花の端境期だった  残念!
       
             風越山 (上松)
                    
 

      



ヤマツツジ


ウスバサイシン


展望台から

●場 所 長野県上松町
●標高 1698.8m 
●山行日 2023年5月27日(土)
●コース 木曽古道入口・・・鷹鳥屋登山口・・・Aコース・・・カヤトの丘・・・山頂・・・展望台・・・カヤトの丘・・・Bコース・・・鷹鳥屋登山口・・・木曽古道入口
●多治見から
  登山口まで
JR多治見駅ーJR中津川駅JR上松駅=タクシーで吉野集落・・・木曽古道入口・・・鷹鳥屋登山口
 
※ ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス
●参加者 丹羽、平野
●コースタイム JR多治見駅
JR中津川駅
JR上松駅
吉野集落の最奥
木曽古道入口
鷹鳥屋登山口
カヤトの丘
風越の頭
山頂

展望台
(熊除け鈴探し)
カヤトの丘
牛首展望台
鷹鳥屋登山口
吉野集落の最奥
タクシー
JR上松駅

600発
6:39~6:43
7:33着~7:40発
7:55~7:58
8:00
8:48~8:53
11:00~11:10
11:18
11:38
11:50~12:00
・・・
13:07~13:10
14:16
14:40
15:20
15:24乗車
15:35頃~16:09発

周辺地図はこちら   地理院地図はこちら
コース図はこちら   


上松駅から歩くと1時間半ほどかかるので
前日のうちに、タクシーを予約しておいた
上松駅の「おんたけタクシー」は通じなかったので
木曽福島駅の「おんたけタクシー」に予約

上松駅を下りると、タクシーが扉を開けて待機

「風越山登山口ではなく
吉野の集落の最奥まで」・・・と依頼
木曽古道入口の手前で停車

熊除け鈴をつけて出発 7:58

 ハルジオン:キク科
畑の畔に薄ピンクの花の群生
優し気な色

 
 草の生えた道の奥・林の方を見ると、
「木曽古道」の白い案内板が見えた

 
 すぐ、しっかりした道標があり、8:01
「これより木曽古道・風越山登山口まで1.0km」の文字
平らな道なら15分くらいだが、
山道はもっとかかる

 
 ここからショートカット 8:05
文字が古びて読みにくい・・・

 
 この白い案内板、幾つも立っていた

 
 ここで林道に突き当たり、また山道を直進 8:09

   
  マイヅルソウ:キジカクシ科
点々と小さな白い花が咲いていた
山頂近くでは、つぼみばかりだった

 
2度目の車道に突き当り、また山道へ直進 8:12

 
   ギンリョウソウ:ツツジ科
中央の青色の部分は、雌しべの先端
まだ、土の中から顔を出したばかりのよう
この湿っぽい所だけに咲いていた

 

 
↑ これらは2020/6/16 籾糠山で撮影した画像
い~っぱい咲いていた!
参考のために借りてきた

 
   フタリシズカ:センリョウ科
これも咲き始めたばかりだった

 
 木曽古道から車道に突き当たった
車は3~4台駐車
「奈良」や「神戸」ナンバーもあった

 
 ここが登山口
「上松駅」まで5.3kmだって

 
   ヤマツツジ:ツツジ科-1
これは朱色系の
ヤマツツジ 
ピンク系の
ヤマツツジもある
吉野集落の近くでは、もう終わっていたが、
ここは、ちょうど見頃

 
ヤマツツジ:ツツジ科-2
あんまりきれいなので、花の前に立ってもらった

 
ヤマツツジ:ツツジ科-3
緑に映えて、初夏らしい光景
遠目にはきれいでも、近寄って見ると
虫に食べられたり、萎れたりしている株もあった

 
 分岐(登山口からすぐ)
登りは、直進するAコース
帰りは右からBコースを下山

 
 分岐からは登って・登ってがずっと続く
上を見るとゲンナリするので、上は見ない
左右の足元に集中して、登って行った

↑ この大木、登山道のすぐ左にあった
その太さと大きな空洞に驚いてパチリ

 
 「風越山山頂まで 1.0km(文字が薄い!)?
あり得な~い
ずっと前(1996/5/26)は、カヤトの丘の上で道が行き止まりになっていて、
そこが頂上だった(「風趣山頂上」という立て札があった)
きっとその頃のものでは?

