日本勤労者山岳連盟30周年記念 |
天山山脈トレッキング・ハイキング |
(Eコース 天山ハイキングとイシククリ湖) |
(ハバロフスク〜アルマアタ〜カルカラキャンプ〜アルマアタ〜ハバロフスク) |
3日目 8月12日
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8日目 | 9日目 | 10日目 | 全行程 | あれこれ |
予定変更を聞く。理由は聞かせてもらえない。 予定 アルマアター→チンブラク→カルカラキャンプ→イシククリ湖→カルカラキャンプ→アルマアタ 変更 アルマアター→カルカラキャンプ→イシククリ湖→チンブラク→アルマアタ スポーツ委員会のスタッフも乗ってバスは発車。 |
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冷房なし、暖房なし、窓は開かない、2人分椅子が足りない・・・のバス。 仕方なくリーダーの安藤さんと副リーダーの馬場さんが通路の床で横になることになる。 と、若い女性が「足が伸ばせるならそのほうがいい」との希望で 安藤さんと代わることになった。 新聞を提供する。 「あ〜楽ちん楽ちん」という声。
照明も全部消してひたすらカルカラキャンプへ。 真夜中のはずなので眠くて眠くて、ガタガタバスだけど振動でぐっすり。 1回目のトイレ休憩は目が開けれず目をつぶったまま 「きれいだった?」と聞くと「大自然トイレ」の返事。 2回目は行くつもりだったが、乗客の反応が遅かったせいか、 停まったと思ったらすぐ発車。
女性の要求でトイレ休憩を取る。各々勝手な方向へ行ってしゃがむ。 ここで通路に寝ている人と交代。 「おしりが冷えますよ、何かありますか」と聞かれたが 大きいザックは別のトラックの中。 「ゴアの雨具のズボンを敷きます」と答える。 ウールの上着を着込み、ニッカーの長靴下を履き、ズボンの上へ引っ張りあげておく。 ゴアの上着は友人に貸した。本当に窓側は寒い。 交代してしばらくしてカルカラキャンプに到着。 カルカラキャンプ場全景
全体のトレッキング・ハイキングの総指揮官 といった立場の野口さんより「バスでは川を渡れないので しばらく歩いてください」と言う指示。 野口さんは奥さん(Eコースのメンバーとして)・ 息子(イーストツアーの添乗員と言う形で)と家族で参加しているわけ。 顔は黒いを通り越している。 アルマアタの空港に迎えに来てくださっていた・・・とやっと思い出す。 |
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バスを降りる。外は烈風。気温も低い。頭が寒いので帽子をかぶる。 遠くに見えるテントに向かって川を渡って歩く。 外は花の色が分かるくらいの明るさ。 夜明け前の一番寒いころか。6:45テント着。
食堂になっている大きいテントに入り、チャイ(お茶)とビスケットを貰う。 濃い紅茶をガラスのコップに1/3ほど入れ、 後から熱いお湯を入れなさい・・・と指示。 食堂の中には机が7個、椅子が各テーブルに7〜8脚。 立っていてもまだ天井は高いし、隣のテントはキッチン用。 食堂の隅には配膳コーナーもある。 さすがにテントの中は暖かい。チャイも暖かい。ビスケットは昔懐かしい味。7:05。
ここで3ケ国語会談が始まった。 「労山でこれからのトレッキングのために買ったエスパースのテント10張りがないが いったいどうしたのか解明したい・・・」が趣旨。 野口さん・・・日本語を英語に(ロシア語は分からない) このキャンプの村長さん・・・ロシア語しか分からない。 1人の青年・・・村長さんのロシア語を聞いて、英語に訳して、野口さんに話す。 (日本語は分からない)
次に、野口さんの英語を聞いてロシア語で村長さんに話す。 3つ巴での会話。 その周りに、野口さんの息子でイーストツアーの添乗員。 ロシア語の少し分かるDコースの数学教師。 その他、私たちのような見学者大勢に囲まれての会談。 |
「Bコースの人たちがベースキャンプ(BC)へ移るとき、 テントを張ったまま置いていったが今日来てみたらない。 いったいどうしたのか?」 「テントはある」 「どこにあるのか」 「コンテナの中、たたんで片付けた」 「了解」 握手・握手で完。 これだけの会話を3ケ国語で順繰りに訳していくのだから、 時間のかかること。ハラハラしてみていた。 オートキャンプ用のテント 食堂用テント 寝室兼居間と、玄関兼中庭が付いている |
テント村の向こうはヘリポート 左のテントが我が家 ここからハン・テングリやポペーダのBCへ運ぶ 川で洗濯したシャツを干した
