展望はだめでも足元は花いっぱい |
スイス・アルプス |
(サンモリッツとミューレンを起点に) |
3日目 7月2日 ベルニナ沿線のハイキング(H−2)
1日目 6月30日 2日目 7月1日(H−1) | 3日目 7月2日(H−2) | 4日目 7月3日(H−3) | |
5日目 7月4日(H−4) | 6日目 7月5日(H−5) | 7日目 7月6日(H−6) | 8日目 7月7日(H−7) |
9日目 7月8日(H−8) | 10・11日目 7月9日・10日 | 全行程 | 旅のあれこれ |
(H−1)・(H-2)というのは、ハイキング1日目、ハイキング2日目のことです
ビュッフェ・スタイルの朝食だが 野菜はゼロ たんぱく質は、ハムとチーズのみ カマンベールチーズはおいしかった! 野菜の代わりに フルーツを食べることにする |
ヨーグルトもおいしかった! プレーンとブルーベリーはおなじみだが いろいろな雑穀やフルーツの入った ヨーグルトが最終的には お気に入りになった |
インフォーメーションの前には噴水がある これを目印にホテルにたどりつく 路地が複雑に入り組んでいるので 迷ったこともあった |
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教会のちょうど下がホテル バスで帰るときは、教会が見えたら 降車ボタンを押す これからバスに乗って サンモリッツ駅へ 2.8フラン(約250円)で タクシーだと15フラン(約1350円) |
菊池さんの 半日ガイドサービスに合わせて ベルニナ沿線のハイキングへ 途中まで新婚さんカップルと一緒 いろいろ聞きたいこともあるので 貴重な時間となった ベルニナ線は特急でなければ予約は 必要なし 乗り込んで座っていると検札がきて チェックを受けるだけ 今日はスイスフレキシ−パスを使うので 列車はフリーパス |
オスピチオ駅で下車 ここから次の駅のアルプグリュムまでの ハイキング これがラーゴビアンコ(白い湖)? 期待と大きく外れ、まるで砂利採集跡の 濁り水・・・・・だった 満々と水を溜めた 美しい湖を想像していたのに・・・ |
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駅で降りたらすぐ、道の両脇は花盛り ミューレンでのハイキングコースや サンモリッツのお薦めレストランなど 彼女と別れるまでに情報集めをする 彼女は、この後すぐグリンデルワルトへ 「何かあったら連絡してください 必ず対処しますから・・・」 と心強い言葉 |
窓からジャパニーズの顔がたくさん見える この先は、イタリアまで行ける 風が強くて寒いので雨具の上着を着る |
ディアヴォレッツア展望台付近は 雲の中だったので 先にハイキングをすることにして 下車しないで通過したのだが イタリア側は青空 ディアヴォレッツア方面を振り返ると どんよりした天気・・・ |
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菊池さんと新婚さんは左の道を通って アルプグリュム駅へ 我々は、ここから氷河が間近に見える サッサルマソンの小屋まで足を伸ばす |
列車が着くとたくさんの人が下車し 同じ方向を目指して歩いてくる 道の両脇は絶えることなく花が続くが、 写真を撮っているのは、我々だけ ほかは歩くことに専念しているよう |
小屋は断崖の上に建っているので 展望はすばらしい 氷河も、そこから流れ出す川も 青い氷河湖も、はるか下の駅も み〜んな見える ワイン片手の人が多い |
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石作りのドーム型ワイン貯蔵庫が2つ 我々は行動食をもってのハイキングだが 彼らは、そこここにある展望レストランで ランチを食べる山行形態のようである まだ下りがあるのに ワインを飲んで大丈夫かしら? と他人事ながら心配になるほど |
青空と真っ白な氷河と 緑の草原の対比が美しい 小さな写真に切り取ってしまうと これらの大きさが表せられない・・・ |
