大雨が続き、牛ケ滝へ行く遊歩道は通れず・・・

    
  十二兼駅柿其渓谷〜恋路峠野尻駅
         

              (南木曽町・大桑村)   2021年7月11日
                


                        『   』内は、図鑑やネット検索からの引用です

今日の南木曽町の天気は、「曇り」の予報
あの渓谷がどんな状態か、偵察に出かけることにした
雨続きで、しばらくWaklingしていないことも
引き金になった

多治見駅発、松本行き 5:59発に乗車
車内はがら空き

↑ もうすぐ十二兼駅
雲はまだ山肌にとどまったまま

 
 十二兼駅に着いた 7:09

階段が濡れているので、
滑らないよう1歩1歩慎重に降りた

   
ヤブカンゾウ(ワスレグサ):ユリ科
八重咲きなので
ヤブカンゾウ
よく似たノカンゾウは、
一重で、もっと小さくてほっそりしている

『雄しべと雌しべが、弁化して、
八重咲きにな』ったそうである
*弁化=花びらに似た色や形になること

左 中を覗いても、どれがどれやら??
右 八重咲きではないが、
ヤブカンゾウ


   
 ヤマホタルブクロ(と思う):キキョウ科
ヤマホタルブクロ
ホタルブクロの区別は
私にとっては難しい
『湾入部分が膨らんでいる』かそうでないかで判断する
赤い矢印の部分 ↓

野原にあっても、
ヤマホタルブクロであることも多い

   
  ネジバナ:ラン科
橋の歩道の縁石部分にずらっと並んで咲いていた

 柿其橋 7:28

雨がポツリポツリ・・・
ひどくはならなかった

 
 ↑ 橋から上流側を望む

落合川駅のあたりで見た川は、泥色だったが
ここではそれほどでもなかった
 
 ↑ 2019/11/17 同じ場所で撮影
水量は少なく穏やか
参考のために借りてきた

 
 左側から流れ込んでくる柿其川は(赤い矢印)
もっと泥色が少なかった

 
 重要文化財「柿其水路橋(かきぞれすいろきょう)」をくぐる

   
オニグルミ:クルミ科
大きな実 3cm くらいはある
まん丸ではない

 
 橋の下を流れる柿其川
こんな白いしぶきを上げているのは
初めて見た

↓ これは2020/6/2に同じ場所で撮影
 
  水量は少なく穏やかに流れ
川底の石まで見える
(比較のため借りてきた)

 
 ダムを通過

   
ノコンギクの仲間:キク科
かなり、上品な顔立ちだった

コバノギボウシ:キジカクシ科
オオバ
(大葉)ギボウシではないので
コバ(小葉)と思う

右折して橋を渡って、「柿其温泉」方向へ
『常設ハイキングコース』の小さな標識あり

 
   
アキノタムラソウかな?:シソ科
うす紫色の花  段々になって咲く

   
キイチゴの仲間:バラ科
背丈ほどで、こんもりとした大きなかたまりになって
赤くて瑞々しい実をたくさんつけていた

 
 ここから右折して、「徒歩ルート」へ進む

   
   
2021/5/13撮影 参考のため借りてきた
エゴノキ:エゴノキ科
上 『
エゴノネコアシという虫こぶ
下左 実は、こんな形
下右 花の様子 
**************

エゴノキの枝先に変わった形(猫の脚)に似ている(モノ)がついていた
これは、『
エゴノネコアシアブラムシが、
エゴノキの芽から養分を吸い取る刺激が原因で、
枝の先にできた
虫こぶ』・・・だって

『6〜7月頃、薄い黄色になると
先端の孔から
エゴノネコアシアブラムシが脱出する』そうである

まだ、孔は開いていなかったので
中にいるってこと??

   
 シロモジ:クスノキ科
左 直径1cm弱の丸い実がなっていた
右 花の様子(雌雄異株で、これは雌花)
2019/4/1撮影 (参考のため借りてきた)

   
  タマアジサイ:アジサイ科
左 み〜んなまだまん丸いつぼみだった
右 花の先始め 2020/8/8撮影 (参考のため借りてきた)

