八方尾根〜唐松岳〜五竜山荘〜遠見尾根


                        『       』内は、図鑑やネット検索からの引用です


 1日目 8/25(火)

 八方池山荘5:35発・・・八方ケルン6:26・・・八方池6:50・・・
丸山ケルン8:40・・・唐松岳10:00・・・頂上山荘10:20〜10:30
・・・大黒岳12:32・・・五竜山荘
13:57着 (泊)

早朝、外へ出て空を仰ぐと、満天の星!
よっし! 快晴だ!
4時起きでパッキングを始め、いつもの膝・腰・足指体操もして
5時からの朝食に備える

外へ出てみると、きれいな朝焼け〜 04:54
あの、右手のゴツゴツ山は? 高妻山かな?
その左にある低い山の隣が妙高山かな?

白馬五竜テレキャビン乗車券裏にあった山々

ゴツゴツの高妻山?と雲海 04:54

 右から妙高山、
そのず〜っと左でとがっているのは火打山かな? 04:55

 
 こちらは、見慣れた五竜(右) 04:56
その左の双耳峰が鹿島槍

   
 八方池山荘

朝食 05:02 
 陽の出だ〜 05:13
西岳(たぶん)の右の雲海から登ってきた!

5:35 出発

緑色の部分は、麓から雑草の種や土を持ち込まないよう
この上で、靴底を綺麗にしておくための敷物

 朝日に照らされ
白馬三山がくっきり見える〜
右から、白馬岳・杓子岳・白馬鑓

 
 八方尾根と、右に天狗の頭がチラリ

 
 八方池山荘とリフト乗り場を見下ろす 05:40

その後ろに高妻山〜妙高山等の連なりがぼ〜んやり

 
 足元はゴツゴツの岩々
昨日の雨で濡れた岩も、だいぶ乾いていた
・・・・・・・・・・・・・・・

雪があった方が歩きやすい ↓ 比較のため借りてきた
 
 2019/2/25撮影 八方尾根の様子 ↑

 
ここから登山道は二手に分かれている 05:51

2年前は、左の巻き道を通ったので、
今回は右の直登風の階段を登ることにした

 左に、五竜と鹿島槍を眺め眺めながら
木の階段を登って行く
踏み板は1枚板ではなく
ギザギザがあるので、滑りにくくなっている

 
 もうこんなに高くなった

眼下は、八方池山荘
遠くに、高妻山〜妙高山等の連なり

    
石神井ケルン 06:02
ここには三角点1973.9mがある
ケルンに近づいて行くと、
右 ホシガラスがケルンのてっぺんにとまった!
こんな近くで見たのは初めて 
もっとよく見ようとすると、飛んでいってしまった・・・

 
前方右手に、「不帰ノ嶮(かえらずのけん)」が見えた

 
トイレ 06:14  ハッポウウスユキソウ:キク科

トイレのそばで、巻き道と合流

直登は、階段を登るのに一生懸命になるし、
花は少ないし・・・で、巻き道の方がよかった
ちょっとした湿地もあるので、花の種類が多い

白馬三山がくっきり〜
右から、白馬岳・杓子岳・白馬鑓

 右の白馬鑓から、天狗の頭・天狗の大下り・
「不帰ノ嶮(かえらずのけん)」に続いて行く

 
 右から天狗の大下り・
「不帰ノ嶮」の一番右がT峰(とがっている)
その左の平らな山が、U峰
その左のゴツゴツが、V峰
・・・・・・・・・
不帰ノ嶮は、登りに使ったことがある
(2000年)(2006年)
登りの方が足元が見えて楽だと思う