あんなに多かった人影はいったいどこへ? と不思議に思うほど静かな下山路 ワインを飲んだ足では この下山ルートは避けた方がいいのかも? ほとんどは、来た道を引き返したらしい 菊池さんに「急な道ですよ」と 注意されていたが、なんのなんの 我々には、普通の下山路である 静かで花いっぱいで天候もよく 展望にも恵まれ大満足 |
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氷河から流れ出す水は青白い 溜まるとこんな色になる でも、ニュージーの氷河湖は もっと色が濃くて、絵の具の青色で 塗ったような色だったなあ・・・ |
急な斜面を登るベルニナ線が見える 大きくぐるぐるぐると3本見える |
時間を計ったわけではないが ちょうどうまい具合に駅に着いた |
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ここに、なんと! 日本語で「アルプグリュム」と書いてある 箱根と姉妹都市になっている模様 |
アルプグリュム駅の煙突の上あたりが サッサルマソンの小屋 そこからここまで歩いてきた 道のりが分かる 列車が来た 予約席でない2等の禁煙席を探して乗車 天気がよくなったので サンモリッツへ帰る途中の ベルニナ・ディアヴォレッツア駅で降りて 展望台までロープウエイに乗ろう! |
ベルニナ線オスピチオ駅からアルプグリュム駅までに出会った花 |
ベンケイソウ科 ★ イソギンチャクにそっくり |
マメ科 シャジクソウの仲間 |
バラ科 ハゴロモグサの仲間 ハゴロモグサにそっくり あちこちでよく見かけた |
☆ まっすぐ立っておれなくて なよなよした感じの花 |
サクラソウ科 トチナイソウの仲間 ぺたっとはりつくようにして咲く カナダでもたくさん見た |
ツツジ科 ツツジの仲間 いわゆるアルペン・ローゼ アルプスの三大名花の一つ |
リンドウ科 リンドウの仲間 オヤマリンドウの白花版 大きくてたくましい フランス・アルプスにもあった |
リンドウ科 リンドウの仲間 太陽がないと花びらを開かない アルプスの三大名花の一つ |
ゴマノハグサ科 シオガマギクの仲間 このシオガマは 嘴がずいぶんとがっている |
キキョウ科 ★ 岡田さんの図鑑には、 タマシャジン属となっているが、 日本にはその属はないと思ったが・・・? このくるっと丸い玉のような仲間は 花の先の形を「魔女の爪」といって ニックネームで親しまれているそうな |
リンドウ科 リンドウの仲間 トウヤクリンドウか!と思ったら リンドウの花が終わるとこうなるんだそうな |
スミレ科 キバナコマノツメ 学名は同じだが 日本のキバナコマノツメのほうが 先端がもっととがっている気がする |
ナデシコ科 タカネツメクサの仲間 花の形と葉っぱの形は タカネツメクサとそっくり! |
ユキノシタ科 ユキノシタの仲間 花のつき方が、フキユキノシタに似ている |
タデ科 ギシギシの仲間 マルバギシギシにそっくり! |
タヌキモ科 ムシトリスミレの仲間 ムシトリスミレにそっくり |
ケシ科 ケシの仲間 道路わきに咲いていたので 町から種が飛んできたのか?と思ったが 野生だそうな ここだけでのみ咲いていた |
キク科 シオンの仲間 いわゆるアルペン・アスター ミヤマアズマギクそっくり |
キク科 キクの仲間 白花のキク科は種類が多く判定しにくい 昨日の白花より、小型 |
ナデシコ科 ミミナグサの仲間 なよなよした感じが タカネミミナグサにそっくり |
ラン科 ハクサンチドリの仲間 葉に斑点があるのが特徴 日本にも、ウズラバハクサンチドリ という花がある |
ゴマノハグサ科 クワガタソウの仲間 ピンとまっすぐ立った茎に花をつける ミヤマクワガタに似ている |
キク科 ノコギリソウの仲間 昨日のノコギリソウより 花が密についているし背が低いし 豪華な感じがする |
ラン科 ハクサンチドリの仲間 葉に斑点があるのが特徴 上の写真より色がぐんと濃い |
ナデシコ科 ナデシコの仲間 細い葉っぱはナデシコの特徴を 備えている 花の切れ込みが浅い |
サクラソウ科 サクラソウの仲間 白っぽい写真になってしまったが 本当はもっとピンクがかっている |
