展望はだめでも足元は花いっぱい
スイス・アルプス
                (サンモリッツとミューレンを起点に)


7日目 7月6日 グルッチュアルプからロートホルンヒュッテヘ  
         帰途は、マウンテン・トレイル(H−5)
                    

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               (H−1)・(H-2)というのは、ハイキング1日目、ハイキング2日目のことです


グルッチュアルプ駅

展望のいいシルトホルン展望台は
天候がよくなければ行く価値なし・・・
と聞いているので後に回し、
乗り物を使って行ける
足元の花も見える
疲れたら乗り物で帰れる
・・・などがができる
ロートホルン・ヒュッテへ行く計画に決める

フェロートラベルからは
一度ラウターブルンネンに降りて
バスとロープウエーを使って
行くことを勧められたが
せっかくミューレンまで
上がっているのだから
この高さからハイキングできないかと
いろいろ相談する

もう一つのお勧めの
マウンテン・ビュートレイルは
帰り道に、線路脇を歩かなければならない

たらたらしたつまらなさそうな
コースなので敬遠する




ミューレン〜
グルッチュアルプ間の鉄道

結局、グルッチュアルプから歩き出し、
ロートホルンヒュッテへ行き
帰りは行きと違うコースで帰って来よう
・・・と計画を変更する

グルッチュアルプへは
15分毎に発車している

コープで行動食を買ってから出かけても
十分間に合う

ミューレン 8:45発
グルッチュアルプ 9:02着
9:05発でハイキング開始



雨が降ってきた・・・

おっ、今までにない花が・・・

所と高さが違えば花も変わってくる

樹林の中は少ないが
開けたところだとたくさん咲いている

途中、ドッカーンと
ものすごい音を2回も聞く!
なに?あれは?
雷?発破?

小さな集落のあるところで雨が降り出した
結構雨脚も強い
雨具を着る

雨に濡れてまで行くことない・・・
引き返そうとすると小降りになった

思い直して先へ進むことにする




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ソースの谷
(Sausatl)

谷に下りた
ここからヒュッテまで登りになる

先行の男性が1人
彼もカメラと三脚で花を撮っている

ぬるぬるした坂道を気をつけて登って行く

最初中腹に見えた家は、
ヒュッテではないことがわかってがっかり

あれ?先行者が引き返してくる
どうしたのだろうと聞くと
道が悪いそうである

我々はかまわず進むが
本当にぬるぬる泥々のひどい道となった

こりゃあだめだ〜と撤退




ほかにも道が?

川まで下るとなんと!
昨日の男性がおにぎりを食べている

彼は3年前にもスイスへ来たが
今回は1ヶ月、スイスパスを使い
安いテントを借りて
スイスを回っていると分かった

彼もロートホルンヒュッテへ行くといって
下の道を進んでいった
もう一団体も同じ方向へ

そうか〜、上の道(泥々道)と下の道が
あるのか〜  と分かった

でも、また雨が降ってきた
今から行くのもどうもね・・・と止める

同じ道を引き返すことにする



グルッチュアルプ

またスタート地点へ戻った

ところが、天候がよくなりそうの気配




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山が見えてきた!

天気がよくなるなら足を伸ばそう〜

ユングフラウもメンヒも
アイガーも見られる!

マウンテン・ビュー・トレイルを歩いて
ミューレンまで帰ろう!と
意気軒昂




本当はこんな風に
見えるはずなんが・・・

駅の展望台の看板には
青空の下、ぜ〜んぶ見える写真がある

こんな景色を想像して、再スタート



いいぞいいぞ

山が見えてきた!

ディアヴォレッツアも午後からよくなった

期待して進む




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ミューレン行き

天候が悪かったら
この列車に乗って帰るはずだった・・・



期待していたのに・・・

マウンテン・ビュー・トレイル
・・・と言うだけあってけっこう登って行く

でも、こんな景色は始めのうちだけ

また、雨が降り始め
だんだん強くなり
ずぶぬれになって歩く破目

林さんは傘を差して歩いている
私は、雨具の上だけ着て
ここまで濡れればいまさら遅い・・・と
そのまま突破




予定変更

アルメントフーベル駅まで行き
そこから登山電車で帰ろうと考えていたが
ガスの中から垣間見えたのは
はるかはるかかなたの鉄塔・・・

それなら、
ここからでもミューレンへ下山できるなら
下った方が早く着けるかも
と思い、予定変更

写真を撮ることもできず
ひたすら雨の中を歩くことになろうとは・・・




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牛も家へ帰る

放牧されていた牛も
雨のためか、掛け声とともに
追われて牛舎へ入って行く

ずぶぬれの私たちを見て
おやおやと言った感じで挨拶されて
通り過ぎる



虹だ〜

虹が谷間にかかった〜

と言うことは、明日は晴れ?