 
 「息(やすむ)ケルン」↓と、不帰の険
   
 「息(やすむ)ケルン」=第2ケルンのこと

   
 八方ケルン 6:26

 
 八方ケルンから、後ろを振り返った
高妻山〜妙高山などの連なり

 
 遠見尾根方面は、雲海ばかり

 
 五竜が近づいてきた 

 
前方に人影・・・
同じ八方池山荘に泊っていた人らしい ↓


 
 オヤマソバ:タデ科
大きな群生だった

バックは、五竜と鹿島槍

 
 ここから八方池に下る分岐 06:34
帰りはこの八方尾根を通らないからね

   
 マルバシモツケかな?:バラ科
雪が遅くまで残っていた低地のおかげか
他では既に花が終わっていた花が咲いていた

   
シモツケソウ:バラ科
これも、まだ、色鮮やかに咲いていた

   
 キンコウカ:ユリ科
ここで初めて元気な花に出会えた
他は皆花が終わっていた

 マツムシソウ:マツムシソウ科
これは秋の花
 振り返ると、
高妻山〜妙高山の連なりがくっきり

この方面は疎い
高妻山(2009年)雨飾山(2011年)に登ったことがあるだけで、
山名の確信が無い・・・

 
 八方池に降りた
何だか水が少ない・・・

   
オヤマリンドウ:リンドウ科
皆、つぼんでいた

『ここから先へは、
登山の装備が必要です』の注意書き

ここまででも、かなりの岩ゴロゴロがあるので
足元がしっかりしていないと
歩き難いと思うんだけど・・・

八方池を見下ろす
バックは、雲海に浮かぶ妙高山方面

 
 ここから「下ノ樺(しものかんば)」と呼ばれる
ダケカンバの林の中に入る
木陰になったので、涼しい〜

 ガマズミかな?:ガマズミ科
真っ赤な実が点々と散らばっていた
   
 トウダイグサ科
麓の黒菱平では、紅葉していたっけ

タテヤマウツボグサ:シソ科
鮮やかな紫色! 
 
白馬三山と天狗の頭

オニアザミ:キク科
この葉っぱの棘は痛い!

シモツケソウ:バラ科
これは、白っぽい花
 
 タカトウダイかな?トウダイグサ科
トウダイグサの仲間は、
花の仕組みが複雑なので、私のお気に入り
下左 子房(果実:丸っこくてぶつぶつしている)に毛が無いので
タカトウダイ(と思う)
下右 毛があるので、
ハクサンタイゲキ
もう少し歩いた先で出会った
(比較のために借りてきた)

 後ろを振り返ると、
八方尾根が見える ケルンも 八方池も・・・ 7:22
バックは妙高山方面の連なり

 
五竜が大きくなった
鹿島槍は、五竜に隠れそう

  
 セリ科
真っ白でもこもこした花の集まり

   
セリ科
上の画像とよく似ているが、微妙に違っている

   
セリ科
これもセリ科だが、上2つの画像と違うような気がする

セリ科は難しい・・・

タカネミミナグサ(と思う):ナデシコ科
花びらは5枚で、先が2つに切れている

 シモツケソウ:バラ科
さっきは白っぽかったが
これは赤っぽい色

トリカブトの仲間:キンポウゲ科
このあたりから、トリカブトが現れた

 ツリガネニンジン:キキョウ科と
カライトソウ:バラ科
バックは、五竜と鹿島槍

 シモツケソウ:バラ科
まだ見ごたえのある群落が残っていた

 
   
ハクサンタイゲキ:トウダイグサ科
鮮やかな黄色と緑の配色
その黄色い葉の真ん中にある子房(果実)は
丸っこくてぶつぶつして、長い毛が生えていた

(『
タカトウダイには毛が無いので区別できる』・・・と)

 
マルバダケブキ:キク科
大きな葉っぱと、大きな花

ベニバナイチゴ:バラ科
いかにも美味しそうだったので
口に入れてみたが
ペッペッ・・・
やっぱり駄目だった・・・

クロトウヒレン:キク科
つぼみの時とは大違いの、華麗な花に変身

ハリブキ:ウコギ科
実が、ちょっぴり赤くなっていた

 
 タテヤマアザミかな?:キク科
右のオニアザミより優し気で
すらりとしている

オニアザミ(と思う):キク科
大型 
   
 オオヒョウタンボク:スイカズラ科
2つくっついた実の根元は、
葉っぱの中央にある葉脈にくっついてる

   
オオバタケシマラン:ユリ科
葉っぱの間からチラリと赤い色が見えた
葉っぱをひっくり返すと、
長丸の実がぶら下がっていた
実がくっついている柄が、ねじれているのが特徴

