巨大な建造物とその技術に声なし・・・
   エジプト歴史の旅(大神殿とピラミッドと・・・)
  (ルクソール・エドフ・コムオンボ・アスワン・ギザ・カイロ・アレキサンドリア)


   

1・2日目 11月10・11日 
ルクソールへ
3日目 11月12日  4日目 11月13日 
5日目 11月14日
 
6日目 11月15日  7日目 11月16日 
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5日目 11月14日(土)                       

カイロ周辺
 ギザの三大ピラミッド
 クフ王のピラミッド

ホテルの10階からナイル川を見下ろす






ギザは、カイロ市の南西にありバスで約30分

車が行きかう目抜き通りから、大きな姿が目に入る
(これは、天辺が欠けているのでクフ王のピラミッド)




ギザのピラミッドへ入る入り口とチケット売り場

アシスタントの男性は、朝早くからここに並んで
クフ王のピラミッド内部に入るチケットを
購入してくれていた

このチケットは、午前・午後各150人限定とあって
定員になるとこのチケット売り場は閉まってしまう




チケット売り場からカイロ市内を見下ろす
チケット売り場の建物の左から
クフ王のピラミッドがよく見える
3大ピラミッドの中で一番大きいので
「第1ピラミッド」とも呼ばれる
(へバさんはそう呼んでいた)

頂上部分がないのが特徴
本来は146mだが、欠けてしまったので137m

今は、代わりに鉄の棒が立っていて
本来の高さを示している




入り口を入ってクフ王のピラミッドに近づく

きれいな正四角錐で(真正ピラミッドという)
その4辺は、きっちり東西南北を示しているという




表面は大きな石で階段状になっていることが分かる

画面の中央付近の三角の屋根のような部分が、
本来の入り口
(作られた際に閉じられてから現在まで、
開いたことはないし、開くことができないそうである)

観光客用の出入り口は、その下
(本当は盗掘用に開けられたものだって)




観光客は、左側から登って、右側へ降りる

こんな大きな石=石灰岩(そばに立っている人と
大きさを比べると、その大きさがよく分かる)が
約260万個と気の遠くなるような数が積み重なっている
間近まで近づいてピラミッドを見上げる

大きな石がむき出しになっているが
本来は外装用の化粧岩で覆われていたそうである

地震ではがれたり、盗まれたりして
今は、ひとかけらも残っていない
(頂上に化粧岩が残っているピラミッドは
カフラー王のピラミッド)




入り口には、チケットを調べる係員がいて
入場できるチケットか、できないチケットかを調べて
我々はOK、前に並んでいたカップルはNOだった

カメラを持っては中へ入れないので
まとめて添乗員さんに持っていてもらった
ガイドのヘバさんも入場不可
入り口までずらっと並んでいた人たちが
振り分けられたので
突然、前に人がいなくなった状態で「さあ、どうぞ」

中は薄暗く幅の狭い道をしばらく下ると、
天井がとてつもなく高い「大回廊」になった
そこには、斜めの階段がずう〜っと続いている
両側に手すりがあるので、
それにつかまりながらどんどん登る

だんだん頭上が迫ってきて
かがまないと頭をぶつけてしまうほど

かがみながら前方を見ながらの階段登りは苦しい
それも、延々と続く(まだか、まだか・・・と思うほど)

それが終わると、
真っ暗でさっきよりもっと天井の低い通路になる
前もって、「ヘッドランプを持っていった方がいい」
・・・と聞いていたので、ここから明かりをつける

真っ暗闇はすぐ終わり、出た所が「玄室」
やっと、背中を伸ばすことができた

ここまで登ると
ピラミッドの高さの1/2は越えているそうだ


→ → → → 右上へ続く  




左から → → → ↓

玄室は天井がとても高く、蒸し暑い
(長さ約50m、幅約2m、高さ、約9m)

中には大きな石棺が置かれているだけで
壁画もない殺風景な部屋である


玄室にいてもすることがないので帰ることにする


下から続々と人が上がってくるが
せまい階段なので、右側に避けながらすれ違う

後ろ向きに降りる人もいたが
手すりを持っていれば大丈夫なので
前向きのままどんどん降りていった

ピラミッドから出て、眩しい光の中へ出たら
つい、深呼吸をしてしまった

 
 カイロ周辺 ギザの三大ピラミッド 
 ケフラー王のピラミッド

三大ピラミッドが見える展望台

炎天下の中、徒歩ではとても無理な距離
もちろんバスで移動した

一番奥が、一番大きいクフ王のピラミッドだが
ここからだと小さく見える(137m)

真ん中がカフラー王のピラミッド(143m)
天辺に化粧岩があるのですぐ分かる

手前がメンカウラー王のピラミッド(65.5m)




カフラー王の化粧岩がよく見える

創建時は、どのピラミッドも
全体がこのようにつるつるだったといわれている
三大ピラミッドの横に
小さいが四つ目のピラミッドも見える





カフラー王のピラミッド間近までバスで移動

この中にも入れるようになっているが
今回の観光ツアーでは時間の関係上、パス




カフラー王のピラミッドの反対側へバスで移動

後ろから近づいたので、
ただの丸っこい岩だと思っていたのが
正面に回ると、なんと!スフィンクスだった!!

