端境期だったのだろうか?
       
花の少ない藤原岳・・・



キンポウゲ科の花

ミノコバイモ

ウラシマソウ
●場 所 三重県いなべ市藤原町・滋賀県東近江市
●標高 藤原岳 1128m
●山行日 2021年4月21日(水)
●コース 大貝戸登山・・・8合目・・・藤原山荘・・・藤原岳山頂・・・藤原山荘・・・頭陀ケ平(ずだがひら)・・・白瀬峠分岐・・・山口登山口
●多治見から
  登山口まで
多治見=名神養老スマートIC=藤原岳大貝戸登山口(P)
 
※ ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス
●参加者 丹羽、白木
●コースタイム 多治見
名神養老スマートIC
大貝戸登山口(P)
2合目
7合目
8合目
藤原山荘
山頂

藤原山荘
頭陀ケ平分岐
頭陀ケ平
白瀬峠分岐
山口登山口
大貝戸登山口(P)

5:30発
6:18
6:52〜7:05
7:30〜7:35
8:48〜8:55
9:15〜9:20
10:23〜10:40
10:52〜11:00
11:15
11:57
12:26〜12:35
13:08
14:57
15:57着〜16:15発
周辺地図はこちら


多治見から高速を利用して、
約1時間半で
大貝戸登山口(P)到着

車はパラパラ

ベンチの上にツバメ
巣は、ちょうどこの上

ここをクリックすると大きく見えます
 計画書をポストインして出発

今日は、この地図にある
聖宝寺から遊歩道を通って
ここへ戻ってくることを考えていた
(結局、どこにそれがあるのか
分からなかった・・・)

 
マムシグサの仲間:サトイモ科テンナンショウ属-1
登山口の鳥居をくぐったすぐそばから、
この紫色の花があちこちにあった
この株だけは、仏炎苞(ぶつえんほう)がピンと立っていた

右 中から、棒状の付属体が顔を出していた

 
 
マムシグサの仲間:サトイモ科テンナンショウ属-2
これは山口登山口の傍にあった同じ仲間
ここはみんなこの色だった
多治見に多い
緑と白のテンナンショウ↓は、なかった 
  
   
2019/4/16撮影 参考のため借りてきた
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
 
 オニシバリ:ジンチョウゲ科
長細い先のとがった実がなっていた ↑

花はこんな感じ ↓
   
 2019/4/1藤原岳で8撮影  2021/4/1伊吹山で撮影撮影
 参考のため借りてきた
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
1合目のつもりで登ってきたが
そう言えば、ここは2合目だった 7:30〜7:35

1合目はどこ?

 
ハクサンハタザオ:アブラナ科
白い十字型の花が特徴
ナノハナの仲間

ミヤマキケマン:ケシ科
ほんの数本、確認しただけ
 3合目通過 7:47


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ウラシマソウ:サトイモ科テンナンショウ属-1
つい先日、多治見で見つけて喜んでいた
ウラシマソウが、い〜っぱい!
まだ背は低く痩せている株ばかりなので
1〜2年目かも

一番大きい株を選んで、中を覗いてみた
これこれ・・・名前の由来となった
「浦島さんの釣り糸」が、
にゅう〜っと伸びていた
ホント、不思議な造り

この後も、左右の斜面のあちこちに
この
ウラシマソウの群生があった

テンナンショウの仲間はサトイモ科なので、
地下茎が球根のようになっているはず
その球根がこんなに広範囲に広がるはずがない

実は、粒々の小さな実
下にポトンと落ちるくらい
なぜ、こんな広範囲に子供ができるのかが不思議!?

 ユズリハ:ユズリハ科
古い葉は、濃い緑色
若い枝は赤色
新しい葉は黄緑色
・・・と3色に分かれていて鮮やか〜

この辺り、右も左もこの葉ばかりが目立っていた
背の高い木には、
ピンクっぽいつぼみが
たくさんついているのが見えた

タチキランソウ:シソ科  右は花の拡大
上唇(じょうしん)が長く、
2裂してピンと立っているのが特徴 

 
キランソウ:シソ科  右は花の拡大
上唇(じょうしん)が短いのが特徴
葉が横に這って伸びていくのも特徴

6合目の標識のある登山道は避けて
ショートカットで7合目へ  8:48〜8:55

ヒトリシズカ:センリョウ科
伊吹山(2021/4/10)で出会った花より、小型だった


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ウラシマソウ:サトイモ科テンナンショウ属-2
またまた出会いました!
ウラシマソウの群生!
登山道のすぐそばだったので
じっくり近くで観察できた
長い釣り糸を上に向けて出しているのが
よく分かった