 扇雪渓 8:03
「8/16、この付近で、女性が転倒・負傷する事故が発生し
大町警察署山岳遭難救助隊員及び機動隊員により救助された」
というニュースを見ていたので、気を付けて歩いた

 ヤマハハコ:キク科
周りにある白い花びらのような部分は
『総包片』と呼ばれる葉が変化したもので、
中央の黄色い部分が

白と黄色でなかなか可愛い

この花を見ると、夏山へ来た・・・と思う

 
 天狗の頭がだんだん近づいてくる

ミヤマリンドウ:リンドウ科
ミヤマリンドウは、『花びらの中側にぼかし染めのような模様がある』
タテヤマリンドウは『線や点のような模様がある』そうなので、
これは
ミヤマリンドウになるかな?

 
 2年前、この辺りで大休憩をとった記憶がある
その時は雪渓がまだ残っていて
雪渓から流れ出した水で
タオルを濡らして涼んだ

ミヤマリンドウ:リンドウ科
これも、『花びらの中側にぼかし染めのような模様がある』ので、
ミヤマリンドウ
とした
この付近、あちこちに咲いていた

丸山ケルン 8:40
い〜い眺め〜
バックは、高妻山〜妙高山の連なり

こんな日に登れて嬉しい!

リフトが動く前に歩き始めているので
後ろから追い抜かれることもなく
前にも人影が無く
花の写真を撮りながら楽なペースで歩いているので
疲れ知らず

前にも後ろにも人がいなくて、静かで
周りの世界は私の物〜・・・っていう感じがいいなあ〜

 丸山ケルンから-2
右手は白馬三山と、深〜い谷

 
 丸山ケルンから-3
前方は、天狗の大下りから不帰ノ嶮に連なる稜線

 
 丸山ケルンから-4
前方左に、唐松岳

 
 丸山ケルンから-5
もっと左に五竜
その左奥に鹿島槍

 
 丸山ケルンから-6
前方の不帰の険を望遠で引き寄せてみた

 
 丸山ケルンから-7
明日下りに使う遠見尾根

オヤマリンドウ:リンドウ科
また会ったね!

 ここからトラバース道は通行止め
右折して痩せ尾根の稜線歩きになる

   
 右側は切り立った崖
気を付けて歩く

この辺りで、後ろの2人組に追い越された
リフト駅からの登山者(らしい)

前方の岩の向こうへ回ると・・・


 
 
 唐松山荘が見えた! 
山頂へは右折する
唐松岳頂上山荘へのトラバース分岐にザックを置いて
山頂を目指すことにした 9:41

地図には、「登り20分 下り15分」とある

山頂へは10時過ぎか・・?と思いながら歩いていると
後ろから身軽な出で立ちのランナーがやってきた
端によって「お先にどうぞ」と言って譲ると
「あと少しですよ 頑張ってください」と声を掛けられた

知らんぷりして返事をしないでいると
再度同じことを言う

親切心からか、お節介からか
「私は頑張って歩いているので、それ以上に頑張れと言う
安易な励ましは要りません」と答えた

 
 左前方に劔岳!
この景色が見たかった!

中央右寄りにある高い山が劔岳
左の平らな山が立山らしい

 
 右手は白馬鑓から続く天狗の頭と
天狗の大下りと
それに続く不帰の険

 
 左手に、五竜

 
 前方に唐松岳
その後ろに、天狗の頭が大きく迫っている

不帰の険へは、山頂を過ぎてから下って行く

 
 唐松岳山頂に到着 10:00丁度
トラバース分岐から20分
ザックが無いとこんなに身軽に登れてしまう・・・
劔を後景に入れてパチリ

 
 今度は、五竜を後景に入れてパチリ

 
 五竜へと続く稜線

雲が左から押し寄せるが、右へは流れない

 分岐まで戻って
(戻る途中、ビニール袋に入った現金が落ちていた
風で飛ばないよう、石を重しに乗せておいたが
持ち主に帰っただろうか・・・)

   
 トウヤクリンドウ:リンドウ:キク科
つぼんだままで開いていない

唐松頂上山荘に着いた 10:20
日陰で休憩

 
 つい30分前にいた唐松岳山頂
その奥の鋭い稜線は、不帰の険

 
 さあ、五竜山荘を目指そう  10:32発

   
 ハクサンフウロ:フウロソウ科
残り花

   
 ヤマハハコ:キク科
  
 ネバリノギラン:キンコウカ科
  
 
 もう一度唐松岳を振り返る

 
 右手の劔も立派!