 
 
 平らな所がないので、腰を下ろして休もうにも休めない・・・
比較的傾斜の緩い場所で、腰を下ろして休んだ 10:00
周りも頭上も緑・緑・・・
休んでいる間に、単独の男性に追い越された

 
   オオバユキザサ:キジカクシ科
まだ殆んどつぼみ
花の咲いている株はほんの少し

 
 後ろを振り返ると、高い山が低く見えてきた
ずいぶん登ってきた~

足元は太いワラビがあっちにもこっちにも

 
 「風越山頂へ1時間」の文字 10:30

 
 後ろを振り返ると、さっきよりまた高くなった
あの高い山の形・・・恵那山では?
下に見える川が、さっき電車のすぐそばで見えた木曽川

 
   レンゲツツジ:ツツジ科
ここではまだつぼみ
下山路では、咲いている株もあった

 
 右斜面に、2色のロープで登山道を示している場所があった
帰りはここから降りる予定
「風越 頂ま」としか読めない道標
ここからBコースと書くべきだよね
山頂までの時間や距離も書いてあると親切なのに・・・

 
 振り返ると御嶽が見えた~

 
  シロバナノヘビイチゴ:バラ科
小さな群落をつくって、ここだけに咲いていた

 
   ラショウモンカズラ:シソ科
左の林の中に、
何か花はないかと探しながら歩いていた
同行者が、「あの青色はビニールテープ?」と聞いたので
草むらの中へ入っていったら
ビニールそっくりだったが、もっと近づくと、
ラショウモンカズラだった

   
   ウスバサイシン:ウマノスズクサ科
ここで初めて出会い、以後出会ったことのない花を覚えている
確かこの辺にあったはず・・・の記憶で探していたら
特徴ある葉っぱの形!
そっと根元を探すと、花があった!
でも、汚れていてガッカリ!

2015/5/3から借りてきた ↓

 

 

 

 
 『暗い紫色をした花びらのように見えるものは萼
3つに裂けた萼がつけ根の部分で合わさって筒状をしている。
萼片の先は尖っている。
カンアオイの仲間より
葉が薄いので、薄葉(ウスバ)
”細”い根には、舌を少し麻痺させる”辛”味があるところから、
細辛(サイシン)。』だって
****************
今日はカメラの設定が、どこをどう触ったのか
いつもの拡大チェックで撮影できなかった
シャッターを押すと、ぐるぐると回っていて、
ピントが合っているかどうかも分からず歯がゆい思いをしていた
家に帰ってから調べた所、「連写モード」になっていた!
あ~あ!何という失態!!

 
 山また山と木曽川
吉野はどの辺??なんて見下ろしていた

 
 おやあ~ 小屋ができている! 11:00
小屋の前の標識には、「カヤトの丘」(現在地)と、
「風越山頂へ30分」の文字

 
 小屋の中を覗くと、
三方に座れるようになっていて、作業小屋風
避難小屋にもなりそう

 
 小屋の前にはベンチ
御岳と麓を見ながら、有り難く使わせてもらった

 
 さあ、山頂を目指そう
ワラビを横目に見ながら登っていくと、「風越の頭」 11:18
ここが、昔、山頂標識のあった所だね

   
   ナデシコ科のそっくりさん ↓
 A 花びらは5枚
花びらの先はくぼまない
雄しべの葯は黒っぽい
ワチガイソウ
 B 雄しべの葯は黒い
花びらは5~7枚
花びらの幅が狭く、先はくぼまない
萼は花びらと同じくらい長い
ヒゲネワチガイソウ 
C  花びらは5枚
雄しべの葯は白い
  ヒメタガソデソウ
(別名オオヤマフスマ)
  花びらは5枚
花びらの先がくぼむ
雄しべの葯は赤褐色
 ワダソウ

これに当てはめてみると、
花びらは5枚
花びらの先くぼまない → ワダソウではない
花びらの幅は、広目 → ヒゲネワチガイソウではない
雄しべの葯は、黒茶 → ヒメタガソデソウではない

          
ワダソウでもない
萼は花びらより長い 
↓↓↓
ワチガイソウかな??