   
ネジバナ:ラン科
町中から、田畑の脇まで
今日一番多かった花

 ツルアジサイ:アジサイ科
大きな木に絡みついて
どんどん登っていく
装飾花が3〜4枚なので
ツルアジサイ

よく似た
イワガラミは、
装飾花が1枚

   
 ノアザミ:キク科
右 花びらが5枚ある小さな花が
たくさん集まって、トゲトゲのボンボンのような花になる

   
 チダケサシ:ユキノシタ科
葉っぱは殆んどない
花は、こんな感じ ↓

白とピンクがまじりあっていた

   
ウツボグサ:シソ科
これは残り花

 調べ中
道路のわきの草むらに群生していた
花は皆下を向いて咲いていた
ジャノヒゲでもない
ヤブランでもない

 
ノリウツギ:アジサイ科
大きな株だった

 
 左へ行けば大駐車場
真っ直ぐ行けば、恋路峠〜フォレストスパへ
右へ行けば柿其渓谷の碑へ
(そこからやっと山道になり、
霧ケ滝分岐・恋路橋・牛ケ滝への遊歩道へ行ける)

 
   
マンネングサの仲間:ベンケイソウ科
湿った苔がはえている石垣の上に、
ずら〜っと咲いていた
咲いたばかりの花の雄しべの葯が赤い
日が経つと黒くなるようである

   
 バイカツツジ:ツツジ科
これは残り花
花はほとんど終わっていた

 柿其渓谷の碑の前は
大きな広場
新しいトイレもできていた
 
 柿其渓谷の碑 8:41
ここから細い山道になる

   
 霧ケ滝分岐はすぐ

雨の降った後だし、
蜘蛛の巣もありそうなので
今日は止めておこうと思ったら
2人組が登って行ったので
後を追った

 すぐ林道に出た
左折してすぐ、案内板
そこから右折

2人組も右折したが
蜘蛛の巣があったのは何故?

 
 上の林道に出た
右折すると・・・

 
 すぐゲート 9:03
車が1台停まっていた 人影はなし
ゲートの右にある岩を乗り越えて
林道歩き

   
 キブシ:キブシ科
左 若い実が、ぶら下がっていた

右 花の様子 雌雄異株
2014/4/9撮影 参考のため借りてきた

   
 ヒメヤシャブシ:カバノキ科
左 若い実がなっていた
右 花の様子 2014/3/3/3撮影
参考のため借りてきた

   
左手の急斜面から流れ落ちる
「いまだけ滝」が、幾つも出来ていた
いまだけ滝=雨の後にだけできる滝のこと

   
 マルバノキ:マンサク科
この木の葉っぱだけ
水玉がびっしり

ヒヨドリバナ:キク科
咲き始めたばかり
 
   
テンナンショウの仲間:サトイモ科
去年と同じところで見つけた
花の様子 ↓ 
 
  2020/6/2撮影 茶色の仏炎苞でも
実は緑色だった〜

 
 霧ケ滝まで行くつもりだったが、
期待していた花は無し
ここ(ハナノキ・ねじだる分岐)から
引き返すことにした
9:22

 
 山と山の間に柿其川が流れているのだが
葉っぱが茂って川面すら見えず

秋と夏では大違い・・・!
↓ 2019/11/17撮影 (比較のため借りてきた)
 
 
 秋は対岸の黄葉と渓谷の美しさが楽しめる

   
ノギラン:キンコウカ科
岩崖にしがみついた形で咲いていた

   
調べ中
大きな木
丸い小さい実がいっぱいなっていた

 
 ゲートに着いた 9:38

   
 ここから下へ降りて・・・

林道へ出たら左折して・・・
 
  
 「柿其渓谷」の碑の近くへ下りたら
左折 9:56

 
 すぐ、恋路橋
水が多い〜

濡れて滑りやすくなっている吊り橋を
慎重に渡って・・・

   
  左 上流側 奥に赤い橋が見える
右 下流側
かなり水が多い
泥色ではないが、いつもの色より薄め
川原で休憩できる余地がない

 
 橋を渡って左折して
川のすぐそばの遊歩道へ降りた
『大雨・増水・強風時・及びその直後は
大変危険なためこの先通行禁止です。
林道を迂回して下さい。』の立て札があった

