展望はだめでも足元は花いっぱい |
スイス・アルプス |
(サンモリッツとミューレンを起点に) |
9日目 7月8日 ビルグからミューレンへハイキング(H−7)
1日目 6月30日 2日目 7月1日(H−1) | 3日目 7月2日(H−2) | 4日目 7月3日(H−3) | |
5日目 7月4日(H−4) | 6日目 7月5日(H−5) | 7日目 7月6日(H−6) | 8日目 7月7日(H−7) |
9日目 7月8日(H−8) | 10・11日目 7月9日・10日 | 全行程 | 旅のあれこれ |
(H−1)・(H-2)というのは、ハイキング1日目、ハイキング2日目のことです
今日もガス こんな天気の日に シルトホルン展望台へ行く人も少ない 切符を買うとき「トゥー・ビルグ」と言うと 雪が降っているという ええっ?と思いながらも 何センチかと尋ねると わざわざ電話で問い合わせてくれて 1cm・・・だとのことで 行きたい!と意思表明をする ハイキングブーツは?と尋ねられるので 足を上げて見せる 今日はしっかり装備を付けて歩こう! |
他の人はみんな乗り換えて シルトホルン展望台へ行ってしまった 途中で降りたのは我々だけ 暖かい建物の中で しっかりと身ごしらえして ザックカバーも付けて出発 本当に雪が降っている! 1cm積もっている所もあるにはあった 標高2677m |
ミューレンへ・・・を確認して歩き始める 真っ白のガスの中へ 風はそれほど強くないので寒くはない |
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歩き始めたとたん、雪に埋もれた花を発見 やはり標高が高いことと 地質が違うので咲いている花も目新しい |
踏み跡なし 雪渓の出口付近の標識や ペンキ印を探して踏み出す 傾斜はゆるいので 滑ることもなく足が出せる 雪が解けている所には、 がらがらの石の間にも花が咲いている ちょうどコマクサのような感じ |
吹きっさらしの中では じっとしていると寒くなる ちょうどヒュッテが見えたので 中で休憩し、コーヒーを頼むことにした 女主人が1人のみ |
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雨脚は強くはないので このまま下山するより もう少し足を伸ばそうと意見が一致 登り始めると対岸からガラガラッと落石 右がガレている急な斜面を 登って行くコースが急に心配になり 引き返すことにする ガスの上は青空なのだろうが どうも期待薄 |
正面のピークがビルグの駅 やっと見えた景色も、 すぐガスに隠れてしまう |
また、シルトホルン・ヒュッテまで戻り 下山を始める ヒュッテから先は インフェルノ・スキーレースの場所らしく 広い大通りになってしまった・・・ そんなところはつまらないので 草の中の細い道を見つけて入り込む やっぱ、こちらの方がいい 花の中の道を、ご機嫌で下って行く と、急に青空が見えてきた!! |
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ちょうど崖っぷちに 格好の展望台があったので しばらくそこで山並みが現れるのを 待つことにする あちらの山の姿が出てくると こちらの山が隠れる・・・と言う具合で すっきり全容は見られず・・・・ とうとうまたガスに隠れてしまったので あきらめて歩き始める |
アルメントフーベル駅下の標識まできて また、コースがつながった 今日は反対方向へ行こうよ・・・と提案して 新しい道へと進む また違った景色になり これまた楽しい道であった |
花に囲まれてご機嫌で歩く |
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牛が脱走しないようにできている柵と その周りの電流が流れているワイヤーを うっかり雨傘で触ったところ ビリビリッときた これなら牛も嫌がって近づかないだろうと 実感できた |
また、ユングフラウの岩壁が見えてきた これが見えるとミューレンの町も近い |
ミューレン付近をよく歩いたこと! もう1日あったら行き先がないほど |
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寒い日は、暖炉で薪が燃え インターネットが自由にできるようパソコンも置いてある グーグルでスイスの天気予報を 調べてみたが 山岳地帯の天候は分からない・・・ |
ホテルへ帰ると、窓の外に大きな虹 明日こそ、晴れて欲しい! 明日晴れれば午後の出発まで 時間がある シルトホルン展望台へも余裕で行ける |
いったん部屋に帰って濡れた服を着替え 夕食の場所を探す 結局、今日の夕食も 昨日と同じエーデルワイス経営の ピザやさんへ行く 雨の中探し歩くのも面倒になったし・・・ 今日は、ロシティーという ドイツ語圏で食べられている料理を 注文する ジャガイモを基盤に たっぷりのモッツアレラと 上にトマトやきゅうりのトッピング 塩辛いけれどおいしかった 一口食べておいしいのは、 食べ進むと塩辛くなることに 改めて気づかされた |