 

 
↑ これは、典型的なワチガイソウ
比較のため借りてきた (2012/5/12風越山で撮影) 

 
 ここが風越山山頂 そのそばに三角点 11:38

   
   セリバオウレン:キンポウゲ科
左 種ができていた
右 花が終わると、むくむくと葉っぱが大きくなる

展望台のちょっと手前までは、この
オウレンが隆盛

 
   ゴヨウオウレン:キンポウゲ科
葉っぱが5枚
セリバオウレンのように背は高くならない

展望台の周りだけ、この
オウレンの陣地らしく
パキッと住み分けていた

 
 中央の白い沢(残雪?)が宝剣沢
そのちょうど真上が宝剣岳
右側の高い山は三ノ沢岳
左の高い山(木の葉の先)が木曾駒

 
 左端が、麦草岳

 
 山にピントを合わせると顔が真っ黒
顔にピントを合わせると、山が薄くなってしまった

 
 コヨウラクツツジ:ツツジ科
小さくて丸っこい形
この展望台の周りだけに咲いていた

さあ、帰ろう 11:58

 
 滑川へ下りる分岐 12:09
以前、ここから登ってきたことを話しながら歩いて行くと
行きには見つけられなかった残り花を発見 ↓
   
   
   シロバナエンレイソウ(ミヤマエンレイソウ):シュロソウ科
左上 花は終わり、実になりかけていた(殆んどはこの状態)
右上 これ1つきり、白い花びらが残っていた

下左 おや、ピンク色が見えた!
下右 花を拡大した
・・・・・・・・・・・

今まで快調に歩いていた同行者が、足の不調を訴えた
早めに湿布を貼って、ゆっくり下りればいいかと思い
ザックから湿布を出して貼った

「ダブルストックで痛い方の足をかばいながら歩くように」・・・と話し
下って下って、これから登りになる辺りで、はっと気が付いた

熊除けの鈴の音が無い!
落としてきた?
さっきザックを下ろした時に?
でも、落ちたら音がするはずなのに、何の音も聞こえなかった!
あれがないと、明日から困る!
探しに引き返すことにした

同行者には、「小屋で待っていてね!」と言い置いて

 
 さっきザックを置いたところはどこ?
記憶にある木の根を探しながら歩いたが
見つからない
途中で、もしかしてザックの中に入れたのかも?と思い、
全部探したがない!

とうとう山頂まで来てしまった 12:47
この先では絶対ないと思って戻ることにした

戻り始めてしばらくしたころ、キラッと青いものが光った
熊除け鈴をぶら下げていたカラビナの色だった


あら、嬉しや~
直ぐに付けて速足で歩いた

 
 「風越の頭」通過 13:00

 
 「カヤトの丘」着 13:07
「お待たせ~ あったよ~」

同行者は風が冷たくて寒かった・・・と
水分だけを取って直ぐ出発 

 
 Bコースの分岐を左折 13:10
以前にはなかった、ロープ2本と赤テープ
たったこれだけでも、
人の手が入っているという安心感が生まれるので不思議・・・

 
   真っ赤なヤマツツジ
遠目にはきれいだったが、近づくとそうでもない
「遠目美人」だった
こちらもかなりの急登
痛い足をかばいながら、ゆっくり着実に下ることにした

 
 こちらのルートは、明るくて気持ちがいい

 
 「ハッピャクガリ」って何のこと?? 13:30
「←林道 頂上→」しか書いてな~い
キロ数とか、時間とかあるといいのに…!

 
   ヤマツツジ:ツツジ科
咲き始めたばかりの、色の濃い
ツツジだった

 
   ヤマツツジとシラカバ
緑の中に、白い
シラカバの幹
それに色を添える
ヤマツツジ
いいねえ~

 
   
   レンゲツツジ:ツツジ科
イエロー系の
レンゲツツジ
よく見ると、花びらの中に緑色の斑点! 右 (花の拡大)
へえ~ こんなになってるなんて知らなかった!

