~アルプスの名峰をイタリア側から望む~ 
  
  ツールドアオスタ  山小屋2泊付

全行程 1日目 7/24 出国~イタリア:グレッソネーへ
2日目 7/25 ハイキング① グレッソネー滞在 3日目 7/26 ハイキング② グレッソネー滞在
4日目 7/27  ハイキング③ アブルッツィ小屋へ 5日目 7/28  ハイキング④ チェルビニアへ下山
6日目 7/29  ハイキング⑤ シャボー小屋へ 7日目 7/30 ハイキング⑥ ポンへ下山
8日目 7/31  ハイキング⑦ モンテビアンコ展望 9・10日目 8/1・8/2 帰国
旅のあれこれ

 8日目 7月31日(木)   地図はこちら
  【モンブラン南壁を見ながらハイキング~クールマイユール(泊)】      

クールマイユールのホテル:クロ9:15発・・・ロープウェー駅9:30着~9:50発⇔リフトに乗り継いでコル・シェクルイへ10:15着・・・パン屋さんへ寄ってから出発10:40・・・シュクルイ湖11:25着~11:40発・・・最高点2442m・・・ラ・ヴィザイユのバス停へ15:30着~15:50発⇒クールマイユール:バスターミナルで下車・・・ホテル:クロへ16:15頃着

                                  ※ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス ≠飛行機  ⇔その他

  朝の散策
 
 雨は降っていない  窓から外を見ると、天辺のとがった岩に朝日が当たって赤くなっていた

あとで、森下さんから「悪魔の牙」と聞いたけれど、ネット検索ではヒットしなかった・・・

もっとよく見える所に行こうと、外へ出たかったが、玄関には鍵がかかっている

絶対どこかに「秘密の出口=避難出口」があるはずと思い、地下まで調べたが、すべて鍵がかかっていた

ええ~っ、夜中に火事があったら、逃げられないじゃないのお~!




仕方なく、部屋に帰って窓の外を眺めていたら
すぐ真下にある管理人さん(経営者?)の家から
女性が出てきて、このホテルに入るのが見えた
6:15

これで、外へ出られる!




ホテルの菜園になっていたベリー




 
宿泊しているホテル・クロ




 クールマイユールの地図では、
近くに散策できそうな道が見当たらなかったので
とにかく、北の、山の方へ行くことにした

教会から細い道が山の方へと続いているので
まずは教会を目指す

途中、朝焼けが見える広場からパチリ

「悪魔の牙」が右端に小さく見える

6:45




教会

教会前の広場からは、山の景色は見えなかったので
予定通り、細い道に(といっても車道)へ進む




予想通り、だんだん高度があがって
展望もよくなった

もう少し進んだ所から、地図にはない山道を発見!

が、7:30からの朝食に間に合うよう、戻ることにした

この山道は、
翌日、「ツールドモンブラン=TMB」のコースだと分かった




 おいしそうに熟れた赤い実がなっていた  直径5~6ミリ

1粒食べてみたが、おいしくないし妙な味がした
ペッ、ペッ、ペッ・・・慌ててt吐き出した




 バラ科:ナナカマド

もう、実が赤くなっていた


 
 朝食はビュッフェ

種類は豊富で、しっかり食べた  たんぱく質系が少ない

シリアルのヨーグルトかけがおいしかった




  
ロープウェーの始発が、9:30だとか

出発まで時間があるので、また山を見に行くことにした

真っ青な空! 一昨日の天気とは大違い!

最後のハイキングの日がこんなにいい天気とは、なんてラッキー




   クールマイユール1220m~コル・シャクルイ1962m

   
 ホテル出発  9:15




 ロープウェイ乗り場まではかなりの距離

パン屋さんに寄ったり、チケット購入で並んだりで
時間がかかり、
始発は諦め、20分後のロープウェイに乗車




   
 このロープウェイの窓は、細かい網目模様があるので
外の展望は見るだけ

撮影は無理だった




 ロープウェイを下りてから、リフト駅まで少し歩く



   
 こんな朝の時間に、もう下山する人がいる・・・



「悪魔の牙」(一番左)も見えてきた




  
 リフトを下りると・・・素晴らしい景色が広がった!

奥の白い山が、モンテ・ビアンコ(モンブラン)だって

でも、手前に三角形の岩山が邪魔していて、見えない!




   
  
 アヤメ科:クロッカス

花好きの姉妹から、「リフト降車場の裏に咲いているよ~」と教えてもらった

この付近だけでの出会いだった

早春に咲くとばかり思っていたが、夏に咲くとは驚き・・・




   
 ランチを手に入れるため、下のレストランへ

(昨日も今日も時間がたっぷりあったので
前もって知らせてもらえば用意しておいたのに・・・ね)




 レストランには、お客なし

チーズとハム入りのサンドイッチを頼んだ

ここのパンは比較的柔らかく、全部お腹に入った

この前のサンドイッチは硬くて
外側の部分を取りながら食べ、
硬い部分は、山小屋の周りにばら撒いておいた・・・




  
 邪魔な岩山!