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21時頃になると 展望がよくなることがわかったので 寝ないで待っていると・・・ 青空と白い雪山が見えてきた! |
雲に隠れているが メンヒ 4107m |
手前の黒い岩壁は ユングフラウの中腹 奥の白い山の右が メンヒ 左が アイガー 3970m |
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ユングフラウから続く右側の山並み Ebnefluh 3960m Mittaghorn 3895m Grosshorn 3762m ・・・だと思う (ドイツ語は読みにくい) |
だんだん明るさが薄れていく パッキングもほとんど終わり あきらめてベッドに入る |
ビルグ駅からミューレンまでに出会った花 |
アブラナ科 グンバイナズナの仲間 昨夜の雨はここ(2677m)では 雪だったんだ・・・ こんな石ばかりのところが いいんだねえ・・・ |
アブラナ科 グンバイナズナの仲間 左と同種 雪を払うとこうなる |
アブラナ科 ★ 雨にも負けず、雪にも負けず |
キンポウゲ科 キンポウゲの仲間 ロープウエイで登るような高い所が 好きらしい 岩のがらがらした所もお気に入りのよう |
ムラサキ科 ワスレナグサの仲間 ワスレナグサの高山版 イワカガミとコイワカガミのような 関係かなあ? |
サクラソウ科 トチナイソウの仲間 葉っぱに特徴がある |
バラ科 ダイコンソウの仲間 2段下、右の花と似ているが こちらの方が花も大きくごつい |
サクラソウ科 トチナイソウの仲間 石の間にべったりと 張り付くように咲いている |
アブラナ科 ★ こんもりと丸みのあるカーペットのような 所から顔を突き出して咲く |
マメ科 ミヤコグサの仲間 これは亜高山から 麓の草原まで、あちこちで見かけた |
スミレ科 スミレの仲間 こんな濃い紫色は初めて |
キンポウゲ科 キンポウゲの仲間 真っ白い花ばかりだったので 上から2段目の花とは違う 生育地も違う |
キク科 アザミの仲間 とても痛い刺のある葉 |
ユキノシタ科 ユキノシタの仲間 ユキノシタ科にもいろいろある・・・ |
バラ科 ダイコンソウの仲間 2段上の、左の花と似ているが こちらの方が優しい |
キク科 ★ 大きい 背丈は30cmを越える ウサギギクのジャンボ版・・・といった感じ |
ゴマノハグサ科 ウンランの仲間 紫色と橙色とは・・・ 派手な配色 |
スミレ科 キバナコマノツメ 日本のキバナコマノツメは 湿っぽいところが好きだが ここではタカネスミレが咲くような所にも いっぱい咲いていた |
リンドウ科 リンドウの仲間 色が薄く、花の大きさは2〜3cmくらい |
サクラソウ科 サクラソウの仲間 ハクサンコザクラにそっくり |
サクラソウ科 サクラソウの仲間 園芸種のプリムラそっくり プリムラ(=サクラソウ科) |
サクラソウ科 ★ イワカガミにそっくり でも、細くて弱弱しい |
ゴマノハグサ科 ★ ほかでも咲いていたが ここが一番きれいだったので |
タヌキモ科 ムシトリスミレの仲間 紫色は多いが、白色は少ないそうである 水辺に固まって咲いていた |
リンドウ科 リンドウの仲間 5cmほどもある大きな花 背丈はとても低い 5cmくらい |
スミレ科 スミレの仲間 園芸用のパンジーにそっくり |
セリ科 シラネニンジンにそっくり 白とピンクがとてもきれいだったので |
サクラソウ科 ★ 葉が厚いのが特徴 |
ゴマノハグサ科 ★ ぺったりと張り付かず上へ伸びて行く 岩がすき |
ゴマノハグサ科 シオガマギクの仲間 タカネシオガマにそっくり |
ゴマノハグサ科 クワガタソウの仲間 オオイヌノフグリが まっすぐ立っている・・・といった風情 |
トウダイグサ科 トウダイグサの仲間 有毒なので食べ残してある 赤っぽいのや黄色っぽいのや色々ある |
ユキノシタ科 ユキノシタの仲間 これは首の長いユキノシタ科 |
アカバナ科 ヤナギラン 山の中ではまだ固いつぼみだったが、 庭先ではもう咲いていたので 庭の花か、山の花か区別がつけにくい 山の花が庭に咲いている・・・ と言ったらいいかも |
ユリ科 ユリの仲間 登山電車の中から 咲いているのが見えたが これは庭先の花 |
テガタチドリ・・・のように、「 の仲間」がつかない場合は、学名が同じで同一の花としました。
イブキジャコウソウの仲間・・・のように、そっくりに見えても学名が違うものは、「仲間」としました。
☆は、日本にはそれに類する科がない花か
手持ちの図鑑では分からなかった花です。
★は、日本では該当する属がないものです。
そのコースで始めてみた花には、ピンク色を付けました 前にも見たが、写真を撮ったのは始めて・・・も含みます |
参考にした図鑑
Fleurs DE MONTAGNE Jean−Denis Godet
Blumen der Alpen
スイスアルプス 高山植物ポケットガイド 岡田 季代子
日本の高山植物 山と渓谷社
日本の野草 山と渓谷社
山渓ハンディ図鑑 高山に咲く花 山と渓谷社
山渓ハンディ図鑑 山に咲く花 山と渓谷社
牧野新日本植物図鑑 北隆館