雨・風・ガスの2日間  
      
猿倉~大雪渓~白馬岳~白馬大池~栂池


                        『       』内は、図鑑やネット検索からの引用です

   2日目 8/13(木)
 
 
 ↑ 同室だった八王子の女性 4:44
祖母谷へ降りるので、早い出発

昨日貰っておいた朝食用のお弁当(副菜)+
今朝の電気釜(保温)に入っているおにぎり2個でワンセット
その容器が面白かった
二段式になっていて、上は副菜
下がおにぎり用
でも、おにぎりを食べてしまって、下の段を捨てて
コンパクトにしようと思ってもできないタイプ
結局、下段が空っぽのまま持ち運ばなければならなかった・・・
お弁当も頼むつもりだったけれど
同じお弁当二つはちょっとね・・・
だからお弁当は無し 非常食で何とかなる(はず)
・・・・・・・・・・・・・・・・
私は栂池へ下山
彼女たちより少し遅れて出発 5:16

 
 外は真っ白~
稜線へ向かって歩いて行くと
先程の彼女たちにバッタリ
視界が悪いし、天候も良くないので
行き先を変更することにした・・・と

こんな天候では先が見えないし
分岐や標識も見落としがち

栂池コースが「A」なら、祖母谷コースは「CかD」
いい判断だと思った

 
今日の雨は、昨日の雨粒より大きい
山小屋情報では、
「昨日より良くなりそう~」だった

昨日、乾燥室で乾かした衣類などを身に着け
カメラは、乾燥室で乾かしたカメラ袋に入れ
(表地はゴアテックス・裏地はフリースのお手製)
ビニール袋に入れて肩にかけているが
それでも隙間から雨が入るのか、すぐカメラ袋はびっしょり
雨具の懐に入れておいても、効果は少なし

花が咲いているのを横目で見ても、
暗い・風がある・しゃがまなければならない・・・ので
撮影を諦めて(幾つ諦めたことだろう・・・)山頂を目指す

稜線は風が強いことは覚悟の上
山頂の証拠写真(時刻をカメラに覚えさせておく)だけ素早く撮り
素通りした 6:02

次は、三国境を目指す

 
 さあ~っと雲が切れた! 6:28
こんな時のために、雨でもカメラを肩から下げている
これから天候は回復するのか・・・と期待した

 
 白馬岳から三国境の間も、花いっぱいだが
雨・風に変わりないので、
全部の花を撮ることは諦めた

   
 オンタデ:タデ科
赤い花は、雌株

 ミヤマダイモンジソウ:ユキノシタ科
中央の赤い球が可愛い
 ミヤマアズマギク:キク科

  
 ヒメクワガタ:オオバコ科
見事~

 
 ハクサンボウフウ?シラネニンジン?:セリ科
違いが分かりにくい
一緒に咲いていることもあるし・・・

 
 これから下って行く稜線が見えた

   
三国境 6:46
右 朝日小屋は休業中・違法テントは、困ります・・・の注意書き

  
 ガスはなかなか取れない
周りは真っ白の世界

 
 前方は小蓮華山?
すぐまたガスで見えなくなった・・・

 
 すれ違った人から、「ライチョウがいますよ」と聞いた
どこだろう?
ハイマツの陰に黒っぽいものがいる・・・
動き出したので、それと分かった
子連れだった(3羽ほど)

  
 コゴメグサの仲間:ハマウツボ科
ミヤマコゴメグサ?コバノコゴメグサ?

違いを調べるには、近づいてアップで撮らないと・・・
でも、そんなこと、この天候では無理

   
 
 小蓮華山2766mに着いた 7:37

   
 コケモモ:ツツジ科
雨でぐっしょり

   
 ハクサンフウロ:フウロソウ科
レンズがぼんやりしてきた

 アカモノ(イワハゼ)?:ツツジ科
何だか、ぼんやりした色

   
ミヤマホツツジ:ツツジ科
雌しべがぐにゃりと曲がっているのが特徴
これも雨でぐっしょり

   
 ミヤマリンドウ:リンドウ科
花の内部に斑点があればタテヤマリンドウ

   
 ミヤマアキノキリンソウ:キク科
黄色が鮮やか~

 チングルマ:バラ科
穂がこんなに赤いとは!
   
 ハクサンフウロ:フウロソウ科
固まって咲いていると見事~

 エゾシオガマ:ハマウツボ科
   
 グエッ、グエッの鳴き声
ライチョウだった
そっと近づくが、逃げて行かない
耳が遠い?
「ライチョウ坂」と言う名前があるとおり
この辺りでよく出会う

  
 振り返ると、雪渓がぼんやり見えた

 
 あのピークまで登るのお?
上から降りてくる人が見えた

 
 
またまたガスに隠れるう~

   
 リンネソウ:スイカズラ科
いつもこの辺りのハイマツの下に咲いている

  
 白馬大池が見えた~

   
コマクサ:ケシ科
トラロープの中で、保護されて咲いていた
花の盛りは過ぎ、汚れていた・・・

 
 もうすぐ、白馬大池山荘

 
 その手前はお花畑~
白い花は、セリ科の花

   
 タテヤマリンドウ:リンドウ科
花の中に模様がある

 イワイチョウ:ミツガシワ科
これも花の盛りは過ぎていた
   
 チングルマ:バラ科
残り花

 エゾシオガマ:ハマウツボ科
立派な株!
 