   
 標識には「TMB=ツールドモンブラン」の文字




 さあ、出発  10:40


   コル・シャクルイ1962m~シェクルイ湖2161m~ラ・ヴィザイユのバス停1630m
   
~クールマイユール1220m

 
   
 キク科:ヤグルマギクの仲間

今まで見た花より、背が高い




   
 キク科

始めて見る花  背が高く70cm程  八重咲き




   
 キキョウ科

この辺りで初めて見た

背が高く(30~40cm)   上部に丸っこい花が集まって横向きに咲いていた




   
 さっきのパンを買ったお店

5日目に足を捻った女性もだいぶ回復し
今日はここまで一緒だった

彼女は1人でこの辺りを散策してから
ホテルへ帰ったとか

リフトから降りるタイミングも、上手くできたと聞いた




 登山道の両側は、花い~ぱい






   
ツツジ科:スノキの仲間

いわゆる、野生のブルーベリー




ウメバチソウ科ウメバチソウの仲間

 
   
 オトギリソウ科

花びらの黒点が見事!  これが血しぶきの跡・・・

*「オトギリソウ=弟切草」
『昔、秘密の薬草を用いて鷹の傷を治すことで有名な鷹匠(たかしょう)の兄弟がいた
ある時、弟がその薬草の名を他人に漏らしたことに怒った兄が、その弟を切り殺してしまった・・・という伝説がある
その時の血しぶきがオトギリソウにかかって、この黒点になった』とされている




   
 キキョウ科

キキョウ科らしくないキキョウ




 フウロソウ科:グンナイフウロの仲間

   
 ゴマノハグサ科:シオガマギクの仲間






タデ科:ムカゴトラノオの仲間

むかごがどっさり




   
 マメ科:アンティリス属

日本には、この「属」はない




ヤナギ科

白い綿毛ができているので、雌株
背丈1m以上




 
南壁に沿って東へ歩いていくので、だんだん角度が変わりモンテ・ビアンコの山頂が見えるようになった




 
 モンテ・ビアンコ山頂より東側の山並み

スイス側から見るモンブランは、なだらかな雪の山なのに
イタリア側はこんなに急峻で雪もつかない

2002/8  モンブラン登頂ツアーに参加したが、吹雪になり断念
泣く泣く下山して、他の山でピッケルとアイゼンワークの練習をしていた

エギュイ・ド・ミディ山頂駅から、アンザイレンでヴァレ・ブランシュの氷河トレーニングもしたのに・・・

そのモンブランを、12年後にイタリア側から見上げるとは思ってもいなかった!!




   
 ナデシコ科:ミミナグサの仲間




 ミヤマキンポウゲ風の花の群生



   
 右側は、ずっと、モンテ・ビアンコ南壁を見ながら歩く




 コースのすぐ左にシュクルイ湖  11:25

エメラルドグリーンの色合い

この湖が一周できる・・・と
早速ザックを置いて速足で出かける




 
ここをクリックすると大きく見えます
 
 シュクルイ湖の向こう側

きれいな「逆さモンテ・ビアンコ」が見えた!  湖の色は、空を映してブルー




  
 一周してスタート地点に戻った  約10分

ザックの見張りをしていた森下さんと交代
こんなにいい天気で、さざ波がなくて、きれいに写るモンテ・ビアンコは、なかなか見られないもの・・・ね




   
 TMB=ツールドモンブランに戻って
ハイキング再開




 ハンニチバナ科

太陽があるので、全開




   
 白い山、モンテ・ビアンコを眺めながら歩く

今日は今までで一番暑く眩しい日




 マメ科:ミヤコグサの仲間

 
 薄黄色・・・ゴマノハグサ科 オウムが木に止まっているような花

黄色・・・キク科 苞が黒い花

ピンク・・・マメ科 シャジクソウの仲間

大お花畑が、ずう~っと続く



   
   
 シジミチョウの仲間かな?

ブルーのきれいな小型のチョウ・黒っぽいチョウ・茶色のチョウなどが10匹ほど地面に止まっていた

湿った土の水分でも吸っていたのだろうか?