でも、どの辺りまでなら行けるのか
どのくらい危険なのかを
調べるために前進

 
 ↑ 木の間から見える川面は
見慣れた光景と様変わり

*************
↓ 2019/11/17撮影 (比較のため借りてきた)
 遊歩道と川の間には
休憩にぴったりの石ゴロゴロの河原があり
川遊びができるほどの浅瀬もある
***************
 
 
 ↑ 流れていない??ように見える渕
***************

 
  ところが今日は、連日の雨で水かさが増え
しぶきを上げてゴーゴーと流れる川になっていた

濡れた岩は滑りやすいし
木製の橋は濡れてつるっとくる
苔がついていればなおさら・・・

手すりのある場所はまだいいが
手すりもない所は怖くて歩けない・・・

赤い橋が見える所までで精いっぱいだった・・・ 10:06
わずか10分の偵察だった

 
 恋路橋まで引き返し、
狭い山道の迂回路を登ることにした
すぐ林道に突きあたって左折 10:12

   
オカトラノオ:サクラソウ科
柿其渓谷にかかる「赤い橋」からの林道に合流
その林道をなおも歩いて行くと
「牛ケ滝」への山道分岐があった ↓ 10:20
 
  いつもは、川沿いの遊歩道を歩き
牛ケ滝を見て、ここへ出てくるのだが
今日は逆になったわけ

「牛ケ滝まで300m」なら
大雨の後の滝の様子を見る価値あり
・・・と思って前進

滝見台まで行く間にも
古びた木の橋があって
つるっと滑って、肝を冷やした

そろりそろりと歩きながら
ぬれ落ち葉の上の方が安全か?などと
実験しながら滝見台までの往復をした

   
 ↑ 左 滝見台からの様子 確かに水量は多い! 10:30
右 2019/11/17撮影 比較のため借りてきた

 
↑ 階段を下って行けば滝の真正面になるが
急で滑る階段はイヤ!
上から覗くだけにした

 
 ↑ 水しぶきで、虹がかかっていたので
シャッターを押したが、残念!写らなかった・・・

 
 元の分岐に戻って 10:41
林道歩き

 
 すぐまた分岐から山道に入った 10:46

   
トンボソウ:ラン科
よく似たものに、
オオバノトンボソウがあるが
違いははっきり分からず・・・

 調べ中
背丈5〜6cm
めらめらと燃える炎のような形
 
 恋路峠に着いた 10:53
ゆっくり腰を下ろして休憩することもなく
ここまで来てしまった

もしかすると、1台前の14:31発に乗れるかも
・・・と思い始めた

展望台からの中央アルプスは期待できないと思い
スル〜して、下ろうと決めた

 
ここまでは南木曽町
ここからは大桑村

 
「中部北陸自然歩道」の文字
「フォレストスパ木曽まで1.2km
野尻宿まで3.1km」の文字

踏み跡はあまりない・・・
茂った叢の中にあるはずの登山道は見えず
うえ〜っと思ったが、舗装路を歩くよりはまし

   
 クサアジサイ:アジサイ科
真っ白な装飾花
暗い林の中で目を惹いた

   
 トチバニンジン:ウコギ科
若い実ができていた

調べ中:クスノキ科かな?
5〜6ミリの丸い実がなっていた

 
 雨でずぶずぶした山道をどんどん下って
1つ目の谷に出た 11:12

足跡無し・・・
人が通っていないよう

滑らないように、慎重に足を出して渡った

 
 2つ目の谷 11:18
以前あった橋は無くなっていた

木の上は滑りやすいので避け、
水没していてもしっかりした大きな石を選んで
渡った

 
 舗装路に出た 11:21

もしかして、もう1台前の列車に乗れるかも
・・・と思い始めたので、
休憩無し・スピードは維持して
野尻駅へ向かうことにした

   
 ツクバネ:ビャクダン科
雌雄異株なので、これは雌花

 
 木曽川のほとりに出た 11:46
川は、泥色ではない

どちらかと言えば青色で、とうとうと流れていた

中央アルプスの稜線は雲の中

黒っぽいアーチ形の橋は、「阿寺橋」

 
 その手前にある赤い橋を渡りながら
左手の阿寺川をみたら
なんてきれいなの〜〜〜

柿其川程水量は増えていないし
「阿寺ブルー」なんて軽薄な言葉ぴったりの色で
阿寺川は雨量とは関係ないのか?と思えてしまった

   
ガガイモ:キョウチクトウ科
去年、駅横のフェンスに絡まっていた実を貰ってきたが
今年も同じ場所で花が咲いていた

 
野尻駅到着 12:12
いい頃合いに着いた

12:21発に乗車

行動時間 約5時間ちょっと
立ち休憩でお茶を飲んだり、
エネルギーゼリーを飲んだくらいで
歩いてしまった

ーー・ーー・ーー・ーー・ーー・ーー・
 * 車道・林道・農道などの舗装路歩きが多いコースなので、暑い夏には向かない。
 * 雨の続いた後は水量が増えて遊歩道が利用できない。天候に気を付けること。
 * 秋の紅葉の時期がお勧めだが、日暮れが早いので、ゆっくりできない。
 * 列車の本数が少ないので、季節と歩行時間を考えてコースを決めるのがいい。

  【柿其渓谷】
  ・ 6月の様子 2020/6/2  
  ・ 11月の様子 2019/11/17


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