南の次は、北へ
   
 北アルプス縦走(新穂高温泉~扇沢)

          双六岳~三俣蓮華岳~鷲羽岳~水晶岳~野口五郎岳~
           烏帽子岳~南沢岳~不動岳~船窪岳~七倉岳~蓮華岳


 4日目 8月8日(月)   三俣山荘→黒部源流→岩苔乗越→水晶小屋
       →水晶岳往復→東沢乗越→湯俣分岐野口五郎岳→野口五郎小屋へ】

三俣山荘5:25発・・・黒部源流6:15・・・岩苔乗越8:00・・・ワリモ北分岐8:10・・・水晶小屋9:05・・・水晶岳9:50・・・
水晶小屋10:45~11:05・・・東沢乗越12:05・・・湯俣分岐13:50・・・野口五郎岳14:40・・・野口五郎小屋14:55着(泊)
 


1日目 8/5  自宅~新穂高温泉~わさび平小屋  2日目 8/6 わさび平小屋~双六小屋
3日目 8/7 双六小屋~三俣山荘 4日目 8/8 三俣山荘~野口五郎小屋
5日目 8/9 野口五郎小屋~烏帽子小屋 6日目 8/10 烏帽子小屋~船窪小屋
7日目 8/11 船窪小屋~針ノ木小屋  8日目 8/12 針ノ木小屋~扇沢~自宅


 「槍」を見ながら出発の準備  5:25発   今日もいい天気!

夜中、すごい数の星だった




   
チングルマ:バラ科

朝露にぐっしょり濡れた羽毛が可愛い~




 昨日登った鷲羽岳から、ワリモ岳へ続く稜線を右手に見ながらどんどん下る

手前の白い花は、ウラジロタデ(たぶん)




   
モミジカラマツ:キンポウゲ科




 小沢

この辺まで降りてくれば、深みも出てきたので
洗濯ができたかも・・・

同じ服・同じズボン・同じ靴下での4日目




 昨日登った鷲羽岳




   
エゾシオガマ:セリ科




ナナカマドの仲間:バラ科

実はまだ青い




岩・医師がごろごろしている道を、
黒部源流まで下る

前方の山は、祖父岳




クロトウヒレン:キク科




 トリカブトの仲間:キンポウゲ科




 オヤマリンドウ:リンドウ科

朝早いので、花は閉じたまま




 クロウスゴ:ツツジ科

わっ、こんなにたくさん生っている

数個まとめてパクリ!

手袋に紫色のシミがついた




 タテヤマアザミかな?:キク科

葉っぱの切れ込みが浅いので「タテヤマ」だろう

よく似た「ダイニチアザミ」は、もっと切れ込みが深いらしい




 「黒部川水源地標」

でも、正確に言うと、
水源地は、もっと上流ではないかなあ??
雲の平との分岐

水晶小屋に泊まることができていれば
雲の平へ行く予定だった

30名という小ぶりな小屋なので、予約できなかった

で、野口五郎小屋まで足を延ばすことにしたので
このまま岩苔乗越へ行く




 フキユキノシタ:ユキノシタ科

この花に出会うのは久しぶり!

でも、花の盛りは過ぎているので
アップに耐える花がない・・・
ベニバナイチゴ:バラ科
 ミソガワソウ:シソ科





ここをクリックすると大きく見えます

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 水の好きな花が、登山道の両側にいっぱい!

薄紫は、ミソガワソウ   黄色は、ミヤマアキノキリンソウやメタカラコウの仲間

白色は、ウラジロタデやセリ科の花

まだ陽が当たっていないので、鮮やかさに欠ける




 クロクモソウ:ユキノシタ科



オトギリソウの仲間:オトギリソウ科




 コオニユリ:ユリ科




オオバタケシマラン:ユリ科

葉が茎を抱いていること・葉っぱにくっきりした縞模様があること・
葉の付く節ごとに茎が曲がっているのが特徴

右  緑色の長丸の実がついている




 セリ科の花




 オオバミゾホウズキ:ハエドクソウ科

ここだけに見られた





 
 オタカラコウ(と思う):キク科

舌状花が5~8個と多いし、葉先が尖っていないのでオタカラコウだろう




 
 ここをクリックすると大きく見えます
 前方、陽の照っているところが、岩苔乗越   ここはまだ日陰で暗い

白色は、ウラジロタデ(だろう)  紫色はトリカブトの仲間
黄色はオタカラコウ




 オニシモツケ:バラ科

花が咲いていたのはここだけ   他、は花が終わっていた




 岩苔乗越  8:00着

左へ行くと、祖父岳・雲の平   右へ行くと、ワリモ北分岐経由で水晶岳や鷲羽岳へ

この分岐のすぐ先に、高天原へ降りる分岐もあった

ここで右折して、じりじり照り付ける斜面を登る




   
 コメススキかな?:イネ科

穂に陽が当たって、キラキラ光っていた




 タカネスミレ:スミレ科

葉は、暗い緑色で光沢があり、ぶ厚い

咲き残り  殆どは種になっていた




  
 ワリモ北分岐

鷲羽岳から来ると、ここへ降りてくる




右下には、ついさっき歩いていた岩苔乗越へ突き上げる沢

ド~ンと大きい薬師岳




   
 雲の平が見えた  (右 かまぼこ型屋根の雲の平山荘)




