展望はだめでも足元は花いっぱい
スイス・アルプス
                (サンモリッツとミューレンを起点に)


9日目 7月8日 ビルグからミューレンへハイキング(H−7)
           

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               (H−1)・(H-2)というのは、ハイキング1日目、ハイキング2日目のことです


ロープウエイの中

今日もガス

こんな天気の日に
シルトホルン展望台へ行く人も少ない

切符を買うとき「トゥー・ビルグ」と言うと
雪が降っているという
ええっ?と思いながらも
何センチかと尋ねると
わざわざ電話で問い合わせてくれて
1cm・・・だとのことで
行きたい!と意思表明をする

ハイキングブーツは?と尋ねられるので
足を上げて見せる

今日はしっかり装備を付けて歩こう!




ビルグの駅の外

他の人はみんな乗り換えて
シルトホルン展望台へ行ってしまった

途中で降りたのは我々だけ

暖かい建物の中で
しっかりと身ごしらえして
ザックカバーも付けて出発

本当に雪が降っている!

1cm積もっている所もあるにはあった

標高2677m



標識を確認して

ミューレンへ・・・を確認して歩き始める


真っ白のガスの中へ

風はそれほど強くないので寒くはない




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雪に埋もれた花が

歩き始めたとたん、雪に埋もれた花を発見

やはり標高が高いことと
地質が違うので咲いている花も目新しい



雪渓も出てきた

踏み跡なし

雪渓の出口付近の標識や
ペンキ印を探して踏み出す

傾斜はゆるいので
滑ることもなく足が出せる

雪が解けている所には、
がらがらの石の間にも花が咲いている

ちょうどコマクサのような感じ




シルトホルン・ヒュッテ

吹きっさらしの中では
じっとしていると寒くなる

ちょうどヒュッテが見えたので
中で休憩し、コーヒーを頼むことにした

女主人が1人のみ




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落石!

雨脚は強くはないので
このまま下山するより
もう少し足を伸ばそうと意見が一致


登り始めると対岸からガラガラッと落石

右がガレている急な斜面を
登って行くコースが急に心配になり
引き返すことにする

ガスの上は青空なのだろうが
どうも期待薄



ビルグ方面

正面のピークがビルグの駅

やっと見えた景色も、
すぐガスに隠れてしまう



あらら〜

また、シルトホルン・ヒュッテまで戻り
下山を始める

ヒュッテから先は
インフェルノ・スキーレースの場所らしく
広い大通りになってしまった・・・

そんなところはつまらないので
草の中の細い道を見つけて入り込む

やっぱ、こちらの方がいい
花の中の道を、ご機嫌で下って行く

と、急に青空が見えてきた!!





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もう少し待ったら・・・

ちょうど崖っぷちに
格好の展望台があったので
しばらくそこで山並みが現れるのを
待つことにする

あちらの山の姿が出てくると
こちらの山が隠れる・・・と言う具合で
すっきり全容は見られず・・・・


とうとうまたガスに隠れてしまったので
あきらめて歩き始める




昨日の道と合流

アルメントフーベル駅下の標識まできて
また、コースがつながった

今日は反対方向へ行こうよ・・・と提案して
新しい道へと進む

また違った景色になり
これまた楽しい道であった



どこを歩いても
花いっぱいのコース

花に囲まれてご機嫌で歩く



どこも放牧地

牛が脱走しないようにできている柵と
その周りの電流が流れているワイヤーを
うっかり雨傘で触ったところ
ビリビリッときた

これなら牛も嫌がって近づかないだろうと
実感できた




また岩壁か〜

また、ユングフラウの岩壁が見えてきた

これが見えるとミューレンの町も近い



エーデルワイス

ミューレン付近をよく歩いたこと!

もう1日あったら行き先がないほど




フロント脇の部屋

寒い日は、暖炉で薪が燃え
インターネットが自由にできるようパソコンも置いてある

グーグルでスイスの天気予報を
調べてみたが
山岳地帯の天候は分からない・・・





また虹が

ホテルへ帰ると、窓の外に大きな虹

明日こそ、晴れて欲しい!

明日晴れれば午後の出発まで
時間がある

シルトホルン展望台へも余裕で行ける



ロシティー

いったん部屋に帰って濡れた服を着替え
夕食の場所を探す

結局、今日の夕食も
昨日と同じエーデルワイス経営の
ピザやさんへ行く
雨の中探し歩くのも面倒になったし・・・

今日は、ロシティーという
ドイツ語圏で食べられている料理を
注文する

ジャガイモを基盤に
たっぷりのモッツアレラと
上にトマトやきゅうりのトッピング

塩辛いけれどおいしかった
一口食べておいしいのは、
食べ進むと塩辛くなることに
改めて気づかされた





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21時頃の様子-1

21時頃になると
展望がよくなることがわかったので
寝ないで待っていると・・・


青空と白い雪山が見えてきた!