ユリ科 ★ 真っ白な花で清楚そのもの |
ユリ科 ギョウジャニンニクの仲間 ギョウジャニンニクにそっくり |
トウダイグサ科 トウダイグサの仲間 赤花と黄花が一緒だったので |
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ディアヴォレッツア展望台へ行く途中 すれ違ったロープウエイを写す 時刻が遅いのでがら空き状態 しかも、列車と連絡があるので 待たずに発車 |
ロープウエイは フレキシーパスを持っていても 料金は必要 ただし料金は25パーセント引き モルテラッチュ氷河 (ロープウエイの中から) |
雲が多く稜線がはっきり見えないが 大きな氷河(モルテラッチュ氷河)の 後ろにベルニナ山群が並ぶ |
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左の方に ピッツ・パリュー(3095m) 3900m級が4座並んだその右側が ピッツ・ベルニナ(4049m) ピッツ・ロゼック(3937m)の順になるが 雲で隠れて特徴的な姿が分からず 判定がしにくい |
展望台の上に小高いところがある そこまで行こうとすると 氷壁を登ってきたと思われる1団が ギアをジャラジャラさせて戻ってきた どこまで行ったんだろう? この時期、まだ雪が多く残っているので ロープウエイを使えば 簡単に取り付けられそう |
ピイツ・ネイルで 見かけた花はこれだったんだ! 急な雪で花びらが萎えていたが 元気だとこんなになるんだ! キンポウゲ科 キンポウゲの仲間 始めは白色だが だんだん桃色から濃桃色に 変化するそうである 標高が2300mあたりから上に 咲く・・・と |
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もうひとつはこの紫色の花 サクラソウ科 ★ この花も2000mあたりから上に 咲くようである |
建物を見下ろす所まで足を伸ばしてから 引き返す |
キンポウゲはこんなガラガラした岩の ところが好きらしい |
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この展望台から下りて行ける ハイキングルートもある 上の方はがらがらで花も見えないが だんだん下に近づくにつれ 華やかな色彩になってくる |
次の駅までハイキングをしようと いったんは歩きかけたが 線路のすぐ近くはまあいい、が 車の走るそばを歩くのは嫌! |
途中から引き返し ロープウエイ乗り場のベンチで待つ 17時になるのに これからまだ上がる人がいる 展望台では宿泊もレストランもあるので 早朝、氷が硬い頃に アイスクライミングをするらしい |
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左の建物は待合室 列車が着たら乗り込むだけ ここから30分ほどで、サンモリッツに着く |
道路とプラットホームは同じ高さ 改札口の設備も 切符自動販売機も 駅員もいないので ずいぶんの経費節約になる・・・と思う |
今日は、菊池さんお薦めのレストランで 夕食を取ろうと 5時半開店になるのを待つ お味は、まあまあ |
テガタチドリ・・・のように、「 の仲間」がつかない場合は、学名が同じで同一の花としました。
イブキジャコウソウの仲間・・・のように、そっくりに見えても学名が違うものは、「仲間」としました。
☆は、日本にはそれに類する科がない花か
手持ちの図鑑では分からなかった花です。
★は、日本では該当する属がないものです。
そのコースで始めてみた花には、ピンク色を付けました 前にも見たが、写真を撮ったのは始めて・・・も含みます |
参考にした図鑑
Fleurs DE MONTAGNE Jean−Denis Godet
Blumen der Alpen
スイスアルプス 高山植物ポケットガイド 岡田 季代子
日本の高山植物 山と渓谷社
日本の野草 山と渓谷社
山渓ハンディ図鑑 高山に咲く花 山と渓谷社
山渓ハンディ図鑑 山に咲く花 山と渓谷社
牧野新日本植物図鑑 北隆館