 白馬大池山荘に着いた 9:22
雨も止んだ・ベンチが空いている・休憩しようっと
非常食を食べていると、また雨が降り出した
追われるようにして出発

 
 白馬大池から白馬乗鞍岳までは
岩ゴロゴロの登り
岩が乾いていれば何でもない岩の頭歩きだが
濡れていると、腰が引ける
同室だった女性たちはバランスよく
どんどん登って行った

池から離れた所で振り返ってパチリ

 
 白馬乗鞍岳の三角点ではないが
一応このケルンが
白馬乗鞍岳山頂として扱われている 10:16

隠れる所も無い吹きっさらし
大きなケルンだが風よけにはならない
素早く写真を撮って通り過ぎた

レンズに水滴がついてぼんやり・・・

 
 しばらくは傾斜の緩い広い高原歩き
だが、登山道には岩ゴロゴロ
水溜りもたくさんある
ボチャンと足を入れないようにして歩いた

ここからいよいよ雪渓を下る 10:31
登ってきた人に、
「ノーアイゼンですか?
難なく雪渓は渡れましたか?」と聞いてみたが
大丈夫・・・の返事だった

スプーンカットの場所を選んで、慎重に下った
登りより下りが神経を使う

渡り終えると大岩ゴロゴロ地帯を左へ
そこで、転倒してごつんと岩にぶつかった女性1人
同じグループらしい人達がいたので
傍を通り過ぎた

次は、大岩ゴロゴロ地帯の下り
登りに使ったことがあるが(2017/9/8~9/10
難なく通過した記憶がある

しかし、今回は雨で濡れていることが、
私にとっては大きな障害
膝痛を抱えているので、岩と岩の大きな段差がつらい
おまけに岩と岩は不規則に離れている

追い抜いて行った女性が、つるっと滑って
頭から落ちてゴツン! 同室だった女性!
(大きな音がした・ヘルメットに当たった音)

お尻が岩の間に挟まったらしく
自力ではなかなか起き上がれなかった

先に降りていた男性が登り返してきて
手を引っ張って、やっと脱出~

ヘルメットのおかげで大事なかったよう・・・

 
 次は沢の中の大岩ゴロゴロ地帯
そこも慎重に下って、
やっと湿原の木道に出た (天狗原) 11:30

歩きやす~い
新しい木道に変わっていた

木道も滑りやすい
左右の湿原の花に目をやりながら
カメラを取り出したいが、我慢して歩く

   
 イワショウブ:チシマゼキショウ科
湿原で撮った花は、コレだけ

後は横目で見ながらスルー

 オニシオガマ:ハマウツボ科
湿原の先の
登山道脇に咲いていた
 
 湿原(天狗原)を抜けてからも
歩き難い下りが続いて、
(泥ぐちゃの中に、ずるっとお尻をついたことも)
やっと栂池登山口に出た 12:39
頂上宿舎を出発してから、約7時間半

全身びしょぬれ
靴の中にも水が入っている
何処かで着替えたいが、トイレは嫌!

 
 栂池ビジターセンター
こんな泥と雨で濡れた体で見学する気にもならない
ロープウエイに乗って早く下山しよう!と決めた

本当は、今日下山したら、穂高駅まで移動して
穂高の駅近くのホテルで泊まり
翌朝の始発のバスに乗って
中房温泉へ行き、燕岳へ登るつもりだった

が、こんなびしょぬれで、意気消沈してしまっているので
とてもそんな気にはならず
家へ帰りたい一心になってしまっていた

   
 ゴマナ:キク科
ロープウエイ駅への途中で

 アザミの仲間:キク科
これも、ロープウエイ駅への途中で
   
 ヤマハハコ:キク科
これも、ロープウエイ駅への途中で

 トリカブト:キンポウゲ科
これも・・・
 
 タテヤマアザミ?:キク科
これも・・・

 
 ロープウエイ駅に着いた 13:03
すぐ発車(臨時だった)

ゴンドラに乗り換えて栂池高原へ降り着いた~

白馬駅へ行くバスを探したが見つからなかったので
売店のスタッフに聞いた
15:00にシャトルバスが出る・・・という情報だったので
それまで栂の湯(売店の2階にある)に入ることにした

ロープウエイチケットを持っていると
栂の湯の入湯料の割引があったり(100円)
シャトルバスにも無料で乗れるという特典があった

へ~え!

入場数の制限があったが、無事通過
靴を脱ぐと、ずぶぬれの靴下の跡がべたべた・・・
脱衣場に入ると、脱いだ衣類などを入れるコーナーは
一つ置きに使うよう、テープが張られていた

利用者は5名ほど

さっぱりして乾いた服に着替えた

さて、キャンセルをしなくっちゃ
燕山荘と、ホテルに電話し終わったころ
シャトルバスが来た
いいタイミング!
お客は5名ほど

白馬駅に15:30頃着(最後のお客:私1人))
15:51発に乗車ーー信濃大町で乗り換え
ーー松本で乗り換えーー多治見着 19:37
バス乗り換え(お盆タイムなので20:20発)
・・・・・・・・・・・・

翌日から、山は安定した天候になったようだ
燕岳はまた今度登ろう~


   【白馬岳に登った記録】
     2017/9/8~9/10  栂池~白馬三山~鑓温泉~猿倉  単独で
     2009/8/3~8/5   白馬~雪倉~朝日縦走    2名で
     2008/8/5~8/9   白馬~親不知          単独で
     2006/8/30~9/1  栂池~白馬岳~唐松岳~八方    単独で
     2004/7/15~7/17  猿倉~白馬岳~栂池      単独で
     1998/6/13~6/14  猿倉~白馬岳~栂池      3名で
     1996/8/3~8/4    栂池~白馬~猿倉       4名で
     1994/8/20~8/21   白馬三山           5名で
     1993/8/19~8/22   白馬~雪倉~朝日縦走    2名で
               
    

  
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