花と展望の 南木曽岳縦走




ツクバネソウ


ギンリョウソウ

●場 所 長野県木曽郡南木曽町
●標高 1679m
●山行日 2018年5月12日(土)
●多治見から
  登山口まで
JR多治見駅ーJR中津川駅ーJR南木曽駅⇒バスで尾越バス停へ・・・登山口
 
※ ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス
●参加者 丹羽
●コースタイム JR多治見駅
JR中津川駅
JR南木曽駅
尾越バス停
山荘あららぎ
登山口(ポスト・イン)
下山道分岐
山頂
展望台
曲がり角
上の原登山口
JR南木曽駅

6:55発
7:35〜7:40
8:09〜8:20
8:40〜8:52
9:35
10:10
11:00
13:15〜13:50
14:10〜14:20
1610〜16:20
17:40着
18:10頃〜18:31発乗車
周辺地図はこちら    
  


JR南木曽駅からバスで尾越バス停へ
登山者は3名
シャクナゲの仲間:ツツジ科
「どん坂いぼ地蔵菩薩」の横に咲いていたシャクナゲ
こんな豪華な花は、園芸種
やや盛りを過ぎていた


オオヤマフスマ(大山衾)
別名ヒメタガソデソウ(姫誰が袖草):
ナデシコ科

「どん坂いぼ地蔵菩薩」付近にだけ、
何故か群生している

 センダイハギ:マメ科
今年も咲いていた

コバノガマズミ:レンプクソウ科
葉の柄が短いのが特徴

 ヤマツツジ:ツツジ科
まだまだ見頃

 
山荘あららぎ 9:35
バス停から緩い登りでここまで来たが、何だか今日はしんどい・・・
いつもの田畑の間ではない道を歩いたが、木陰があって涼しかった

 
 レンゲツツジ:ツツジ科
いつもの場所に咲いていた

 ウスギヨウラク:ツツジ科
残り花

最奥の駐車場 他の駐車場も皆満杯
ここで計画書をポスト・インして出発  10:10
バス停から約1時間半

 堰堤
   
ツクバネソウ:ユリ科
この辺りに咲いているはず・・・と思った通り、今年は咲いていた

 
 下山口分岐  11:00
一方通行になっているので、
下山者とすれ違うこともなく
ゆっくり出発のおかげで、追い越す人も少なく
静かな山歩きができる

 金時ノ洞窟
大きな岩の下に穴が開いているのが見える
   
テンナンショウの仲間:サトイモ科
いつも咲いている岩陰に今年も見つけた!
紫地に白色の筋  仏炎苞(ぺろりとした屋根上の部分)をめくって見ると、付属体
紫色の棒状!

夛治見周辺は、白っぽいスルガテンナンショウがほとんど ↓
   
   
 
 岩場・鎖場  12:00〜12:10
「金時ノ洞窟」を過ぎると、桟橋が多くなり、傾斜もきつくなる
登りに次ぐ登りで疲れる〜
この岩場、今では誰も鎖場を登らず、安全な桟道を登っていく
ここを過ぎてもまだ登りは続く

   
 トウゴクミツバツツジ:ツツジ科
雌しべの根元を見ると、ぶつぶつした短い毛のようなものが見えるので
「トウゴクミツバツツジ」とした

 
 フモトスミレ:スミレ科
背丈2〜3cmの小さなスミレだった

 
 こんな梯子が何回も現れる
修理用の角材が山積みになっている箇所があちこちにあった

   
アカヤシオ:ツツジ科
この高さになって、やっと花に出会えた
ぱっと見にはきれいだが、近寄って見ると、汚れたり破れたりで名残り花

 南アルプスが展望できる岩場の上から

コヨウラクツツジ(小瓔珞ツツジ)科
*瓔珞とは『寺院や仏壇など天蓋などの荘厳具として
用いられる形に似ていることから名付けられた』とか
直径5ミリほどの小さな花

イワカガミ:イワウメ科
今日は、これで2回目のイワカガミ
上へ行けばもっとたくさん咲いているだろうと期待していたのに、さっぱり・・・
葉っぱはたくさんあるのに、つぼみが見当たらない
まだ早すぎたってこと???