 しばらくはトラバース道   左前方が、水晶小屋方面




   
 コゴメグサの仲間:ゴマノハグサ科

ミヤマコゴメグサかな?  今までのコース上にはなく、ここで初めて出会った




 ワリモ北分岐からのコースを振り返る

左は鷲羽岳  ぐ~んと下って登ったところがワリモ岳




   
 イワギキョウ:キキョウ科

チシマギキョウに比べ、小ぶりで繊細

上を向いて咲くことが多い




 チシマギキョウ:キキョウ科

イワギキョウに比べ大型で横向きに咲く
 水晶岳へ登る途中、右手に「槍」方面を望む




   
オヤマソバ:タデ科

水晶小屋が近くなると、花が変わってきた




 イワベンケイ:ベンケイソウ科

雌雄異株
赤っぽくなっているのは、受粉後の雌株




 ミヤマウイキョウ:セリ科

葉っぱをちぎって匂いを嗅いでみると、
ハーブの香り




 イブキジャコウソウ:シソ科




   
 ミヤマクロスゲかな?:カヤツリグサ科



 ヨツバシオガマ:ハマウツボ科




   
 チョウノスケソウ:バラ科

たった1花  咲き残っていた




 水晶小屋に着いた  9:05

ザックを置いて、ペットボトルだけ持って山頂を目指す




   
 赤牛岳経由で読売新道を下りたのは、2003年の8月

単独だった・・・




 チシマギキョウ:キキョウ科




 
 左に鷲羽岳  いったん下って登った所がワリモ岳

中央のずっと奥に、笠ヶ岳が遠望できる

右の赤茶色のガレ場が、岩苔乗越




 
 中央奥のごつごつしたピークが水晶岳




 
水晶岳に登ってから目指す、真砂岳~野口五郎岳方面




   
 チョウノスケソウ:バラ科

花が終わった後は、こんな捩じれた様子になる




 ミネウスユキソウかな?:キク科

白っぽく見えるのは、『苞葉』


   
 シコタンソウ:ユキノシタ科

花の盛りは過ぎ、
アップに耐えうる花が見つからなかった

最盛期の花は、花びらにきれいな斑点があるのに・・・




イワベンケイ:ベンケイソウ科

雌花が受粉すると、こんな風に赤くなる


 
   
水晶岳  9:50着

ぐるり360度の展望




 
 中央奥は赤牛岳




 
 左奥の方に、こんもりした山が見える  もしかして明日登る烏帽子岳だろうか??

右手前の稜線が野口五郎岳かな?




 
 遠くに、「槍・穂高」の稜線  右は鷲羽岳と岩苔乗越からの縦走路が見える

いったん水晶小屋まで戻ってから(手前左のピーク下に、小屋が見える)縦走を続ける




 
 キアゲハ

こんな高い山にもいるんだ・・・




水晶小屋に到着  10:45

おなかもすいてきたので、カップラーメンを頼んだ
500円也

11:05  出発




 
  この縦走路を反対側から歩いてきたのは、1992年7月ブナ立尾根から  2名で

20年以上も前なので、こんなザレザレコースだったのか記憶が??である

下りのザレ場は嫌い!  慎重に足を出さないと、ずるっと滑る




   
 エゾムカシヨモギ:キク科




 ミヤマリンドウ:リンドウ科



   
 イワオウギ:マメ科



 ミヤマウイキョウ:セリ科




 
 赤色のガレ場を右に巻いて、稜線に上がる




 
ここをクリックすると大きく見えます

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ガレ場・岩場・ザレ場が続く

ええ~っ、20数年前もこんなんだったの?




東沢乗越まで、30分だというが、
すでに40分を過ぎている


 
   
ここをクリックすると大きく見えます
 東沢乗越に到着  12:05

水晶小屋から1時間たった




東沢乗越から、
降りてきた稜線を振り返る


   
 東沢乗越から長い登りが始まる




白いザレ場に咲く花は、オヤマソバくらい




 
真砂岳中腹をトラバースする道が見える

真砂岳山頂を通るコースもあるらしいが、私はパス!

一番左が、野口五郎岳




   
イワギキョウ:キキョウ科

たまに樹林や草原に入ると、花に出会える




   
シラタマノキ:ツツジ科




  
ミヤマリンドウ:リンドウ科




 
ジグザグに登ることに専念

湯俣へ下る分岐も見えるが、まだまだ登りは続く




 
 「槍」が右横に見えてきた   まだ雪田も小さいが残っている




   
 湯俣への分岐

ここから4時間半で晴嵐荘へ着く・・・と




 自動カメラ

動物の生態調査をしているって

今回の山行中、こんなカメラに10数回出会った




 
 ザレ場の登りは好き  ネパール仕込みの歩き方で、ぐいぐいどんどん登れてしまう

いつも「お先にどうぞ」と譲ってきたが、初めて(たぶん)5~6名のグループを追いぬいてしまった




 
 真砂岳中腹をトラバースした後、自然に野口五郎岳山頂へと続いていた登山道




   
野口五郎岳到着  14:40

水晶小屋から3時間35分

山頂から、野口五郎小屋が見下ろせた




  
野口五郎小屋到着  14:55着

更衣室も乾燥室も洗面所もあって快適だった  (ただし飲料水は500cc100円)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2日間も小屋泊しながらの縦走は初めて・・・という東京の労山会員と話す機会があった

普段は、「岩・沢・雪」の世界だそうで、上げ膳下げ膳の食事付き宿泊に驚いていた

同じ労山会員という親近感と、博識の話好きについ引き込まれて、楽しい時間を過ごすことができた




 
 
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