  
 牛首の鎖場 何回も現れる

 
前方から若い女性
単独行が2人
途中で待ってもらったり、待っていたりして
慎重に降りて行った
         
               最初にすれ違った人
  
    その次にすれ違った人
 
この下りで、単独の男性とすれ違った ↓


 
 幾つ目か忘れてしまったが
またまた鎖場

 
 五竜が近づいてくる

 
 「これより岩場」の標識 11:45
唐松岳頂上山荘を出てから、約1時間10分

もう岩場は無い・・・ってことかな

 
後ろを振り返ると、唐松岳
山頂に人がいることも分かった ↓


これ以降、岩場は無いが、どんどん下って行く

   
 クモマスミレ:スミレ科
残り花

   
 トウヤクリンドウ:リンドウ科
天気は良いのに
どれを見てもつぼんでいる
乗鞍で出会ったトウヤクリンドウは
皆開いていたのに
不思議なこと!

 カライトソウ:バラ科
花の盛りが過ぎた、夏のお花畑が
広がっていた
 
 五竜が近くなってきた
いったんぐんと鞍部まで下って、
また前方の山(大黒岳)へ登り返す

 
 ここが鞍部
ここから急な登りが待っている

   
 シラタマノキ:ツツジ科
文字通りの白い玉

   
 「大黒岳」の表示 12:32
ロープから先は入れない
「昭和31年8月」と「平成8年8月」
2つの遭難碑プレートがあった

   
 オヤマリンドウ:リンドウ科
右 わずかに開いていた

   
 クロウスゴ:ツツジ科
 
キオン:キク科

 
 大黒岳の次は、白岳
きっとあのピークがそうだろう
白岳のすぐ下に五竜山荘がある
きつくはなさそうだが、長い・遠い・・・

 
 振り返ると、とがった山容
これが立ち入り禁止だった大黒岳?

   
 クロツリバナ:ニシキギ科
 
 サンカヨウ:メギ科

   
 ヤマブキショウマかな?:バラ科

   
 レイジンソウ:キンポウゲ科

 カニコウモリ:キク科

   
 ミヤマアキノキリンソウ:キク科

オオヒョウタンボク:スイカズラ科

   
シモツケソウ:バラ科
白っぽい花

 初めて現れた標識 13:06
バックは五竜

   
 コケモモ:ツツジ科

ミヤマホツツジ:ツツジ科
雌しべがぐにゃりと曲がっている

   
ナナカマドの仲間:バラ科

   
 ミヤマコウゾリナ:キク科

クロトウヒレン:キク科

   
   
 ミヤマリンドウ:リンドウ科
上 紫っぽい色
下 薄青色

 
 五竜の山頂がガスに隠れた
雨が降らなければいいが・・・

 
 コゴメグサの仲間:ハマウツボ科

 
 やっと五竜山荘が見えた〜

   
五竜山荘到着 13:57
唐松頂上小屋から約3時間
10分休憩しただけで歩き通した

八方池山荘からだと
約8時間20分
よく歩いた!

クロユリのBCを使う
@Aとの間には、ビニールシート
@Aで1人 BCで1人といった具合

宿帳は、ネットから印刷した紙に記入してある
それを窓口に出すだけ

行動食は持っていたが
口に入れたものは
水分と非常食のジェリーと
ミカンだけ

夕食は要らない・・・と伝えた

缶ビールを飲みながら、
行動食を食べながら
明日下山する遠見尾根を展望

テント場は右下
数えられるくらいの数

五竜の山頂は、ガスで隠れたり・・・
また現れたり・・・
真っ白になったり・・・ 16:57

   2日目へ続く
   
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