 山頂に着いた 13:15〜13:50
展望は無いが、木陰で涼しいのでゆっくり昼食休憩

  
一つ目の展望台の大岩に登る
御嶽(左)と乗鞍(右)が見えた  乗鞍の右は、木々に隠れて見えず
二つ目の展望台に期待する

   
   
   
 バイカオウレン(梅花黄連)別名ゴヨウオウレン・ゴカヨウオウレン(五加葉黄連):キンポウゲ科
頂上を過ぎると、花の咲いている株に出会えた
こちら側の方が、雪が遅くまで残っていたから?
白い花びらのような部分は、萼(がく) 梅の花のように見えるので、「梅花黄連」
黄色いスプーン状のものが、花びら
白くて長いものが雄しべで、雌しべは中央に集まっている
今では、受粉して実ができ始めていた

  
 ショウジョウバカマ:ユリ科
この画像、赤紫に見えるが実際は赤色(ショウジョウ=猩々緋)
「ショウジョウ」
の名が付いた所以だが、春先の花は薄紫色が多いので、名前に合わない
今の時期のショウジョウバカマなら納得できる

  
 避難小屋が見えてきた  その奥に中央アルプス

 
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展望台  14:10  だあれもいない! 皆、下山してしまったようで静かな場所になっていた
傍らの小さな岩に登ると、視界が開ける ↓
 
 
まず、左手の方
御嶽は入りきらずに、左から乗鞍  少し高めのゴツゴツが、穂高らしい
 
 今度は右手の方
こちらは中央アルプス  中央より少し右に一番大きく立派に見えるのが、南駒
その左が空木 そして桧尾から宝剣へ続いていく
 
 ずっ〜と右手を見ると、南アルプス
・・・・・・
さあ、下山  上の原まで3時間以上かかる

  
   
 タケシマラン:ユリ科
花は葉っぱの下で咲いている
茎は左右に分かれて伸びる特徴があるので、見つければ葉っぱをひっくり返してパチリ
小さい花なのでピントが合わせにくい  花の直径5ミリ程

 
 ミヤマシキミ:ミカン科  雌雄異株
これは雄しべばかりが目だつので雄花・雄木

 
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 ツクバネソウ:ユリ科
下山路にも咲いていた  それもたくさ〜ん!
赤っぽいのが、雌しべの柱頭で4つに分かれている
黄色いのは、雄しべ

『外花被片は4枚で披針形、長さ1〜2cm、内花被片は退化してない』
外花被片=萼のこと
内花被片=花びらのこと

つまり、萼はあるが花びらがない花ってこと
普通葉っぱは4枚だが、5枚のものもあった(右)

   
  
ギンリョウソウ(銀竜草)』別名ユウレイタケ:ツツジ科-1 これがツツジ科??
左上 咲き始め  右上 背が高くなった
下 ファミリー

   
   
 ギンリョウソウ(銀竜草) 別名ユウレイタケ:ツツジ科-2
左上 花の中を覗きたくて、そっと持ち上げてみると・・・外側から黄色・薄青・白の配色!
外側の黄色は雄しべ  その中にあるロート状で縁が薄青・中が白の部分が雌しべらしい
「造化の妙」だと、つくづく思う
実はこんな形↓  2016/7/3撮影
   
   
 比較のため借りてきた
『熟すと茎が倒れて、実がつぶれて種をまき垂らす』だって

   
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イチヨウラン(一葉蘭):ラン科
この辺りにあるはず・・・と地面を見ながら歩いていたら、あった!見つけた!
背が低いので、撮影には苦労する  それに日陰でも日向でも困る
今年もまた会えたね!

   
 曲がり角16:10〜16:20
ここまで、急坂の連続
おまけに枯葉が滑りやすいときているので
膝に力を入れ、ずっと緊張して歩いていた
ここまで来れば先が見えてきた

巨木の森も、多くが倒れてしまい
今では数えるほどしか残っていない

 上の原登山口に着いた 17:40

まだここから南木曽駅まで30分以上はかかる
疲れた足にはつらい舗装道路・・・
  この季節の南木曽岳はこちら         積雪期の南木曽岳はこちら
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