 
ニリンソウ:キンポウゲ科
8合目の手前で
やっと
ニリンソウに出会った
数が少ない〜
背が低い〜

8合目 9:15〜9:20
この辺りは、いろんな花が咲く場所なのに
期待していた花が無い・・・
ミヤマカタバミも、ハナネコノメも、
オウレンの仲間も・・・

あったのは、これらの↓花がパラパラ・・・だけ
 カタクリ:ユリ科
パラパラ

 ヤマエンゴサク:ケシ科
1〜2本

 
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ミヤマハコベ:ナデシコ科
気を取り直して歩き始めると、
この花に出会った
しかし、数は少ない・・・

ヨゴレネコノメ:ユキノシタ科
種ができていた
緑と黄色のツートンカラーの葉
 がっくりしながら左右を見て歩いていたが
やっとお目当ての花に出会った! ↓
昨年、初めて見て、まだ名前が分からない花

キンポウゲ科(だと思う)
背丈5cm程 花の直径5〜6ミリ
 
   
   
   
 キバナサバノオ:キンポウゲ科
あれこれ図鑑を総動員して、
ネット検索もフル活用して
この名前に落ち着いた!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 
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 シロバナネコノメ:ユキノシタ科-1
中を覗くと、
赤色の葯が見える花と
赤色の無い花があった

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 ここをクリックすると大きく見えます
   
シロバナネコノメ:ユキノシタ科-2
赤いものは雄しべの葯

若い初々しい間は赤色
花粉が出てくると白⇒黒になっていくようだ

ハナネコノメという、そっくりさんの花があるが
違いは花粉の色だそうである
花粉が白いのは、シロバナネコノメ
花粉が黄色いのは
ハナネコノメだって
先回の
ハナネコノメは、花粉が白いので
シロバナネコノメに訂正しなくっちゃ!

   
ミヤマカタバミ:カタバミ科
やっと現れた!
だんだん登るにつれ、
陽が射して暖かくなったせいか
花びらが開いている株が多くなった

   
 ヒロハノアマナ:ユリ科
左 葉の中央に白い筋がある
右 白い筋はない(2021/4/10 伊吹山で撮影)=
アマナ
比較のため借りてきた

  
 藤原山荘に着いた 10:23〜10:40
ベンチに座って休憩
先客2名のみ
トイレは水洗 ペーパーもあった
山の上なのに水はどこから?

 
 さあ、こんなにいい天気だから
山頂へ行かなくっちゃあ!
私は、ザックを置いて出発

笹の中の細い道を
笹を掻き分け、
泥ぬる状態で歩いた記憶のある山は、いずこへ?

あの深い笹はどうなったんだろう??

 
 伊勢湾がぼ〜んやり見えた

 
 後ろを振り返ると藤原山荘が遠くなった
もうこんなに登ってきた
背中が軽いのでらっくらく

   
ヒロハノアマナ:ユリ科
こんな荒れ地のような所に咲いてるのは
この花だけ

 
 山頂に着いた!
あっという間・・・という感じ
15分もかかっていない・・・

 
 360度の展望〜

こちらは、竜〜釈迦〜御在所〜鎌に続く稜線
み〜んな歩いた・・・

 
 さあ、まだ先は長い
縦走路に戻らなくっちゃ

 
 2度目の藤原山荘 11:15
ザックは無事だった

 
 草も生えていない同然の
だだっ広い稜線
白い岩は石灰岩

   
ヒロハノアマナ:ユリ科
足元は、背の低い
ヒロハノアマナ
背の低い
ニリンソウがパラパラあるだけ
地面から直接花が出ているかのような株もあった

右 黒いつやつやした虫
花びらをかじられていた

   
  
 ミノコバイモ(美濃小貝母):ユリ科-1
下を向いて咲いているし、
自分を主張するような色でもないので
見つけにくいが、慣れてくると
あった!  ここにもあった!
・・・と、かなりの数を見つけることができた
ここでこんなに見つけたのは初めて
   
