日本勤労者山岳連盟30周年記念
   天山山脈トレッキング・ハイキング
       (Eコース  天山ハイキングとイシククリ湖)
 
     (ハバロフスク〜アルマアタ〜カルカラキャンプ〜アルマアタ〜ハバロフスク)


6日目  8月15日

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バスのはずが小型の軍用トラックで

7:30、起床。8:20、食堂前。ドーブラエウートラ(お早うございます)。
ウラジミール氏は遅れたことがない。長身で身だしなみもいい。

9:25、ホテル発。バスのはずが小型の軍用トラックのような幌付きの車。
急斜面のある山道だから・・・とか。

  
   このトラックでチンブラクへ

カザフスタンホテルはすぐの所。ずっと待つ。どうやら連絡が取れていなかったよう。
日本なら電話1本で解決できることがここではできない。

チンブラクからハイキング

10:05、やっと出発。
こんなに遅くては今日の行動が限定されてしまうのでは?
と心配になる。
飛ばすこと、飛ばすこと。11:00、チンブラク着。

  
  チンブラクのスポーツロッジ
  外国人を泊めるわけにはいかない・・・と断られた所
  リフト乗り場のそばにある


ガイドはオレグ氏。いかにもスポーツマンタイプ。
彼はドクターでもあり、雪崩の研究者でもあるとのこと。

3日間、行動をともにしてくれるそうだ。彼も英語を話す。

コース変更

安藤さんは、ポペーダ隊のことが気がかりらしく、あれこれと聞いているし、
あの山はなんという名前?この川は?などと立ち止まってばかりなので、
先に歩いていくことにする。

今日予定していたコースは、爆破があるのでコースを変えるといわれ
こんな『ちんたら山行』になった次第。

        
  チンブラクのスポーツロッジから歩き始める

ヤナギランを見ながらの登り

ヤナギランの群生。下のほうは種になっている。
ヤナギランのロシア語は「イワン・チャイ」だそうだ。

緩やかな登りだが、登りには違いないので、えらい・暑い。
汗はそれほどかかず、木陰へ入るとすうっと涼しくなる。
じりじり照らされこんがりと日焼けしそう。
     
 左 手前の赤色はヤナギラン(種ができてる)の群生  右 種ができている様子

       
  リンドウの仲間          ムラサキニガナ・・・といったところ

もっともっと歩きたいのに・・・

前方に見える峠まで行って、その向こうに何があるのか見たくて
どんどん先を急いでいると、行きすぎだから戻るように・・・と言われ
引き返して川のそばで昼食。13:50〜14:50の大休憩。

  
  川のほとりで昼食
  オレグ氏はアメンボが泳いでいるこの川に直接口をつけて飲んだ・・・

もう帰るの?

チンブラクを出発するとき、今日の食料・・・として貰ったものは、
トマト1個とふと短いきゅうり1本。
その他には、ハム・チーズ・黒パンなどが出る。

そして今日はここから帰ることになった。ええーっ、まだ時間は早い、
もっと先へ行きたい・・・と不満を言っても
オレグ氏と安藤氏の会談の結果は、
「スノーマウンテンが見える所まではテンキロあって
マシーン(車)しか行けない。今日はここから引き返す。
マシーンも待っている」・・・だって。

オレグ氏の友達のミーシャの小屋で休憩を取る。
  
  
   ミーシャの小屋

ミーシャの小屋で、バケツに黄色い膜の張っているミルクを
恐る恐るいただく。
生ぬるいけれど結構おいしくて3倍もお代わりをした
腹具合、異常なし。

氷河から流れてくる川べりへ

オレグ氏はミーシャの小屋に入り込んでしまっているし、
まだまだ出発しそうにもないので
川まで散歩に行ってもいいかと尋ね
了解を貰ってから、川へ降りていく。

      
 氷河から流れてくる川        後ろの山はゴツゴツ

氷河から流れ出た水に手を浸し顔を洗いさっぱりさせる。
ゴーゴーと泡立つ白い川
後ろを振り返ると岩ばかりのゴツゴツした見上げるような山が見える。

     
  今日の最終地点  スノーマウンテンが見たかったのに・・・

オレグ氏の職場へ訪問

ミーシャの子供が水温を計りに下りてきた。
集合場所へ戻るとちょうど出発の時刻、15:55。

  
   チンブラクへ帰る道

   
   
もうすぐチンブラクのスポーツロッジ
   オレグ氏は友達が多く、「やあやあ」とあちこちで道草

  
  明日登る予定のリフト 10時に動かす・・・と

約1時間歩いてチンブラクにチに着。

オレグ氏の雪崩研究所に立ち寄る。
机とソファだけの簡素な部屋
手書きの雪崩が置きそうな所の地図や
けが人の運び方などの絵が壁に貼ってある。

     
  左 オレグ氏の雪崩研究所         右 手書きの地図

後は世話係のおばさんと犬2匹。

オレグ氏の二つの名言

トラックは次にメディオで停車。17:25。
観光名所のようで大勢の人。
これらを紹介したいから早く切り上げたのか・・・と納得。

そして、今日の名言。「ノー・プロブレム」(心配ない)。

チンブラクへ着いた時、昨日のビクトル氏のように
ここでフィニッシュかと思い、
明日の飲み物・食べ物・帰りの車・・・いろいろ心配して聞くと、
「ノー・プロブレム、自分がスリーディをガイドする」
と言ってくれたので、皆安心。

そして、もう一つの名言。
ビッグ・プロブレム」(大変困った)。
ジスカントリーにはトウー・ビッグ・プロブレムがある。
その1つはノー・ドリンク。もう一つはノー・スモーキング」と言うくらい彼はヘビースモーカーである。
休憩ごとにパイプで吸っている。

ゴルバチョフ・ルームでミーティング

夕食、20:00。今日は14人一緒。
食後、310号室に集まってミーティング。

この部屋はスウイートルームどころではなく、ゴルバチョフルームとでもいえそうな部屋である。
トイレは2つ。バスは1つ。
会議でもできそうな大テーブルのある部屋が左手に、
洗面所が独立して左手に、バルコニーもある。

小さめのテーブルと椅子で小会談ができる部屋もある・・・で、
14人がちゃんと椅子に座れてしまう
ここで、カルカラキャンプから持ってきたシャンパンで乾杯!!
無事にここまで来れたこと。
旅も半分終わったこと。何とか通訳なしでいけそうだ・・・ということに感謝して。

洗濯して就寝。23:00。


次へ続く