山頂駐車場3つのコース周回
         

              
(滋賀県米原市)    2021年8月31日
                


                        『   』内は、図鑑やネット検索からの引用です

 関ケ原駅から、
伊吹山山頂駐車場へ行くバスは
季節バスで、今日8/31が最終

暑い夏に麓から登るなんて!
花もない木陰もない登山道なんて!

で、お気軽に山頂近くまで運んでくれるバスを
利用することにしている

多治見駅7:13発ーー名古屋駅7:54〜7:59
――大垣駅8:35〜8:41ーー関ケ原駅8:55着
バス9:30発==山頂駐車場10:20着

関ケ原駅前の観光交流館兼お土産屋さんは
コロナの為、9/12までお休み

バスの乗客は7〜8名で発車

今日は3本ある登山道を全部歩く計画

まず、西登山道へ 10:23発
すぐ
サラシナショウマの群生がお出迎え〜

   
 
 クサボタン:キンポウゲ科
この花好き!
くるっと丸まっているのが可愛い
(花びらではなく萼だって)

   
 オオヒナノウスツボ(大雛の臼壺):ゴマノハグサ科-1
今の季節、
この花が咲いていることに期待していたが
やや遅かった・・・

   
オオヒナノウスツボ(大雛の臼壺):ゴマノハグサ科-2
花が小さく(お雛様用の)、臼や壺の形に似ているし、
やや小型の
ヒナノウスツボより大きい
・・・ということで、この長い名前がついたらしい

左 花の外に突き出ているのが、雌しべ
その上にある4つの白い部分は、雄しべの葯らしい

サツキノヒナノウスツボ(五月雛の臼壺)には、
2009/5/2 霊仙山谷山谷で出会ったことがある ↓
   
 オオヒナノウスツボ」の背丈の1/3くらいで
花も小さかった
(今は、谷山谷は通行禁止になっている)

参考のため借りてきた

   
 マムシグサの仲間:サトイモ科テンナンショウ属
がっしりした茎の先に
大きな実を付けていた

   
   
サラシナショウマ:キンポウゲ科-1
上左 つぼみの状態(殆んどなし)
上右 下から順に咲き上がっていく(これも殆んどなし)
下 満開の状態だと、ブラシ状になる(こんなのばかりだった)

雄花と両性花があるそうだが、
このたくさんの白いブラシ状の花を
1つ1つ調べるのは大変そう・・・

『花は
花びらと萼は早く落ち、
長い雄しべが残って目立つ
』・・・と
では、この白いブラシの毛は
雄しべなんだね

 
 
 
 サラシナショウマ:キンポウゲ科-2
群生の様子
見事〜

   
   
 ルリトラノオ:オオバコ科
葉が対生しているので、
ルリトラノオ
そっくりさんの
クガイソウは、葉が輪生

『伊吹山にのみ自生する伊吹山特産種』・・・だって

  
   
 テンニンソウ(天人草):シソ科-1
サラシナショウマ
の次に多かった花
大群生を作っていた

上 つぼみの頃 
下 上半分と、下半分の拡大

穂のようになって、花がつく(5〜15cm程の長さ)
つぼみは、苞の中に5個ほど入っている 右
 
   
  テンニンソウ(天人草):シソ科-2
上 下から順に咲き始めた
下 上半分と、下半分の拡大

雄しべは4本、花から突き出している 右
上の2本が長く、下2本は短い』とか
雌しべも同じような色で見分けがつき難い
『雄しべより短かく、柱頭は2裂』しているらしいが
そこまでは観察できなかった
  
   
テンニンソウ(天人草):シソ科-3
上 どんどん咲き上がっていく
下 
苞は花が開く頃、早々に茶色になって落ちてしまうようだ
 
 テンニンソウ(天人草):シソ科-4
斜面にずらっと密生状態
上の方の白色は、
サラシナショウマ 
 
  テンニンソウ(天人草):シソ科-5
西登山道の右も左も、
テンニンソウの群落
中登山道にも大群生地あり
東登山道は入口近くだけに群生地あり

   
   
 クサタチバナ:ガガイモ科
上 実の状態
下 花の様子(2021/7/17撮影) 参考のため借りてきた)
これは残り花で、6月頃が最盛期

 
   
オトギリソウ(弟切草)の仲間:オトギリソウ科
オトギリソウ
の仲間は、いろいろあって
判別が難しい

下 花の拡大
雌しべの柱頭が3裂して先端が赤い(面白〜い)
花びらや萼に、黒い点々や黒い線が見える

 
   
   
 コイブキアザミ:キク科-1
『伊吹山の山頂草原にのみ生育する』・・・と
これら↑は、山頂近くに咲いていた

最近は群生を見ることが少なくなった
こんな痛い葉っぱ、鹿が食べるのだろうか?

『小さな頭花と深く裂けた葉が密につくのが特徴』だって
棘はとっても鋭く痛い!