着替えて夕食に出かける
せっかく着替えたのに、
雨の中出歩きたくない

当てにしていた中華のお店は
5:00〜と看板に大書きしてあるのに
15分過ぎても開店しない

いい加減なお店!

エーデルワイス経営の
ピザのお店に入ることにする

これが当たり!
中華とイタリアンに失敗はない
・・・というのが、私の持論

見事に証明された

ピッツアは日本のLサイズほどで
伸びるチーズがたっぷりかかっていて
熱々でおいしかった〜
それで、17.5フラン(約1600円)

勿論ハーフボトルのホワイトワインも




21時頃はこんなふう

満足してホテルに帰る

部屋を暗くしてベッドに入れば
外が明るくても眠りにつける

21時頃ふとおきて外を見ると
ガスが残ってはいるものの
好天の兆し


明日はよくなると信じて
もう一度ベッドに入る




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ユングフラウも

窓の前はユングフラウの北面

いつも岸壁しか見えていなかったが
今、かろうじてその上の雪が見えてきた!

へ〜え、岩の上には雪の頂上が
こんなところにあったのか〜と意外





ロートホルンヒュッテへの往復(途中まで)とマウンテン・トレイルで出会った花

シソ科 ウツボグサの仲間

タテヤマウツボグサにそっくり



キキョウ科 ホタルブクロの仲間

いつも下を向いている
毛むくじゃらの花





キク科 ヤグルマギクの仲間

家の庭に咲いていたので園芸種か?
と思ったらそうではなかった



ユキノシタ科 チダケサシの仲間か?

チダケサシか?トリアシショウマか?
サラシナショウマか?
見分けがつきにくい




ラン科 ハクサンチドリの仲間

ウズラバチドリそっくり



キキョウ科 ★

キキョウ科とは思えない花の形



キンポウゲ科 トリカブトの仲間

レイジンソウにそっくり



シソ科 シラネニンジンの仲間

シソ科の花は見分けにくい



キク科 フクオウソウの仲間

花びらからにゅっと
突き出しているのが特徴
背が高い




キク科 アキノキリンソウの仲間

アキノキリンソウにそっくり



マツムシソウ科 マツムシソウの仲間

タカネではない、
低山に咲くマツムシソウにそっくり





シソ科 オドリコソウの仲間

白とピンクの両方を見た



キキョウ科 ホタルブクロの仲間

アカバナ科 アカバナの仲間




ハナシノブ科 エゾノハナシノブ





キク科に見えるが?
背が高く樹林に生える




バラ科 バラの仲間

花は小型





ゴマノハグサ科 オクエゾガラガラの仲間

これが一面に咲いているところもあった



セリ科 

トケイソウのように咲く変わった花



キク科 アザミの仲間

アザミの数は少なかった



キク科 エーデルワイス

たった1輪見つけただけ
豪華版のエーデルワイスではない





ベンケイソウ科 マンネングサの仲間

水の滴っている岩陰に咲いていた



キク科 ヤグルマソウの仲間

これは赤紫色



オトギリソウ科 オトギリソウの仲間

オトギリソウにそっくり




オオバコ科 オオバコの仲間

オオバコにしては色が薄ピンクで美しい




シソ科 アキギリの仲間?



キク科 フタマタタンポポの仲間

ひょろひょろして細かい毛が生えている





小さな花で見落としそう




ツツジ科 コケモモ

咲き始めたばかり



スミレ科 スミレの仲間

現在のパンジーの原種だそうな



ラン科 ハクサンチドリの仲間

水辺に咲くのが好き





テガタチドリ・・・のように、「   の仲間がつかない場合は、学名が同じで同一の花としました。
イブキジャコウソウの仲間・・・のように、そっくりに見えても学名が違うものは、「仲間」としました。

は、日本にはそれに類する科がない花か
    手持ちの図鑑では分からなかった花です。
は、日本では該当する属がないものです。


そのコースで始めてみた花には、ピンク色を付けました
前にも見たが、写真を撮ったのは始めて・・・も含みます


参考にした図鑑  
 Fleurs DE MONTAGNE     Jean−Denis Godet
 Blumen der Alpen        
 スイスアルプス 高山植物ポケットガイド  岡田 季代子
 日本の高山植物  山と渓谷社
 日本の野草     山と渓谷社
 山渓ハンディ図鑑 高山に咲く花  山と渓谷社
 山渓ハンディ図鑑 山に咲く花    山と渓谷社 

 牧野新日本植物図鑑         北隆館


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