21時頃の様子-2


雲に隠れているが
メンヒ 4107m



21時頃の様子-3

手前の黒い岩壁は
ユングフラウの中腹

奥の白い山の右が  メンヒ
左が アイガー 3970m





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21時頃の様子-4

ユングフラウから続く右側の山並み

Ebnefluh  3960m
Mittaghorn  3895m
Grosshorn  3762m
・・・だと思う
(ドイツ語は読みにくい)




21時頃の様子-5

だんだん明るさが薄れていく

パッキングもほとんど終わり
あきらめてベッドに入る




ビルグ駅からミューレンまでに出会った花

アブラナ科 グンバイナズナの仲間

昨夜の雨はここ(2677m)では
雪だったんだ・・・
こんな石ばかりのところが
いいんだねえ・・・




アブラナ科 グンバイナズナの仲間

左と同種
雪を払うとこうなる



アブラナ科 ★

雨にも負けず、雪にも負けず



 
キンポウゲ科 キンポウゲの仲間

ロープウエイで登るような高い所が
好きらしい
岩のがらがらした所もお気に入りのよう



ムラサキ科 ワスレナグサの仲間

ワスレナグサの高山版

イワカガミとコイワカガミのような
関係かなあ?





サクラソウ科 トチナイソウの仲間

葉っぱに特徴がある



バラ科 ダイコンソウの仲間

2段下、右の花と似ているが
こちらの方が花も大きくごつい



サクラソウ科 トチナイソウの仲間

石の間にべったりと
張り付くように咲いている




アブラナ科 ★ 

こんもりと丸みのあるカーペットのような
所から顔を突き出して咲く



マメ科 ミヤコグサの仲間

これは亜高山から
麓の草原まで、あちこちで見かけた



スミレ科 スミレの仲間

こんな濃い紫色は初めて



キンポウゲ科 キンポウゲの仲間

真っ白い花ばかりだったので
上から2段目の花とは違う
生育地も違う




キク科 アザミの仲間

とても痛い刺のある葉



ユキノシタ科 ユキノシタの仲間

ユキノシタ科にもいろいろある・・・



バラ科 ダイコンソウの仲間

2段上の、左の花と似ているが
こちらの方が優しい




キク科  ★

大きい 
背丈は30cmを越える

ウサギギクのジャンボ版・・・といった感じ



ゴマノハグサ科 ウンランの仲間

紫色と橙色とは・・・
派手な配色



スミレ科 キバナコマノツメ

日本のキバナコマノツメは
湿っぽいところが好きだが
ここではタカネスミレが咲くような所にも
いっぱい咲いていた





リンドウ科 リンドウの仲間

色が薄く、花の大きさは2〜3cmくらい



サクラソウ科 サクラソウの仲間

ハクサンコザクラにそっくり



サクラソウ科 サクラソウの仲間

園芸種のプリムラそっくり
プリムラ(=サクラソウ科)




サクラソウ科 ★

イワカガミにそっくり
でも、細くて弱弱しい




ゴマノハグサ科 ★

ほかでも咲いていたが
ここが一番きれいだったので




タヌキモ科 ムシトリスミレの仲間

紫色は多いが、白色は少ないそうである
水辺に固まって咲いていた



リンドウ科 リンドウの仲間

5cmほどもある大きな花
背丈はとても低い  5cmくらい




スミレ科 スミレの仲間

園芸用のパンジーにそっくり



セリ科

シラネニンジンにそっくり
白とピンクがとてもきれいだったので



サクラソウ科   ★

葉が厚いのが特徴



ゴマノハグサ科  ★ 

ぺったりと張り付かず上へ伸びて行く
岩がすき




ゴマノハグサ科 シオガマギクの仲間

タカネシオガマにそっくり



ゴマノハグサ科 クワガタソウの仲間

オオイヌノフグリが
まっすぐ立っている・・・といった風情




トウダイグサ科 トウダイグサの仲間

有毒なので食べ残してある

赤っぽいのや黄色っぽいのや色々ある




ユキノシタ科 ユキノシタの仲間

これは首の長いユキノシタ科









アカバナ科 ヤナギラン

山の中ではまだ固いつぼみだったが、
庭先ではもう咲いていたので

庭の花か、山の花か区別がつけにくい
山の花が庭に咲いている・・・
と言ったらいいかも





ユリ科 ユリの仲間

登山電車の中から
咲いているのが見えたが
これは庭先の花




テガタチドリ・・・のように、「   の仲間がつかない場合は、学名が同じで同一の花としました。
イブキジャコウソウの仲間・・・のように、そっくりに見えても学名が違うものは、「仲間」としました。

は、日本にはそれに類する科がない花か
    手持ちの図鑑では分からなかった花です。
は、日本では該当する属がないものです。


そのコースで始めてみた花には、ピンク色を付けました
前にも見たが、写真を撮ったのは始めて・・・も含みます


参考にした図鑑  
 Fleurs DE MONTAGNE     Jean−Denis Godet
 Blumen der Alpen        
 スイスアルプス 高山植物ポケットガイド  岡田 季代子
 日本の高山植物  山と渓谷社
 日本の野草     山と渓谷社
 山渓ハンディ図鑑 高山に咲く花  山と渓谷社
 山渓ハンディ図鑑 山に咲く花    山と渓谷社
 牧野新日本植物図鑑         北隆館 


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