10:00まで仮眠ということになった。 食堂の外はガタガタブルブル。 「真冬の装備も必要」と書くべきだよね・・・と言い合いながら 大きいザックを持って割り当てられたテントへ入る。 女性3人。 早速シュラフを出してもぐる。 ぽかぽかして暖かい。さすがダウン。 顔の周りの紐を締めるとこれまた暖かい。「お休み〜」 ぐっすりよく眠れた。 |
10時ぎりぎりに起床。 濡れティッシュで顔を拭いて髪の毛を梳いて10:30、朝食。 全部おいしく感じられる。 歯磨きは1杯のコップの水でシュッシュッ・ブクブクで終わり。 それぞれの工夫で日焼けを防いで、 2時間のハイキングに出かける。11:45発。 2時間ばかりと侮って町用の靴で出かけたが、 やっぱり山歩きは登山靴でないと 足首がぐにゃぐにゃして捻挫しそうで怖い。 これから2時間コースのハイキングに出かける |
カルカラキャンプ場周囲の散策 左側の草原はお花畑 |
稜線目指してお花見ハイキング | カルカラキャンプ場の前の山を 少し登ったところ |
お花見ハイキングで見かけた花 1 |
フウロの仲間 すぐ目に付く 日本のフウロより大型 |
マンテマの仲間 スイスでよく見かけた |
これもリンドウの仲間か? 大輪の花が咲きそう つぼみばかりでまだ咲いていない |
水辺の植物 この辺は湿地で ジュクジュク・ズブズブ |
ビロードモウズイカそっくり |
アザミの仲間 葉っぱが痛いこと!! |
アザミが群生すると白っぽく見え 遠くからでも目立つ |
紫色の花 | ボクチの仲間 |
トリカブトの仲間 盛りを過ぎて 種になっているものもある |
自生のケシ 時々見かけた |
シロウマアサツキにそっくり |
パオ(ユルタ) この中で10人くらいが住んでいるとか 男の子は馬に乗って駆け回っていた |
周りはトリカブトがいっぱい 有毒なので馬や羊も食用にしないから 残っているのか? |
14:00の昼食に間に合うようにとキャンプへ帰ったが 結局第2陣の昼食組となり15:00からとなる。 それまで、ジリジリと暑い日向(35℃)を避け、 涼しいトラックの日陰(25℃)でダベリング。 昼食もなかなかおいしい。ホテルより手が込んでいる。 1列に並んで給食を貰う子供のように、 「わっ、あの人より少ない」なんて興奮してしまう。
昼食後は20:00までフリータイム。 まず川で洗濯。汗は水で流すだけ。汚れのあるところだけ石鹸を使う。 天気がいいので外に干す。 ロープと洗濯バサミは友人の装備を借りる。 さて、まだ時間はある。マットを持って昼寝の場所を探す。 チェコ人(たぶん)達は、堂々とブリーフ1枚で陽の下で寝そべっている。 我々はトラックの日陰に決める。 マットを伸ばして横になる。 しかし、トラックの運転手が我々に気づかないで発進したら?と考え始めると ぐっすり眠れなくなった。 |
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花の観察に出かけることにして新顔を探しに行く。 草むら全部がお花畑で牧草地。 24枚撮りのフィルム2本でほとんど花の咲いている植物は撮った。 日本にある普通の花はパス。 ハバロフスクでもそう感じたが、道端にある野草は、そっくり日本と同じ。 アジア大陸が昔つながっていた・・・と植物を見て納得。 |
お花見ハイキングで見かけた花 2 |
キキョウの仲間 背が高い |
アザミの仲間 背が高い |
セリ科のシラネセンキュウみたい |
1、5m程もある高さ 花だけアップした |
セイヨウノコギリソウの仲間 | イワインチンみたいだが 背が高い |
水辺の湿地帯で ウメバチソウの仲間 花びらがややとがっている |
キク科の花 アザミに似ているが棘はない |
シロバナボクチ・・・といったところ |
テントへ着くが、まだ夕食までに時間がある。 友人の持ってきたクズキリとコーヒーを作って、いただく。 サウナから帰ってきた人の話を聞いて出かけることにする。 場所は川の方だ・・・と。 どこにあるのか聞きながら到着。 ブロック積みの建物がそれ。 左がサウナ。右がウオッシュ。 トントンとノックをして入る。脱衣場の向こうにシャワー室が10室ほど。 簡易な仕切りになっている。 お湯は?・・・出ない。どこか1つくらいは?・・・と順繰りに探すがダメ。 お湯はなくなり水が出るだけ。ざっと汗を流しておしまい。 20:00の夕食にあと5分。
夕食は結構おいしい。ボリュームもある。油分も多い。 その後、リーダーのテントでミーティング。14人がぎっしり。 明日の予定を聞く。 弁当を持って今日出かけた山と反対側の山へハイキングに出かける・・・と。 明日から体温・脈搏を必ず測定するように医療係から指示。 1時間ほどで終わって、我が家へ。 22:30就寝。 |