 モンテ・ビアンコとその東側の山並み  120度パノラマで撮影




 モンテ・ビアンコとその西側の山並み  120度パノラマで撮影




 
ここをクリックすると大きく見えます
 
 だんだん、ミアージュ氷河が近くなってくる

氷河の末端は、土砂の谷




 マメ科:カラフトゲンゲの仲間


   
ユキノシタ科

中央の赤いものは実




   
 マメ科

下の方の花びらが黒っぽいのは日が経ったから




キンポウゲ科:ミヤマキンポウゲの仲間

この向こうに小さな池があった
 
   
 ナデシコ科

背丈3cm程  地面にへばりついて咲いていた




 キク科

紫色の花で毛むくじゃら

始めて出会った




   
 モンテ・ビアンコの正面でランチ休憩

雲が出てきた・・・




 今日の最高点まであと少し



 
キキョウ科

花は皆、横か上を向いている

雌しべが開いているので、
この雄しべの花粉はすでに散布された後

自家受粉を避けるために、他の花の雄しべの花粉を待つ態勢




 マツムシソウ科:マツムシソウの仲間

   
リンドウ科

薄青色の花

左  全体の様子   右  花の拡大(中央が白い)




   
リンドウ科

赤紫色の花

左  全体の様子   右  花の拡大 (中央が刷毛のようになっている)




   
 リンドウ科

今までの中で一番小さいリンドウ  上のリンドウに比べると、花の直径は半分ほど

空色の花

左  全体の様子   右  花と茎を拡大 (中央は白い)




   
 カヤツリグサ科:ワタスゲの仲間

沢の端に咲いていた




 イソマツ科:アルメリアに似た花

園芸店で見かけたことがある
   
 バラ科

毛糸玉に似た綿毛




 キク科

まっすぐ伸びずに、
いつも捩れたようなオレンジ色の花びらを持つ





ここをクリックすると大きく見えます
 
 ミアージュ氷河の真ん前




 ミアージュ氷河の右岸にある
ミアージュ湖

きれいなコバルトブルー




   
 今日の最高点  2442m

後ろは、ミアージュ氷河




 ここから下山になる

前方の土砂のような斜面も、氷河の名残り



   
 キク科:アザミの仲間

黒茶色のチョウ




 
ミアージュ氷河と両隣の山々

右が、モンテ・ビアンコ




ミアージュ氷河の左の山




シソ科かな?

立ち上がって咲いていた  背丈 12cm程




   
 
 リンドウ科

ワイン色のリンドウは初めて  背丈 40cm程

この辺りだけに咲いていた




 
 お花畑の中を下る・下る




 
 下からマウンテンバイクに乗った若者が二人、バイクを引っ張って登ってきた

彼と一緒にパチリ

乗っていくところを取ろうと思ったが、すぐ山陰で見えなくなった・・・




 
標高が低くなると、背の高い花のお花畑になる

 紫色・・・大きな葉っぱのキク科の花

白色・・・大型のセリ科の花

赤っぽい・・・タデ科ギシギシの仲間




   
 キク科

大きい葉っぱの花


キンポウゲ科:トリカブトの仲間

レイジンソウに似た花




   
ナデシコ科:ハコベの仲間

花びらが10枚に見えるが、5枚  深く切れ込んでいるため  本当は5枚

花の直径2~2.5cm程  初めて出会った

ハコベの仲間らしいが、花びらが長い





ここをクリックすると大きく見えます
 
 下山口に着いた  14:40

ここから車も通る林道になった

川は、氷河の解けた青白い色




 リンドウ科

赤紫色の花で、林道脇で風に吹かれて咲いていた

中央に刷毛のようなものがあるリンドウ




   
 バス停まで硬い砂利道を歩く
50分が、とても長く感じた

途中のショートカット道を使うと、
少々時間短縮になることが後から分かった

足にも優しいし・・・




 ベンケイソウ科

道路ぎわの山の斜面に群生していた
   
 バス停着 15:30

足の速い人は、優雅にビールを飲んで待っていたとか




 大勢のお客

大きなザックを担いだ人もいた



  
 バスは、バス停ごとに人を乗せ、ほぼ満員となった

お年寄りに席を代わったり、
犬(ワンとも吠えず床にあごを付けて静かにしていた)の足を踏まないように気を付けながら、乗っていた

盲導犬でも介助犬でもなくペット風の犬だったが、乗車が公認されているんだね・・・

クールマイユールのバスターミナルで下車

7名は、森下さんと一緒にクールマイユールの町を見学

私は、興味あるところはすでに歩いているのでパスしてホテルへ  16:15頃着

夕食の19時半までフリータイム

明日の出国のために、パッキングでもしようっと




   
 夕食は、近くのレストランへ




 ここが、そのレストラン



 
 「悪魔の牙」は残照に照らされていた




 
1
 
2
 
3
 ディナー

1  パスタ   2  メインディッシュ  昨日のメニューとそっくり(ホウレンソウが違っているだけ)

3  デザート ケーキ


・・・・・・・・・・・・・・・・・・

明日は帰国





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