の結び目のある右側で終わる

カルトゥーシュについてはこちら




レリーフー16

これもカルトーシュ(左とは違う王様の名前)

右側から読んでいく



レリーフー17




レリーフー18




レリーフー19




レリーフー20




列柱室のすすけた天井

まだ砂に埋まっていた頃、
ここを住処としていたコプト教徒(キリスト教の一派)が
台所として火を焚いた跡だという

壁画などを削ったのも彼らだという




すすけた天井のアップ

まさか地面の下に、こんなに大きな柱が埋まっているとは
想像もしなかっただろうし
その貴重さも分かっていなかったのだろう・・・




至聖所と、復元されたホルス神の船





 コム・オンボ神殿(コム・オンボ)

ホルス神殿から約1時間南下すると
コム・オンボ神殿に着いた

コム・オンボは、
アラビア語では『オリンポスの丘』と言う意味で
古代エジプトも終わり頃のプトレマイオス朝時代に建てられ
ローマ時代に完成したといわれている

そのためか、列柱の上部のデザインが
今までのものとはかなり違っている

ホルス神(ハヤブサの神)とソベク神(ワニの神)のために
建てられたため、入り口も二つある
珍しい二重構造の神殿だそうである




門の最上部には
ハゲワシとコブラと太陽円盤のレリーフ
レリーフー1
ハゲワシの図 まだ色が残っていた
ハゲワシは、上エジプトの王権の守護神




レリーフー2
分娩中の女性を描いたレリーフもある




レリーフー3
右側にホルス神の姿が見える
レリーフー4

プトレマイオス王が神々に捧げものをしている構図だという
2枚羽の冠を被っているのは、ハトホル女神




レリーフー5 レリーフー6

ローマ時代の医療器具(右の方)や
分娩椅子に座っている女性(中央)が描かれている




ワニを飼っていた井戸

深〜〜い井戸だった




ナイル川を見ながら出口へ

ちょっと川岸まで・・・と思っても、見張り人がいるので無理

 切りかけのオベリスク(アスワン)

これが古代の石切り場

左にある階段を上って
上から見下ろせるようになっている




大きな石の切り方・・・花崗岩だって

このくらいの石が必要・・・と思ったら、まず
石に切り込みをつけて、そこへ木の楔(くさび)を打ち込む
(規則的な間隔で石(とはいえない岩)に
跡がついているのが分かる

そして、楔に水をかける
楔は膨張して自然に石が割れるという
(本当?こんな大きな岩がきれいに割れる?)

切りかけのオベリスクは、その作業の途中にひびが入り
断念して放置されたとか

長さ42mで、これが出来上がっていれば
エジプト最長のオベリスクになったそうである




石切り場を見下ろす

あちこちに、切り取られた跡や放置された石があった





 アスワン・ハイダム

アスワンダム

バスの中から写した
この上流に、アスワン・ハイダムがある




アスワン・ハイダム(1960年〜1970年完成)
ソ連の支援を受けて完成に至った

このダムができたおかげで、ナイル川の氾濫が抑えられ
電力供給も安定したそうである

道路の反対側にはナセル湖ができている





 ナイル川 ファルーカでホテルへ

再びアスワンに戻って、
ナイル川でファルーカに乗船し
ホテルのある島まで行く

乗組員は、白い服を着たヌビア人




風任せで動く

船を下りると、そこがホテルの玄関前


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