 
 落ち葉いっぱいで、「急」ときているので、
神経も使うし、膝も使うから、休みたいのにベンチも無し
倒木に腰を下ろしてやっと休むことができた 13:56

 
これくらいの高さになるとヤマツツジが多くなった
右にも、左にも、遠くにも、近くにも
他の花はないのお~??

 
 「牛首展望台」の文字
うん、この意味は分かるよ
↓ この景色が見えるってことだよね
 
  でも、カタカナの言葉は何を意味してるのかさっぱり??
「タツマワシ」「オオマキ」も分からない・・・
土地の名前?

 
 急坂の次にはトラバースがあって
そして、ここで合流~ 14:38

 
   ヤマツツジ:ツツジ科
行きに、「きれ~い!」と感動した
ヤマツツジ

 
 登山口着~ 14:40
カヤトの丘を下り始めてから1時間半

来た道と同じ「木曽古道」を下るか?
林道を下るか?
林道は大きなV字型のヘアピンカーブなので
ショートカットの山道を歩くことにした

どんどん降りて、林道に出た所で、
歩けばまだまだ駅までは遠いので
タクシーを頼もうと意見が一致

木曽福島駅近くのおんたけタクシーに電話をかけ
「朝、上松駅から乗った女性二人ですが・・・」と事情を話して
「これから木曽古道を歩いていきますので
タクシーお願いします」と話した

30~40分かかると聞いたので、滑川橋くらいかな??
と思いながら歩いて・・・
 
 この古い標識で左折して・・・15:15
 
 「これより木曽古道」の標識を右折して・・・ 
 
 吉野の集落の外れに出た 15:20

朝、タクシーを下りた所を過ぎ、
分かれ道でどちらへ行こうか地図を見ていたら
後ろからタクシー!!
えっ?早い!なんで?
 
・・・と不思議に思いながら、乗り込んだ 15:20頃
朝の運転手さんではなかったが、同じ吉野に住んでいるって
まあ、不思議な縁ねえ・・・

話し好きの人で、ずっと、吉野や上松の昔の話を聞かせてもらった
木曽馬のこと・山焼のこと・人口が減ったこと等々

ふう~ん、と聞いているうちに、上松駅到着~

ちょうどいい時間で、お疲れ様会を開いてから、16:09発に乗った
上松からのお客は3人だけ

 ****************
歩いた歩数 約7700歩
歩いた距離 約14km
行動時間 約7時間20分
****************

     *今までの風越山の記録  
       
3月 2013/3/23    5月 2016/5/15
                      2015/5/3
                      2012/5/12
                      1996/5/26  (フィルムカメラ)
      
       
6月 2002/6/16   12月 1996/12/22 (フィルムカメラ)
        
                     ******************

     【今までに風越山の花 】 (アイウエオ順)
5~6月の花  【ア】・アケビ・アヤメ・イチヨウラン・エイザンスミレ・ウスバサイシン・エンレイソウ
  ・オオアマドコロ・オオカメノキ・オオバユキザサ・オオヤマフスマ・オクモミジハグマ
  ・オトコヨウゾメ
【カ】・カワタナデシコ・カンボク・コアジサイ・キジムシロ・ギンリョウソウ・クルマバハグマ
  ・ゴヨウオウレン
【サ】・サワギク・サンカヨウ・シロバナエンレイソウ・ズダヤクシュ・スノキ
【タ】・タカネコウリンカ・タケシマラン・タチツボスミレ・ダンコウバイ・ツクバネソウ
  ・ツバメオモト・テンナンショウの仲間(チョコレート色・緑色)
【ナ】・ニッコウキスゲ・ニリンソウ・ノアザミ
【ハ】・バイカウツギ・ハルトラノオ・フデリンドウ
【マ】・マイヅルソウ・マルバアオダモ・ミツバウツギ・ミツバツツジの仲間・ミヤマナルコユリ
  ・ムラサキケマン・モミジイチゴ
【ヤ】・ヤマエンゴサク・ヤマツツジ・ヤマブキ・ユキザサ
【ラ】・ラショウモンカズラ・ルイヨウボタン
【ワ】・ワチガイソウ・ワラビ
                                             

    山行記録(2011年~現在まで)へ戻る
    トップページへ戻る