   
 ミノコバイモ(美濃小貝母):ユリ科-2
背丈はせいぜい8〜10cm程
1本1本がバラバラになって咲いていた
固まることはなかったが
例外的に、2株隣同士で咲いていたこともあった
   
  ミノコバイモ(美濃小貝母):ユリ科-3
中を覗いてみた
左 色が薄い
右 色が濃かった
・・・・・・・・・・・
これ↓は、多治見で見た(2021/3/27)
コバイモの仲間
   
   コシノコバイモかな?(越の小貝母):ユリ科
花びらの縁に小さな突起が無ければ
ミノコバイモ

突起があれば
コシノコバイモ・・・とか
確かに、これ↑にはごつい突起が見えるが・・・

では、この花は?
突起があるように見える・・・
(今回藤原岳で撮影)

角張っているだけ??
ミノコバイモ?
コシノコバイモ?
 
 さあ、まだ先は長い
縦走路に戻って、分岐を目指す
周りは
バイケイソウ畑〜

   
 ここから右折 11:57
直進すると天狗岩へ

 バイケイソウ:ユリ科
ずっとこんな光景が続いた
 
 どんどん歩いて行くと、
ふっと踏み跡が消えたような感じに襲われた
引き返すと、この標識があった

先程は、この標識を見ていないので
この手前で左に入り込んだらしい

危ない危ない

 
 
 頭陀ケ平(ずだがひら)1143m
鉄塔の横に三角点がある
ここから尾根を下っていく
ちょっと休憩 風が強く冷たい 12:26〜12:35

 
 ザレザレの歩き難い斜面を
どんどん下る

この道は鉄塔巡視路

 
 周りの木々は、葉っぱ無しの裸木

 
 山口登山口を目指して
どんどん下る

 
 下界が見えた〜 12:55

 
 坂本谷分岐
通行止めになってからずいぶん経つが
元の登山道には戻らないようだ
花の多い谷だったのに・・・

   
 カタクリ:ユリ科
尾根道のガラガラの所にも
カタクリの花が
ポツンポツンと咲いていた

 
 
 13:21
二つの鉄塔が並んでいる場所

 
 大分膝も疲れてきた
適当な倒木に座って休憩

周りの木に、
緑色の葉っぱが見えるようになった

   
 ここまでほとんど真っ直ぐに降りてきたが
ここから右折
この尾根道は、推奨されていないので
案内板は皆無
でも、こっちの尾根道の方が好き

 
 急斜面を下って、沢を渡って、
最後の鉄塔から左折して
沢沿いに下って行って、
その沢を渡れば、ゴールも間近

 
 ここがゴール(第二山口登山口) 14:57
頑丈なフェンスができていた
開けて閉めて、フェンスの外へ出た

ここから車道歩きになる

   
 畑や田んぼの周りは、
ぐるっとフェンスに囲まれていた

合計5回ほど
開けて・閉めてを繰り返して
「屋根のない学校」の中も通り抜けて
広い車道へ

車の通らない
民家の間の道を選んで
聖宝寺に着いた

しかし、遊歩道の案内板が無い

大貝戸登山口にあるなら
こちらにも無ければおかしい

ウロウロと探したが見つからず
やむなく車の通る車道を歩く羽目

元の駐車場に到着
15:57着

 歩いた距離 約19.3km
歩数 約3万2000歩
行動時間 約9時間
・・・・・・・・・・・・・・・



  私の記念の1枚 〈白木さんより〉

 
 山頂はパスで〜と言ったものの、
すぐそこにてっぺんが…
やっぱり行くべきでしょう!と
サクッと寄らせてもらいました!
う〜ん気持ちいい眺め〜

 
  美濃小貝母さんです
控えめの子ですが、べっぴんに撮れたましたよ

 
 ここから鉄塔をいくつもくぐって、
ひたすら降りて降りて…
berry tired !!

・・・・・・・・・・・・・・・


  *西藤原小学校は、小学校合併となって廃校になっていた。
  運動場が掘られて、水路工事(?)が行われていた。
  「藤原小・中学校」という名称で、新しい校舎ができたとか。


  * 3月〜4月の藤原岳 2011/3/5はこちら 
                2012/4/1はこちら
                2014/4/1はこちら
                2015/3/15はこちら
                2018/4/1はこちら
                2019/4/18はこちら

     
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