本来、このスフィンクスからカフラー王のピラミッドまで
参道があったらしいが、今は通行止めになっている




スフィンクスの顔のアップ

岩盤にライオンの体と王の頭
(カフラー王だと言われている)を彫ったものである
ーエジプト王のみが被る頭巾「ネメス」が残っているー

今では、鼻が欠けた無残な顔立ちになってしまっている




横顔のスフィンクスとクフ王のピラミッド




今回のツアーのメンバー

2つのピラミッドとスフィンクスが入る撮影ポイント
右端がガイドのヘバさん
後列右端が添乗員さん




ピラミッドのある反対側から外へ出る
貴金属店へ案内された

貴金属より、通りを歩くらくだの方に興味がある
車が混みあっているすき間を、通り抜けていく




今夜、サッカーの国際試合が行われるとかで
バスの窓から体を乗り出したり
バスの屋根に乗ったりして
熱狂的に声を張り上げ
国旗を振り回している若者の姿を見かけた





 ダハシュールの屈折ピラミッドと赤のピラミッド

ギザからバスで約1時間
ダハシュールの【赤のピラミッド】に着いた
(赤っぽい石が使われていて、名前どおり)

クフ王の父親スネフェル王が築いたといわれている

四方は砂漠
その中にぽつんと建っている




同じ地点からは、遠くに【屈折ピラミッド】も見える

このピラミッドも
クフ王の父親スネフェル王が築いたといわれている
(スネフェル王は、計3つのピラミッドを建てたそうである)

高さ105mの真ん中あたりで角度が変わっている

 メンフィス博物館

ダハシュールからバスで約30分ほど
カイロ方面へ引き返す途中に立ち寄った

アラバスター製(雪花石膏)のスフィンクス
整ったきれいな顔立ちをしている

ギザのスフィンクスも、元はこんな顔立ちだったのだろうか




ラムセス2世の像

このほかにも、発掘品が展示されていた
このメンフィス博物館の目玉は、
ラムセス2世の巨像
(脚の一部が欠けているが15mほど)

2階から見下ろすと
整った顔立ちや、均整の取れた体つきがよく分かる




1階に下りて顔を間近から見る

 サッカラの階段ピラミッド

メンフィスのすぐ近くにサッカラの町がある

中央の小さな入り口から入る

もともとは、
こんな門がぐるっと周りを取り囲んでいたそうであるが
復元されたのは、この門だけ




中には、列柱がずらりと並んでいるが
今までの列柱とは柱の周りが異なっている
列柱のアップ

まるで半分に割った竹をぐるりと巻きつけたよう




右手には、エジプトで最初に作られたというピラミッド
【階段ピラミッド】がある  6段ある

もともと、墓は1段であったが
2段になり3段になり・・・・と増築していったらしい




【ピラミッド・コンプレックス】
(ピラミッドだけではなく
周囲には、神殿や葬祭殿やそれらに付属する建物などが
あるが、それらをまとめた複合建築のことをいう)

周りには、ずっ〜と
まだまだ発掘中と思われる建物の跡があった




地下へ地下へと掘り進んでいる最中




この後、カーペットのお店へ案内され
カーペットの作り方の実演を見たり
購入を勧められたりした





ディナークルーズへ

夕食は、船の中で  (ディナークルーズ)

1部屋にぎっしりとテーブルに詰め込まれ
その上、ビュッフェ形式だという

後ろに座っている人の椅子とぶつかるくらい狭いのに
どうやって歩き回るのかと
料理に殺到する人たちをあきれながら眺めていた

川岸の景色を眺めるゆとりなどまったくなく
自分の食べる分を確保するのに一生懸命になってしまう

テーブルごとに順番で誘導すればいいのに・・・と思いながら
「能率」「先を見通す」という言葉は
エジプトにはないのかと考えたディナーであった

ディナーの終わる頃に、【ベリーダンス】が披露された
女性の肌の露出を厳禁しているお国柄にもかかわらず
なぜ、ベリーダンサーのみは許されているのか
摩訶不思議である

腹部(belly)を(腰も)絶妙に振るダンスなので
belly dance(ベリーダンス)と名付けられている

この踊りには、子孫繁栄の意味があり
結婚式でもよく踊られ、大衆娯楽とされているとか
 
→ → → → 右上へ続く 



左から → → → ↓

終盤、観光客を1人ずつ誘って
一緒にベリーダンスを披露せよ・・・と呼び寄せていた

ぎこちない客もいたが、
中にはかなり上手にbellyを振る客もいて、拍手が沸いた

次いで、【タンヌーラ】が始まった
これは、ドーナツ状の長いスカートをはいた男性が
くるくるくるくる・・・・・・・と、いつまでもいつまでも
回り続けるダンスは、圧巻であった

回り続けるだけでなく
回りながら、そのスカートを上下に移動させたり、
片手で回したり、頭に被ったりするのである

いったい何分回り続けていたのか
時計を見る余裕もなく惹きつけられてしまった

10分は超えていただろうか・・・



 
 カーペットのお店付近に咲いていた花







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