   
 イブキアザミ:キク科
これは↑ 駐車場そばに咲いていた
葉っぱの幅が、
コイブキアザミより広いし
優し気な様子だった

 
 シモツケソウ:バラ科
ネットで保護されている所にだけ残っていた
花は終わっていた

以前の伊吹山のポスターなどには、
この花が満開になっている図柄が使われていたが
今は、ネットの外では姿なし

花はこんな感じ ↓
   
 2018/8/18 撮影 参考のため借りてきた

 
 琵琶湖展望台へ寄ってみた

眼下に、くねくねした登山道と、
3合目の平坦地が見えた
 
 琵琶湖展望台から琵琶湖を展望

琵琶湖はぼ〜んやり
 
 琵琶湖展望台から山頂方面を望む

左の建物は、トイレ
尖った三角屋根は避難小屋
右側は、お店群

 
 いったん9合目まで降りてから、
山頂を目指す

 
山頂手前は、秋の風情
ススキの仲間がびっしり

  
アキノキリンソウ:キク科
麓の
アキノキリンソウより
がっしりして大型
ミヤマアキノキリンソウかな?

 
 日本武尊像 11:09
ゆっくり写真を撮りながら、駐車場から46分

 
 三角点を目指して行くと、
厳重に囲われた一角があった

そして、↑この看板・・・!
お客様へのお願い
伊吹山では、
鹿による食害が大変深刻化しております。
食害により伊吹山の大切なお花が
激減していっております。
お花を守るために
鹿柵等を設置しれおりますが、それでも
鹿が入り込み草花を食べたり地面を掘ったりしています。

最近では
人が近くに来ても逃げずに草花を食べ続けている
鹿が現れてさらに被害が増し大変困っております。
そんな鹿から大切なお花を守る為に「えびすや」では、
鉄柵・有刺鉄線を使用してお花を守ることに致しました。
鉄柵・有刺鉄線はとても危険ですので、決して素手などで
握ったり、触ったりしないで臭い。
小さなお子様と御一緒の方は十分に注意して下さい。
景観などが悪く感じることがあるかもしれませんが、お花
を守る為に!皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

ほんとに最近は激減している!

 
 
 それでこんなに厳重に囲ってあるんだね
以前にはなかった方策

 
 ベンチや机のある場所から琵琶湖を展望

ここからも、やっぱり、ぼ〜んやり

 
 三角点 11:13
ここ辺りからは、人が少なくなり
後ろを振り返っても人影無し

 
 慰霊碑
『1931年12月15日、測候所の勤務交代のために登山中、
3合目で猛吹雪に遭って遭難
1934年1月15日、山頂付近で雪庇(せっぴ)が崩落し
て引き起こした 雪崩に巻き込まれて遭難

この2人の殉難之碑』

最近建てられた

前方に人影無し

 
 以前の東登山道は、花いっぱいのコースだったが
最近は、花が少なくなってしまった・・・

   
扉を開け閉めして通過

 
 サラシナショウマ:キンポウゲ科
この花の群生は、まだ健在
鹿が食べないってことは、
有毒? おいしくない?

歩き難い道をどんどん下っていくと
祖父母と孫らしき4人連れが登ってきた

中登山道と間違えたらしい

ここから山頂まで50分かかりますよ・・・と言うと
引き返すとのこと

 
 
 トリカブトの仲間:キンポウゲ科-1
出口の扉手前だけには
トリカブトの群生があったが、
他の花は無し
   
 トリカブトの仲間:キンポウゲ科-2
以前は遠くから眺めるだけだったが
今回は道ができていた
観察路を作ってもらった??

お陰で近くまで寄ることができた

トリカブトの株もずいぶん減ってしまった
有毒だが、鹿は食べても平気なんだろうか?

 
 東登山道出口 11:50
三角点から約40分

 
 すぐ、中登山道へ
ここは階段ばかり

 
 サラシナショウマ:キンポウゲ科
この中登山道は、
サラシナショウマの群生地が一番多い
白い花は、皆、
サラシナショウマ

 
 シオガマギク:ハマウツボ科
スクリューのようにねじれているのが特徴
トモエシオガマかと思っていた

   
 イブキフウロ:フウロソウ科
花びらの先端が
3裂しているのが特徴

この花1つきりだった

ハクサンフウロ:フウロソウ科
花びらがつるっとして
3裂していない
 
 
 2度目の山頂 12:15
すぐ、下山にかかる
前方は、先程立ち寄った「琵琶湖展望台」

今度は、真っ直ぐ西登山道を進んだ

   
 ゴマナ:キク科
草に埋もれて咲いていた

 カワラナデシコ:ナデシコ科
川原じゃないけれど、
カワラナデシコ

   
 
 出口に近づくと、右上の斜面に鹿の群れ

ほんの3m程上

人間が上がってこないと思っているのか
平然と草を食べていた

人間は危険な動物ではないんだ

 
 西登山道の出口 12:48
バスは13:15発なので、
花を見・花の写真を撮りながら
ゆっくり歩いた

   
 キリンソウ:ベンケイソウ科
黄輪草・麒麟草・・・どちらの字も使う

駐車場わきの斜面に咲いていた

他では見かけない花もあって、
いい観察場所

  
 アカバナ:アカバナ科
白色の花だが、
アカバナ

******************

    山頂駐車場13:15発==関ケ原駅13:55着〜14:25発ーー大垣駅14:37〜14:41ーー
    名古屋駅15:13〜15:24ーー多治見駅15:59着

    いつもは、下山は麓まで歩くが、平日のバス便が少ないので、今回は行き帰り共バスを利用した。

    花の観察だけなら、これで十分。

    結局、休憩なしで3時間歩いた。 
    8.6km  1万3900歩
 
     ****************

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